チムどんどん「明石通信」&「その後」

初孫との明石暮らしを発信してきましたが、孫の海外移住を機に七年で区切りに。現在は逗子に戻って「その後」編のブログです

明石で上方落語を楽しむ

2013-05-31 23:51:04 | 明石風物
5月31日(金)

 10日ほど前、明石駅にある観光協会の前を歩いていた時に、こんな案内が目に入ってきました。

  西部市民会館での上方落語の案内です
   

 落語は嫌いではないのですが、たまにテレビやラジオで聞くぐらいで、寄席に足を運ぶほど興味津々というわけではありません。
 高校時代に一回、上野の鈴本に入った記憶はありますが、10年ほど前にできた横浜野毛のにぎわい座にも一度も行かずに明石へ来ています。
 大阪天満の繁昌亭も、入り口の前で看板は眺めても中に入ることはありませんでした。

 もっとも、土曜の午後というと、この時期はだいたいプロ野球を見ていることが多いので、なんとなく眺めて素通りしようとしたのですが、桂塩鯛って、どっかで聞いたなと思いを振り返ると、一昨年に六十何年振りかで復活した名跡ということで、何回かラジオに登場していたことを思い出しました。桂吉弥も桂南天もこちらのメディアによく出てくる関西ではなかなかの人気落語家です。そう、吉弥は土曜日の昼のNHKテレビ「仁鶴の生活笑百科」に時々登場するので、明石に来る前から知ってたこともあって、なんとなく足を止めてチケットの残を訪ねると、「まだありますよ」と笑顔で応対され、つい「一枚お願いします」ということになりました。

 KAZU君の発することばは、神戸訛りの関西弁です。当然、やりとりする私も関西弁で返しますが、なんせ親子何代も続いてきた江戸っ子ということで、どうしてもぎこちない言い方になってしまいます。
 そんなこともふとよぎって、たまには関西弁の世界にひたってみようかという気分もありました。


 ところで、市民会館といえば、大蔵海岸の明石駅寄りの市役所の前にあるホールしか知りません。そこで、今回の会場の西部市民会館なるものの所在地を調べたところ、文字どおり明石の西の端の魚住にあることがわかりました。

 いかにも初夏らしい日が射し、そよ風の気持ちの良い好天気。25日の土曜日でした。JR魚崎駅から2、3分歩くと、

 親水公園があって、
  すぐ向こうに会館が見えます
  

  会館の前も児童公園になっています
  

 ホール。緞帳には橋と淡路島と漁船。
  いかにも明石らしい風情
  

 ロビーからは、
  会館の南側にある溜池も見渡せます
  

 ずいぶん前に、「明石の水事情」について記事にしたことを思い出しますが、そこで書いたように、明石の中心部から西の播磨地方には、数えきれないほどの溜池が点在しています。ほとんどが農業用水として作られた池ですが、一部は水道の貯水池として整備され、それぞれが市民にとって大切な池なのです。


 さて、この日の噺家は、みな亭号が「桂」で、さしづめ、人間国宝桂米朝の一門会といった雰囲気です。

 三人目の南天。枕で、「これ、なんぼやと思う? 言うたろか」と、ものを安く手に入れた時にウハウハする関西のおばちゃんの口グセ。

 トリの塩鯛。同じく枕で、六十年以上空白のあった名跡を継ぐことを師匠から言われ、「塩ジャケ」よりましだとはいえ、このなんともパッとしない名前を、いったいどれだけの先輩が辞退してきたことかと思うとなんとも複雑。でも、潮の香りのする町に来るとなんか似合っているようで妙な気分。

 というようなところで、拍手喝采の大笑いでしたが、いかにも関西という雰囲気の中で、たっぷりと関西弁の世界を堪能できました。


   海峡の町に笑ひの青嵐   弁人


 帰りはJRの駅の反対方向、山陽電車の駅に向かいましたが、振り向くと、

 会館の南側に、ロビーから眺めた
  溜池が広がっていました
  

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日射し強まる五月の空の下で

2013-05-27 13:51:23 | KAZU君
5月27日(月)

 海峡を望む明石の町。海からの風が入りやすいのか、先週は連日の夏日となった大阪より気温が数度低く、最高気温が25度を越えた日もまだ数日しかありません。

 とは言っても、もうすぐ六月。今週中には梅雨入りかもというアナウンスがラジオから聞こえてきましたが、おかげさまで、五月の半ばに私が明石に戻ってからは、一度雨が降っただけで、初夏の爽やかな青空が広がる好天気の日が続いています。

 そんな好天気に恵まれた昨日の日曜日。KAZU君と神戸の港へ向かいました。

 目的は
  恒例の「ミニ鉄道の走行会」
  

 鉄道好きの人の多くは、蒸気機関車の煙と汽笛の音に郷愁の念を強く持っていて、鉄道を走らせるおじさんたちも、その臨場感を子どもたちに味わってほしいと一生けんめいです。したがって、ミニ列車の半分以上はSLということになります。

 ところが、KAZU君は少々臆病なのでしょうか、汽笛の音やモクモクと吐き出される煙をこわがって近づきません。一昨年ぐらいまではそんなことはなかったのですが、成長するにつけて、だんだん心のありようも複雑になってくるのでしょう、いろいろな場面でKAZU君なりの嫌悪感や恐怖感を持つようになるようです。

 子どもは誰だって暗い所は苦手ですが、彼の場合、プラネタリュウムや映画館は子ども向けのものでも受け付けません。大きな音も怖くて、夏の夜空に打ち上げられる花火はもちろん、道を歩いている時にバイクがそばを通る時も立ち止まって両耳をふさぎます。あとは、サメとか恐竜とか、襲いかかってきそうなもの、これだって誰しも怖いと思いますが、KAZU君、猫は大丈夫なのに犬は苦手なのです。たぶん、犬はふだん口を開けて舌を出してハアハアしているからだと思いますが、小さなかわいいワンちゃんでも、「ガブするで」と言って隠れようとします。

 というわけで、せっかく会場まで来たのに、KAZU君すっかり逃げ腰になって、仕方なくポートタワーに上った後、

  レストランでお昼を食べました
  

 その後、もう一度メリケン波止場に戻って、博物館の中にあるカワサキワールドで遊びました。

  0系新幹線の実物展示
  

 産業ロボットの
  紹介デモを何回も見ていました
  

 でもやっぱり、今日はミニ鉄道に乗りに来たのです。KAZU君に蒸気機関車のお話をしながら、「怖くないよ」と説明すると、「わかっとるけど、電車なら乗りたい」ということになり、切符をもらって乗り場に向かいました。今度はちゃんと順番の列に並ぶことができて、

 かつての特急の名車
  「つばめ」に乗れました
  

 やっぱり楽しい、もう一回。
  「N700系」です。
  

 次回はSLにも乗れるかな。そうそう、本当は京都の梅小路で本物の蒸気機関車にも乗せてあげたいのですが。


   五回目の夏に壁一つ乗り越えて   弁人


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明石に戻って最初の休日をKAZU君と

2013-05-21 22:27:50 | KAZU君
5月21日(火)

 先週、三週間ぶりに明石に戻ってきました。そして、最初の土曜日。ちょうどお父さんとお母さんが大事な用事があるということで、朝、KAZU君のところへ遊びに行きました。

「おじいちゃん、カーくん、今日はおじいちゃんと二人でお出かけやで」
「カーくんは、やっぱり電車に乗りたいんか?」
「うん、カーくんなあ、スーパーはくと乗ってな、交通科学館行きたいんや」
「オーケー、でもな、カーくん、スーパーはくとに乗るのは一回だけやで」
「わかっとるよ、帰りは新快速に乗ろうな」

 もの分かりの良さそうな会話ですが、実は、特急「スーパーはくと」は2時間に一本で、9時過ぎに家を出たものの、次は10時40分台までありません。

「それじゃあ、もう少し部屋で遊んでから出かけようか」
と提案しても、朝早く目が覚めて、私の迎えを首を長くして待っていたKAZU君、とても聞く耳は持っていません。
 結局、10時前には明石駅に着いてしまったので、

「カーくん、スーパーはくとに乗るのは帰りにして、行くのは新快速にしようか」
「いいよ、でもカーくんなぁ、最初にスーパーはくとに乗りたかったんだ」
と、残念そうに呟くのです。仕方なく明石駅のドーナツ屋さんに入って、

 小一時間ほど時間を潰してから
  ホームに行きました
  

  「来たで、かっこいいやろ」
  

 大阪駅到着。
 「トワイライトエクスプレス」が発車準備中でした
  

  今度は「特急こうのとり」が到着
  

 いろんな列車を見た後、
  弁天町の交通科学館へ
  

  まずは腹ごしらえをして
  

  いつものように、いっぱい遊びました
 
  
   


   新緑に目もくれぬ無心さや   弁人


 「さあ、帰ろう」というところで、
  ピタと足が止まります
  

 こういうのを眺めている時は本当に真剣そのもの。しばらく動きません。声をかけると、
「いちばん欲しいものを決めとるからな、もう少し待っててな」
「でも、カーくん、電車いっぱい持っとるから、今日は決めるだけやで、わかった?」
「わかってるよ、でも、決めとかんとな、おじいちゃん、サンタさんに言われへんやろ」

 もの分かりが良いのか悪いのか、結局、新大阪駅へ新幹線を見に行くという話を持ちかけたところ、
「おじいちゃん、決めた。これサンタさんに頼んどいてな」
と、箱根の登山電車の模型を指差しました。


   夏シャツの子の心中やもどかしく  弁人


 そして、約束どおり新大阪駅へ。
  「さくら号出発進行!」
  


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初夏のうららの東京散歩~その2~

2013-05-19 20:38:53 | お出かけ・散策
5月19日(日)

 風薫る青葉の季節。雨さえ降らなければ、一年でいちばん過ごしやすい時かもしれません。秋のように、陽の短さに急かされることもなくて。

 明石へ戻る二日前。降り立ったのは、
  地下鉄東西線の神楽坂駅
  

 駅のそばの路地の角に、
  セッションハウスという建物があります
  

 先週、12日の日曜日の早朝、NHKEテレの「こころの時代」で、韓国の写真家の鄭周河(チョン・ジュハ)氏の「奪われた野にも春は来るか」という写真展が紹介され、その会場が神楽坂ということで出向きました。

 写真の数はそう多くはありません。その全ては福島原発事故の影響で人間を寄せつけなくなった南相馬市の風景を撮ったもので、人物はほとんど写っていません。

 予備知識がないと、何のための写真なのか、俄かには理解しづらい風景写真です。

 鄭周河氏は、かつて、韓国の原子力発電所の近くに暮らしている人々の姿をカメラに納め、一見、明るく屈託なく生きている被写体の中に潜む、なんとも言い難い不安の兆しを世に伝えてきた写真家です。

 目に見えない放射能汚染によって、人の姿が消えてしまった土地。しかし、そこには、つい二年前まで人々の日常の暮らしとともに息づいていた美しい自然が、確実にそのままの姿で佇んでいるのです。
 人の匂いのしない風景。どこか不気味で背筋が寒くなります。

 「人の力ではどうにもできない地震。そして突然荒れ狂い襲ってきた津波。その果ての風景。これははたして自然の災害なのだろうか。私にはどうしても海の過ちとは思えない。欲望にとらわれた人間の過ちではないのか」

 彼はテレビの中で、こんなことを言っていましたが、韓国で、原子力発電所のある風景を撮ってきた写真家の目には、震災前のこの地で、人の暮らしとともにあった同じ風景を撮っても、おそらくその中には言いようのない不安の兆候が見えたに違いありません。


   夏立ちて人はおびえて春を待ち   弁人


 「人を寄せつけない」のではない、「人がいなくなっただけ」なのです。そんな人けのない荒涼とした風景の写真。そこにある自然がいかに美しくても、見る者には情けなく寂しい気分が襲ってきます。

 誰だって、真っ直ぐ帰る気にはなりません。外には初夏の眩しい日射しが。

 そこで、東西線を飯田橋で降りて、小石川の後楽園へ向かいました。

 ここには、
  花や緑を愛でる人が訪れているはず
  

  ビルが見え、池があって
  

  青葉が青空に映えている
  

 数日前の浜離宮で、6月の花菖蒲の案内があって、浜離宮の他に、小石川の後楽園と植物園が出ていたのを思い出したこともありました。

 ここは、水戸徳川家の大名庭園で、言ってみれば、都会の中に作った人工公園です。自然そのものの美しさではありませんが、江戸時代からの時間が流れているので、鬱蒼とした木立もあって癒されます。

 アヤメかなと思って近づくと、
  まだカキツバタが残っていました
  

 もうすぐ梅雨が来て、
  紫陽花の季節になるんですね
  


   薫る風浴びる足下に梅雨気配   弁人


 ここは植物園ではないので仕方ないのですが、浅学な者にとっては、緑を愛でるのに、やはり樹木や花の名前の表示がないのが物足りなくなりました。


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果たして、筑波山から富士が眺められるかどうか

2013-05-15 17:42:37 | 旅行
5月15日(水)

 私の実家は東京の下町にありますが、母が元気な頃は、仕事に追われてということを理由に、足しげく顔を出すということはありませんでした。

 ところが、私が明石暮らしを始めた頃から、母も次第に年老いて来て、明石から逗子に帰って来るのは、ほとんど母に会うためにと言ってもよいくらいでした。

 そんなわけで、ここ数年、逗子から横須賀線で東京駅に出る機会がとても多くなり、その行き帰りに、若かりし頃を懐かしんで浅草界隈を歩いたりすることも度重なります。

 浅草へのアクセスといえば、やはり地下鉄銀座線、それに都営地下鉄がポピュラーなのかもしれませんが、近頃は、秋葉原からのつくばエクスプレスが国際通りの下を通っているので、時々この地下深くを走る鉄道を利用することになります。

 でも、まだ北千住辺りまでしか乗ったことがなくて、一度終点の「つくば駅」まで行ってみたいと思っていました。


 記事の順番が前後してしまうのですが、実は連休明け直後に、まだ夏らしくない、朝方ひどくひんやりとした快晴の日がありました。

「今日は天気が良さそう、富士山きれいだろうね。外へ出てみない」
と妻君に言われて、
「車がないからなあ、電車にしても、小田原方面はKAZU君との箱根旅行で行って来たばかりだし」
と、少々困惑しながら地図を眺めていましたが、
「そうだ、つくばエクスプレスだ。この天気なら筑波山から富士が見えるかもしれない」
と思い立って横須賀線に乗りました。

 つくばエクスプレスは「踏切のない鉄道」とどこかで聞いていましたが、そのせいか、地下部分が多く、地上に出ても壁に遮られる所がけっこうあって、あまり景色を楽しむ電車ではありませんでした。

 それでも、流山を過ぎたあたりから
  筑波山が急に近くに見えたりします
  

 さすがに速い、秋葉原から45分でつくば駅に着きます。

 筑波山へは、バスで広大な敷地の筑波大学の前を通って、40分ほど乗ると中腹の筑波山神社の拝殿とケーブルカー乗り場の近くへ、さらに10分ほど奥へ入るとロープウエイの乗り場へ行けます。

  だんだん近づいて来ました
  


   万緑の中に東の筑波あり   弁人


 右が女体山で標高877m。頂上近くまでロープウエイで登れます。左が男体山で標高871m。こちらはケーブルカーが通っています。
 どちらから登るのが楽なのかをつくば駅で聞いてみましたが、大差ないというご返事でした。でも、わずか数メートルでも高いほうへ先に行くのがいいに決まっていると、この姿を見ながら奥のロープウエイ乗り場までバスに乗ることに決定。

 ロープウエイに乗る頃から
  少し雲が多くなってきました
  
 正面に霞ヶ浦の水面が鏡のように横たわっていました

 女体山の山頂には
  伊邪那美命を祀った本殿が
  

 百名山の中で
  標高が最も低い山なのでした
  

 山頂制覇。
  でも、歩いて登って来なくちゃダメですね
  

 実はですね、写真では写せないくらいほんのちょっとだったのですが、見えたんです、富士山が。八合目くらいから上の頭の部分が白く輝いていたのです。スカイツリーはずっと近いのではっきりとと言いたいところですが、大きさが違いますから、やっぱり白い靄の中にうっすらとマッチ棒のように立っていました。

 さて、次は伊邪那岐命のいらっしゃる男体山ですが、そのお山を前にして昼食休憩。

  こちらにもご本殿が立っています
  

 北方を眺めると、
  日光那須連山でしょうか、遠くに見えました
  

  下山はケーブルカーで
  

  ツツジの中を下って行きます
  

 ケーブルを下りた所に、
  筑波山神社の拝殿があって
  

 山頂でお参りを済ましてあるとはいっても、やはり素通りとは行きませんね。

 百人一首の歌、「筑波嶺の峰より落つるみなの川恋ぞ積もりて淵となりぬる」の淵があるとすれば、それはやはり山の麓でしょうし、万葉集に歌われた歌垣の場だって、山頂ということはないでしょう。もしかしたらこの中腹辺りかもしれないと、そんなことを思いながらしばし神社の境内を歩いて、下のバス停へと向かって行きました。


   いにしへの合コンの場にや山瀬風吹く  弁人


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初夏のうららの東京散歩~その1~

2013-05-14 22:26:06 | お出かけ・散策
5月14日(火)

 12日は母の日でした。もうすぐ、昨年母を見送った暑い夏がやって来ます。

 ところで、昨年の秋以来、私が逗子に帰った時に、東京にいる姉と、母の思い出話をしながら会食するのがなんとなく恒例のようになりました。
 前回は江ノ島でしらす料理を食べたのですが、今回は、先週末にあった姪の婚礼の日のちょっと前、築地のお寿司屋さんに出向いて舌鼓みと相成りました。

 会食の後、
  新装成った歌舞伎座の前へ
  

 午後用事のあった姉と別れた後、
  好天に誘われて浜離宮へ
  

 藤はもう終わりですが、
  少しだけ残っていました
  

 この時期はやはり紫の花が美しい。
 
  紫蘭とアヤメ
  
   


   新緑に映ゆる紫五月かな  弁人


 六月のハナショウブは、さまざまな園芸種があって、色とりどりの鮮やかさがありますが、個人的な好みとしては、濃い紫の花弁に黄色の模様がキラリと鮮やかなカキツバタのほうが、形と色あいが単一な分だけその端正さに惹かれます。
 その中間の時期に咲く「アヤメ」。そろそろ水郷のあやめまつりの季節になりますが、どうも、ハナショウブに比べると注目度が今一つのような感じもします。
 浜離宮の掲示板にも、都内の三つの植物園での六月のハナショウブの案内がありましたが、カキツバタやアヤメのポスターを目にすることはあまりないような気もします。


 さてさて、銀座から汐留まで歩いて来たのは大した距離ではないのですが、園内を散策していると、新橋駅まで歩いて戻るのが少々億劫になってきます。

  やっぱり、水上バスに乗ってしまいます
  

 下船は浅草。
  スカイツリーに向かって、のどかに飛行船が
  


   風漫ろ初夏のうららの隅田川  弁人


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叔母ちゃまの結婚式に良い子で参列

2013-05-12 14:19:57 | KANA君と妹君
5月12日(日)

 昨日11日の土曜日は大安吉日。しっとりとした緑雨に煙る中でしたが、私の姪っ子が晴れて華燭の典を挙げました。

 KANA君にとっては母方の叔母様です。パパもママも朝から慌ただしい。いったい今日は何事があるのでしょう。

  ネクタイ、おじいちゃんとお揃いでした
  

  式場で叔母ちゃまの登場を待ちました
  

 「長々と何してんのかな?」
  でも、静かにおりこうさんができました
  


   花嫁も見つめる孫も若葉なり   弁人


 この後、ご披露の宴の会場の浅草のホテルへ向かいました。階上の控室へ行くと、ちょうどKANA君はお昼寝タイムでしたが、

 頭のほうが雲の中に隠れた
  スカイツリーを正面に
  
 浅草寺や花やしきが眼下に見渡せました。

 いよいよ披露宴です。乾杯のあと、ジュースやお子様用のスープも来ましたが、

 KANA君、まずは大好きなパンを
  パクパクムシャムシャ
  

 上手にお椅子に座って
  お食事ができました
  

 宴もたけなわ。
  兄弟の家族揃っての歌と踊りに参加です
  


   結葉や新たな家族と踊りの輪  弁人


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KANA君の「初誕生のお祝い」

2013-05-06 16:34:01 | KANA君と妹君
5月6日(休)

 4才の孫(KAZU君)を小田原駅で見送った翌日の4日、もう一人の孫、1才になって10日ほど経ったKANA君が逗子の家にやって来ました。

 この前会ったのが4月の初めということで、KANA君とは時々しか会わないので、お髭のおじいちゃんに少々戸惑い気味です。

 やっと
  こっちを向いてくれました
  

 息子夫婦が東京の和菓子屋で調達した
  「一升餅」を飾りました
  

  お餅の感触を確かめて
  
 これからこの2キロほどあるお餅を背負うのですが、見るからに重そうな感じ。4年前の7月、明石のKAZU君も挑戦しましたが、半分の重さでもべそをかきましたから。

 「やったぁ、」
  なんとか立ちました
  


   武者人形見守る前の大舞台  弁人


 さて、翌日の朝、「今日はお節句だよ」と話していると、昨日のお餅の重たさを忘れたのか、

 KANA君、
  お餅をくるんだ風呂敷に興味津々
  

 「もう一回挑戦したいのかな?」「今度は歩けるかな?」と背負いましたが、
 

 やはり立つのが精一杯のようで。

 こんな大騒ぎをしながら楽しい時間を過ごした後、海岸のレストランでお食事をすることになりまして、お外に出ましたが、

 プレゼントの中にあったお帽子をいやがって、
  ご機嫌ななめ
  

  少しずつ気を取り直してきたかな
  

 ここはイタリアンレストラン。いよいよ、テーブルにピザとスパゲッティが並びました。

  おいしいと目が丸くなるKANA君でした
   


   海の香と健やかな児と夏初め   弁人


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間近に富士山を見た記憶を持たないKAZU君と、彼の箱根漫遊の三日間

2013-05-04 18:23:04 | KAZU君
5月4日(土)

 「おじいちゃん、箱根行くやろ、そしたらな、こーんな大きい山がおってな、それが富士山なんやで」
と、KAZU君、私の話をすっかり自分のものにして箱根旅行を楽しみにしていました。
 そのKAZU君が、お父さん、お母さん、それに熊本のおばあちゃんも一緒に新幹線と東海道線を乗り継いでやって来ました。

  1日午後13時40分、小田原駅到着
  

 本当は、連休の谷間の、4月30日からの三日間のプランだったのですが、どうも天気予報が良くありません。こればっかりはどうしようもないと気を揉んでいたところ、お父さんが交渉して、一泊目の宿をキャンセル、その二日後に新しい宿をとってくれたので、日程が一日ずれたのでした。
 そのお父さんの努力は正解で、前日は大荒れの天気でしたが、この日は風雨もおさまり、私たちが逗子の家を出た時には青空から日も射し込んで来てくれました。
 ところが、小田原に着くと厚い雲が覆っていて、どうも雲行きがあやしい。

 そんな中、いよいよ箱根の旅の始まりです。登山電車で車掌さんと仲良くなって、ケーブルカーで目をパチクリして、

  待ちに待ったロープウエイに乗って大興奮
  

 実は、三年前の夏にも箱根に来たことがあって、その思い出に登山電車とロープウエイのおもちゃを持っているのですが、その時はまだ二才だったので記憶が薄く、今回いろいろな乗り物に乗るのが最大の目的だったのです。
 でも、KAZU君に見せたかったのは雄大な富士山で、明石にいる時にお話していたのです。ところが、その富士山、恥ずかしがって雲に隠れたままでした。


   パノラマの広がる窓に春霞  弁人


 仕方なく、
  富士山の絵をバックに記念撮影
  

 ゆで卵大好きなKAZU君、
  大涌谷で黒玉子をパクリ
    

 宿では、熊本のおばあちゃんの隣で
  豪華なディナー
  

 宿は姥子だったので、どこへ行くにもまずはロープウエイです。もし天気が良ければ富士山はバッチリだったのですが、二日目もあいにくの曇り空。

  桃源台から海賊船に乗りました
  

 曇天の中、お昼に彫刻の森に着き、
  まずは室内で遊んで
  

  お昼を食べると、残念、なんと雨に
  


   天仰ぎ穀雨と言えば聞こえ良し  弁人


  幸い、ピカソ館のそばに
  雨天でも遊べる所がありました
  
   

 二泊目も宿は姥子でした。この宿も富士山の眺めが良いはずなのですが、

 三日目の朝。天気は悪くないのに
  富士山は隠れたまま
  

 ロープウエイに乗ると、
  皮肉にも相模湾方向の眺望は抜群で
  

 KAZU君と熊本のおばあちゃんに、なんとかしてダイナミックな富士山をと、ずっと気を揉んできましたが、結局果たせずに、北条五代祭りで賑わう小田原に戻って来ました。

 毎年逗子の家でお泊まりするお正月はまあまあの天気なのですが、一昨年の7月と去年の5月に来た時は、二回とも、さあ遊ぼうと思う日に雨にたたられてしまい、今度こそはと思っていたのに、今回も私の思いとはうらはらに、富士山を見せられずに見送ることになってしまいました。

 「おじいちゃんなあ、11日にな、大事なご用事(姪の結婚式)があるからな、それが終わったら明石へ戻って、またカーくんの保育園に行くからな、カゼ引かんようにな、元気に遊んどるんやで」
と声をかけましたが、

  KAZU君、複雑な顔をして、
  
 慌ただしく、新幹線のホームに向かって行きました


   行く春や見送る孫の顔うつろ  弁人


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