きょうからサマーセールで診療は閑。
きのう日曜日も診療予定ははいっていなかった。
夜になって繁殖雌馬の結腸捻転。
結腸の損傷は中程度。
右背側結腸の内容がひどく多くて、結腸全体を創外へ引き出せない。
先に骨盤曲を切開し、少しずつ胃状膨大部の内容を送り出して、前回りの捻転を整復しながら結腸を引き出した。
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何度か経験があるのだが、こういう場合、腸間膜を縫い縮めても破れてしまう。
それで非吸収糸で背側結腸と腹側結腸壁を縫いつけた。
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小腸も膨満していたので、回腸から引き出してチェックする。
これはしばしば小腸捻転の原因になる。
それで、小腸にまとわり付いている腸間膜を切除して正常な付着のしかたに直した。
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あとは新しいやりかたでcolopexyして終了。
日中楽したとは言え、日曜の夜の重労働だった。
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ズ~ンとひびいて、くだけた潮が飛んでくる。
防波堤が崩れて土嚢を積む作業を夜もやっている灯が見えていた。
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海岸が痩せるのはダム建設や砂防ダムと因果関係はないのだろうか・・・・・
砂浜はどんどん減っているようで、何年か前、七里ヶ浜で、見たことのない貝をたくさん拾いました。どこかから、砂を持って来たようです。
山の樹を切る、保水性がなくなり山が崩れるので砂防ダムを造る。貯水ダムも造る。海岸が痩せるのでテトラポッドを積む。それでも波に壊される・・・国土強靭化?
新しい方法はこんな症例には第一選択となりそうな予感。
オラ君のうんこはこんな波できれいになるのでしょうね。
海流とか、潮流とかはかなり研究されているようですが、自然界の水をコントロールすることはそう簡単ではないでしょう。海岸の砂を岩や山の頂に戻すほどに。
台風の被害にあわれませんように。
結腸の腸間膜が広いのは生まれつきなのか、徐々にそうなるのかわかりません。
自然は地形を変えますから、人の都合で防ごうとしてもかなわないことが多いでしょう。国土強靭化など人の思いあがりだと私は思います。