シャツのほころび涙のかけら

昔よく聞いたNSPのタイトルを拝借。…趣味や日常を綴っています。基本はガンバレ自分!時々覗いてみてください。

燃える氷・富士山爆発

2009-02-25 | 四方山話…

『燃える氷』高任和夫(著)の上下巻を読み終えた。
次世代エネルギー資源、メタンハイドレート、東海大地震誘発の危険性、日本の政財界の体質、約10万人の避難、富士山大爆発・・・面白かった。

メタンハイドレート利用の難しさを知った。
過去に例がない避難の方法に感心。
富士山爆発の災害、経済などへの影響のスゴサ。
爆発に対する意識の低さ、備え不足を教えられた。

スムーズな大量避難を可能にしたのは、学者の予想もあったが、(役所的ではない)自治体首長の決断と商社マンと国連難民高等弁務官事務所に勤める女性のおかげだ。簡単に言うと適材適所が的をえたカッコウだ。
他にも女性がでてくるが、高任さんの描く活躍する女性は、(「起業前夜」上下巻でも感じたけど)決断力や行動力があり、頭もよく仕事もできる(…強くてキレイな)女性達だ。描写が克明なのは元一流商社マンの周りにはそういう方がけっこういたのだろうな?と思ってしまう。
まぁ、いずれにしても女性は…強いね。

エネルギーの問題については解明されないまま終わってしまったのが心残りだが、何てったって“次世代”だから分からないことが多いのだろう。ただ、こういう問題は利権が優先することでもあり、その怖さ・難しさも思い知らされる小説だった。

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