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昨年は終戦70年という節目の年にあたり、この郷土史ブログに投稿してきた記事のうち、忠魂碑や戦没者の慰霊に関するものを小冊子にまとめて発刊しましたが、軍事関係の史料については、これからも継続して投稿していきたいと思っています。
今日は昭和13年(1938)9月に応召した兵士の奉告祭・祈願祭の通知を紹介しましす。この通知は当時の地区事務所の軍事関係文書綴に綴じられているものです。前年の7月7日に北京郊外の盧溝橋で日中両軍が衝突し支那事変が起きてから1年余りが過ぎた頃で、戦闘は拡大し、郷土から多くの兵士が戦地へと発っていきました。出発に際し、佐保神社でおうした奉告祭・祈願祭が執り行われ、多くの人が参列して見送っていました。
昭和十三年八月二十七日
社 町 長
区長殿
町会議員殿
官公衙長殿
学校長殿
各種団体・会社代表殿
奉告祭、祈願祭執行ノ件
一、応召兵奉告祭
1.日時 八月三十日 午前七時
2.場所 佐保神社社前
3.応召兵 友原三七雄(山国) 門脇喜久男(家原) 松原磯五郎(上中)
二、国威宣揚、皇軍武運長久祈願祭
1.日時 九月一日 午前七時
2.同前 大村安雄(海軍陸戦隊)(大村栄弟)応召
右ノ通り奉告祭及祈願祭執行可仕候条参列相成度御部内一般ヘモ御伝ヘノ上多数参列相願様御配慮相煩度此段及通牒候也