馬を全身麻酔して、その覚醒、起立のphaseは最も事故が起こりやすい。
まだ寝ていてもらいたい馬が、体を起こそうとしたとき、
馬を押えつける必要がある。
そのときの方法。
写真はEquine Anesthesia から。
馬を抑えているお方は、その本の著者でもあるDr.Muir .
でっかい、たくましい人だった。
ー
この方法を知らないと、頭、首、体を押さえようとしてしまう。
しかし、馬が横臥から伏臥になろうとする力に人は対抗できない。
この方法は、首を押さえるだけでなく、馬が頭を下向かせる力にだけ、人の背筋で抵抗するのだ。
馬は頭を下向かせられないと伏臥になれない。
ー
武道の技もこの原理を用いたものがある。
相手の指をこちらの手で制御する。
相手の手をこちらの腕で制御する。
相手の片腕をこちらの両腕で制御する。
相手の首をこちらの体幹で制御する。
ー
ただ、馬が本気で立とうとしたら、この方法で抑え込むのもかなりの筋力と体重が要る。
レスリングだって、柔道だって体重で階級分けされている。
試合も競技もない合気道は・・・・ひたすら修練を積む。
/////////////
横山大観の絵だそうだ。
私が通勤路にいつも観るような光景なのだが・・・
私にはとても描けない
短時間作用の麻酔で維持するというのはどうなのでしょう?馬にも麻酔にも精通している先生が居て、モニターできる施設だとして。
海潮シリーズの冬だそうで。四季すべてに太陽や月が描かれているようです。
今やスマホでホイチョイと景色を収められる時代ですが、景色も絵画も人も実際に見ることでしか感じられないすごみのようなもの、ありますね。
短時間麻酔はケタミンですかね。覚醒はよろしくありません。バルビタール系もです。プロポフォールは最上です。
シリーズものなんですね。ただの風景描写ではなく、その向こうにある画家の精神を感じられるからみとれるのでしょう。