ふるさと加東の歴史再発見

少し気をつけて周囲を見回してみると、身近なところにふるさとの歴史を伝えるものがある。

朝光寺鬼踊り法会-子どもの健やかな成長を祈り

2016年05月06日 04時53分06秒 | Weblog
  

  

 5月5日(木)、「こどもの日」の恒例の伝統行事、国宝朝光寺(加東市畑)の鬼踊り法会が行われました。
 朝光寺には国宝の本堂、国の重要文化財の鐘楼、そして加東市の指定文化財の多宝塔が境内に隣り合って建てられていて、境内そのものがまるで宝物館のような寺です。
 今日は「こどもの日」にふさわしく、空は青く晴れわたり、朝光寺はまぶしいほどの新緑の光に包まれていました。空気も爽やかでおいしい空気を胸一杯に吸い込んでしまいました。多宝塔を見上げながらいただく一椀のお茶とちまきが心を満たしてくれました。
 境内には昼前から多くの人が訪れ、法会、鬼踊りが始まるのを待っています。本堂の正面には仮設舞台が設けられ、その周囲には早くから多くのカメラマンが場所取りをして待ちかまえていました。
 午後1時、本堂で大般若経転読法要が始まりました。檀家の女性によって御詠歌が謳われ、次に僧侶による転読が始まりました。大般若経をパラパラパラと大きく広げて読み上げるうぉーという大音声が堂内に響きわたりました。仏前に供えてあった松明と鬼の面を保存会の人たちが下げ、いよいよ堂前の舞台で鬼踊りが始まりました。
 まず翁が舞い、次ぎに鬼が登場します。鬼は4匹。翁は法道仙人にこの地を紹介した住吉の神様、鬼は顔や姿こそ恐ろしいのですが仏の化身だそうです。松明、剣、斧、錫を持ち、鐘の音に合わせて単調ですが、時に力強く地面を踏みたて、飛び上がりながら踊ります。鬼の顔は色が違うだけでなく、表情も豊かで楽しめました。一番、二番、三番の踊りが奉納され、最後に鬼が餅を切ります。その餅を参詣者に配るのです。餅は多宝塔前でも配られました。
 こうして、今年も好天の下、盛大に鬼まつりが行われました。
 
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