チムどんどん「明石通信」&「その後」

初孫との明石暮らしを発信してきましたが、孫の海外移住を機に七年で区切りに。現在は逗子に戻って「その後」編のブログです

車いすテニス「DUNLOP KOBE OPEN」

2015-04-30 23:20:41 | スポーツ観戦等
4月30日(木)

  

 ご存じですか。男女とも日本人が世界ランキング1位に君臨しているスポーツがあるのを。
 それは車いすテニスの世界。男子が国枝慎吾選手で女子が上地(カミジ)結衣選手です。二人ともすごいんです。

 国枝選手は2007年以降、4大大会(全豪・ウインブルドン・全米・全仏)での優勝回数がダントツの36回。年間グランドスラムを4回も達成するという驚異的な戦績を残し、北京・ロンドンと2回出場したパラリンピックでも、シングルスで2回、ダブルスで1回の金メダルを獲得しています。

 一方、女子の上地選手は明石市の出身で、小中高全て地元の公立校を出ています。明石市出身の有名なスポーツ選手はあまり多くなく、筆頭に挙げられるのは、プロ野球のオールドファンなら知っている別当薫くらいでしょうか。
 その、明石が生んだスーパーウーマンの上地結衣。生まれつき背負った「潜在性二分脊椎症」という病いで歩行困難になり車椅子生活を余儀なくされたものの、小学生の時からスポーツに打ち込み、中学生の時に「全日本選抜車いすテニス選手権大会」で優勝。この大会では昨年まで7連覇中です。そして、高校生だった2012年にはロンドンパラリンピックに出場、シングルスダブルスともにベスト8でしたが、昨年、4大大会全てでダブルス優勝し年間グランドスラムを達成しています。シングルスでも全仏・全米(ウインブルドンはシングルスなし)の2冠に輝いて、今や無敵の世界ランキング1位の選手です。

 それはさておき、3年前の2012年2月半ばの記事で、明石の北の三木市にある「ブルボンビーンズドーム」というテニスアリーナを取り上げましたが、あの時は残念ながら中に入れませんでした。
 あれ以来、「一度入ってみたいけれど、テニスはしないので、何か大会があったら」と思っていました。
 不思議ですね。26日に初めてユニバー記念競技場に行った時の帰りのバスの中で、「そういえば、明石にいる間にブルボンビーンズドームにも行かなくては」と、ふと思った翌日、夕方KAZU君とテレビを見ていると、NHKのニュースに上地選手が出ていて、ブルボンビーンズドームで行われている「DUNLOP KOBE OPEN」で7連覇を達成したいという抱負を話しているのです。

 決勝戦のあった昨日の29日はKAZU君の両親の会社は勤務日で、KAZU君は会社特設の保育に行くのを楽しみにしていて、私にとっては気楽な休日でした。そこで、「車いすテニス」がどんなものなのか楽しみにして出かけました。

 明石から車で40分ほど北上した所にある三木市防災総合公園。びっくりするほど広大な敷地に、立派な観客席を備えた陸上競技場から野球場はもちろん、サッカーグランドも何面もあって、子どもの遊具やピクニックのできる広場も完備。兵庫県の防災センターと消防学校が隣接しているので「防災総合公園」と名付けられたのでしょうか。

 その中の広大な緑地の中にある
  「ブルボンビーンズドーム」
  
  

 周囲の自然に融け込ませるようにという意図か、壁面は緑化されています。


   雲雀鳴く野原の中のコロシアム   弁人


 中へ入ると、半地下式に
  センターコートがあり、
  

 センターコートを挟んで
  両側に4面ずつコートがあります
  

 休日で決勝戦の行われる日ですから、突然行って入れるかどうか心配でしたが、障害者スポーツの認知度はまだまだなのでしょう、観客席は空席が目立ちました。
 まずは、トーナメント表とスケジュールを確認したところ、男子シングルスの決勝は、韓国の選手と日本の西村祐亮という選手の対戦になっていました。「あれ、国枝慎吾は?」と思いましたが、どうも、体調不良で欠場したようでした。

 それでか、観客の少ない
  男子シングルス決勝戦
  
      

 一般のテニスと異なるところは、2バウンド目でも打ち返せるところです。それにしても、片手にラケットを持ちながら両手で車椅子をコントロールして走りまくるという驚異的な動きにはびっくりです。
 その決勝戦。両者とも縦横無尽に動いて拾い返し、2セットとも接戦の好ゲームになり見応え十分。しかし、群馬の西村、2時間以上の健闘及ばず、惜しくも優勝はなりませんでした。

 女子は、王者上地と
  埼玉の堂森佳南子(手前)の対戦。
  

 4大大会をはじめ、年間ほとんど海外ツアーを転戦している上地ですが、ダンロップオープンは地元での開催とあって特別なトーナメントなのでしょう、この大会ここまで6連覇中です。

 王者上地の
  サーブとレシーブ
  
   

 全てで上回る上地、やはり強すぎです。やや力の劣る堂森のサーブではなかなかエースは取れません。なんといっても、上地のパッシングショットが素晴らしい。打った瞬間に堂森があきらめて動けない場面が何回もありました。
 1セット目は6-0、2セット目も4-0になり10ゲーム連取したところで、ちょっと一息入れたのか2ゲーム取られましたが、すぐに持ち直して6-2で貫祿の7年連続優勝です。

 報道陣の取材を受ける
  7連覇達成の上地選手
  

 まだ21才になったばかりの若さです。いろいろ苦労があった上での努力と天性の運動能力の賜物でしょう。リオ・東京のパラリンピックが楽しみです。


   つつがなく伸ぶるを願ふ若草や   弁人


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トップアスリート集まる「兵庫リレーカーニバル」

2015-04-29 07:41:57 | スポーツ観戦等
4月29日(休)

 陸上競技の大会には、陸連の定める「グランプリシリーズ」という主要な大会があって、その一つが4月下旬に神戸で行われる「兵庫リレーカーニバル」です。

 会場は、神戸総合運動公園の「ユニバー記念競技場」。時々オリックスの試合が行われる「ほっともっと球場」がある公園です。私の所からは、駅前から出ている学園都市駅前行きのバスに乗って15分ほど、学園都市で市営地下鉄に乗れば一駅です。

 改札を出ると、右に野球場、その反対側の左に
  立派なスタンドが
  

 有名な大会なので、明石に来た時から行こう行こうと思っていたのに、ちょうど逗子に帰っていたり、他の所へ出かける日だったり、肌寒い雨の日だったりと、一度もユニバー競技場の中へ入ったことがありませんでした。

 昨年も結局テレビ観戦になったのですが、男子10000mで駒沢大4年の村山謙太君が、たしか27分40秒代の好タイムで日本人トップになったのを覚えています。

 今年は25・26日の最終土日でしたが、メインのグランプリ種目は26日の日曜日です。ちょうどKAZU君のお父さんが渡欧前の最後の休日ということで、たぶん水入らずの時間を過ごしたいだろうと、私はKAZU君のところへの出番を遠慮することにしました。

 風も穏やかで、よく晴れ渡り長閑な日和です。最近、こういう休日はカープのデーゲームを観ているのが常なのですが、いくら投手ががんばっても点が取れず、ほとんど一点差なのに負けが込んでいる今年のカープ。テレビの前でイライラするのも馬鹿馬鹿しいと、お昼を済ませてからバスに乗りました。
 総合運動公園駅を出て競技場へ向かう陸橋からは地下鉄と交差する山陽新幹線の線路も見えます。

 地下鉄の線路の下を
 「さくら」が通過しました
  

 スタンドに座ると、ちょうど男子1500mが始まったところでした。ケニア勢速い速い。山梨学院のエノックオムワンバが快走しています。「なんだ、オムワンバは1万メートルじゃないんだ」と思いつつ観戦。優勝は小森コーポレーションのケモイで二連覇。オムワンバは僅差の2位でしたが、二人とも大会新記録、なんと3分37~8秒でした。

 続いての3000メートル障害は男女とも平凡なタイムで終わり、その後は小・中・高生選手のリレーの決勝が続きました。高校男子は400m×4ですが、あとは100m×4リレーです。
 この大会、はじめに陸上競技の国内での重要な大会と言いましたが、やはり基本は「兵庫リレーカーニバル」という大会名のとおり、地元兵庫の若人の競技会なのでしょう。

 高校男子400m×4リレー
  決勝のアンカー
  


   アスリート駆け抜け眩しき若葉かな   弁人


 もちろん、フィールド競技も行われていますが、なんといってもメインは夕方の最終競技のグランプリ1万メートルです。今年は世界選手権の年なので、その代表選考も兼ねていて熱気にあふれています。

 女子は豊田自動織機の沼田選手が優勝しましたが、32分25秒で、タイムとしては平凡でした。
 そして、いよいよお目当ての男子1万メートルです。注目選手、日本勢ではやはり今年旭化成に入った村山謙太でしょう。あとは東洋大出身のコニカミノルタ設楽啓太、DeNAの上野裕一郎、地元西脇工業出身で駒沢大の中谷君でしょうか。

 いきなり飛び出したのが
  九電工のタヌイとホンダのマレル
  
 後方を引っ張るのはNTNのムワンギ。ムワンギに付いて行く村山謙太と上野。設楽啓太は集団の中ほど。
 6000メートル付近で先頭にいたタヌイが故障棄権、マレルの独走になっていくぶんペースが落ちたか。前半は26分台もというペースでしたが、はたしてどうでしょうか。

 逃げきったマレル、やはり終盤伸びず
  27分42秒99
  
 (すぐ後ろの選手は周回後れ)

 残り1000メートルでムワンギを抜いた村山が2着。タイムは28分09秒28で、残念ながら世界陸上の参加標準記録には届きませんでした。去年のこのレースでのタイムより20秒遅く、ちょっと残念でした。

  夕闇の中での表彰式
  
 設楽啓太は8位で、その前の7位に東海大出身でトヨタ自動車の早川翼が入りました。



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残り少なくなった明石暮らし

2015-04-26 23:58:36 | 身辺雑記
4月26日(日)

 もうすぐゴールデンウイークです。この時期、天気のいい日に、明石の部屋のドアを開けると、裏通り(海とは反対側)の一角に、鮮やかに咲く紅白の花が目に入ってきます。

 民家の庭木の
  ハナミズキ
  

 右後方が
  私の部屋のあるマンションです
  

 今年の連休ですが、2日の日にKAZU君と二人で逗子の家に帰ることになりました。翌3日にお母さんが逗子にやって来て、学校が始まる7日に間に合うように明石に戻りますが、このハナミズキ、はたしてその時まで咲いているでしょうか。いずれにしても、この花を愛でるのも今年が最後になります。

 というのも、3月4日の記事で、「KAZU君の小学校生活が落ち着いたらそろそろ・・・・」と記したとおり、いよいよ、この秋に明石を引き揚げることが決まったからです。

 実は、昨年秋から「いつ踏ん切りをつけようかな」と思い悩んでいたのですが、今年に入って、そんな気分を吹き飛ばすというか、否応なく踏ん切りをつけざるを得ない要因が前に現われたのです。

 それは、KAZU君のお父さんの転勤話でした。最初に耳にしたのは正月明け頃だったのですが、実際にそれが現実になるかどうか不確定な面もあったので、このブログでは公言しないまま今日に至りました。

 もちろん、企業に勤める人なら転勤なんて珍しい話ではありません。でも、赴任先がちょっと遠過ぎまして、簡単な決断というわけにいかなかったのです。なにしろ、ヨーロッパはオランダのアムステルダムだったからです。

 2月頃から話が煮詰まって来て、初めは大人だって「これは大ごと」と戸惑う話を、それとなく脇で耳にしてきたKAZU君、きっと、訳のわからない不安が渦巻いていたに違いありません。

 だいたいにおいて、小学校入学を前にして、6年近く通った保育園のお友だちとの別れがあり、その後には、新しい環境で新しい人間との出会いが待っているという、誰だって不安だらけな時に、「お父さんが外国へ行っちゃうっていう話なのかな。もしかして別れ別れになっちゃうっていうこと? もしかしたら自分もオランダとかの遠い国へ行くことになっちゃうのかな」と、彼の心中を察するに余りある状況だったのです。

 そんな中で、この二ヶ月余りを過ごしてきたわけでして、「おとうさん、外国へ行っちゃやだぁ!」と大声で叫んだこともありました。情緒不安定になるのも仕方がないかもと感じつつ、私のできることは、ただそばにいてあげることしかなかったのですが、救いなのは、少しずつお兄ちゃんになっていくKAZU君、小学校にも学童クラブにも慣れ、元気いっぱいで通学していることです。

 そのKAZU君、どうも学校では本当に良い子で過ごしているようで、一度担任の先生にお会いした時も、おほめのことばをいただきました。でもきっと、気を張って精一杯がんばっているのでしょう、家に帰るとほっとするのか、たがが外れたように振る舞うこともあったりします。
 でも、何があっても、今は何も言えません。彼なりに大変な状況の中で、けなげに気丈に振る舞っているのですから、そんな彼の心中を思うだけで胸が熱くなってしまいます。

 ということで、いよいよお父さんの出立の日が迫って来ました。三日後の30日の木曜日です。どうも朝早くに関空へ向かうとのこと。KAZU君、起きているのかどうか。起きていたら、きちんとお別れができるのかどうか。それよりも、その日の時間がすんなりと過ぎて行くのかどうか。ちょっと心配ですが、私にできることは、やはりそばにいてあげることくらいしかありません。

 そして、その後のことですが、お母さんとKAZU君も8月中にオランダへ移住することになりました。KAZU君、一学期が終わると、せっかくできた新しいお友だちともお別れすることになって、二学期からはアムステルダムの日本人学校へ通うことになります。

 そんなこんなでなんとも複雑な気分ですが、まずは、今月末から三ヶ月以上母子家庭となるわけで、そのKAZU君が旅立つまではできる限り明石にいてあげたい、逗子に帰るのは通院の往復だけと思って、残り少ない明石での時間を過ごしている次第です。


   海峡に白波踊る春なりき   弁人


 昨日の土曜日、KAZU君が
  私の部屋に遊びに来ました
  

 先週の土曜日もKAZU君と二人で姫路へ遊びに行きましたが、この日も、お父さんお母さんとも渡欧準備やら英会話教室通いやらと忙しく、マクド(関東では「マック」)で貰った動物のDVDをおじいちゃんと一緒に見ようとやって来たのです。

 小一時間DVDを見た後、「お昼は何が食べたい? どこへ行こうか」と聞くと、たぶん「ラーメン」とか「カレー屋さん」とか「くら寿司」とか答えるだろうと思っていたのに、なんとも意外な答えが返ってきました。
「明石駅の、お店の並んどるとこにな、明石焼のお店あるやろ、カーくん、あれ食べたい」

 ということで、魚の棚の
  「玉子焼(明石焼)」のお店に
  

 まさか、「明石暮らしももうわずか」なんて考えた?

 いくらなんでも6才の子がそんな思いに・・・そんなはずはないとは思いつつ、考えてみると、私自身ここ二年余り、なぜかこの明石名物を口にする機会がなく、その味を再確認できたというか、また一つ明石での思い出が増えたのも事実なのです。
 そして帰り際。レジでお金を払っている時に、KAZU君、元気な声で「おいしかった、ごちそうさま。またね」と言ったので、お店のおばちゃんすっかり感激して、私に「いい子やねえ、こんな子もおるんやねえ」と大喜びでした。

 お腹を満たした後は、やっぱりどこかで遊ばなくちゃ帰れません。

「電車に乗ってどこかへ行こうか」
「そんな遠くへ行かんでもいいで」
「それじゃ、明石公園かな?」
「明石公園いやや。毛虫おるからな」
 どうも、初夏になると桜の木に毛虫が這うのかもしれません。

 結局、快速電車で一駅、最近よく行く舞子のレストランの下の公園に行きました。

 普通の公園ですが、
  お気に入りのようで
  
  
  


   ブランコに春愁忘るる笑顔あり  弁人


 最近の決まり文句。
 「カーくんが写真撮ったる。おじいちゃんはな、
  そこにおったらいいんや」
  


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4月半ばになって、ほっと一息の休日

2015-04-19 17:48:52 | KAZU君
4月19日(日)

 新年度に入ってからずっと続いた不順な天候。まったくあきれるほどの4月上旬でした。なにしろ、前半の15日までで雨が降らなかったのはわずか二日間だけだったのですから。
 そんなわけで、一年生になって慣れない通学路を片道15分ほど歩くKAZU君にとっては、少々試練の新学期となりました。

 そんな新年度のスタートでしたが、四月の後半に入った16日の木曜日からようやく陽春らしい日射しが戻ってきました。でも、桜はもうすっかり散ってしまっていて、カレンダーに目をやると、連休まで一週間ちょっと、その頃にはもう初夏になるというという慌ただしさです。

 さて、KAZU君も少しずつ新しい生活に慣れてきた中で、やっとお天気も回復してくれました。まずは「ほっと一息」というところで迎えた昨日の土曜日は久しぶりにお出かけ日和の休日となりました。

 でも、ちょっと事情があってお父さんとお母さんは仕事が忙しく、KAZU君、この日はおじいちゃんと時間を過ごすことになりました。

 車でどこかへと思っていたところ、KAZU君から「駅で待っとるで」という連絡があって、急遽電車で出かけることに。

 明石から新快速に乗って、
  姫路へ
  

 着いたのは、八重桜が咲いている
  手柄山公園です
  

 今年になってお父さんと来たことがあるので、園内の様子がわかっているKAZU君、楽しい場所にすぐに行きたいようでしたが、せっかくのお天気なので、まず眺望の良い所へ行きました。

 新装なった
  姫路城が見えました
  


   白鷺のお城ぽっかり春の風  弁人


 「おじいちゃん、最初は水族館行こうな」と、こじんまりとした水族館へ案内してくれました。

 記念撮影コーナー。
  「僕がおじいちゃん撮ったる」
  

 「次はモノレール見に行くで」
  ということで、
  

 2013年の初冬の記事で載せましたが、昔、姫路駅からここまでモノレールが走っていて、水族館の建物の中に当時の車両が展示されているのです。それをおじいちゃんに見せたくて案内してくれたもよう。

 でも、ほんとうに行きたかったのはやはり遊園地で、「こっちへ行くとな、おもしろいのがいっぱいやで」と連れて行ってくれました。

 「小学生はな、
  一人で乗れるんや」
  

 いかにも昔からあるという雰囲気の遊園地。土曜日とはいえ、人も少なく首都圏の遊び場では考えられない長閑さです。私も久しぶりに楽しんでみようかと、「ジェットコースター、一緒に乗ろうか」と言うと、「カーくんはな、もう小学生なんや。だから一人でいいんや。おじいちゃんは下で待っとって」と乗せてくれませんでした。

 とはいえ控えめなKAZU君。
  席はいちばん後ろです
  


   春日中孫の声のみ届きたり  弁人


 アイスクリームを食べたら帰ろうかと
  言うつもりでしたが、
  

 この後、またジェットコースターで楽しんだりして、やっぱり帰って来たら夕方になっていました。


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KAZU君、晴れて「ピッカピカの一年生」に

2015-04-09 12:29:28 | KAZU君
4月9日(木)

 桜が咲いてから5回ほど学童クラブで過ごしたKAZU君でしたが、昨日の8日、ようやく、待ちに待った入学式の朝を迎えました。

 4月に入ってから、今年は荒れ模様の天気が多く、特に6日の夜からは強い冬型の気圧配置になって気温もぐんぐん下がり、7日には、学童へ行ったKAZU君の所へジャンパーと厚手のトレーナーを届けに行ったほどでした。
 昨日も「曇後晴」の予報でしたが、いざ出かけようとした時には、空から冷たい小雨が落ちてきて、満開を過ぎた桜も戸惑うような寒い朝となりました。

 新入生を待つ
  KAZU君の小学校
  

 すぐ後ろに大きな団地がある住宅地に囲まれた学校なので、かなりマンモスな感じがします。2月にあった説明会では、新一年生は4クラス編成ということでしたので、昨今の少子化の風潮の中で、100人をゆうに越える新入生を迎えるようです。

 いよいよ出発。
  お母さん・おばあちゃんと傘をさして
  

 散り初めの桜が冷たい雨に打たれる中、
  受付へ
  

 私は式に出ず、いったん部屋に戻って連絡を待って迎えに行きました。

 式が終わる頃には雨が上がって、
  KAZU君、桜並木から登場
  


   花冷えの中に輝く一年生   弁人


 さて、小学校を後にしたKAZU君、次は、入学の報告とランドセル姿のお披露目ということで保育園に向かいました。

 仲良しだったお友だちも
  次々とやって来ます
  

 他の子のランドセルの仕組みも
  気になります
  

 一週間ぶりとはいえ、懐かしく感じてしまう友だちと会えば、なかなかお別れすることができません。小一時間ほどいた保育園を後にして家に戻ると、もう13時近くになっていました。

 すぐに着替えて、一駅電車に乗って、KAZU君お気に入りのレストランでお腹を満たした後、お日様が出てきたので、みんなで須磨浦公園へお花見に行きました。

  見上げると山陽電車
  

 前は海が広がり、
  JRの電車が往き来します
  

 「僕はやっぱり、
  いっぱい遊びたーい」
  


   生い先の気がかりも乗せ散る桜   弁人


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2015年「明石(近辺)からの桜便り」その2

2015-04-07 17:13:45 | 明石風物
4月7日(火)

 4日の土曜日は、午前中は好天気だったのですが、明石公園での花見を切り上げて姫路に着いてみると、初夏を思わせるような日射しはすでに白い雲に隠れていました。

 とはいえ、雨の心配のない土曜日です。姫路城は平成の大修理を終えて、一般に公開されてからまだ一週間しか経っていません。人が押し寄せるのも当然です。大手前を越えて、姫路城前の交差点へ行くと、もう身動きも取れないほどです。

 なんとか信号を渡って、まずは
  新装なったお城の雄姿を一枚
  

 一方通行の橋を渡って大手門をくぐると、
  この花見客
  

 一年でいちばん賑わう桜の季節。天守閣から見下ろす西の丸の桜も見応え十分なのですが、天守閣内へ入るには二時間近く並ばなくてはならず、とても無理です。
 もちろん、初めからあきらめていましたが、とりあえず、

 この日に行ける
  いちばん近くから撮りました
  

 雲の下だったので、「純白に光り輝く」という感じにならなかったのがちょっと残念。

 実は、修理前の2009年の桜の季節に来たことがあったので、その時のアルバムを開いてみると、

 ありました。
  ほぼ同じ所から撮った一枚が
  

 どうでしょう。今回は日射しがなく、快晴だった6年前とは趣が異なりますが、修理前の姿を前にした時に、すでに「さすが白鷺城」と目を奪われたくらいの名城ですから、期待も大きくなるというものです。


   白鷺の眼下は人の花の宴   弁人


 ところで、姫路から帰って来た頃から少しずつ雲が厚くなってきて、夜半には雨も降ってきました。
 翌5日は66才に誕生日です。「魚の棚で蒲鉾なんぞを買い込んで、桜の中で一杯だな」と楽しみにしていたのですが、あいにくの天候で、残念ながら叶いませんでした。

 もっとも、そんなことも予想して、前日に桜の写真を撮りに出かけたのですから、「まあいいか」と、テレビで野球観戦と相成りました。
 ところが、優勝を期待されて大盛り上がりのカープ、オープン戦以来のつながらない打線は依然としてそのままに、なんと6連敗という惨めな結果が待っていて、最悪サイテーのスペシャルサンデーとなってしまいました。

 さて、楽しみにしていた週末が終わって、またKAZU君が学童クラブへ通う日がやって来ました。

 その月曜日。小雨の中を学童へ向かったKAZU君を見送ったあと、少し空が明るくなって雨も上がりました。天気予報によると、しばらくはお日様が現われそうにありません。それでも、桜の季節はどんどんと移ろい行くのが現実。雨が上がっているだけでも幸いと思い、気にかかる所へ向かうことにしました。

 それは、淡路島の桜です。明石海峡公園にも桜の園があったはずと、車で橋を渡り9時半に到着。ところが開園は10時ということでまだ入れません。仕方なく、県営の淡路島公園に行ってみると、

 曇り空でしたが、
  きれいに咲いていました
  
  

 木が若い感じで大木ではありませんでしたが、そのぶん、爽やかな色あいに感じられて、厚い雲に覆われてはいるものの、すがすがしい気分でお花見ができました。

  そして、今はチューリップが彩る
  明石海峡公園へ
  

 もちろん、
  桜も咲いています
  
  

 水仙に囲まれた
  「太白」という白い桜
  

 ソメイヨシノもところどころに咲いていますが、この公園には、国内外いたる所から集められた桜が植えてあります。
 咲き終わった河津桜、これから花を開く遅咲きの桜や八重桜など、ソメイヨシノのお花見とは異なる楽しみができる公園です。

 これで、今年の桜も満足という気分で、お昼過ぎに明石へ戻って来て、そのまま車で、お城の西の明石川を越えた辺りの道を走っていると、右に入る一方通行の道でしたが、ソメイヨシノがやけにきれいに咲いている細い道が目に入りました。

  桜の並木道
  

 ここは、王子小学校と
  その南の公園の脇になります
  


   見納めの明石の桜や雨に濡れ   弁人


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2015年「明石からの桜便り」

2015-04-06 17:47:35 | 明石風物
4月6日(月)

 早く桜が咲かないかなと待ち遠しかったのに、いざ咲き始めると、まったくもってせわしないこと甚だしい限りです。

 28日のKAZU君の卒園式の日は、まだ「一・二輪開いたかな」という感じでしたが、週明けに少し気温が上がったせいか(~とはいえ、最高気温が20度を超えたのは4日の土曜日が初めてだったのです~)、前回の記事のとおり、4月1日にKAZU君と学童へ行った時の小学校の桜は八分咲きくらいにまで咲いていました。

 翌2日の木曜日は珍しく青空が広がった日でしたが、いつものスーパーへ買い物に行くと、大きな駐車場なのに車が満杯でなかなか停められませんでした。

 実は、このショッピングモール、
  明石公園のすぐ近くなのです
  

 「もう、こんなに花見客が来ているんだ。それじゃあ」と、ちょっとだけ公園を覗いてみましたが、

 やはり七分咲き程度で、
  ちょっとほっとしました
  

 ところが、買い物からの帰り道に通る、桜のきれいな素盞鳴(スサノオ)神社に寄ってみると、

 ここは、
  もうすぐ満開という感じです
  

 KAZU君の家のすぐ近くの
  朝霧公園もほぼ満開
  

 この時点では、翌日から週末にかけてずっと天気が悪い予報が出ていたこともあって、「明石での春が最後になるかもしれないのに、5日の日は6年ぶりのスペシャルサンデー(実は誕生日)になるというのに、あーあ、今年はゆっくりとお花見を楽しむことができないかも」と、少々テンションが下がってしまいました。


   せっかちな桜とつきあう暇はあり  弁人


 予報どおり、3日の金曜日は雨まじりの南風が吹き荒れて、学童クラブから帰って来たKAZU君の傘の骨も折れてしまうほどのとんでもない一日になりました。でも、その嵐が去った影響か、「曇後雨」の予報だった土曜日の朝は青空が広がっていました。

 今日しかないかもしれない。誰もがそう思うような空模様です。

  さっそく明石公園へ
  

 目に焼きつけておきたい
  春の明石の風景
 
 「巽(たつみ)櫓」と「天文科学館」と「明石海峡大橋」

 再開発中の
  明石駅を見下ろす桜
  

 剛ノ池。これぞ
  「日本桜名所百選」明石公園の桜です
  

 このベンチ、私が毎年座る
  「一人花見専用席」
  

 目の前に
  花びらが広がります
  


   歌声も桜の園に紛れ込み  弁人


 30分ほどベンチでぼんやりしていましたが、少し雲が多くなってきて、ふと気になってきたのが、また雨とかいう翌日曜日の天気です。今日しかないのなら、やっぱり行ってみようかと立ち上がり、この後、姫路へ向かいましたが、

 今回は「明石の桜」ということで、その記事は次回に回すことにします。


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新年度を迎え、新しい環境へ巣立つKAZU君

2015-04-02 11:05:32 | KAZU君
4月2日(木)

 土曜日の卒園式の後、月曜日と火曜日の二日間保育園で過ごしたKAZU君、月が変わって、いよいよ新年度に。
 入学式は8日水曜日とちょっと遅めですが、それまでの一週間は小学校に併設されている学童保育(明石では「放課後児童クラブ」と言っているようです)に通います。

 「明日からランドセルやな」と、前日の夜から意気込んで4月1日の朝を迎えました。

 マンションから見下ろす桜は
  まだ二~三分咲きです
  

 3月末の最後の数日、急に春らしい気温になったこともあって、あと数日で満開になりそうな気配。もしかしたら、入学式の日のころがいちばんきれいなのかもしれません。

  「さあ、学校、行くで」
  

 実は、私がKAZU君の所に来た10分ほど前、学童へ向かうのだろうと思われる数人の子どもたちが小学校のほうへ歩いて行く姿が目に入ったのですが、みんなデイバッグ姿で、ランドセルを背負っている子はいませんでした。
 KAZU君に「どうする?」と声をかけたのですが、「1日からランドセルだ」と楽しみにしてきたので予定変更はできません。

 通学路の坂道で、
  「写真撮るんやろ」
  


   花も児も二三分咲きなる通学路   弁人


 小学校は丘の下にあって、この坂道を上った後、急坂を下った所にあります。

 なんと、学校の桜は
  見事に咲いていました
  
  
 同じソメイヨシノなのに、木によって差があるもんで、ここの桜はかなりせっかちな性格なのかもしれません。これでは一週間後の入学式の頃は散ってしまっているのではと心配になります。

 さて、校舎が近づいてくるにつけて、KAZU君、さすがに初めての不安感が強くなってきたのか、
「ランドセルの子、誰もおらんな。どないしよう、おじいちゃん」
と、少し足どりが重くなってきました。
「だいじょうぶや、明日から違うのにしたかったら、新しいリュック買ってもらおうな」
となだめて教室へ。

 教室に入るやいなや、「ランドセルで来てしもうた。どないしよう」と言うと、先生から「かまへん、かまへん」と言われ、荷物置き場に置きました。

 ところで、KAZU君の保育園を卒園した19人は学区の区分けで三つの小学校に分かれたのですが、KAZU君の学校にはいちばん少ない3人しか入学しません。
 児童クラブは2クラスで、KAZU君は他の2人と別クラスになったので、教室の中に知っている子は一人もいないのです。
 ということで、うまく馴染めるかな、「明日はもう行かん」と言い出したらどうしようかと、ちょっと心配しながら夕方を待っていました。

 そして夕方。KAZU君の帰りを待っていると、

 帰って来ました。
  8人くらいの集団です。
  
 男の子は二人で、みな年上の女の子のようです。

  信号を渡って
  

 同じマンションに
  4人ほどいるみたいです
  

 児童クラブの保育時間は17時までで、地区別に分かれて集団で帰って来るのが基本です。でも、親が17時までに帰れない家庭もあるので18時半までの延長が可能です。ただ、その場合は大人が迎えに行くことになります。
 KAZU君の両親も忙しいので延長の手続きをしてあり、ゆくゆくは私なり親なりが18時半に迎えるという形になるのですが、まずは、友だちと定時に下校する形がいいかもしれないと、当面は17時過ぎに私がマンションで待っていることになりました。

  「おじいちゃん、ただいま!」
  

 階段でカメラを構えていた私に走り寄って来ての第一声は、なんと、「学童、おもしろかった」でした。

 ほっと一安心のことばを耳にして、一気に肩の荷が下りました。


   放たれし風船手許に戻りけり   弁人


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