夕方、競馬場から電話。
現役馬が疝痛を起こしてかなりひどいとのこと。
こちらへ向かってもらうよう話す。
今、空いていても、電話1本で手術予定が入り、2-3時間は手が離せなくなるかもしれない。
それは来てみてもらわないとわからない。
遠方から向かってくるほど、早く判断しないと手遅れになりかねない。
その判断は難しいことなのだが・・・・
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こちらもいつ着くかわからない馬を夜中に寝ないで待っているわけにはいかない。
1時間でも2時間でも数時間でも寝ておかなければならない。
明日も当たり前に仕事なのだ。
自動車道を降りた辺りで電話するように指示する。
それから30分あれば手術の用意はできる。
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日付が変わった頃、突然「予定より早く着きました!」と来院;笑
到着前30分にしてもらう予定の電話はどうなった?
疝痛は治まっている。
血液検査所見は悪くない。
超音波で観たら、右で大腸の動脈が走っているのがずっと見える。
たしかに盲腸外側紐の動脈にしては太い。
結腸動脈だとしたら180°捻れている?
しかし、肝臓の横では右背側結腸であろう大腸が見え、腸壁は肥厚していない。
蠕動もある。
左側で観たら、脾臓が見えて、その背中側に気脹した大腸。
左膁部の上から覗き込むようにすると左の腎臓が確認できるが、脾臓との間に大腸があるように写る。
結腸左背側変位?
鎮静剤投与して、鼻ネジして、直腸検査する。
脾臓の尾側端も触れるし、左腎臓の尾側端も触れる。それらの間には・・・・結腸は入り込んでいないようだ。
朝まで絶食して様子を観ましょう。
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結局、朝まで疝痛を示すことはなく、
朝になって外へ連れ出して青草を食べさせた。
あまり青草を餌だとは思っていない様子だった;笑
さすが現役。
昼前に退院していった。
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そして、帰りがけに立ち寄った後藤純男美術館。
十勝岳連峰が目の前に見えるところにある。
十勝岳連峰もまた私には思い出のある山々。
本当はこんな険しい山容ではないんだけどね。
もう山歩きもできないかな。
登らなくてもいいな。
山を観ながらのトレッキングでも好い。
色彩のない絵だと思っていましたが、そういわれると空が青いですね。大きな山が並ぶ、北海道指折りの山脈です。
もう高山や険しい山は危ないと思いますね。迷惑かけちゃいけませんから。そして、低山歩きを楽しめるようにもなったと思います。
厩務員さんも現役となると責任重大で、オーナーさんの意向も拍車をかけて上がったテンションで乗り切る感じなのですかね。
選択肢があるという事は素晴らしいことです。
ご紹介の絵画日中でも星が見えそうな湿度の低い亜寒帯の碧空がすごくうまく表現されているように見受けます。
どうですかね。
途中からの電話なく来院したのは疝痛が治まってきて、様子見となる予感でもあったのでしょか?
受診はしたが切らずに済むのはどれくらいの割合なのでしょ?
現役競走馬にも仔馬時代があって、青草食べてたでしょうに、そういうものなのですね。
きっと実物は魂のこもった迫力ある絵なのでしょね。
山登りは返上するのですか?トレッキングも楽しいですよ!