今週末は野暮用があって、おとなしく過ごしてます。
そんな中、釣友KAKUさんからメールで嬉しい知らせが届いた。
九州へ投げ釣り遠征に出掛け、幻の魚「アオギス」に出会えたとのこと!
KAKUさん、オメデトーございます!!!
アオギスは、かつて東京湾で干潟の脚立釣りとして初夏の風物詩だったそうだ。
僕が子供の頃に買ってもらった釣りの本(昭和44年刊)には、「アオギス」釣りの項もあるほどポピュラーな釣りとして紹介されている。
しかし、埋め立て開発と共に昭和40年代には東京湾からあっさりと姿を消し、同様に各地の浅瀬からも急速に姿を消した。
現在では九州の一部にのみ生息するだけ。
絶滅危惧種に指定されても良さそうなものだが、当時そのような対象にすらならぬまま、ひっそりと種を繋いできた。(現在はレッドデータブック 絶滅危惧IA)
このような希少な魚なら釣りなどせず、そっとしておけというのが世間一般の感覚かもしれない。
だが我々釣り師は、勝手な解釈かもしれないが、このような希少な魚に対して、最大の尊敬をもって釣るという接し方になる。
やはり釣りたいのである。
僕は長年釣りを趣味にしているが、釣りたいという気持ちと、無駄に殺生はしたくないという気持ちが時に攻めぎあう。
自然に接していたいという強い想いもある。
ゆえにリリース前提、釣果は二の次で、面白い釣り、気持ちの良い釣りがしたい、という方向に向かうことが多い。
釣りとは、人の業というものに向き合う修行なのかもしれない。。。
いつの日か、東京湾の干潟に脚立を立てて、静かにアオギス釣りをしたいなぁ。
何をどうしたら、そういう日が来るんだい?