チムどんどん「明石通信」&「その後」

初孫との明石暮らしを発信してきましたが、孫の海外移住を機に七年で区切りに。現在は逗子に戻って「その後」編のブログです

秋の北東北旅 ~その1~「津軽・青森」編

2022-09-15 16:48:26 | 旅行
9月15日(木)

 11日の日曜日。東京駅から朝一番の「はやぶさ」に乗って、新青森駅に到着。

 改札を出ると、
  「ねぶた」がお出迎え
  

  駅頭に出て、
  

 予約していたレンタカーで、まずは、津軽半島の陸奥湾側を北上。

  穏やかな陸奥湾
  

 車なので一気に龍飛岬まで行きたいところでしたが、津軽半島も8月上旬の豪雨で道があちこち寸断されたままなのです。今回は外ヶ浜の蟹田駅の先から西に入り、山を越えて半島を横断することに。

  十三湖が現れました
  

 太宰治の「津軽」。彼自身が育ての親だと思っている「たけ」に会うために、津軽中里駅からバスに揺られて、ここから6~7㎞北の小泊の村へ向かう途中で眺めた十三湖の印象的な風景。
 何十年も前から一度は行ってみたいと思っていたのですが、とうとう念願が叶いました。


   秋の雲流れて静か十三湖   弁人


 小泊へ向かう十三湖の北側の道を西へ進み、日本海側に出て、さっそく、これも念願だったしじみ料理のお店に。

 十三湖といえば「しじみ」です。
  まずは「しじみバター」
  
   &「しじみラーメン」
   

 味はあっさりめですが、そんなことはどうでもよいのです。「十三湖でしじみラーメンを」という長年の夢が叶ったのですから。

 ところで、肝心の「十三湖の風景」。
 太宰によれば、
 「人の肌の匂いがない」
 「人間と全く無関係に生きている」
 「『風景』の一歩手前のもの」
 「少しも旅人と会話をしない」
 「浅い真珠貝に水を盛ったような、気品はあるがはかない感じ」
 「ひっそりとしていて・・・なかなかひろい」
 「人に捨てられた孤独の水たまりである」
 「流れる雲も飛ぶ鳥の影も、湖の面には写らぬというような感じ」

 とありますが、
  いかがでしょうか
  


  人肌の匂いなくとも十三湖
    秋の陽浴びてしじみはぐくむ  弁人


 しじみの名産地ですから、この湖も宍道湖同様「汽水湖」です。つまり、陸地を挟んだ反対側は海ということになります。

  カーナビの画面
  

 今回の旅で、最初で最後の日本海。
  いやー、爽快
  

 さてと、ここまで来たら、本当は太宰も乗った津軽鉄道に乗りたいところです。でも、今回は時間の都合でレンタカー。せめて写真だけでもと、津軽中里駅へ向かうも、次の発車時間13時37分に間に合わないかもしれない。一か八か一駅先の深郷田駅へ急ぐと、なんとか間に合いました。

 やって来ました。上りの一輌の車両。写真を撮るだけだったので関係ありませんが、
  この駅は通過でした
  

 この「深郷田」駅、「ふかごうだ」と読むのかなと思っていたのですが、駅の表示がひらがな4文字だったので「ふごうだ」であってほしいと近づくと、なんと2文字目に濁音がありませんでした。これも難読の部類に入るのでしょうが、地名や駅名というのはなかなか興味深いですね。

 時刻表を見ると、どうも、金木駅から一つ五所川原方面の駅ですれ違い交換があって、しばらく待っていれば下り列車が来るはずと、深郷田の三つ先の駅、桜で有名な芦野公園駅前に車を停めました。

 無人駅なので
  ホームにおじゃま
  

  下り、「走れメロス」号
  

 この日、実はもう一ヶ所行きたいところがありまして。急いで青森に戻ることに。五所川原から浪岡インターへ向かい、東北道を少し走って15時少し前、

  三内丸山遺跡に
  

 入口もそうですが、それに続く「縄文時遊館」という施設、素晴らしく立派な建物でびっくりしました。

 お出迎えは、縄文服がお似合いの
  可愛い子どもでした
  

 展示も充実している「縄文時遊館」。その中ほどに遺跡に出られる通路がありまして、
  広々とした遺跡公園に
  

 六本柱建物跡と
  大型竪穴式住居
  

  掘立柱(高床式)建物跡
  


   縄文人と陸奥の秋空ともにする  弁人


 なかなか中身の濃かった北東北旅の一日目。この日の宿は黒石温泉郷の落合温泉です。



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