今年の6月に行われた世界最大級の広告祭、カンヌライオンズ国際クリエイティビティ・フェスティバルで、テクノポップユニットのPerfumeが日本人アーティストとして、初めてパフォーマンスを披露し銀賞を受賞、その完成度の高さに世界中を驚かせた。
このステージの技術を影で支えたのがプログラマーの真鍋大度(まなべたいと)氏だったのです。最先端のコンピューターテクノロジーを操り、彼の奇抜な発想で生まれた作品は人々を真鍋ワールドへと引き込んで行く。
また新たなターゲットとして証券取引所などの金融の巨大なマーケットの動向をリアルタイムで株式の売り買いを3次元表現を用いて多くのギャラリーを驚愕させた。
そして、私の興味を惹いたのが聴覚障害のダンサーに音楽を電気信号に変えて、体にセンサーを貼り付けることで振動が伝わり、音楽を体で感じてもらうという新しい試みにチャレンジしておられたのです。
彼のコンピューターを使ったいろんな演出やプログラミングの原点は、やはり楽しむことと遊び心だったのです。