チムどんどん「明石通信」&「その後」

初孫との明石暮らしを発信してきましたが、孫の海外移住を機に七年で区切りに。現在は逗子に戻って「その後」編のブログです

首都圏の大雪の後、富士山は如何に

2018-01-26 18:21:15 | 逗子風物
1月26日(金)

 いやぁ、寒い!
 
 2014年の2月以来の大雪と、その後にやって来た半世紀ぶりとかいう強烈な寒波。温暖な三浦半島でも、今朝はなんと零下3.5度の冷え込みでした。
 
 明石にいた頃、「住みやすくて快適、でも冬の寒さはなかなか」と嘆いていたのを思い出します。そう、6年前の2012年、たしか節分の頃にマイナス4度を超えて、思わず逗子に帰りたいと悲鳴を上げたことがありましたが、今朝の逗子はあの時の明石とほぼ同じ寒さです。
 でも、ものは考えよう。明石の寒さは強い北西の風を伴ってのもの、体感的にはもっと寒かったはずだし、半世紀ぶりの寒波といっても、半世紀前は私10代後半の頃ですから、今回の寒さなんかはちゃんと経験済みなのです。

 それよりも、KAZU君のいる大宮のほうが大変そう。どうも、24日の朝にマイナス8.6度を記録したそうで、さすが湘南に比べると尋常ではありません。寒さに負けずちゃんと学校へ行っているのかどうか心配していましたが、昨夜、電話口に元気な声が聞こえました。
 冬に寒風が吹き抜ける明石で育ち、北欧の寒さもひと冬経験したKAZU君。大宮の冬もへっちゃらになればもう万全。寒さに強い子に育ってくれそうです。
【※ 上記のさいたま市の最低気温、氷点下8.6度は観測史上3番目の寒さということでしたが、翌々日の26日の朝にはなんとマイナス9.8度を記録。これはこれまでのマイナス8.8度をはるかに上(下?)まわる観測史上初めての記録となったそうです。(2月1日追記)】 

 それはさておき、寒波襲来で気温が低いぶん大気も澄んでいるはず。大雪をもたらした南岸低気圧も通過したわけですから、冠雪の少なかった富士山も、いいかげんいつもの冬らしい姿になっているはずと、

  葉山の長者ヶ崎から
  


   パノラマの意味咀嚼さす冬景色   弁人


 南東側はかなり下まで雪化粧して、いつもの冬の富士になってきました。
 北東側に広がる黒い地肌が気になりますが、過去の写真を取り出してみても、逗子方面からの冬の富士山はいつもこんな感じなのです。

 たとえば、2016年1月20日。
  逗子マリーナから
  

 富士五湖方面からの北側はどうなのか興味深いところですが、やはり、季節風が吹きつけるほうは雪が積もりにくいのかもしれません。
 天気図の予報では、週明けにまた低気圧が南岸を通るようで、雪が降ったり寒波に見舞われたり、そんな繰り返しの中、今の雪化粧を根雪として、いっそう白さを増した姿が見られるなら、もうしばらく寒い日が続いても我慢することにしましょう。

 ところで、逗子と鎌倉の市境いの丘の上からの富士の眺めも、最近よく話題になります。

  こういう感じです
  

 鎌倉市の西側の丘陵のいちばん高い所が富士山の真ん前になるのが気になりますが、箱根連山だけでなく丹沢の山々まで一望できるところはなかなかの景色です。


   武家の里へ睨みを利かす白き富士   弁人


 ここにはこんな
  案内板がありまして、
  

 実は、ここからのパノラマ、10年ほど前に国土交通省が制定した「関東富士見百景」の中に、「鎌倉浄明寺緑地」として入っています。
 もちろん、百景の中には、いつものポイントの逗子の披露山なんかも入っていますが、上の、長者ヶ崎や逗子マリーナの文字が出てきません。おそらく逗子や葉山のどこかのポイントに括られれてしまっているのでしょうが、ちょっと残念です。


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春が来る前に「松輪さば」を賞味

2018-01-23 22:55:13 | 湘南・鎌倉・三浦ぶらり
1月23日(火)

 鯖といえば、豊後水道は佐賀関の「関サバ」が有名ですが、それに負けない高級美味なサバが三浦半島にあって、その名は「松輪サバ」。
 三浦半島の南端、三崎・城ヶ島から数キロ東に松輪という地名があり、ちょうど剣崎灯台の辺りになりますが、ここの漁師が一本釣りで釣り上げる高級ブランドの鯖です。

 逗子の家に落ち着いたら一度口にしてみたいと思っていたものの、家の建て直しやらなんやら少々慌ただしい中で、なかなかその機会がありませんでした。
 それでも、いちおう気にはなっていて、車には小さなアイスボックスを入れてあるので、三浦方面へ出かける時なんかは、佐島や三崎の魚屋を覗いてみたり、数年前にできたという横須賀のポートマーケットでも物色してみたりしましたが、漁獲量が少ないのか、時期的に限られているのか、一度も「松輪サバ」なるものにお目にかかることができませんでした。

 足が速いとはいえ、サバは大衆魚。明石にいる時も、何回かみそ煮を作ったことがありますが、だいたいスーパーなんかにも一年中並んでいるし、めんどくさい時に重宝したサバ缶だって、もちろん缶詰なのでいつでも買えるわけで、特に季節的な感じは持っていませんでした。

 まあ、「秋鯖は嫁に食わすな」という俚諺があるので、旬は秋なんだろうという気分でしたが、歳時記では同じ青魚のアジと並んで「夏」の季語になっています。
 いつだったか、一度ネットで「関サバ」を調べたところ、「旬は10月から3月」となっていたので、「松輪サバ」も食べ頃は秋から冬なのだろうと思っていて、先日、そんなことをふと思い出しました。

 そんな折、妻君が朝から出かける日があって、どこかに昼呑みのできる所はないかなと思いながら、「それじゃ、春が来る前にサバでも食べに行ってみようか」と、一人京浜急行に乗って三浦へ向かいました。
 三浦海岸駅から、若い頃三浦マラソンで走った懐かしい道を通る剣崎・三崎方面行きのバスに揺られて十数分。

 バス停の前に
  磯の香り
  

 こじんまりとした
  松輪漁港
  

 カモメやサギが
  のんびりと
  

 その岩の向こうに見える真ん中の建物が
  港の食堂でしょうか
  

 食堂の脇に
  魚屋の小屋がありまして
  

 サザエとナマコ。奥に
  獲れたての魚が泳いでいます
  


   お互いに身の引き締まる冬の水   弁人


 海っぺたにしては、
  なかなか立派な建物です
  

 二階が食事処。黒板のメニューに
  「松輪サバ」の文字
  
 実は、家を出る前に調べたところ、「松輪サバの旬は9月から12月」とあったので、ちょっと心配していたのです。

 海に面して眺めの良い、食堂というより
  立派なレストランです
  

 ここに来るバスは1時間に一本ということで、車やバイクで来る人がほとんどのよう。カウンター席にはノンアルコールビールの瓶も見えます。
 逗子からでも、車なら半分の時間で来れるのですが、ここに来て、獲れたての魚を前にノンアルはやっぱり寂しい。それに、営業時間は11時から16時ということで、昼呑みにとってはまさに天国のような空間なのですから。

 おつまみメニューも
  黒板に列挙されています
  
 右下の三浦大根は、会計を済ませた後お土産にもらえるのです。野菜の値段高騰の折に「ご自由に好きなだけ」と言われても、バスと電車に揺られながらほろ酔い加減で帰るのですから、今回はまあ1本というところでしょうか。

 さて、どういうふうに注文しようかと考えていると、近くの席から「松輪サバは秋に食べたから、今日はあじフライとキンメの煮付かな」という声が聞こえてきました。
 「それもすばらしい組み合わせだ」 「やっぱりサバは秋なのかな」と一瞬心乱れながら、「今日はサバを食べに来たんだ」と自分に言い聞かせ、

 「松輪サバ(シメと炙り) 二種盛り」と
  「地ダコ刺」を
  
 一杯嗜みつつ、つい数切れパクついてから、「おっとカメラだ」と我に返って撮ったので、ほんとうはもう少し豪華だったんです。ごめんなさい。


   寒鯖と思ふやこれぞ松輪鯖   弁人


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冬休みの終わりに訪れた「一家団欒」

2018-01-08 18:01:44 | KAZU君&KANA君と妹君
1月8日(休)

 昨年末、年上の孫のKAZU君が、クリスマス休暇で大宮・逗子・熊本に帰省したお父さんと一緒にアムステルダムへ飛び立って行ったので、この正月は、下の孫のKANA君とCHUMUちゃんと遊ぶのかなと思っていました。
 ところが、クリスマスの頃発熱したCHUMUちゃんの風邪が大晦日を前にして、お兄ちゃんのKANA君に移ったらしく、二人ともお家から出られませんでした。

 仕方なく、お酒をちびちびやりながら駅伝のビデをを見たりしてお正月を過ごしていましたが、5日の朝に成田空港へ帰って来たKAZU君が、そのまま二人より先に逗子の家にやって来るということになりました。

 時差ボケもあるだろうに、子どもは元気ですね。 一晩ぐっすり寝た翌6日。
 好天気に誘われ、横須賀の南端、荒崎海岸の近くの「ソレイユの丘」へ行ってみました。

 春のウキウキ気分を誘う菜の花。
  「富士山も見えるよ」
  

 2005年に開園した公園で、開園当初に一度来たことがありますが、当時はまだ農場の脇に遊具があったくらい、あとはレストランなどの建物を思い出す程度で、あまり印象に残っていませんでした。
 十年余り経ってどうなっているか、KAZU君が喜ぶかどうかあまり自信がないまま連れ出しましたが、今は、ミニ遊園地とミニ農場とミニ牧場が合体した感じの中、小さい子どもの遊具も完備。ショップやレストランはもちろん、オートキャンプ場やバーベキュー施設も整い、入りませんでしたが温浴施設もあって、家族連れで一日中楽しめる所になっていました。

 まずは乗り物。スワンボートに
  ゴーカート
  
  

 動物ゾーンには、ポニー・ヤギ・羊・カンガルー・うさぎ等がいますが、カピパラが露天の「ソレイゆ」に浸かっているのは、見ていて癒されました。

 湯上がりのカピパラに
  笹の葉を
  

 いろいろ遊んでいるうちに時間が経って、最後に観覧車から三浦半島と相模湾の景色を眺めて公園を後にしました。

 途中、夕日の射し込む
  佐島海岸も歩いてみました
  


   はつ春の夕日キラキラ相模湾   弁人


 そして翌日の7日。KAZU君に会いたいKANA君、まだ少し咳き込んだりする状態でしたが、パパママ、妹のCHUMUちゃんと一緒に逗子にやって来ました。

 みんなで釜飯パーティー。
 「からあげも食べてね」
  

 KAZU君の隣ではしゃぐ
  KANA君
  

 「デザートもどうぞ」
  

 CHUMUちゃん、人見知りの泣き顔が
  やっと消えました
  

 「おじいちゃん、これ、
  シチならべだよ」
  


   寒の入り忘るる児らの笑顔かな   弁人


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2018年を迎えて

2018-01-01 03:30:21 | 身辺雑記
 迎 春
  

 さてさて、今年はどんな一年になるのでしょう。

 無神経な発言と物騒な行動で社会を不安に陥れているお偉い方々も、せめて、年の初めくらいは「心機一転」という気持ちを持っていただきたいものですが、やはり一庶民の初夢にすぎないのでしょうか。

 とにもかくにも、これからの社会を担って行く人たちが、明日への不安を忘れて、日々前向きに生きて行けるような世界になってほしいと願うばかりです。

  一昨日の富士山
 

 年末30日の写真ですが、今冬はなかなか真っ白になってくれません。
 でも、大晦日に冬型が緩んだので、もしかしたら、今頃は雪のない筋状の所が消えているかもしれません。

 ということで、今年も船の写真を載せようかなと、走水方面へ車を走らせ、浦賀水道の船景色をカメラに。

 北航路から
  自動車運搬船が二隻
 

 次は、LNGタンカー「クルム」と
  油タンカー「ソフィーシュルテ」
  
  

 そして、明石海峡でよく見たJFEの運搬船
  (「N船」といいます)
  

 この船に出会うのは久しぶりです。「N船」には、この船のほかに、「N」のマークのデザインが異なるもうひと回り小振りの船があるのですが、明石海峡は内海なので、後者の小振りの船はよく目にするものの、この大きいほうの「N船」はたまにしか通らず、目に入ると、「おっ、今日は大きいほうだぞ」と、なんとなくうれしくなったものです。

  懐かしい明石での日々、その海峡の冬景色が蘇ってきます。


    初春や潮に乗る船堂々と   弁人


 懐かしいといえば、先日、浦賀の港に何隻かの大きめの漁船が停泊していましたが、
 徳島、熊本、長崎等々の
  漁船が並ぶ中、
  

 いちばん手前の船、吊るしてあるボートに「家島」というこれも懐かしい地名があり、
 どうも、姫路漁港からやって来た
  漁船のようです
  

 「暖かくなったら、久しぶりに、明石、姫路の海を眺めに出かけたいな」と、思わずウキウキした気分になってしまいました。

 ところで、春を待つといえば、逗子の丘の上にある河津桜。これも年末でしたが、北風の吹く中、寒くないのでしょうか、

 春を待ちきれない花が
  数輪開いていていました
  

 季節ももちろんですが、地球上に営む人間社会にも春が到来することを期待したいものです。


   春を待つ人乗せ漂ふ地球号   弁人


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