シーブレ日記

愛艇と綴る釣り日記
最近は登山や自転車へと 遊びの範囲が拡大中

回航クルージング&上架整備

2020年10月28日 21時11分27秒 | ボート
湾奥から金沢八景にやってきてはや二週間。
荒川係留のままでチト汚れが目立つ。船底塗装やエンジンメンテもしたいので、慣れてる平塚の角屋メカの所に持ってゆくっことにした。
まあ簡単に平塚と言っても30マイル以上あります。ロング航海嫌いじゃないが、23fの非力な小船ではチト気合を入れなきゃならん距離だ。
何より向こうに着くまで穏やかな海であることが必須条件。東京湾を南下し相模湾を北上する訳だから、北も南も吹いちゃダメ。5、6m/s以下が目安でしょう。
タイミングを見極めるのが何より大切です。


10月24日
数日前から天気図やGPVやWindy、リアルタイム海況情報などを子細に観察。
朝のうち北東の風10m/s、午後は南西の風10m/sの予報。基本的には厳しい日だけど、風の入れ替わる数時間は無風になると読んだ。
早朝からリアルタイム風情報をチェックし、読み通り風が落ち始めたタイミングで9時半に出航。
行ってきやす!



北風は落ちつつあるが、海面はまだざわついてる。20ノット以下でスプレー上げないように丁寧に操船し南下します。
剣崎を交わし、定置網に注意しつつ、11時三崎港入港。久々だなぁ。工程の半分まで来ました。



相模湾に入ると平穏な海面が広がってる。水色も茶系から青系に変った。やっぱ相模湾は広々してて爽快ですね。
平塚目指して一直線に相模湾を北上します。


(↑スマホカメラが空気読んで彩度上げてるし↑↑↑)

12時前に馬入川河口に到着。
この河口は難所中の難所です。
入るときは波の背中に乗せたまま河口になだれ込むのだが、波に押されてブローチングしたらアウト!
波口を超えても、その先には迷路のような浅瀬が待ち構えてて、座礁したら次の波で・・・
要は慣れの問題なんでしょうがね。。。

慎重にセットの波をやり過ごし、意を決して河口に突入。
ど緊張の操船で無事河口クリア。当然写真なんか撮れません。

あとは川の中をゆっくり上り、無事リバーポートマリーナの桟橋に付ける事が出来ました。

さっそく上架して船底見ると、貝は無し。良かった~
船底に付いてるのは旨そうな江戸前苔。そいつが喫水線の上にも少し這い上がっててバッチイ感じ。
何の作用かハル全体も黄ばんでるし。



サンポール塗布からの即水洗い。この攻撃で苔や黄ばみがばっちり取れます。(サンポールかけたまま放置するとヤバそうですが)
高圧洗浄の合わせ技で、船底やハルはスッキリしました。
船底が綺麗だったので、思いの外作業進んじゃいました。よかったよかった。


10月25日
天気最高。夏みたい!
最高の船底塗装日和じゃないですか!
塗ってる端から乾いてくれます。チャッチャカやって昼過ぎには二度塗り終わっちゃいました。
23fぐらいだと、一人でやってもそんなに苦労なく出来ちゃいますね。

角屋メカはエンジンのメンテナンスに専念。
オイル、フィルター、プラグ、ジンクなど、一式すべて交換してる。
さらにサーモスタットが壊れやすいんだよね~って言って外してみるとビンゴ! 潮嚙みして弁が開きっぱなしになってました。
見てもらってよかった。交換!



PC繋いでエンジンログの調査。
これ面白い!
エラー回数や水温、油圧、気圧、外気温もう無数のセンサーのログが残ってます。今時のエンジンは凄いねぇ。
何より、0~1000、1000~2000、2000~3000回転というように、各回転域ごとの稼働時間がバッチリ記録されてる。
それによると、千回転以下が全稼働時間の65%を占めてた。つまり負荷の掛かった運転時間は僅か35%ということ。
当然釣りしてる時ってアイドリングだもんね。単にエンジンアワーだけではエンジンの状態を評価できないということだね。
このエンジン、まだまだ現役で行けそうです。
こういうエビデンスに基づいた信頼関係って大切だと思う。

その他、デッキライトの配線新設。
Tバールーフのフォルム調整など実施。

時間があれば船全体をバフ掛けして磨こうかと思てたけど、明日がベタ凪で、その先はずっと荒れ模様なので、明日戻り回航しちゃうこととし、今回の上架作業はここまでとした。





どうです、イイ感じに仕上がったでしょ!


10月26日

移動性高気圧ど真ん中で、平塚は朝から無風!
東京湾側も昼前には風速3m/s以下でペタペタの予報。今日は急ぐ必要まったくなしです。

角屋メカの作業場に5馬力のエンジンが転がってたので、これ補機にしてみようかという話になり、チョン付けして動かしてみたら3ノット位だけど走ります。
ずっと放置されてたエンジンなのでちゃんと整備しようってことで今回はテストだけ。使えるようになったら車に積んで持ってゆけば済みます。なんならゴムボートデビューでもしましょうかね(笑) 船外機って気軽に扱える点が◎だね。



補機があれば、万一の時でも自力航行できるのは何より安心だ。
なんなら、後進で潮立てするときはメインエンジン切って、補機駆動なんてのもアリかも。

10時半にリバーポートを出港。
今回もお世話になりましたー!



河口もペタペタ。
さあ帰りましょう!

でも気持ち良いのでちょっと寄り道。烏帽子岩を沖側から見物します。
湘南だねぇ!



江ノ島沖、鎌倉沖と大回り。
なんか鳥がやけに多いエリアに遭遇。
ソーダカツオかな、水持ちなぶらアチコチ出てる。ベタ凪だから色んなモノが良く見えます。
いきなり左前方にでっかいキハダが全身丸出しの砲弾ジャンプ。多分40、50kgあるよ、今の。
水温22度。こんな岸寄りにも居るんですね。付近にキャスティング遊漁船が一艘居ました。相模湾侮れないな。

帰りは三崎港に入らず城ヶ島沖を通ります。
ここから先は数十年来の僕のテリトリー。安心感が全然違う。
城ヶ島の真沖で一休み。プカプカ浮いて昼食タイム。



いやー、釣り抜きのボート時間もいいねぇ。
この風景を眺めながら、かつてこの辺で繰り広げた幾多の思い出が蘇ってきます。
まだアシストフックなんてない頃、メタリックサーディンでブリと死闘を演じたり、カンパチの根を開拓したり。。。

ここらから20ノット位のゆっくりスピードで剣崎を回り、金田湾の奥まで入って思い出エリアを巡る。

快晴、無風、ベタ凪。。。
気持ち良すぎて、さらにスピード落す。15ノットぐらいかな。ゆっくり走るほどに気持ちよい。
色んな船に乗ってきたけど、23fって一人で乗り回すのに絶妙なサイズですね。
完全に一人クルージング楽しんでます。

もちろんここも表敬訪問。



観音崎を過ぎるとSeabreezeのメインフィールドだ。
野島防波堤を過ぎると航海モードは終了。入港モードに気持ちを切り替えます。



15時ホームマリーナに無事帰着。
5時間半も楽しんでしまった。



ちょっと綺麗になったかな。
とても気持ちの良い回航整備でした。
気負わずに、このマリーナでも新しいページを綴って行きましょう。



コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする