チムどんどん「明石通信」&「その後」

初孫との明石暮らしを発信してきましたが、孫の海外移住を機に七年で区切りに。現在は逗子に戻って「その後」編のブログです

KANA君ご登場

2012-10-31 14:49:15 | KANA君と妹君
10月31日(水)

 逗子の我が家に落ち着いたものの、あれこれと時間に追われているうちに、あっという間に日付が進み、ブログの更新も遅れてしまいました。

 二人目の孫のKANA君にいつ会いに行こうかなと思っている間もなく、明石から戻って三日目に、KANA君のほうから逗子の家にやって来てくれました。

 ちょうど六ヶ月になりましたが、おかげさまで、病気ひとつすることもなく、まことに順調に育っておるのでございます。

 二カ月ぶりの対面とはいえ、時々写メールが送られて来て、明石にいてもKANA君の成長ぶりはわかっていましたが、KANA君のほうにしてみれば、そんなことはつゆ知らず、単なる見慣れないおっちゃんということで、

 お髭のおじいちゃんと言われても、
  はじめは戸惑います
  

  でも、すぐに馴れました
  
 まだ前には進めませんが、両手を前について、ハイハイもできそうな感じです。

  無理かと思った椅子にも上手に座ります
  
   

 膝に乗せると、テーブルに両手をついて両足に力を入れて今にもつかまり立ちをしそうな勢いです。二足歩行に向けて準備をしているのでしょう、人間の本能というか、その成長ぶりには目を見張るものがあります。

 たぶんお正月になると思いますが、今度KAZU君と対面する時にはハイハイしながら仲良く遊べそうです。

  やがてミルクを飲んでおやすみになりました
  


   秋晴れの笑顔に映る児の未来   弁人


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秋空に誘われ、尾張名古屋で途中下車

2012-10-28 11:19:54 | お出かけ・散策
10月28日(日)

 14日に妻君が姉と一緒に明石に来てからあっという間の10日間でした。有馬温泉や伊勢旅行の後、KAZU君の運動会を楽しんだ妻君、いよいよ明石にお暇をする頃合いとなりました。

 私も、今回は9月の初めからひと月半程明石にいたので、そろそろ一度逗子へ戻ろうかということになりました。

 KAZU君もしばらくおばあちゃんに会えないので、私たちが逗子に戻る前日は1時間程早く保育園のお迎えをして、ちょっぴりだけ楽しく遊ぶ時間を作りました。

  「やったぁ、今日もお迎え、おばあちゃんや」
  
 「おばあちゃん、電車乗って帰ろうな」
 「えっ、おじいちゃんも来ているからね、車で帰ろうね」

  公園で遊んで、KAZU君としばしの別れとなりました
  
   


   あどけなき子にも放課後秋の暮  弁人


 そしてその翌日。25日の木曜日に逗子へ帰って来ましたが、今回は、妻君から「ひつまぶし」を食べてみたいというご希望があり、名古屋で途中下車をすることになりました。
 「ひつまぶし」といえば、やはり熱田の蓬莱軒が有名です。私は4年前の春、ナゴヤドームの開幕戦を見に来た時に熱田を訪れたのですが、蓬莱軒は休日で超満員、一人で並ぶ気力も失せて、仕方なく名鉄の駅前の別の店に入りました。

 この日は平日で、時間もまだ11時前。小一時間程の余裕を見込んで、先に熱田神宮をお参りすることにしました。

  
     

 10月下旬の平日ですが、もう、七五三参りの家族が何組も歩いています。

 お腹も空いてきました。いよいよ蓬莱軒です。ところが、やはり考えが甘かった。12時前だったのに、本店の陣屋はすでに1時間待ちの賑わいでした。

  急遽、神宮南店へ戻り、30分程待つことに
  

  とうとうありつけた蓬莱軒の「ひつまぶし」
  


   十月の鰻茶漬けと鳥の声  弁人


 お腹を満たした後、名古屋城を散策してから新幹線に乗りました。

  金ピカの鯱と天守閣からの眺め
  
   

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奈良から伊勢本街道を通って「お伊勢参り」に

2012-10-24 09:22:02 | 旅行
10月24日(水)

 「運動会、見に行くね」という約束をKAZU君としていた妻君、3月に奈良の明日香から逗子に戻っていたので、久しぶりの関西ということになりました。

 ちょうど、母の亡くなった後、気分転換を兼ねて、東京の姉を明石近辺の関西旅行に招いていたこともあって、KAZU君の運動会より一週間早く、妻君が姉を連れて二人で明石にやって来ました。
  
    
       
 淡路島でダリアやコスモスを愛でて、有馬温泉に一泊して新神戸駅で姉を見送った翌日、今度は妻君を乗せて伊勢路へ車を走らせることになりました。

 実は妻君、二年間の奈良暮らしを終えたものの、まだいくつか思い残すことがあって、その一つが、宇蛇から松阪へ抜ける「伊勢本街道」の踏破だったのです。

 KAZU君の運動会の三日前。あいにくの空模様の中でしたが、朝明石を出て、今では懐かしい桜井を経由して、三笠山の裏から山間いを経由して南下して来る伊勢本街道の国道369号線を目指しました。
 宇蛇市榛原の南で、その伊勢本街道に入り、霧に煙る山間いの道をカメラに収めながら、東へ東へと車を進めました。

  山奥の曾禰村から奈良県の東端の御杖村へ
  

  県境を越え、津市の山奥の美杉町へ入ります
  
 ここから4キロ程進んで伊勢興津に来ると、道路沿いに線路が見えましたが、松阪から延びている「名松線」、今は、この辺りの区間は運休していて列車は来ないということでした。

 この先、伊勢本街道は津市から松阪市に入って、仁柿峠とかいう人っ子一人出くわさない細い峠道~対向車が一台も来なくて本当に幸いでした~を抜けて、やっとのことで国道166号線に到着。さらに、櫛田川に沿って東進して紀勢本線の相可駅や多気駅を通って、

 この日の終着点、
  伊勢斎王の宮のあった斎宮歴史博物館に
  


   伊勢目指す旧街道の秋時雨   弁人


 やがて、すっかり日が暮れてから鳥羽の宿に落ち着き、天候の回復を待ちましたが、翌日もあいにくの雨模様。

  二見浦は中学生の時以来で、実に50年振りです
  

 神宮に向かい、内宮参拝の前に
  「おかげ横町」でひと休み
  

  内宮は2003年の伊勢駅伝の時以来です
  


   赤福の甘さひとしお秋驟雨   弁人


 伊勢路三日目の朝。やっと晴れてくれました。

  朝の鳥羽湾
  

 快晴になったとはいえ、強い北風で海は荒れ模様です。海面すれすれの二見浦はどんな具合になっているかと、伊勢神宮に戻る前にもう一度夫婦岩へ向かってみました。

  波しぶきを浴びる二見興玉神社
  
 遊歩道もタイミングよくすり抜けないと、ずぶ濡れになってしまいます。

  好天の中、外宮に参拝して
  


   神宮の木々神々しく秋麗ら   弁人


 帰途は、亀山まで北上して名阪国道を通る予定でしたが、妻君には、もう一カ所行ってみたい所がありました。その場所が二上山を越えた大阪の太子町ということで、今度は和歌山街道の国道166号線を一気に走り抜け、東吉野から橿原を通って南阪奈道路へと向かいました。

 最後の目的地は
  「近つ飛鳥風土記の丘」にある博物館
  

 大阪の南、奈良との国境付近は、仁徳天皇陵や応神天皇陵など古墳がたくさんあって、その関係の資料が展示されている博物館です。
 ところでこの場所、車でなかったら、どうやって来るのでしょうか。富田林駅辺りからバスがあるのかもしれませんが、とにかく公園が広大でバス停がどこにあるのか、見つけるのは至難のようでした。
 博物館の建物はコンクリート打ち放しの、いかにも安藤忠雄氏の設計と一見してわかる立派な建造物。府立の博物館ということですが、もう少し府民が気軽に訪れることができる方策が必要な気がしました。

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秋たけなわ、「KAZU君の運動会」

2012-10-22 13:49:07 | KAZU君
10月22日(月)

 「おばあちゃんはいつ来るんや?」

 9月の初旬に明石に来て以来、KAZU君の口からこのことばが何回出たことでしょうか。子どもは誰でも、おじいちゃんよりおばあちゃんのほうが甘えがいがあって好きなんですから。

 「運動会の練習、ちゃんとやっといたら、きっとおばあちゃん見に来てくれるで」
 ということばを信じて、保育園を一日も休まずに一生懸命練習してきて、やっとその日がやってきました。


 会場へ入場する前に、
  園長先生から励ましのことば
  
 3才児「くま組」は水色の帽子。背の高いKAZU君、良きにつけ悪しきにつけよく目立ちます。私に向かって「おばあちゃんはどこ?」と言いたいのか、先生のお話は耳に入らないようです。

 いよいよ、行進して会場へ向かいます

     

  最初の出番はジグザグリレー
  

 前半は年少組の出番が多く、
  しばらく「くま組」の席で観戦
  

  次の出番は一人一人のぴょんぴょん走です
  

  退場の行進もじょうずにできました
  

  最後は、お母さんと「球運びリレー」
  

 なんだかんだ言って、やっぱり親子一緒の競技がいちばん楽しいのでしょう、KAZU君も大笑いしながら楽しそうにバランスを取っていました。この後、年長組4、5才児のリレーがありましたが、閉会式は親子で整列、みんなすっかり甘えん坊になって、この時ばかりと抱っこをおねだりする児が何人もいました。

  KAZU君は金メダルをおばあちゃんに見せようと
  
「ダメ、あとでほめてあげるから、ちゃんと列に戻ってね」


   天高く万国旗の下の晴舞台  弁人

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神戸と言えば「女子サッカー」です

2012-10-14 10:55:07 | スポーツ観戦等
10月14日(日)

 5位に沈んだ阪神タイガース。2部降格のピンチのガンバ大阪。そのちょっと上にいるもののパッとしないヴィッセル神戸。関西のプロのスポーツチームは今ひとつ生彩を欠いています。

 そんな中で、神戸には日本一強いチームが一つあります。そう、女子サッカーの「INAC神戸レオネッサ」です。なにしろ、「なでしこジャパン」の主力選手が居並ぶ布陣で、今年も今のところ、なでしこリーグで無敗という強さなのですから。

 一週間前の話題ですいません。6日の土曜日に三ノ宮に出かけたのですが、電車の中で新聞を広げながら、ふと、ホームズスタジアムの午後の試合に行ってみようかと思ったのです。

 ホームズスタジアムはヴィッセル神戸のホームグランドで、明石と三ノ宮の間の、KAZU君の大好きな鉄人28号の公園がある新長田から地下鉄に乗るとすぐに着きます。
 明石に来てから4年、一度行ってみようとずっと思っていたのですが、試合のある土曜日になぜか足を運ぶ機会がなく、今回が初めてということになりました。

  地下鉄で三つ目の駅「御崎公園」駅で降りて数分歩くと
  

  メインスタンド指定席、当日売りで2000円です
  
 Jリーグやプロ野球に比べると格安です。なにしろ、なでしこリーグの女子サッカー、なでしこジャパンがワールドカップで優勝するまではほとんど注目されず、ほとんどの試合が無料ゲームだったのです。有料にすると会場使用料が格段に高くなるそうで、一定の入場者が確保できないと大幅な赤字になってしまうからです。

  この日は5、6千人の観衆でしょうか
   

 スタジアムはとてもきれいで立派でした。さすがJリーグのメイン競技場という感じです。トラックのない、サッカーやラグビーなどの専用施設というのもグランドが近くてすばらしいし、天然芝の緑もとても鮮やかです。開閉式の屋根なので、もしかしたら、寒い時期は暖房が入るのかもと想像し、冬に来ても大丈夫かもと思いました。

 さて試合、相手はジェフユナイテッド市原千葉レディースです

  開始早々、4分で高瀬愛美のゴールで早くも先制
  
   

 INACは、澤選手をはじめとするジャパンの選手がフル出場、外国人選手も何人か入って磐石です。ジェフ市原千葉レディースがどのくらいの順位なのか知りませんでしたが、力の差は歴然、フォワードの高瀬のハットトリックもあり7-2で快勝しました。


   秋芝に咲く撫子の底力   弁人


 今度はJリーグのヴィッセルの試合を見に行こうと思っていますが、サッカーは、やはり一人一人の選手の名前やある程度の特徴を知っておかないと面白さが増しません。
 その点、野球は一人ずつ名前が出て順番に打席に入るので、個々の選手への印象が残りやすいのだと思います。野球の攻守交代のような間延びする時間がなく、ゲームのスピード感ではサッカーが断然勝りますが、選手の名前が覚えやすいという点で、やはり野球のほうが親しみやすいのかもしれません。

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明石にも「秋祭り」の季節到来

2012-10-09 23:58:15 | 明石風物
10月9日(火)

 10月に入ると祭りの熱気に包まれる播州地方。加古川から西の姫路方面では、町のいたるところにカラフルな「シデ棒」と言われるお祭りの道具が飾られています。
 来週の14、15日、今年は日曜日と月曜日になりますが、姫路では「灘のけんか祭り」で盛り上がります。

  けんか祭りの写真ですが、これが「シデ棒」です
  

 明石でも10月になると、どの神社も秋祭りで賑わいます。そして、毎年その先陣を切って行われるのが稲爪神社の秋祭りで、何回か紹介したとおり、KAZU君の保育園のある神社です。
 このブログでも毎年恒例の記事になりましたが、今年のお祭りは、6日(土)の夜に宵宮、7日(日)に本宮のお祭りが行われました。

  さっそく、KAZU君と宵宮の「獅子舞」を見に行きました
  

  いよいよ「獅子舞」の始まりです
  

 ちょっと寂しげな秋の宵に、笛の音が印象的です




  天狗さんがKAZU君のほうへやって来ました
  

 サルタヒコの「てんぐ」、アメノウズメノミコトの「おたやん」、タヂカラオの「せんま」の三神が獅子舞と一緒に舞いながら、見物の子どもを見つけると、健やかな成長を願って頭を軽くトントンと叩くのです。
 去年までのKAZU君は怖くて怖くて、とても近くでは見られませんでしたが、今年はお父さんの膝の上で凍りついたように固まって、じっと我慢して天狗さんに頭を叩かれていました。


   天狗の面に子ども固まる秋祭り  弁人


 翌日曜日。 「今日は、もっとすごい天狗さんがおるんやで。見に行こうな」「カーくん、天狗さん怖くないで」というやりとりがあって、お祭りに行きましたが、

  少々足どりが重そう
  

 旧街道筋の八幡神社に、
  祭主の園長先生と天狗さんがお出ましです
  
 お祭りのメインは、この八幡神社から数百メートル程の稲爪神社までのパレードです。先頭が天狗の厄払い、続いて、牛乗りの稚児行列、ブラスバンド、民謡に合わせて踊る女性陣、献燈屋台、御神輿と続きますが、

 その前に、祝詞奏上があって、その後、勇壮な天狗の所作が披露されました




  鳥居の前で伝統の「牛乗りの神事」が始まり
  

 ふだんは静かな街道筋が賑やかなパレードで華やぎます




 パレードの牛乗りの稚児たちが稲爪神社に到着すると、その稚児たちによる口上の所作が繰り広げられます。
 庄屋本陣の「王黨(おうとう)の陣」と宿場の「大黨(だいとう)の当宿」が設けられ、まずは「大黨の当宿」の使者が「王黨の陣」に出向き、

  「おいで仕っしゃりませ」とご挨拶
  

  次に、「王黨の陣」の使者が「大黨の当宿」に出向き、
  
 口上の科白は「今日の祭礼、牛乗りの諸式、用意よう御座るか」という具合。

 以下、それぞれの使者が交互に出向き、次のような口上のやりとりが交わされます。
「畏まりました。牛の諸式、用意仕ります」
「牛用意よくば、神事いそがっしゃれ」
「牛用意仕りました。神事いそがっしゃれ」
「日が晩じます。御座にお付きなさいませ」
「日が晩じます。神事いそがっしゃれ」

 どうも、科白の内容から、「牛乗り神事」の前段の場面のようで、2、3年前は八幡神社鳥居前の旧宿場町の街道で、パレードの前に行われていました。
 今は、パレードを先に済ませた後、神社の境内でこの口上を行ない、随神門前で再度「牛乗り」が披露されています。

 とにもかくにも、5、6才の幼児が上のような科白を覚えて、見物人の前で見事に口上を述べるわけですから、見守る親御さんのハラハラドキドキは如何ばかりでしょうか。運動会で子どもを応援する時の緊張感以上のものが感じられます。いつ頃から練習を始めたのか、所作を含めて指導されてきた方にも脱帽です。

 「牛乗り神事」が終わった頃、
  御神輿が神社に向かっています
  

 旧街道の旧宿場町、この時間になると釣瓶落としの秋の陽がすっかり沈んで、「よーいやさぁじゃぁ」という神輿を担ぐ掛け声が、とっぷりと暮れた夕闇の中に谺しているのでした。


   夕闇に神輿揺らぎて秋深む  弁人

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標準時子午線の通る「明石市の真北の西脇市」

2012-10-05 15:00:15 | お出かけ・散策
10月5日(金)

 先週、彼岸花を求めて明石の北の多可町へ行きましたが、その時通った多可町の手前の西脇市にある「日本へそ公園」に立ち寄る時間がありませんでした。
 明石から50キロほど、また今度来ればいいと思ったのですが、その後地図を眺めているうちに、もう一度行きたくなって、一昨日の水曜日に再度出かけました。

  加古川線「西脇市駅」から一駅のローカル線の駅
  
 無人駅なので、車を降りてそのままホームに入れます。加古川の清流を前にして、とてものどかな秋の風景が広がっています。電車は上り下りそれぞれ2時間に一本しかやって来ません。

  駅の名は「日本へそ公園駅」
    

 ちょうど、この辺りが「東経135度、北緯35度」が交わる地点になっていて、それが日本の中心という根拠になっているのです。なぜこの経緯度が中心なのかというと・・・・・
 まず経度、日本の東端を北方領土の択捉島とすると東経147度で、西端の与那国島が123度。その中心線が135度で、日本の標準時子午線となっているのです。
 そして緯度。北端の宗谷海峡が北緯46度で、南端の沖縄の波照間島が24度ということで、真ん中は35度になるというわけです。
 もっとも、何をもって「へそ(中心)」とするのかという考え方は他にもあって、長野県の飯田市や佐久市、群馬県の渋川市なども「日本のへそ」と名乗っているようですが、経緯度の平均値ということでは西脇市ということになるのです。

 駅のすぐ川沿いに、
  その経緯度の交差地点がありました
  

  日時計もありますが、なぜか木陰になって
  

 実は、1990年に人工衛星によるGPS測量が行われ、その結果から正確な交差地点が南東に数百メートル離れた所だとわかったそうで、その地点のモニュメントが「平成のへそ」として「日本へそ公園」にあるのです。そこで今では、上の写真の場所は「大正のへそ」と呼ばれているとのことでした。

  駅の反対側に「日本へそ公園」があります
  

 135度子午線の通る明石には「天文科学館」がありますが、ここにも「経緯度地球科学館」という博物館があり、手前のドームがプラネタリュウムになっています。
 見た目はとても立派な施設ですが、人影もまばらな田舎ののんびりとした秋空の下、はたして入館者がいるのかどうか心配になります。

  科学館のすぐ東の丘に「平成のへそ」のモニュメントが
   

 モニュメントの前、科学館の後ろに、
  幼児の遊び場も完備
  


   秋の空見たかここぞへそなると   弁人


 駐車場の脇の観光地図に「東播磨日時計の丘公園」の案内があって、どうも10キロほど離れているところのようでした。
 日時計なら明石にもいたるところにあるので、ちょっと躊躇しましたが、せっかくなので車を走らせてみました。

  思ったとおり、人影が全くみえません
  

 バーベキュー場やオートキャンプ場などが完備していますが、週末や連休などには少し賑わうのでしょうか。

  広場にはさまざまな日時計があります
  

  世界主要都市の時刻がわかります
  

  十二支の置物が数字の変わりになっています
  
 12ヶ月ごと立つ位置があって、その月の位置に立って自分の影の方向から時間がわかります。


   日時計に蟷螂の斧向かひたり   弁人

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十五夜の二日後に「立待月のお月見」

2012-10-03 23:16:03 | 身辺雑記
10月3日(水)

 中秋のお月見、本当になかなか見られません。今年は30日の日曜日でしたが、台風17号が襲来、風雨は夕方に収まったものの、満月の姿は雲の中でした。

 実は、先週から買い物がてら車で出る時に「ススキ」の姿を捜していたのですが、前記事の「彼岸花」同様、なかなか目に入ってきませんでした。
 昨今は、「セイタカアワダチソウ」などの外来の雑草に押されて、日本古来の「ススキ」が少なくなってしまったのかもしれません。

  「あ、ススキだ!」と車を止めました
  
 写真左の、穂がすくっと伸びているのを勝手に「ススキ」と思ったのですが、明石近辺、今はどこの野原や川原に行っても穂が放射している右側の草ばっかりなのです。

 とりあえず、
  中秋の前日の土曜日に部屋の中に飾りました
    

 準備はできても、あいにくの台風では仕方ありません。でも翌日は台風一過で好天気になるかもしれない、「今年は十六夜で」と期待しましたが、結局、スカッとした秋晴れにならず、「十六夜の月」も雲の中に隠れたままでした。

 翌10月2日の朝、「ススキ」だって疲れちゃうだろう、今宵は「立待月」、なんとか晴れてくれないかなと思いながらカーテンを開けると

  青空が広がり、朝日に光る海と船が
  

 夕方、保育園にKAZU君を迎えに行ったあとの帰り道、時間はちょうど19時頃でした。月の出る方向を気にしながら何回も振り返って歩いて来ましたが、まだ月の姿は見えませんでした。

 部屋に帰って、
  夕飯の仕度をしてから東の空を見ると
  
 なるほど「立待月」、20時近くにならないと上って来ないのです。

  さっそく、「ススキ」をベランダに
  
 初夏の頃とはうって変わって、秋の月は天空に近いので、ベランダに出て枝豆を摘まみながら月を見上げました。

 もう、まん丸ではないのですが、
  写真ではよくわかりませんね
  


   月の夜に凛々しく伸びし芒の穂  弁人


 きっと、今年の九月は暑かったのでしょう、10月になっているのに、蚊が飛んできて、今時「蚊取り線香」でもなかろうと、部屋の中に戻ってしまいました。

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