チムどんどん「明石通信」&「その後」

初孫との明石暮らしを発信してきましたが、孫の海外移住を機に七年で区切りに。現在は逗子に戻って「その後」編のブログです

相模路からの「花暦」に誘われて

2021-02-19 14:42:34 | お出かけ・散策
2月19日(金)

 緊急事態宣言下で巣籠もりをしていても、暖かかったり寒かったり、窓の向こうが光っていたり雨音を耳にしたり、それなりに季節の移ろいは感じられますが、

 たまには散歩でもと近所を歩くと、たしかに春到来。
  梅の花もすっかり開いています
  

 家に帰ってテレビを見ていると、「河津桜が見頃に」とか「梅がほぼ満開」とかいう話題が入って来たりします。そんな画面を前にして、お出かけ控えめの妻君も同じ思いなのでしょう、「ちょっと出かけちゃおうか」という話になってしまいます。

 そんなわけで、一昨日、雨が上がって二日目の水曜日。強い西風が吹き荒れる中、その風に向かって車を走らせました。翌日の木曜日も穏やかな日和でしたし今日も同様ですから、もう少し待てばよかったのですが、お互い「毎日サンデー」の身とはいえ、通院の予定とか週末は避けたいとか、それぞれがそれなりに、なんやかんやつまんない事情があったりしまして。

 ところで、小田原方面へ向かうとなると、やはり海岸線を行くのが一番ですが、海に出てみると、強い冬型の気圧配置とかで、予報どおりの強い向かい風。路面に砂ぼこりが舞い上がりハンドルも取られたりするので、海から離れて国道1号線を西下。

 今日は1号線ということで、西湘バイパスだと通過してしまう大磯の城前公園の駐車場に車を停めました。

 丹沢や箱根連山が見渡せる展望台から
  季節風を受け流す富士を拝み
  

 公園散策の後、国道をはさんですぐお隣りにある「旧吉田茂邸」を覗いてみました。

  お庭を彩る紅白の梅
  

 ということで、大磯で寄り道をした後、いよいよ今日の目的地、小田原フラワーガーデンに到着。
 昨年の7月半ば、梅雨空の中やって来て散策した時、広い梅園の中を歩きながら、「年を越えて梅の季節になったらまた来たいな」と思っていたのを思い出しまして。

 早咲き遅咲き、いろいろな品種が並んで、まさに見頃を迎えていました。

  その梅園
  
  
   
   


   紅白に一重八重にと笑ふ梅  弁人


 まさに百花繚乱で申し分ない状態だったのですが、残念だったことが一つ。公園の西に小田原市のゴミ焼却場があって、稼働中なのか重油の匂いが西風に乗って来まして、肝心の梅の香が今ひとつなのでした。もちろん、西風さえ吹いていなければこんなことはないのでしょうがね。
 まあ、私はもともと鼻炎の持ち主である上、この時期は花粉症だし、そうでなくともマスク不可欠の世の中ですから、あまり気にしなくてもいいのかもしれませんが、そんな香りに鈍感な鼻にも時折重油の匂いを感じまして、こんな時に限って嗅覚が働いているとあきれたり、コロナウイルスが鼻腔に入っていないことを実感できたり、なんとも複雑な気分に。


   山颪小鳥や何処梅の園  弁人


 ところで、梅園を抜けるとそのまま「諏訪の原公園」に続いていますが、その連絡路の近くに、足柄平野と丹沢連山が一望できる「展望広場」がありまして、昨年7月、どんよりとした厚い雲に覆われてよく見渡せなかった景色を「今回こそは」と向かいました。

 右、大山から塔ノ岳、その左、鍋割山はもちろん、
  西丹沢まで一望
  

 さらに左に矢倉岳、そして、箱根外輪山の明神・明星ヶ岳と連なっているのですが、目の前の明神ヶ岳の稜線の上に、

 梅園からは稜線に隠れていた富士山の
  頂上部分だけが現れています
  

 足柄平野と山のパノラマに見入ってフラワーガーデンの駐車場に戻ると、温室の向こうに濃いめのピンクの花が。

 この時期ですからね、満開になるのは
  河津桜ですね
  


   空に映ゆ河津桜や眩しけり  弁人


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デビューから一ヶ月余り~「横須賀線の新車輛」

2021-02-01 10:15:38 | 鉄道
2月1日(月)

 鉄道好きのKAZU君から「今度、横須賀線が山手線と同じ〔e235系〕の車輛になるよ」と聞いていましたが、その後、運行開始は12月21日というニュースを目にしました。
 情報によると、山手線の車輛にトイレを設け、今まであった後方3両のボックスシートが全てロングシートになって、そこにグリーン車を加えた編成ということで、正直なところ、「車窓に目を遣るにはグリーン車に乗るしかなくなるんだな」というくらいの感想しかありませんでした。

 とはいっても、そりゃあ「新型車輛」と聞けば、やっぱり気になります。

 まあ、そのうち乗る機会もあるだろうと思っていても、現状では、不要不急で電車に乗る機会なんぞあるはずもなく、散歩の途中で横須賀線の線路の近くを通る時は、なるべく電車が来るのを待ってカメラの準備をしていたのですが、

 何回待っていても、やって来るのは、
  お馴染みの〔e217系〕ばかり
  

 散歩といえば、最近は東逗子方面を歩くことが多いのですが、もともと逗子から横須賀方面への電車は本数が少なく、昼間になると、11両編成は一時間に1本くらいで、あとは4両編成の短い電車ですから当然といえば当然。「そうか、新型車輛は逗子止まりが多くて、こっちには来ないんだな」と勝手に思い込んでいたのです。

 ところが、先日インターネットで調べてみると、横須賀・久里浜方面にも何本か走っていることがわかりました。
 早朝と暗くなった後を除くと、昼間、平日は3往復で土日は4往復。特に土日は朝方に2本続けて久里浜行きが走っているということで、

 昨日の朝、逗子駅の下り線ホームへ行ってみると、いました、いました、新型〔e235系〕。
  7:27発「久里浜」行き
  

 土日の2本連続というのはこの時間帯で、この次の7:40発の「久里浜」行きも新型〔e235系〕なのです。

 そこで、まず27分発の電車に乗って東逗子駅で下車。次の電車を跨線橋の上から撮ろうと階段を上ると、

 まあ、いい天気。
  「富士」に「有明けの月」
  

 そして数分、やって来ました。2本目の〔e235系〕。
  東逗子7:43発「久里浜」行き
  

 上りの改札ホームに下りると、その電車がちょうど発車したところでした。見ると、後方上部の行き先表示窓が赤色灯を兼ねているようですが、ちょっと気取って、
  紅白の花を配したデザインに
  

 こうして、東逗子駅で「久里浜」行きを2本見送りましたが、久里浜駅は4つ先の終着駅ですから、30分ほど待てば戻って来るはずで、時刻表を見ると、8:19発、続く8:32発が先ほどの電車のようです。

 「それじゃ、今度は見通しの良い所から」と田浦方面へいつもの散歩道を歩いて、初めに乗った電車が東逗子駅到着する数分前に、最初の写真の〔e217系〕を撮った場所にスタンバイ。

 100メートルほど先にある踏切の警報音が鳴り始めてまもなく、
  上り「津田沼」行きが
  

  もちろん、後ろ姿も一枚
  

 二~三年後には全部この電車になるのでしょうから、今のうちに、懐かしくなるにきまっているボックスシートに座っておかなければと思ってみても、このコロナ禍、見ず知らずの人との対面はご遠慮ですから、その機会は来ないままになっちゃうのかもしれません。


   いつの世も諸行無常と梅一輪   弁人


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