チムどんどん「明石通信」&「その後」

初孫との明石暮らしを発信してきましたが、孫の海外移住を機に七年で区切りに。現在は逗子に戻って「その後」編のブログです

逗子の散歩道のお地蔵さまとお似合いの花

2020-09-30 15:02:46 | 逗子風物
9月30日(水)

 すっかり秋めいて、外出するのに絶好の時期になりました。とはいえ、マスクをして電車に乗るのも勇気がいる昨今、仕方なく、ウオーキングと称して近隣を歩いて、お花の写真なんぞを撮ったりしているのですが、

 先日、東逗子駅からさらに東、田越川の上流を歩いている時に、まだ入ったことのない路地に入ってみると、

  お地蔵さまが鎮座されていました
  

 古くからあったのでしょうか、石像自体はそんなに古びてはいないのですが、川沿いのフェンスとの間を飾る濃いオレンジの花がやけに渋くマッチしていて、しばし佇むことに。


   赤み帯ぶ葉も従えて石仏   弁人


 オレンジの花と言いましたが、よくみると赤みがかっているのは葉の根元のようで、その色づいた葉に囲まれるように、薄緑の小さい実のような玉が集まり、その玉がはじけたのか、中から淡い黄色の花弁が出ています。

  拡大すると、こんな具合
  

 さてさて、いったいこの花はなんていうのだろうと調べ始めたのですが、なかなか難航。

 最初に葉が色づくという点に注目して、ポインセチアの近縁種かなと思い当たっていれば遠回りしなくて済んだのかもしれません。ところが、つい葉っぱの形に目が奪われ、葉の種類を調べたりしていたのが横道だったようで皆目見当が付きませんでした。

 だいたいにして、葉の形として挙げられるのは、楕円形、卵形、へら形、ハート形、掌形、線形、針形とかで、縦長にしてくびれのある葉の形なんて、どこにも載っていないのでした。
 結果的には、一般的な分類にはないけれど、「バイオリン形」とか称しているようで、「バイオリン形の葉の花」とかで検索すると、即刻、目の前に上の花の写真が現れます。

 でも、そのことに気づかせてくれたのも、名前を教えてくれたのも、実は、平塚にある「花菜ガーデン」の方だったのですが。

 ということで、たどり着いた名前は「ショウジョウソウ(猩猩草)」。別名を「サマーポインセチア」と言うそうです。

 最初に出向いた大船のフラワーセンター、あいにく担当者ご不在で、回答は後日にということだったので、それじゃあと平塚の花菜ガーデンまで足を伸ばしたわけですが、聞いてみれば「なあーんだ、ポインセチアの葉っぱを思い出せばよかったんだ」ということになって、何日かの机上の悪戦苦闘はいったいなんだったんでしょう。

 まあ、何事もわかってみれば簡単なことだったと思いがち。今回も「なんだ、そうだったんだ」という結末に相成りました。

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秋の4連休にKAZU君を迎えて

2020-09-23 16:58:34 | KAZU君
9月23日(水)

 コロナ禍での休校の期間中、母子家庭という事情もあって、ほとんど逗子で疎開生活を送っていたKAZU君。学校再開の知らせを受けて大宮に帰ったのが5月の下旬でした。
 まったくビクビクしながらの2020年。2月に始まった騒動、すでに七ヶ月も続いていることになります。KAZU君が大宮に戻ってからも、指折り数えると、もう三ヶ月が経ってしまっています。

 まだ感染拡大中なのか少し収まり加減なのか、判断は難しいところですが、世の中、「経済も回せ」という声も大きく、今回の4連休は、日本列島、どこもかしこも人の動きが活発で、ネットの道路情報なんかも、いつ見ても渋滞表示がいっぱいでした。

 そんな連休の前日、KAZU君から「お母さん、祝日が出勤日なので逗子へ行ってもいいかな」という相談がありました。
 お父さんがヨーロッパで動きが取れなくなっている現状では、ネットのテレビ電話で話ができるとはいっても、ある意味、今は私が父親代わりなのかもしれないし、夏前はずっと家族として一つ屋根の下で過ごしていたのですから、「さすがに旅行とかは無理だけど、遠慮しないでとりあえず逗子においで」と声をかけました。

 もう6年生、お母さんに予定が詰まっている時は一人でいろいろな所に出かけているもようで、逗子に来ることになった日曜日も、電車好きの友だちと高輪ゲートウエイ駅を見学に行ったとか。その後、現地で友だちと別れ、夕方暗くなりかける頃に一人で逗子にやって来ました。

 夕食の時に、
「ほんとうはね、神奈川の鉄道、ふだんはちょっと遠いからね、京急はもちろんだけど、相鉄とかブルーラインとか田園都市線とか乗っておきたい電車いっぱいあるんだよね」
と何気なく言うKAZU君。
「連休だから、江ノ電は論外、三浦方面も混んでいそうだけど、市街の各駅停車の電車なら大丈夫かもしれないから、とりあえず明日は「スイカ」を持ってどこかへ行ってみようか」
という会話になりました。

 ということで、21日の敬老の日。
 最初、JRにするか京急にするか迷いつつ、まずは横須賀線で大船に出て根岸線に乗りました。その根岸線、大船から基本は大宮行きですから埼玉では何度も乗っているのですが、港南台や洋光台は通ったことがないということで。
 電車に揺られながら、「シーパラへ行く人でちょっと混んでいるかもしれないけど、シーサイドラインに乗って、埼玉のニューシャトルとの乗り心地の違いでも比べてみようか」ということになって、

  新杉田で下りてシーサイドラインへ
  

  いちばん前の席に陣取れました
 
   

 八景島で下りてみると、やはりシーパラはだいぶ混雑。レストランもいっぱいだろうと、
  海の公園に
  

 公園を散歩しながら、「そうだ、野島公園の入口にお寿司屋さんがあるから行ってみようか」と、てくてく歩いて、

  公園駅前の橋に来ましたが、
  

 あいにく「本日休業」の札。
「そういえば、新杉田駅にとんかつ屋があっておいしそうだった」と、シーサイドラインで新杉田に戻ることに。

  駅からも一枚パシャリ
  

 ところが、新杉田のお店も満員で、京急の杉田駅まで商店街を歩いて、やっと入れるおそば屋さんを見つけました。
 遅めの昼食の後も電車巡りは続き、京急で横浜、相鉄で湘南台、ブルーラインは戸塚で降りず上大岡まで乗り、最後は京急で逗子に帰って来ました。

 翌秋分の日は、池子の森自然公園を散策した後、神武寺駅へ向かい、電車の写真撮影。
  「都営の車輛が来ちゃった」
  

 この日は連休最終日。夕方までに大宮へ帰らなければなりません。
 KAZU君のプランでは、京急で上大岡、ブルーラインであざみ野、田園都市線と地下鉄半蔵門線で押上、東武スカイツリーラインで春日部、東武野田線で大宮へとのこと。

 逗子の家でお昼を食べた後、「とりあえず、上大岡あたりまでは」と、私も一緒に京急に乗りました。その車内で、「ブルーラインは、センター南とセンター北の二駅間、グリーンラインと並行しているからその区間だけグリーンラインに乗るのもいいかもよ」とアドバイス、その後、上大岡からの地下鉄にも同乗し、横浜駅で下りて、

  ブルーラインを見送りました
  

「ちゃんと帰れたのかな」と心配していると、夕食の時に、
「最初のプランだと暗くなっちゃいそうだったので、センター南からグリーンラインに乗って、そのまま終点の日吉まで行って、東急で渋谷に出て、湘南新宿ラインに乗ったから明るいうちに着いちゃったよ」とのことでした。

 まだ小学生なのに、いやいやもう6年生なんだからと思うのが正解でしょうか。
 そのうち、「ちょっと熊本のおばあちゃんの所へ行って来る」って言いそうですな。


   秋分や大人の気配子に芽生え   弁人


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花の名を調べに、もう一度川崎の「東高根公園」へ

2020-09-10 20:40:03 | お出かけ・散策
9月11日(金)

 前回の記事で、川崎の農園に長十郎を買いに行った日は秋らしい一日だったと記しましたが、結局、過ごしやすかったのはその日だけで、翌2日から残暑が盛り返し、また一週間以上暑い日が続いています。
 そんな中、パソコンに向かって川崎の公園で撮った花の写真の整理をしたりしていると、どうしても名前のわからない花があって、すっきりしない気分に。
 「少し涼しくなったらもう一度行ってみようかな」と思っても、連日の猛暑で出かける気になれませんでしたが、昨日、思い切って、再度「東高根森林公園」へ行って来ました。

 空は秋空っぽいのですが、車を降りれば、まさに炎天下。
  駐車場の前に咲く「シコンノボタン」
  

 暑さの中で元気いっぱいの
 「キバナコスモス」と
  

  今回、特別に「サルスベリ」
  

 というのも、「サルスベリ」の花、「ひまわり」同様、炎天下に映えるように見事に咲きほこりますが。
 かつて、炎天下のゴルフ場でヘトヘトになった時、紅色のサルスベリを見上げてげんなりしたことがあって、それ以来、暑苦しい花というイメージが拭えず、暑い時は白いサルスベリ以外目を向けないようにする習癖みたいなものが身についてしまったのです。

  木陰を歩いてケヤキの広場へ
  


   緑陰にマスク外すも秋暑し  弁人


 さて、今回の本題です。
 ケヤキの広場の先に「湿性植物園」があって、前回、池の中から伸びる茎から大きく立派な葉が並び、その上に、
  こんな花が咲いていたのです
  

 毛糸で編んだ紐のような先に、白い苞をかぶった紫の花弁。いったいなんと言う花なのだろうと気にかかったままで、実は、この花の名前を知ることがこの日の目的だったのです。

 ところで、前回の記事に載せた「ヤブミョウガ」の花。
  拡大すると、
  

 花も葉の形も実の付いている様子も異なりますが、毛糸の紐のような茎はよく似ていて、「親戚なのかな、ぜんぜん違う種類なのかな」と思ったりしていたのですが。

 もう一度カメラに収めて、今回は管理事務所でお聞きすると、いとも簡単に教えてくれました。あの白と紫の花は「ミズカンナ」とのことでした。

 ということで一件落着。あとは前回載せなかった花なんかを。

 「ワスレナグサ」
  

 今ごろにアジサイ? 実は、アジサイの中にも遅咲きのものがあって、といっても、さすがにそろそろ花期も終わりごろだそうですが。
  萼紫陽花に似た「タマアジサイ」
  

 散在する池と水の流れ。木陰の下で今回も秋の草花を楽しく見ることができましたが、やはりイチオシは、前回も載せたこの花でしょうか。
  「カリガネソウ」
  

  アップにすると、
  


   散歩道木陰の池の秋の花  弁人


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初秋の味覚を求めた後、森林公園の花園を歩く

2020-09-02 16:53:21 | お出かけ・散策
9月2日(水)

 今年の猛暑、9月に入ってもずっと続くのだろうと覚悟していたところ、月が変わろうとする日の夜半から急に涼しくなって、少々拍子抜けの感じで9月1日の朝を迎えました。

 まったく、暑さとコロナに気を取られてうっかりしていましたが、秋の気配を感じると思い出すのは、子どもの頃大好きだったシャキシャキっとして歯ごたえのある梨の味わい。「幸水」でも「豊水」でも「二十世紀」でもなく、あの懐かしい「長十郎」です。
 味がやや淡白な上に、甘さやみずみずしさで新品種には勝てず、年々栽培する農家が少なくなって、このブログで2009年・10年の9月に取り上げた梨園も今はもう扱わなくなっています。とはいっても川崎は長十郎発祥の地。僅かにはなってしまいましたが、まだ二~三軒の梨園でかろうじて手に入ります。

 昨年の梨園は登戸の先でしたが、今回はもう一つ別の梨園に連絡を入れてみたところ「大丈夫、ありますよ」とのこと。それではと、早速車で向かいました。
 第三京浜の川崎インターで下りて多摩川沿いを西へ。

 目的の梨園、今回は東急田園都市線の
  二子新地駅の近くでした
 

 帰宅後の写真ですが、実(身)が引き締まって、
  これぞ「長十郎」の趣
   


   勝りしは重量感か長十郎  弁人


 それにしても、昨日までの猛暑がうそのよう。真っ直ぐ帰るのももったいなく、何気なくカーナビで近辺の緑地を眺めてみると、生田緑地と東高根森林公園が画面に見えます。
 生田緑地のほうが民家園や岡本太郎美術館などがあってメジャーな感じですが、とりあえず、現在地に近い森林公園へ行ってみようかと、

 サルスベリとキバナコスモスが迎えてくれる
  東高根森林公園に
 

 「これ、なに?」 「ヤブミョウガだって」
 

 草花を眺めながら歩いて行くと、「湿性植物園」の看板があって、
  なんかワクワク。
 

  秋風にそよぐ「キンミズヒキ」
 

 「鬼灯」という漢字がいかにもの感。
  自生の「ホオズキ」
 

  水生の「ナガバミズアオイ」
 

 さらに、可愛い花が次々と目の前に。

 「シュウカイドウ」
 

 「キツリフネ」
 

 「ツリフネソウ」
 

 「カリガネソウ」
 


   安らぎてなほ寂然と秋千草  弁人


 他にも「オミナエシ」や「ミソハギ」をはじめ、名称不明のものを含めると、まだ何枚もカメラに収めたのですが、今回はこのくらいにしておきましょう。


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