5月1日(日)、まぶしい日射しの下、加東市上滝野の名勝闘龍灘は普段より水量も多く、岩場に白い波しぶきが轟音をたてて光っていました。
全国で一番早く鮎漁が解禁となるこの日、多くの釣り人達が岩場に陣取って釣竿を差し出して、若鮎をねらって糸を垂れていました。今年も加古川漁協により揖保川の鮎が放流され、滝を上ろうとする鮎を釣り上げていました。
闘龍灘では、「筧漁」と呼ばれる伝統の鮎漁が行われていました。筧(樋)で滝の水を岩場に引いて、鮎の飛ぶ習性を利用した漁のことです。放流用の鮎が少し逃げて、岩場の水溜まりで泳いでいるのを子供が網で捕っていました。
滝を見下ろす闘龍スクエアにある水神社では、毎年恒例の川開き神事が行われました。加東市観光協会が主催し、加東市、国土交通省、国会、県会、市会議員、地元区長、加古川漁協、観光ボランティアが参列し、地元上滝野の春日神社の長谷川宮司が祝詞をあげ、今年の豊漁と川の安全を祈願しました。その後、全員で若鮎を加古川に放流しました。