チムどんどん「明石通信」&「その後」

初孫との明石暮らしを発信してきましたが、孫の海外移住を機に七年で区切りに。現在は逗子に戻って「その後」編のブログです

行く秋を惜しんで、京をぶらり

2013-11-29 18:07:05 | お出かけ・散策
11月29日(金)

 本当に寒くなりました。今日の未明には大阪で初雪が降ったそうですが、明石も今朝の最低気温はわずか2度、12月下旬から1月中旬並の冷え込みとなりました。

 「もうすっかり冬だなあ」と実感しつつも、考えてみると、紅葉は見頃になってから、まだ半月も経っていないのです。

 先日訪れた、奈良の西ノ京と斑鳩。たしかに、晩秋の色合いの中を歩きましたが、特に紅葉の名所という感じではありませんでした。

 そんなこんなで、あっという間に秋が過ぎ去って、今年はこのまま冬に突入かと思っていた時に、京都のお寺で「秘仏本尊を特別開帳」という情報を耳にし、さっそく出かけました。

 そのお寺。鴨川の東、五条通りの少し北にある
  六波羅蜜寺
  

 空也上人像と
  平清盛像で有名です
  

 御本尊は「十一面観世音菩薩」。ふだんは本尊が納められている厨子の扉が閉じられていて、住職交代時と12年に一度の決められた時にしか開かれないそうですが、今回、開山1050年記念として、11月後半に9日間だけ開扉されました。
 聞くところによると、開扉初日には、歌舞伎の板東玉三郎の奉納舞が上演されたということです。

 さて、拝観を終えてから、せっかくなので、近くで紅葉狩りでもと思い、一時思案。


   六波羅辺路地の地蔵も冬支度   弁人


 六波羅蜜寺の近くには清水寺がありますが、この近辺の寺々は、この時期も含めて何度か来ているので、北へ四条通りまで歩いて行くと、銀閣寺行きのバスがやって来ました。

 高校の修学旅行以来の
  銀閣寺
  

 順路に沿って歩くと、
  裏山へ入って行きます
  
   


   錦秋の底に閑かに銀閣寺   弁人


 人繁く、賑やかな彩りの中で、
  なんとも渋く落ち着いた佇まい
  


 さて、銀閣寺をあとに参道を下った後は、

 桜紅葉もさすがに散り加減の
  「哲学の道」へ
  

 紅葉の色鮮やかな所もありますが、
  空気はすっかり初冬の雰囲気
  


   冬日中無心に歩く思索道   弁人


 道なりに歩くと、
  永観堂の前に出ます
  

 小一時間ほど時間があったので、
  拝観することに
  

 紅葉の人気スポットだけあって、
  なかなかの見応えでした
  
   


   秋往きて秋惜しむ人吾もまた   弁人


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ここも楽しい「大阪天満のキッズプラザ」

2013-11-26 10:40:07 | KAZU君
11月26日(火)

 大阪駅から環状線外回りで一駅の天満。

 駅を降りると、2キロほど南にある大阪天満宮から続いている天神筋商店街があって、大賑わいの大阪らしい繁華街です。

 そしてもう一つ、天満といえば、商店街を突っ切った天神筋通りに面して建っている関西テレビ(フジテレビ系列)のビルも有名です。

 その、関テレの社屋の向こうには扇町公園が広がっています。

 もちろん、KAZU君の大好きな
  遊具もありまして
  

 扇町公園には今でもプールがありますが、「扇町プール」と聞くと、その昔、私が子どもの頃のセピア色の世界が蘇って来て、なんとも懐かしい。

 東京オリンピックの前までは、水泳の大きな大会といえば、千駄ヶ谷の神宮プールか大阪の扇町プールだったからです。オーストラリアのマレーローズとコンラッズを相手にしのぎを削った山中毅。まだテレビが普及していない時代、ラジオの実況に耳を傾けていた思い出があります。
 ボクシングの世界戦やプロレスなども扇町で行われたと思います。プロレスで言えば、力道山、遠藤幸吉、シャープ兄弟、ルーテーズの時代です。もう、若い人は知らないでしょうね。

 話がそれましたが、KAZU君がここにやって来るのは、この公園で遊ぶためではありません。実は、関テレのビルの中に子どもの遊び場があるのです。

 それが
  「キッズプラザ大阪」
  

 入り口からして、
  なんか楽しそう
  

 3Fから5Fまで一部吹き抜けにした
  大がかりなスペースです
  

 巨大風船の中で
  ぴょんぴょんしたり
  

 ポンプで汲み上げた水を
  じゃぶんとしたり
  

 甲子園にあるキッザニアほど大規模ではありませんが、幼児が楽しめる職業体験コーナーもいろいろあって、

 まずは、ヘルメットをかぶって
  水道管の組み立て作業
  

 「次はーっと」
  お寿司屋さんの板前です
  

 「巻もので、
  よろしかったやろか」
  

 今度は郵便屋さんの制服姿に。
  まずは鞄に配達はがきを入れて
  

 地図を片手に、いろいろな所の
  ポストに配達します
  

 他にもたくさんのプレイコーナーがありますが、ぐるぐる回っているうちに、すぐ帰りの時間になってしまうのでした。


   ジャンパーを脱ぎて天満に遊ぶ孫   弁人


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天上にたなびく笛の調べ-薬師寺東塔の水煙

2013-11-24 14:47:38 | お出かけ・散策
11月24日(日)

 「笛を吹く飛天」。
 おなじみの国宝、薬師寺東塔。その九輪の塔の上の透かし彫りの水煙の中に、なんともロマンチックな、天上に笛の音を奏でる飛天があるということは以前から知っていたのですが、何年か前に訪れた時、いくら眼を凝らしても、地上からその姿を確認することはできませんでした。

 「あの塔の上に、天上の音楽が流れているのだ」と想像し、古代の空気を味わうことができれば十分なのかもしれませんが、その飛天が地上に舞い降りたと聞けば、やはり目に焼きつけておきたいと思ってしまいます。

 すっかり晩秋の気配の中、急に気圧配置が冬型になり、北西の風が冷たく吹き抜ける日、車を大和盆地へ走らせ、薬師寺のある西ノ京に。

 突然の時雨もようの中、中門の左に
  30年前に再建された西塔
  

 右側にある国宝の東塔、
  実は、解体修理中なのです
  

 薬師三尊像を
  拝観して
  

 金堂の後ろの大講堂。10年前に復興された
  薬師寺最大の伽藍です
  

 大講堂の東側に、地上に降ろされた
  飛天が安置されています
  
 東塔の解体修理にともなって、その姿が目の前で見られるのです。題して「東塔水煙降臨展」

 直径1mほどある九つの相輪が展示され、
  その向こうに水煙が
  

 1300年の風雪の中、表面は緑青で覆われ、
  見えにくいのですが
    
 上に、逆さまに下降する飛天が二体、そして下に、「笛吹童子」とも言われているとおり、童顔の少年が、雲の上でゆったりと宙に舞い、横笛を口にして、天上の音楽を奏でています。この笛の調べが1300年もの簡、天空に流れていたのでしょう。


   天平の空より流るや時雨雲   弁人


 東塔の水煙に三体の飛天が浮かんでいるということは、昭和に復元された西塔の水煙にも同じ透かし彫りがあるにちがいないと、雨上がりに、もう一度西塔を眺めましたが、

 やはり、肉眼では
  確認できませんでした
  


 さて、この日の目的は果たしましたが、薬師寺に来れば、歩いて5~6分の鑑真和尚の唐招提寺を素通りとはいきません。

 これぞ、
  「天平の甍」
  

 前回、西ノ京に来たのは2007年の秋でしたが、その時は、あいにく金堂の修理中で、伽藍の姿を見ることができませんでした。それ以来、少々心に引っかかっていたので、少しすっきりした気分です。

 そういえば、唐招提寺には高い仏塔がありません。そんなわけでもないのですが、二年前に斑鳩へ行った時、法隆寺には行かなかったことを思い出して、

 どっしりと落ち着いた
  法隆寺の五重の塔
  

 百済観音をお参りした後、
  夢殿へ
  


   斑鳩の仏しづかに冬初め   弁人


 法隆寺は、大学生の時以来二度目です。あの時は真夏の炎天下で、拝観受付窓口のお坊さんから「よく来られましたね、今36度ですよ」と声をかけられたのを覚えています。
 そう、帰りにバス停の前の食堂に入って、かき氷で涼をとっていると、お店のテレビに、雫石上空で全日空機と自衛隊機が衝突したという衝撃的なニュースが流れていたのも忘れられません。ネットで調べると、1971年7月30日とのことでした。大学4年生の年です。奈良県の教員採用試験を受けましたので、たぶんその時だったのかもしれません。

 中宮寺は初めてです。
  「菩薩半跏像」を拝観
  

 子どもの頃から、「弥勒菩薩」として教科書などでよく目にして来た仏様。中宮寺では「如意輪観世音菩薩」となっていました。京都の広隆寺の「弥勒菩薩」もまだ拝観していないのですが、今では両方とも「菩薩半跏像」と言うのが正式のようです。
 それはともかく、足の位置といい、手の置き方と曲げ方といい、指先のほのかに頬に触れる様子といい、気品あふれる法隆寺の百済観音にも参りましたが、それにもまして、全て完璧な優美さにすっかり圧倒されてしまいました。


   冬めきて漆黒の弥勒微笑みぬ  弁人


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「山陽大動脈列車風景」⑦-貨物列車編その2

2013-11-15 17:46:09 | 鉄道
11月15日(金)

 「山陽大動脈列車風景」というタイトルの4つ目の記事で、明石でよく目にするJRの貨物列車(正確には、貨物を牽引する電気機関車)の写真を載せました。それが2010年の5月末のことでしたから、もう、なつかしいと思うくらい時が経っています。

 その3年半前の記事では、JRといっても、民営化以前の国鉄時代に作られた「EF65形」と「EF66形」の電気機関車を載せたので、今回は、分割民営化された後、JR貨物会社によって製造された、「EF200形」と現役バリバリの「EF210形」です。

 国鉄が民営化されたのは、たしか私が40才頃のことでしたから、もう25年くらい経っているのでしょうか。前回記事の、それ以前に作られた電気機関車もまだ走ってはいるのですが、線路脇を歩いていて見る機関車、今は半分以上が「EF210形」のような気がします。その「EF210形」電気機関車、

 「桃太郎」のロゴマークが入っているので
  すぐわかります
  
   
 上が114番機で、下は136番機。

 「桃太郎」の名の由来は、もちろん、力強い性能ということもあるのでしょうが、東海道、山陽本線の貨物輸送用として、当初から配属先を桃太郎の地元の岡山機関区に置いたからのようです。
 今は、吹田や新鶴見にも何台かあるようですが、ほとんどが岡山機関区に配置されているのです。明石でしょっちゅうお目にかかるのも当たり前ですね。

 実は、この桃太郎の電気機関車、二桁の車両番号機の初期車が18台、100番台の三桁の改良車が73台の計91台あるのですが、ということは、台数の少ない番号二桁の車両には、当然出会うことがなかなかありません。

  その、貴重?な写真です。
  
   
 上が「EF210-10」で、下が「EF210-15」です。

 この機関車には、胴体の「桃太郎」とういうロゴマークがなくて、運転席の窓の下(進行方向右側)にちょこんと入っています(〇印)。なにしろロゴが小さいので、「桃太郎」という文字がわかるように車両全体を撮るのは、いつ出会えるかもわからない中ではけっこう難しいのです。

 実は、貨物列車にもきちんとしたダイヤがあって、私も4年前に本屋で注文して「貨物時刻表」なるものを買ってみたのですが、読み方が悪いのか、記載されていないのか、車両の種類はわかりませんでした。やはり、目の前を通過した時に、時間と機関車の種類などをメモしておいて、時刻表とつき合わせるのが良いのかもしれもせんが、なかなかできません。

 ところで、「桃太郎」という呼び名の電気機関車あるということは、「金太郎」という機関車もあるのではと思いますが、期待どおり、ちゃんと走っています。
 ただ、こちらは首都圏以北で活躍しているので、関西では見ませんが、横須賀線新川崎駅前の新鶴見信号所や南千住の隅田川貨物駅で見かけたことがあります。

 2010年の春、東北旅行の時に
  郡山駅で撮りました
  
   

 下の写真のとおり、100番台の桃太郎と同じように、胴体に「金太郎」の金文字が、さらに、こちらはイラストの絵までが大きく入っています。
 「金太郎」は「EH500形」です。「H」は車軸の数を表し、アルファベットの8番目、つまり8本ということで、「EF」より2本多いのです。したがって、とても長く、見た目は二両が合体しているように見えます。

 KAZU君が持っている「プラレールかるた」に、「EF210-桃太郎」「EH500-金太郎」の絵札も入っていて、
  左が「桃太郎」、右が「金太郎」

  
 右側の「金太郎」、やはり、おもちゃのレールには長すぎるのか、二両でできています。

 さて、話を山陽本線の電気機関車に戻します。

 ここまでは、通称桃太郎「EF210形」の機関車の話でしたが、実は、この機関車と国鉄時代の機関車「EF65形・EF66形」の間に、もう一つ「EF200形」の電気機関車が存在します。

  「EF200-19」
  

  「EF200-15」
  

  「EF200-11」
    

 前面の窓とライトの間がグッと盛り上がっていて、こちらを走る電気機関車の中では、いちばんロボットのような顔立ちに見えるので、めったにしか来ませんが、遠くからでもわかります。
 「めったにしか来ない」というのは、この機関車も台数が少なく、20台しか作られなかったからです。高出力高性能を謳って登場したものの、必要電力量が高く、平成に入ってからの景気後退期にそぐわず、早々に、後継の「EF210形」が製造されたようです。

 特徴があって、たまにしか走って来ないぶん、「EF210形」の初期車と同様、目にするとうれしくなります。


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短い秋の貴重な休日を楽しむ

2013-11-11 16:17:00 | KAZU君
11月11日(月)

 ついこの間まで半袖で出かけていたのに、もう立冬を迎えてしまいました。

 お店の看板に、「あきない中」をもじって、「春夏冬中」という文字を見ることがありますが、最近は、残暑がおさまると目の前に冬が迫ってくる感じで、看板の文字のとおり「秋が無いんじゃないか」と思いたくなります。

 でも、そんな愚痴をこぼしているのは大人だけで、KAZU君は元気いっぱい。たまにはゆっくりしたいと両親が思っても、休日になれば、じっとはしていられません。

 「電車で網干行ったやろ、今度は、おじいちゃんの車で伊丹行こうな」
という仰せのとおり、残り少ない秋の好日に大阪へ車を走らせました。

 伊丹空港のレストランでお昼ごはんを食べて、まずは
  展望デッキで飛行機を眺めました
  
 「公園はどこ?」「飛行機の向こうに緑色の所が見えるやろ、あそこや」

  ということで、お目当てのスカイパークへ



 遊具がいろいろあって、離着陸の飛行機の爆音を聞きながら、思いっきり遊べる子どもの天国です。

 網の入り組んでいる遊具から
  よじ登ってきました
  
   

 暑い時期は、ここに来ても水遊びに夢中だったので、この遊具は久しぶり、初夏のころは一人では登れなかったのですが、もう余裕です。

 次は眺めの良い
  滑り台
  

 階段状のジャングルジムも
  もうお手のものです
  
   



   行く秋を知るや知らぬや子の笑顔  弁人


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文化の日は、JRの車両基地がお楽しみ

2013-11-04 15:27:15 | KAZU君
11月4日(休)

 少しずつ体調も戻って来たので、先週、明石に戻りました。

 そして、最初の休日の文化の日。11月3日はいつも天気が良いのに、今年は厚い雲がたれ込めて、今にも雨が落ちて来そうな気配。

 駅で待っていると、空模様は関係ないKAZU君の
  元気な笑顔
  

 昨年も行ったので、今年は二回目ですが、毎年文化の日は、姫路の西の網干にあるJRの車両工場で「ふれあいフェスタ」が開かれ、電車好きのKAZU君も見逃すことはできません。

 お昼のお弁当も買い込んで、
  準備万端
  

 「あ・ぼ・し駅やな、
   イエーイ、到着や」
  

 ひらがなが読めるようになって、物事の理解の仕方もずいぶんと変わってきたように思います。自分で「ここはどこそこだ」とわかる。きっと、そんな認識が子どもの視野を少しずつ広げて行くのでしょう。
 「無料送迎バスはこちら」という案内の人のプラカードを見て、「バスに乗るんやな」とわかったようで、「おじいちゃん、こっちやで」と先導してくれました。

 そして、バスに揺られて数分、JRの網干車両基地に到着。

 万能デーゼル機関車
  「DD51」の前で
  

 KAZU君の好きな新快速の車両も
  目の前に
  
 実は、KAZU君がこの日最初にグッズ売り場で買ってもらったのが、この新快速電車の新型のプラモデルでした。

 工場内には、車輪や車軸が
  目の前に並んでいます
  
   

 圧巻は、
 「車両吊り上げ移動」の実演でした
  
   

 グリーンの車体は、加古川線で走っている電車です

 「車体洗浄体験」。新快速の電車に乗って、
  洗車機の中を通ります
  
   

 他にもまだ、いろいろな催しがあったのですが、お昼からあいにくの雨となり、屋内に人が集まって来そうな気配なので、楽しみを残して帰りのバスに乗り込みました。


   見聞を広めて孫も文化の日   弁人


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