シーブレ日記

愛艇と綴る釣り日記
最近は登山や自転車へと 遊びの範囲が拡大中

スピニング&Black Marlin !

2010年06月08日 01時14分32秒 | カジキ
     
  【スピニングタックルでシロカワカジキ キャッチしました! ヘビーファイトも満喫。世界観が変わります。】

6月4日(金)
スピニングタックルでシロカワカジキ、キャッチしましたー!!!

関東に季節はずれの良い潮が入っているのは周知の事実。
金曜から凪ぎ日より確定なので、仕事をやり繰りしてのスクランブル発進です。
前夜にBOBOSSさんにTELしたら、同じ事考えてる。(笑)
清水からピラール艇も来られるとの事で、3艇でポイント探しすることになりました。

平日ゆえ、本日はシングルハンドです。
BOBOSS艇は高場、ピラール艇はアオネ、僕はセンバ。それぞれ気になるポイントを探ります。

     
     【今回の主役、SALTIGA Z6500H + PE5号 + GTロッド 】

センバに到着。
今期より自主解禁の、スピニングタックルをワクワクしながら流す。
タックル構成は、リールがソルティガZ6500ハイギヤ。ラインはPE5号500m。ロッドソルティガムラムラ76とカーペンターのSP78H。いうなれば最強クラスのGTキャスティングタックルを2セット用意した。

水色カンカン、水温24度、潮目バシャバシャ、鳥ブンブン、何をとってもGood・・・、でも何かが違う。直ぐに道具を上げた。
中速で走りながら、海に散りばめられているヒントや鍵を探し、眠っている己の狩猟本能をかき起こし、魚の居所を突き止めてゆく。 まさにハンティングの醍醐味。

ここぞと思う場所で再投入。
直ぐに結果は出た。 ショートに曳くトップガンに、真横からカジキが突っ込みガバッと食った!
ドラグ初期設定はおよそ4kg。 狂ったような勢いでラインが出る。ドラグはもつのだろうか? ラインは足りるのだろうか? ラインローラーの熱は?
初めてのタックルなので、様々な疑問符が脳裏を駆け巡る。
ボートの後方でカジキが上半身を出して激しく頭を振る。 120kgぐらいと見た。これならいける!

     
     【カーペンターSP78Hをここまで曲げるか!】

ロッドポストからロッドを引き抜き、スタンディングファイトの開始。
ドラグを7kgぐらいに上げる。この辺の感覚は、GTで山ほど経験しているので迷いは無い。4、5発、鬼アワセをくれてやる。
ウェストハーネスは体に付けたものの、最初は手持ちで応戦。
カジキがジャンプし、その躍動をPEラインが正確に伝えて来る。高弾性ロングロッドが大きくしなって饗宴を受け止める。

このドライブ感が欲しかったんだ!

5分ぐらい手持ちファイトを楽しんだので、握力がなくなる前にハーネスを掛ける。
これで、心おきなくパワーファイトが出来るってもんです。(実は悪夢の始まりでした・・・)
体勢が落ち着いたので、無線でBOBOSS艇にヒットコールを入れる。
スピニングだと、左手で操船とリーリングをしなければならないのね・・・
無線、後進、ハンドル、リーリング、無線、リーリング、ハンドル、中立、リーリング、写真、フラッグ・・・ アア、ややこしいけど猛烈に楽しいです。

タックルが軽いので、竿捌きがとても楽。すべてがスピード感に溢れている。
ラインは200mぐらいしか出されていない。これなら30分ぐらいで寄せられそうな感じだった・・・のに。

こやつ、潜る潜る。 だんだん一進一退の攻防に変わってきた。

     
     【アルベマーレ330XF PIRALが、ヒットコールを聞きつけて駆けつけてくれました。】

ピラール艇がやって来た。
直ぐにヒットコールが入る。 200kg近いとのこと。スゲー!
2艇でファイティング競争だ。

     
  【アルベマーレ410XF BOBOSS艇も駆けつけてくれた。アルベ2艇に見守られてなんて幸せなんでしょう。】
 

程なくBOBOSS艇も到着。
手を振るなど余裕を見せつつ、実はスタンディングゆえ力は抜けない。

1時間経過。
下に潜られると、スピニングではウィンチファイトは出来ない。 ロッドのパワーを使ってリフティングとなる訳です。 ドラグをさらに上げる。(帰港後計測したらドラグ12kgでした)
これでも走られるとドラグが出されるので、ハンドドラグで止めて、そこからリフティング。
やったことある人なら分かりますが、このパワーファイトは相当シンドイです。(まあ、これがやりたかった訳ですが・・・)

ギンバルの位置やロッドの角度、膝腰肩手の位置などなど、cm単位で最適のポジションに当て込んでいかないと、力の効率が大きく変わる。ここまで来ると誤魔化しが効かない事を実感しました。バランスが全てです。
力任せの腕力ファイトや、へっぴり腰ファイトでは、もたないでしょう。

ここらから、死闘へと様相が変わってきた。

BOBOSS艇もヒット。 カジキの巣じゃ~!
やがてピラール艇ランディング成功。 BOBOSS艇もサクッとT&R完了。
うわ、僕だけ終わらない・・・

腰は大丈夫だが、徐々に力が出なくなって来た。脱水症状かな。手の届く所に水を置いておかなかったことが大失敗。
1時間半経過。
この苦行を終わらすには、ラインカットしかないのかなぁなんて想いもチラリとよぎるが、うんにゃぁ、絶対獲るべし!

しかしニッチモサッチモ行かず、ここで苦渋の水入り。
ロッドをウェストギンバルに入れたまましゃがみ込み、リールの後部をロッドポストの穴に預け、全体重をロッドのグリップに乗せてロッドをささえる。
俗に言う船べりファイトと言われる方法です。 ルール上はファールですね。
でも、この状態ではリールを巻くことも体を動かすことも操船も何も出来ません。2、3分この状態で休んで水入り終了。(てか、水に手が届かな~い )

リング(デッキ)の中央に戻り、気を取り直してリフティングファイトを再開。
シングルハンドだから頼る者は無いのだけど、近くに僚艇が居てくれると思うと勇気が湧きます。 とても心強かった。

残り70m。(PEラインは色で分かります。これも心強いです)
操船とリフティングを組み合わせながら、魚を中心にボートをゆっくりと回す。ある方向だけリフティングしやすい方向が見つかる。 魚の頭の向きだと思います。 
その方向にボートをキープしながら、ロッドパワーを最大限に使ってリフティングすると、膠着状態が崩れ徐々に上がってきた。

     
     【2時間の死闘が終わった瞬間。】

13時10分、ギャフ打ち成功!
暴れる程ではないが、まだ魚は元気。 強いカジキでした。

タグは用意していたが、僕自身にリリースする余力が無く、ギャフを打ちました。
ビルにロープを絡め、クリートに預けた時点で死闘終了。
ファイトタイム 1時間50分。

キャッチコールを入れると、2艇とも来てくれた。
ピラール艇から二人が飛び移ってくれて、3人でカジキを船内へ引き上げる。体高の割りにちょっと短いかな・・・
僕は精根尽き果て、半分放心状態でした。
お助け舟の2艇には大感謝です。 本当に有難うございました。

     
    【マリーナでシロカワカジキと判明。2重の喜びです! スピニングマーリン最高!!】

もう一本行ける筈も無く、本日終了~。 
マリーナで検量準備中に改めて見ると、アレ? 胸鰭が固定されている!?
ナ、ナ、ナント、シロカワカジキでした!

  Black Marlin!      ○△□#$%&・・・  うれしさ爆発です!!!

検量したら100kg。
クロカワに比べて体高がある分、最初のジャンプでもう少しでっかく見えちゃいました。(笑)

何はともあれ、念願のスピニングマーリン、初挑戦にて成功です!
ブラックマーリンというご褒美が、花を添えてくれました!

シーズンファースト、マリーナファーストは良いとして、
ファーストブラック、スピニング、PE、キャスティングロッド、シングルハンド、スタンディングファイト、なんか色んな意味で記念すべきカジキです。(笑)

BOBOSSさん、ピラールさん、有難う御座いました。

コメント (24)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする