悠々人生

気が多すぎて「時間破産」状態。もっとゆっくりとした人生が目標です。

宮脇昭先生の防風林案採用

2012-04-24 19:57:47 | Weblog
 3.11で被災した地域500kmに、宮脇先生の提唱する防風林を作ると決めた野田総理に、拍手を送りたい。宮脇先生の「その土地に本来生えていた樹木、それも常緑広葉樹を植えれば森が再生する」という話は国立横浜大学教授時代にNHKの番組で聞いた。

 先生は震災直後から被災地復興のために提唱していた。今回の大震災で津波が海岸防災林に与えた被害の教訓として、樹種が松だけの単植林がいかに弱いかを実証したといわれる。海岸ではこれまでクロマツを中心の植林してきた。陸前高田で1本の松が復興のシンボルになっているが、高田松原には7万本の松が植えられていた。

 その松が1本しか残らなかった。根が浅いクロマツでは弱かったのだ。元来その土地に生えていたシイ、タブ、カシなどの常緑広葉樹15~20種類を植えるのが望ましいという。松と違って根が土中深く真っ直ぐに伸びるので、津波だけではなく地震や台風、火災にも強いという。

 宮脇先生の提言は被災地の瓦礫も使う。大きく掘った穴に瓦礫と土を混ぜて小山を築くので、これが堤防にもなる。木質系の瓦礫だけではなく、コンクリートも細かく砕いて底に敷くことができるというから一石二鳥、三鳥になる。

 大工事だから地元の雇用促進にも寄与するし、海岸沿いに連続した森ができれば鎮守の森、希望の森にもなるだろう。また苗木の寄贈者を全国から募集すれば、国民一人ひとりが復興に協力できるし、防災意識の育成にも役立つ。苗木を植えて20年で立派な森ができるというから、夢のあるプロジェクトを積極的に推進して欲しい。
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