5日のこどもの日、国宝朝光寺で行われた鬼踊り。その様子は6日のブログで紹介しましたが、今日はその主役の鬼の出番前の姿をお見せします。
国宝の本堂では午後1時から檀家の女性によるご詠歌に続いて、僧侶による大般若経の転読法要が始まりました。経を大きく広げながら、大音声で読経します。その正面奧には、鬼踊りで使う松明が供えられているのがすぐ目に止まりました。そして、その下の方を見ると、鬼のお面が並べられていることに気付きました。
これまでにも転読法要のようすは拝観してきましたが、その奧に松明とお面が置かれているのを初めて見たような気がしました。薄暗い堂内で読経によって法力を得、待ちわびる人々の前に姿を現す。踊る鬼の顔が生き生きと見えるのはここでいのちを吹き込まれているためだと勝手に納得してしまいました。