私が第一当番だったが、入院馬もおらず、急患の電話もなく奇跡の夜だった。
これが日頃の行いの良さ、というやつだな;笑
朝、1歳馬の大腿骨骨嚢胞のscrew固定とPRP療法。
その最中、不調の繁殖雌馬の診察を頼まれていて私一人で診察。
胸膜炎だった。慢性化していて完治は難しい。治療するなら離乳した方が良い。
そのあと1ヶ月の当歳馬の近位趾節関節の伸展方向への亜脱臼の経過判断。
あきらめた。剖検したらあきらめたのが正解だった。
近位趾節関節の底側固定装置がすべて切れてしまっていた。
そして急患で繁殖雌馬の結腸捻転。術前PCV59%。
厳しいですよ。と言っておいたのだが、やってみて欲しいとのことで、開腹した。
骨盤曲切開部の粘膜は完全壊死。覚悟の上だった。
結腸亜全摘する気で始めた開腹手術だったが・・・・
もうそこより奥は術創から出せない盲腸結腸襞の近位までダメージが広がっている。
あきらめるしかない。
次の疝痛馬が来院。分娩1ヶ月の繁殖雌馬。
超音波で腸間膜ヘルニアっぽい、と推察したが、
そのとおりだった。
空腸最上位から腸間膜が剝がれたようになった大きな孔だったが、私たちには縫って閉じるHow to がある。
大結腸を骨盤曲を切開して空にしておく。
(これが正常な大結腸、先の結腸捻転の結腸のひどさがわかる)
そして盲腸、結腸を馬の右に、小腸を尾側に出しておいて、助手が術創内で左右へ小腸をどけると・・・
縫合閉鎖できる。縫い終えたところ。
そして、当歳馬のロド感染症の精密検査。
5時過ぎて、繁殖雌馬の疝痛の急患の依頼。
超音波で小腸がひどく膨満している。PCV47%。
2週間前の分娩で空腸腸間膜に孔が開いたのだろう。
そこへ空回腸が入り込むことで纏絡していた。
回腸を盲端にし、膨満した上位の小腸内容を捨て、健常部で空腸を切断して盲腸へ吻合し、腸間膜を縫って閉じた。
私は夜9時に引きあげた。
さっさと寝ておかないと夜中起こされない保証はない。
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このあたりの桜は満開を迎えている。
どこにも観にいっちゃいけない、とされているので、身近な桜を愛でよう。
庭や近所のサクラを大事にしましょう。
病気の枝があったら切り落し、断面には被覆剤を塗っておきましょう。サクラは切り口から腐ります。
花が終わったら、御礼肥を少しやりましょう。
助からない馬が続いたようで。
前の記事のことになりますが、重責している腸管は蠕動を抑えると抜けやすくなるのですか?グルカゴンの記述を読んでいてふとそんなことを考えていました。
桜、大切にしたいですね。
お墓参り行きました。いつもは新しいお花が供えられているところがたくさんあるのに、今年は少なくて、誰ともすれ違うこともなく。それでも桜だけは賑やかに咲いていました。
今日もお月見する。hig先生は、
平滑筋を抑制すればぬけやすくなるのかな~わかりません。蠕動亢進剤で重積が起こるし、重症化することがあるのは間違いありません。
サクラはあちこちに植えられているし、自然に生えてもいますが、あまり大切にされていないし、手入れされていないように思います。寿命の短い、弱い樹でもあると思います。
月、きれいでしたよ。