9月30日(日)
標高2450m。空気の薄い室堂高原で迎えた朝。
立山連峰は雲を
掛け布団にしているようでした
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/28/01/225052960850f8cd9e80fda275b10af0.jpg)
目覚めしや麓の小屋は霧時雨 弁人
ところで、この地をを「室堂」と言うのは如何に。
実は、上の写真の左、雄山の麓に室堂山荘の建物がありますが、その右に、二棟続きの木造平屋の屋根が並んでいるのが見えます。これが江戸時代にできた日本最古の山小屋で、その名を「室堂小屋」と称しているのです。
なにしろ、立山は古くから山岳信仰の対象として崇められてきた霊峰。越中の国では、江戸時代から男子成人になる証に雄山の頂上に立つという風習があったのは周知のとおり。そんな折の拠点としても欠かせない山小屋だったのでしょう。1980年代まで宿泊施設として使われてきたということですが、今は国の重要文化財になっています。
ということで、
朝の散歩がてら見学に
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3a/a5/1b28188a3c74888bbc650f874f693078.jpg)
右手前の北棟は享保年間1726年、左の南棟は明和年間の1771年に建てられたとか。今は立山登山の資料館になっています。
秋冷の朝 山小屋の温かみ 弁人
さあ、ホテルに戻って、雨の中二日目の行程に。室堂から高原バスに乗って、標高差520mほど立山山麓を下ります。
車窓から雲の下に広がる
弥陀ヶ原が見えてきました
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3b/15/2045a96d43127a6206c81f167c5bd8a7.jpg)
ちょっと空模様が残念でしたが、気まぐれな秋の天気、ずっと好天気なんて高望みかもしれません。まあ仕方ないでしょう。
標高2000m弱の
弥陀ヶ原湿原を散策
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/71/16/834d3e8316e98d3992e8bec4441f2c0e.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6e/b0/af55bf1987b5e5d1fcc422a9d61e5379.jpg)
おっと、足もとに可憐な高山植物。
何でしょう?
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6a/0a/735e92b259bc4a299869012ef9b414ae.jpg)
もしかしたら、チングルマの花が終わって実が穂になる前の姿かもしれません。違うかな。
湧き出づる雲や身に沁む弥陀ヶ原 弁人
湿原散策の後は、さらにバスに揺られて、標高1000m弱の美女平に下りて来ましたが、
まさに雲の中という状況で、
何も見えません
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/48/04/69ed7c5d86be1bfd8825da474579d553.jpg)
仕方なく少休憩の後、ケーブルで
立山駅に下りました
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/54/92/7728d0c98556d2d41f33a0f79506e696.jpg)
がんばれば、称名の滝へ足を伸ばす時間がなきにしもあらずでしたが、如何せんこの天候、滝も濃霧の中に隠れているとの情報もあり、昼食をゆっくりとることにして、
称名の滝から流れてくる
称名川を散策
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5f/46/149051c6f527cc9d199db7dcef8cf789.jpg)
一日一本の、富山地方鉄道(電鉄)の特急アルペン号に乗って、この日の宿、
宇奈月温泉へ
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6d/e4/c7a6f299064aeaa78724303760a4696b.jpg)
次に発車する富山行きの特急はなかなか洒落た車体でしたが、宇奈月温泉行きは特急と言っても、車輛は普通のワンマン電車に特急のプレートを付けただけで、あまりパッとしません。
でも、初めて乗る路線で、途中スイッチバックが二回あるとかで興味津々です。
一回目のスイッチバックは、
ホームの形が面白い寺田駅
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/74/d9/3648294f449fc98245c78a83d3457597.jpg)
立山線が富山駅方面へ向かって本線に斜めに合流、その手前に寺田駅のホームがあって、一度右側のドアーが開きますが、そのホームがそのまま本線のホームにもなっていて、合流する方を頂点とする三角形のようになっています。
電車はドアーを閉じた後いったん富山方面に向かって本線に入り、スイッチバックして再度本線のホームに停車し、上市方面へ向かいます。
近鉄の橿原神宮駅なんかも斜めに合流していますが、二つの路線のホームは同じ構内に別々になっていて、こういう形はなかなか珍しい。
スイッチバック二回目の
上市駅
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/28/cd/927c8355704b2529343c8e3d8ae7ac2f.jpg)
ここは、頭から入って後ろから出て行く形で、他にもありそう。
やがて、電鉄の特急は滑川を通って、魚津市に入りますが、車窓左側に、ホタルイカや蜃気楼で有名な海岸が広がり、その向こうに、
うっすらと
能登半島が見えました
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/52/5e/c3bc8f9198ad636de4577230af9c4747.jpg)
「ちてつ」といふ電鉄突っ切る秋田中 弁人
特急なので、ほとんどの駅は通過しましたが、それでも、約1時間40分の鉄道旅を経て、
二日目の宿泊地、
宇奈月温泉に到着です
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4a/44/2e0e52fa59ffd628bb78041d54716a67.jpg)
標高2450m。空気の薄い室堂高原で迎えた朝。
立山連峰は雲を
掛け布団にしているようでした
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/28/01/225052960850f8cd9e80fda275b10af0.jpg)
目覚めしや麓の小屋は霧時雨 弁人
ところで、この地をを「室堂」と言うのは如何に。
実は、上の写真の左、雄山の麓に室堂山荘の建物がありますが、その右に、二棟続きの木造平屋の屋根が並んでいるのが見えます。これが江戸時代にできた日本最古の山小屋で、その名を「室堂小屋」と称しているのです。
なにしろ、立山は古くから山岳信仰の対象として崇められてきた霊峰。越中の国では、江戸時代から男子成人になる証に雄山の頂上に立つという風習があったのは周知のとおり。そんな折の拠点としても欠かせない山小屋だったのでしょう。1980年代まで宿泊施設として使われてきたということですが、今は国の重要文化財になっています。
ということで、
朝の散歩がてら見学に
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3a/a5/1b28188a3c74888bbc650f874f693078.jpg)
右手前の北棟は享保年間1726年、左の南棟は明和年間の1771年に建てられたとか。今は立山登山の資料館になっています。
秋冷の朝 山小屋の温かみ 弁人
さあ、ホテルに戻って、雨の中二日目の行程に。室堂から高原バスに乗って、標高差520mほど立山山麓を下ります。
車窓から雲の下に広がる
弥陀ヶ原が見えてきました
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3b/15/2045a96d43127a6206c81f167c5bd8a7.jpg)
ちょっと空模様が残念でしたが、気まぐれな秋の天気、ずっと好天気なんて高望みかもしれません。まあ仕方ないでしょう。
標高2000m弱の
弥陀ヶ原湿原を散策
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/71/16/834d3e8316e98d3992e8bec4441f2c0e.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6e/b0/af55bf1987b5e5d1fcc422a9d61e5379.jpg)
おっと、足もとに可憐な高山植物。
何でしょう?
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6a/0a/735e92b259bc4a299869012ef9b414ae.jpg)
もしかしたら、チングルマの花が終わって実が穂になる前の姿かもしれません。違うかな。
湧き出づる雲や身に沁む弥陀ヶ原 弁人
湿原散策の後は、さらにバスに揺られて、標高1000m弱の美女平に下りて来ましたが、
まさに雲の中という状況で、
何も見えません
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/48/04/69ed7c5d86be1bfd8825da474579d553.jpg)
仕方なく少休憩の後、ケーブルで
立山駅に下りました
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/54/92/7728d0c98556d2d41f33a0f79506e696.jpg)
がんばれば、称名の滝へ足を伸ばす時間がなきにしもあらずでしたが、如何せんこの天候、滝も濃霧の中に隠れているとの情報もあり、昼食をゆっくりとることにして、
称名の滝から流れてくる
称名川を散策
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5f/46/149051c6f527cc9d199db7dcef8cf789.jpg)
一日一本の、富山地方鉄道(電鉄)の特急アルペン号に乗って、この日の宿、
宇奈月温泉へ
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6d/e4/c7a6f299064aeaa78724303760a4696b.jpg)
次に発車する富山行きの特急はなかなか洒落た車体でしたが、宇奈月温泉行きは特急と言っても、車輛は普通のワンマン電車に特急のプレートを付けただけで、あまりパッとしません。
でも、初めて乗る路線で、途中スイッチバックが二回あるとかで興味津々です。
一回目のスイッチバックは、
ホームの形が面白い寺田駅
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/74/d9/3648294f449fc98245c78a83d3457597.jpg)
立山線が富山駅方面へ向かって本線に斜めに合流、その手前に寺田駅のホームがあって、一度右側のドアーが開きますが、そのホームがそのまま本線のホームにもなっていて、合流する方を頂点とする三角形のようになっています。
電車はドアーを閉じた後いったん富山方面に向かって本線に入り、スイッチバックして再度本線のホームに停車し、上市方面へ向かいます。
近鉄の橿原神宮駅なんかも斜めに合流していますが、二つの路線のホームは同じ構内に別々になっていて、こういう形はなかなか珍しい。
スイッチバック二回目の
上市駅
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/28/cd/927c8355704b2529343c8e3d8ae7ac2f.jpg)
ここは、頭から入って後ろから出て行く形で、他にもありそう。
やがて、電鉄の特急は滑川を通って、魚津市に入りますが、車窓左側に、ホタルイカや蜃気楼で有名な海岸が広がり、その向こうに、
うっすらと
能登半島が見えました
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/52/5e/c3bc8f9198ad636de4577230af9c4747.jpg)
「ちてつ」といふ電鉄突っ切る秋田中 弁人
特急なので、ほとんどの駅は通過しましたが、それでも、約1時間40分の鉄道旅を経て、
二日目の宿泊地、
宇奈月温泉に到着です
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4a/44/2e0e52fa59ffd628bb78041d54716a67.jpg)