晴走雨読

晴耕雨読ではないが、晴れたらランニング、雨が降れば読書、きままな毎日

『明日は昨日の風が吹く』

2009-10-19 19:32:55 | Weblog
 『明日は昨日の風が吹く』(橋本治著 集英社 2009年刊)

 書店の平積み台の上で、装丁の美しさに引かれ購入した。カバー&表紙デザインは、SAMURAI 佐藤可士和 奥瀬義樹となっている。全ての書物には、装丁や本文デザインをしているが、誰の仕事なのかと気をとめた事は少ない。

 作者に比べ地味な仕事だと思うが、読者を引き付けるためには重要な仕事だ。音楽などは、歌い手のみならず、作詞家、作曲家、編曲者、演奏者・・ジャケットのデザイナー、写真家・・集団による制作であることが見える。

 本書は、雑誌「広告批評」に連載された橋本氏の時評をまとめたものである。作者が言う様にひとつの話題について、ああでもないこうでもないと取り留めのない文章が続く。グサッとえぐるような気の利いたフレーズも無い。

 これは何なのかと考えた。これは、橋本氏の理解の過程なのではないだろうか。人は、何かを理解する時、自分なりの論理立て、理解の筋道を付ける。それを、言葉に置き換えたものではないか。彼の思考過程を文字化したものである。

 従って、そこに橋本氏の考えや主張は無い。読みながら一緒に考えたり理解をするには有用であるが、そこに思想や哲学を求めても得るものは特に無いのである。



 『第30回北海道ロードレース』(10月18日、真駒内屋外競技場発着ー東橋折り返し、ハーフマラソン)

 1ヶ月近く練習もせず出場、いきなり左足首痛と復路は強風。山田風太郎の語るべきこと無しではないが、ここに書くべきこと無し。

 気持ちの問題とか、反省とか、身体の作り直しとか・・という次元では無く、今の自分がやるべきことなのだろうか?と考えてしまう。 

 


 
 
コメント
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