チムどんどん「明石通信」&「その後」

初孫との明石暮らしを発信してきましたが、孫の海外移住を機に七年で区切りに。現在は逗子に戻って「その後」編のブログです

寒い冬なのに、富士山の雪が少ないようで

2017-12-24 18:10:53 | 逗子風物
12月24日(日)

 「今年はけっこう冷え込む日が多いな」と感じながらも、師走を迎える頃までは、周期的ではありますが、穏やかな小春日もやって来てくれました。

 11月の末、箱根峠の南から見た
  初冬の富士山
  

 こんな感じで冬を越せたら素晴らしいと思ったりもしましたが、そんな甘い話はありません。

 師走に入ってからは、大陸から冷たい寒気が流れ込む強い冬型の気圧配置の日が多くなり、まあ寒いこと。
 黒潮の蛇行とか、北極の温暖化とか、ラニーニャ現象とか、うれしくない理由ばかり耳に入って来て少々不愉快ですが、冬らしいと言えばそれまで。寒いのは仕方ありませんね。

 でも、そのぶん富士山も冬らしい装いになっているはずと、逗子の山の上から、北西の風の吹く中カメラを向けてみると、

 11月より筋状の黒い部分が目立ち、
  雪が少なくなっている感じです
  

 もともと、富士山がすそ野のほうまで真っ白に雪をかぶるのは春三月ごろという認識はありましたが、この時期は毎年こんな感じだったかなと、ちょっと気になって、アルバムにある年末に撮った写真を探してみました。

 三年前の2014年
  12月23日
  

 さらに二年前、2012年
  12月11日
  

 2012年のほうは黒い地肌も見えて雪が少ないように見えますが、いちおう真っ白な雪を被って、今年ほどではありません。

 ところで、先ほどの今年の写真、望遠の加減で斑模様がはっきり見えませんので、ネットで最新の写真を検索してみました。

 昨日23日、
  足柄峠付近からの写真です
  

 やっぱり、冬の富士には見えないのですが、如何でしょう。

 理由としては、冬の初めのまだ根雪の少ない時期に強い寒波に見舞われると、激しい吹雪もようとなって、雪はそのまま風に吹き飛ばされてしまうということが挙げられるようです。また、それまでに降った雪が凍っていたりすると、なおさら吹き飛ばされやすく、なかなか積もることができないという話もあります。

 それだけこの師走の寒波は厳しいということで納得しておきましょうか。

 でも、私のように科学的知識に乏しい素人は、「温暖化が進んでいるせいじゃないか」とか、「富士山の中の温度が高くなっているんじゃないか」、「活火山なんだし、天変地異の前兆だったらたいへん」とか、つい大げさな心配も。
 とはいえ、なんといっても火山列島日本の中でも最大の山。当然、その火山活動については気象庁をはじめとする関係機関がきちんと観察していて、異常があればすぐわかるはずですから、ここは杞憂ということにしておきましょう。


   大富士もしかめっ面の寒波かな   弁人


 やっぱり、冬の富士山は真っ白が似合います。せっかくなので、年末の富士山の写真を探したついでに、過去の年初めの霊峰の写真も二枚。

 2010年1月7日。
  羽田空港から
  

 2008年1月4日。
  御殿場高原から
  

 今年もあと僅かになりました。
 本当に寒気が緩めば雪が積もるのかどうか、本当に温暖化や火山活動とは無関係なのかどうか気にかけながら、年明けには、真っ白に雪をかぶった富士山にお目にかかれることを期待して年を越すことにします。


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冬晴れの日曜日。飛鳥山公園に遊ぶKANA君

2017-12-04 17:23:41 | KANA君と妹君
12月4日(月)

 冬晴れの一日。明石では冷たい西風に襟を立てることが多かったような気がしますが、南関東では、いかにも「小春日」という感じの日射しに気持ち良さを感じます。

 昨日の日曜日も穏やかに晴れ渡った好天気でした。ちょっと事情があって、KANA君を半日預かることになりまして、朝妻君が東京へ向かいました。
 私も久しぶりにKANA君と遊ぼうかなと、遅めの朝食の後、電車で上野駅に向かうと、「都電に乗って、飛鳥山公園に行くことになった」という連絡があり、王子駅へ向かいました。

 やはり、都電より京浜東北線のほうが到着が早い。先に公園に入ってベンチで待っていると、

 「あっ、おじいちゃんだ」
 「ゆっくりね、下を見ないと危ないよ」
  

 さっそく大型滑り台の塔へ一目散。
 「おじいちゃん、ここだよ」
  

  青空からご帰還
  

 見事に色づいたイチョウは
  目に入らないようです
  
  

 都電や
 「D51」もありまして
  
  
   

 お昼の時間が過ぎてお腹がすいているのも忘れて遊び回っていました。


   喚声に鳥も隠れて冬うらら   弁人


 「そろそろなにか食べないと、へろへろになっちゃうよ」と、王子駅に戻ろうとすると、

 目の前を電車が
  走り抜けて行きます
  

 ここは、手前から、湘南新宿ライン、高崎・宇都宮線、京浜東北線、そして北海道、東北、日本海方面へ向かう新幹線と、たくさんの線路が並び、次々といろいろな車輛が現れ、鉄道好きにはたまりません。

 ひとしきり電車を眺めた後、「駅のそばにマックがあるんだよ。そうだよね、おばあちゃん。カナくん、マックがいいな。ハッピーセットもあるしね」ということで、

 若い人たちでいっぱいのお店で、
  ハンバーガーに舌鼓み
  

 私は、帰りに秋葉原に寄りたかったので、「都電じゃなくて京浜東北線に乗って帰ろうか」と言うと、「そうしたい」ということでしたが、お店を出ると、まだまだ青空がいっぱい。
 案の定、「もう一度公園で遊びたい」ということになったので、あとは妻君に任せて王子駅でお別れをして来ました。


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お蕎麦と紅葉-武蔵野の古刹「深大寺」へ

2017-12-01 14:25:51 | お出かけ・散策
12月1日(金)

 なんとまあ、忙しないこと、今日から師走です。

 立冬を迎えた頃から、今年は少々気温が低めかなと感じていましたが、気がつけば、もうすっかり冬の気配。
 そんな慌ただしい師走を迎える前、一昨日の29日は暖かくて穏やかな一日でした。

 首都圏の紅葉は12月に入ってからと思いつつ、少し中のほうはどうだろうかと、調布駅からバスに乗って深大寺へ行ってみました。

 予定では、まず東参道の前にある神代水生植物園を歩いてからお参りをしようということで、東参道をめざしていたのですが、ここに来るのは小学校の遠足の時以来で、それも観光バスだった記憶があり、乗るバスがよくわからず、結局、西参道の「深大寺入口」とういうバス停に着いてしまいました。

 西参道を東に向って歩いて行くと、大きな水車が回っていたり、落ち着いた佇まいのお蕎麦屋さんがあったりしますが、

 青空をバックに真っ赤に燃える
  紅葉も迎えてくれます
  

 門前を通り越して、予定どおり
  先に水生植物園へ
  


   はつ冬の眩しき空に鳥の声   弁人


 水生植物園から山門へ向かう参道には、名物「深大寺蕎麦」のお店が並んでいて、お店の前には、おでんやおやき、そしてお団子と、おいしそうな香りが漂っています。でも、まだ11時。参詣の後のお楽しみということにして、

 茅葺きの
  山門をくぐります
  

 天平五年創建、「天台宗・
  浮岳山深大寺」本堂
  

 境内はたくさんの
  紅葉で彩られています
  
  

 本堂の脇に大師堂、その奥に開山堂、大師堂から参道へ下りる所に釈迦堂が建っていて、釈迦堂には、今春国宝に指定された「釈迦如来椅像」がいらっしゃいます。
 折から特別拝観と称して、奈良・新薬師寺の薬師如来立像と兵庫加古川・鶴林寺の観音菩薩立像が左右に鎮座、三尊像として拝観することができました。ここで加古川の名刹鶴林寺の仏様に出会えるとは思ってもみなかったので、なんとも格別な思いで拝観することができました。


   紅葉洩る陽も穏やかに釈迦如来  弁人


 そして、参拝の後はお楽しみのお蕎麦屋さんです。ちょうどお昼時ということもあって、平日とはいえ、どのお店も行列で15分ほど並びました。

 さて、ちょっぴり喉を潤して、天ざるとお団子でお腹を満たした後は、もう一つのお楽しみの神代植物公園の散策へ。

 正門は、朝方バスを降りた先にありますが、深大寺本堂の奥の開山堂の先にも入口があります。
 その深大寺門を入ると、正門のほうへ向かう道とは反対側に梅園が広がっていました。今はもちろん花も葉もない殺風景な状態ですが、山茶花の小道に誘われて歩いて行くと、

 これはまた
  立派なケヤキです
  

  梅園を出ると、ここがまた素晴らしい
  
  
  

 東京の近郊にも、こんなに鮮やかな紅葉を愛でられる所があったとは少々驚きですが、寒い冬を前にして萎え気味だった気分を消し去ってくれるような光景でした。


   小春日や七彩の葉と蕎麦の味   弁人


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