悠々人生

気が多すぎて「時間破産」状態。もっとゆっくりとした人生が目標です。

孤独死

2012-04-23 19:28:54 | Weblog
 特別警戒を実施しているので4月はひったくり事件の発生はないが、今度は孤独死があった。80歳代の女性。亡くなってからどのくらいの時間が経過したのかは分からないが、心配した腐食は進んでいなかったらしい。死因もわからない。

 この方は自治会の災害時要援護者には登録されていない。要援護者に登録するとまちを守る会の防災連絡員が訪問して、通院している病院や病名など個人情報に関することをお聞きする。もちろん本人が個人情報を話したくないといえば省略する。

 ヘルパーが週に2回入り、お子さんも週に1回尋ねてくるというから、日常の生活に支障はなくご自分でやっていたのだろう。ステーションまで運ばなければならないゴミ出しなどは、近所の方が手伝っていたという。

 今年も要援護者の登録希望者を募集することになっている。この登録者が希望すれば日常支援として防犯パトロールのときにポストを確認する。新聞や郵便物が残っていたら本人から聞いている緊急連絡先に電話をすることにしている。ただ6年間実施しているが異常を感じて連絡したことはない。

 この登録を申請してくれたら死後1週間も気がつかないということはないはずだが、登録されているのは3人だけ。この方々も孤独死そのものは防げない。ただ死後の悲惨な状況だけは避けられる。

 孤独死を防ぐには市が行っている「緊急通報装置」の制度を利用するとよい。ただこの制度を知らない人が多いだろうから、要援護者の登録をされた方には防災連絡員から説明することが必要だ。

 この制度は貸与された通報装置本体や附属しているペンダントのボタンを押すことにより、通報先である民間の受信センターに通報される。センターでは事前に登録されている協力員に連絡し安否の確認をするが、必要に応じて受信センターより「119番通報」をし、救急隊の出動を要請するというもの。

 消防署にも登録をすると119番するだけで発信者を特定し、救急車が駆けつけてくれる制度がある。行政の制度を上手に利用して、まちを守る会でも災害時要支援制度とともに、日常時支援制度を進化させていきたい。
コメント
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