入院厩舎に4組6頭。
T.P.R.(呼吸数はめったに数えないけど・・)も覚えられないので、カルテ持参で診察しにいく。
夕方、1頭帰したら、また疝痛の連絡。
1歳馬、疝痛はひどくはないが治まらずフルニキシンに反応しない。
超音波画像診断では脾臓が頭腹側へ押されていて、脾臓の尾背側に消化管がある。
が、左腎臓は背側から描出できる。
直腸検査では左腎臓に触れられるが、脾臓の手前に消化管があって脾臓には触れない。
腹底側に硬くはないがかなり多くの内容を含んだ結腸が沈んでいる。
骨盤曲にしては大きすぎる。
盲腸にはガスがあるが、膨満したり緊張したりはしていない。
血液はPCV43%、乳酸0.8mmol/l未満、WBC13,800/μl。
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高張食塩水を1?投与するが水は飲まない。
その後、乳酸リンゲルを4?入れたところで落ち着きがなくなったので輸液中止。
排尿したくなったのかと思ったが、排尿しても腰を下げる。
曳き運動するが痛い。
フルニキシンを投与したら、強い痛みは治まった。
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ほかの入院馬が疝痛。
結腸左背側変位で開腹手術した分娩後の繁殖雌馬。
容易に整復できたので、結腸切開はしなかった。
術後の持続点滴もしていない。
便があまり出ないで固く、水も飲まないのが気になっていた。
フルニキシンで鎮痛した。
高張食塩水を1.5?投与したら突然水を飲み始めた。
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夜中、さきほどの1歳馬の疝痛が治まらないので呼び戻される。
そのまま開腹手術しようかとも考えたが、もう一度血液検査と超音波検査する。
血液はPCV38%・乳酸0.8mmol/l未満、超音波所見も変わらない。
が、もう疝痛が始まって9時間。
もう開腹手術した方が良い。
右背側結腸の便秘だった。
ひどく硬くはないのだが、1歳になったばかりの結腸は薄くて弱く、内容をもみほぐして送り出すのに気をつかった。
仰向けにしたときも、結腸の膨満部だけがお腹を押し上げていたので、重くなった背側結腸が沈みこむことで、もう蠕動では内容を押し出せなくなっていたのかもしれない。
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他の2頭の入院馬の持続点滴を調節したり、外して、寝たのは3時。
翌朝はまた入院馬の血液検査からスタート。
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2歳馬の腰痿のx線検査。
2歳馬の喉頭内視鏡検査。
重種馬の分娩事故の剖検、出血死。
繁殖雌馬の骨盤骨折の剖検。
午後は、4歳馬の腕節chp fracture の関節鏡手術と去勢。
3歳馬の去勢。
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忙しかったら
オラ、家に入って
ごはんたべるのくらい手伝うゾ
けっこうこたえました。きのうはゆっくり休みましたが、まだ回復しません。いけいけどんどんの年代は過ぎましたね;涙。
お体お気をつけください!
忙しくなるとなかなかかまってやれません。
体の60%は水なんですよね。
hig先生の分のご飯でしょうか?
オラ君なりに、先生の忙しさを心配してくれてるんですね。
体の水分のコントロールの重要性を感じました。
生命は、「水」なんですね。