チムどんどん「明石通信」&「その後」

初孫との明石暮らしを発信してきましたが、孫の海外移住を機に七年で区切りに。現在は逗子に戻って「その後」編のブログです

今朝の早起きは何文の徳(得)かな

2009-05-30 20:32:05 | 身辺雑記
5月30日(土)

 5時過ぎに眼を覚ましてカーテンを開けると、青い空の下の青い海に青い船体が映えていました。イースタンカーライナー社の自動車運搬船「オーシャンブルー」です。
 ああ、それにしてもすばらしくタイミングがよろしい。
  


    いちめんのあお こころあらたに   弁人


 ところで、一昨日、神戸市長が新型インフルエンザについて「ひとまず安心宣言」という声明を出しました。なんとも中途半端な表現の宣言ですが、危機管理に気配りしながら経済的な打撃を少しでも抑えたいという苦渋の判断が読み取れます。上に立つ人は大変ですね。感染者の出た高校も月曜から授業再開ということです。

 たしかに先週は異常とも言える雰囲気でしたので、道行く人のマスク姿も少なくなり、安堵の表情が窺えるとホッとしますが、実はちょっと事情があって、われわれKAZUの一家はあと2、3日風邪をひいてはいけないのです。

 そのへんのことは次回にということにして、あんまりに空気がおいしい。もう「ハアハア、ゼイゼイ」して人とすれ違っても大丈夫だろうと、2週間ぶりに海岸を走りました。

  出がけに玄関前から明石駅方面を眺める
  

  南国のような大蔵海岸
  

 二日間ほどはっきりしない空模様でしたが、今日は目の前いちめんに青い世界が広がって、日差しもすっかり夏模様。これからはこういう日にはジョキングをやめて泳いじゃおうかなという気分です。

  好天気にたこフェリーも少し元気回復
  

    ウイルスも昇天するか夏の空   弁人


 シャワーで汗を流して蒲団を干して買い物から戻って一段落すると、海岸から若者のはしゃぎ声が南風に乗ってきました。大蔵海岸にバーベキューハウスがあるのです。KAZUが早く大きくならないかなぁ。
  バーベキューハウス
  



    空の青海に写して青葉映ゆ   弁人


 ということで、私もお昼からビールで喉を潤した次第でした。今日はちょっと気が緩みましたが、あと2、3日睡眠を十分にとって摂生に努めます。


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「山陽大動脈-列車風景」その2 (KAZUと見たJRの電車)

2009-05-27 14:25:51 | 鉄道
5月27日(水)

 保育園の閉鎖が解除され、ほっと一息ついて三日目です。


 前回の記事にKAZUと見た特急列車を載せてみたのですが、KAZUとは何回も散歩に出たので、今日はJRのほかの電車を紹介します。

 ☆ 新快速(223系)電車
  

 私の若い頃、近畿地区は私鉄の線路網が発達していて、JRは遠くから来た旅行者には欠かせなかったのですが、どちらかというと、私鉄のほうが便利に移動できるという雰囲気があったように思います。
 JRが私鉄に対抗するために投入された主力列車が、京都・大阪・神戸を短時間で結ぶ「新快速」でした。
 今では、普通運賃で乗れる快速電車としてすっかり定着。大津や米原はもちろん、湖西線から来る列車もあり、なんと、福井県の敦賀から来る列車もあります。西は姫路を越えて播州赤穂まで行けます。
 所要時間で私鉄を圧倒しているので人気が高く、日中でもなかなか座れないのが悩みの種です。
 〔最近わかってきた座るコツ〕
○ 乗車後に停車する乗降客の多い駅の階段の場所を把握しておく
○ 12輌編成をねらい、8輌では停まらない位置で待つ
 でも、最近の情報によると来年か再来年に全部12両になってしまうようです。
 時々、グリーン車があればと思いますが、普通列車のグリーン車というのは首都圏の東海道線と横須賀線(今は総武快速にも)と最近できた湘南新宿ラインだけなのです。神奈川って贅沢な土地柄なんですね。

 先日こちらのラジオで、列車の写真を撮るのが趣味という中学生が「223系」にはまっていると言っていました。見た目は普通の電車だと思うのですが、けっこうな人気なのです。それで私もとカメラに収めました。


    音で知る列車の気配五月晴れ   弁人


 ☆ 快速(221系)電車
  

 新快速と並行して、滋賀県と兵庫県を結んでいます。上の写真は8輌編成ですが、6輌編成が基本なのかもしれません。6輌に223系4輌を接続しているのがあります。私はこの車体のカラーが好きなのですが、おそらくもう製造していないのでしょう、最近は「新快速」と同じ223系のみの「快速」が多くなったように思います。


 ☆ 各駅停車の「普通」(321系)電車
  

 座席がごくふつうのタテ長タイプです。外見は一見223系と同じようですが、写真のとおり、側面のラインと窓の横のカラーが違います。私たちの住まいの最寄り駅にはこれしか停まりませんので、電車で出かける時は必ず乗ることになります。女性の車掌だけでなく、運転手も女性の時がよくあります。


    どくだみも鉄路の脇を好みけり   弁人


  次回は「山陽電車の巻」の予定です。

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保育園が休園につき

2009-05-23 17:48:29 | 鉄道
5月23日(土)

 保育園からの連絡によると、休園措置は今週いっぱいで、25日(月)から登園できるかもしれないとのことです。

 水曜日は三種混合ワクチンの接種があり、父親が休みをとったので、KAZUとの時間は半日弱でしたが、火・木・金は朝7時から夕方までKAZUと一緒でした。

 KAZUはとにかく元気で、家の中を走り回り追っかけてきます。トイレに入るのも大変で、そっと隠れてもすぐに察知、ドアの前で泣き叫びます。
  


  「食べ物もないのに、こんなところに閉じ込めるなぁ」
  

 ところで、先週逗子から戻って、13日(水)から保育園へ行きましたが、2週間ほどの間にすっかり電車好きになったようで、帰り道に線路沿いの道で電車が来ると、金網につかまって両足をバタバタさせて喜ぶのです。
 

 ということで、お散歩はやっぱり線路を見に。
 



    薫る風孫のまなざし爽やかに   弁人


 今日はKAZUと見た特急列車を紹介します。

 ここ山陽線を通る特急列車は2つだけです。

 まずは「スーパーはくと」(写真は下り鳥取行き)
  
 京都から姫路へ向かい、竜野・相生を通り、私鉄の「智頭急行」の線路を北上して鳥取に行く特急です。去年の9月にこの特急に乗って山陰の湯村温泉へ行きました。

 次は「はまかぜ」です(写真は上りの大阪行き)。
 

 「はまかぜ」は大阪発ですが、姫路までは「スーパーはくと」と同じです。そのあと播但線を走って和田山に出て、山陰本線で城崎温泉へ。さらに余部鉄橋を渡り、湯村温泉のある浜坂へ。鳥取行きも一本あります。吉永小百合扮する「夢千代」が神戸の病院へ通った電車で、今では餘部鉄橋を通る唯一の特急です。これに乗ってもう一度湯村温泉へ行きたいなぁ。
 でも、今では「スーパーはくと」ができて、関西から鳥取方面へはこっちのほうが格段に早いので、ちょっと心配しています。いや、それより、この二つの特急ともいつ見ても乗客が少なくがらがらの状態です。そのことのほうが問題かもしれません。


     五月来て彼方へ消え行く列車かな   弁人


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新型インフルエンザの渦中で

2009-05-20 10:42:49 | KAZU君
5月20日(水)

 昨日から、ほぼ終日KAZUと一緒です。

  まずは思いっきり愛嬌をふりまく映像から
  



 神戸市で発症した高校生が、実はゴールデンウイークの終わりごろに、部活動で高砂市の高校生と交流していたというニュースが流れ、その後に、高砂の高校生が感染という報道がありました。
 二つの市の間にある明石市や加古川市も時間の問題と覚悟していましたが、月曜日の昼前に保育園から「明石でも発症者が出たので、市の指示により休園となります」という連絡が来ました。案の定ニュースでは、加古川でも、その先の姫路でも感染者が出たということです。
 まあ、JR山陽線が頻繁に行き来している地域なので、当然といえば当然なのですが。


 とにかく保育園が休園になったので、私の出番がやってきました。いちおう目途は今週末までということなのですが。

 政府が兵庫県と大阪府に対して中高の休校を要請したとき、あるテレビ番組の中で「小学校はなぜ休校にならないのか」という疑問が出されていました。
 おそらく、混乱を少なくする配慮で、中高生なら親がそばにいなくても大丈夫だからというのがその理由だと私は理解しましたが、本気で感染拡大に取り組むのなら、ちょっとおかしいと思っていました。
 そういう点では、やはり自治体のほうが真剣で、大阪も神戸も明石も小学校はもちろん、特別支援も幼稚園も保育園も、さらに老人介護のケア施設まで休校・休園になりました。
 もちろん、学校や公共施設を閉鎖することが効果をもたらすかどうかは別問題ですが、できることは実施したほうがいいことは確かでしょう。

 ただKAZUの場合は、幸い微力ながら私が対応できるのでなんとかなりそうですが、幼い子供がいたり、要介護の年寄りをかかえたりしている共働きの家庭がどんなに大変になっているかは想像に難くありません。

 ということで、昨日から私がKAZUの遊び相手です。昼寝は毎日2時間ほどですが、この時間が貴重で、近くの弁当屋へ走る、そして昼食、パソコンでこの原稿。

  お地蔵さんのように寝ているKAZU
  

 外出はしたくないのですが、部屋の中だけでは時間が持ちません。人通りの少ない道を選んで散歩に出ました。
  最初は帽子をいやがりました
  

  なんとか線路脇へ
  
   「ほら、貨物列車だ」
      


    薫風に豚のウイルス飛んで行け   弁人


 「つぶやき」の記事ではありませんが、ついでにつぶやいておきます。

 今のところ、発症者の大半が高校生ということで、そのことについては、ここでとやかく言うつもりはありませんが、車で通り過ぎたコンビニの前にいかにもという若者がたむろしていたり、繁華街にそしてカラオケ屋にも高校生がたくさん来ているというニュースを耳にすると、さもありなんと思いながら、その社会的無知さと自覚の欠如にあきれてしまいます、

 ゲームセンターなんかも空気が悪そうですが、とにかくカラオケボックスのような狭い空間の中で複数の人間が声を出すというのが最悪ということは、今回の感染拡大のきっかけが体育館でのバレーボール大会だったということがもの語っています。若者にはそんな情報すら耳に入らないのでしょうか。そしてそういう密閉された場所がウイルスにとっては繁殖するのに格好の場であるという判断もできない幼稚さ。

 いや、大人も偉そうなことは言えませんね。昨日の京セラドームの応援席。こんな騒ぎがなければ私も出かけていたところですが、ドームの中で立ったり座ったりしながら大声で歌いながらの応援。

 ああやっぱり、国や行政があれこれ対策を講じたとしても、こういう現状でウイルスの蔓延を防ぐなんてことは、所詮無理な話だったのではと思わざるをえません。
 
 もう一つのやっぱり。政府は先月末から「水際対策」の検疫を強化し、9日には成田空港で感染している高校生を食い止めたかのように見えました。でも、実はその前日の8日には兵庫で高校生のバレ-ボールの交流試合が行われていたのです。つまり、すでにウイルスが国内に入っていたわけですから。

 もっとも、今回のインフルエンザは症状自体はたいしたことがないそうで、過剰な反応は臆病すぎるという意見もあるようです。でも今後やって来るかもしれない新型のインフルエンザを考えれば、いい予行練習になっているのにと思うのですが、先のことはその時考えればいいのでしょうか。

 臆病な人が騒ぎ、あわてふためき、どうでもいい人たちが自分勝手に振る舞うという、いつの世も人間社会はこんな構図なのでしょうね。


   屈託なき笑顔の孫や立夏なり   弁人

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お髭、おとしました

2009-05-17 09:09:07 | 身辺雑記
5月17日(日)

 「あとの祭り」か? 土曜日の昨日、神戸の繁華街元町へ行ってしまいました。

 渡航歴のない神戸の高校生が新型インフルエンザと確認されたというニュースが流れたのは朝方だったようですが、朝からジョキングへ出て、そのあとシャワーを浴びたりしていて、たまたまテレビを見ずにいました。駅で新聞を買い、電車の中で目を通したのですが、このニュースは載っていなかったので全く気づかず、昼のとんかつ屋で近くの客の会話から知らされたわけでした。

 この日の夕飯はKAZUと一緒にということでマンションへ出向きましたが、さっそく保育園から「事態の推移を見て状況によっては休園も」という電話が入りました。
 実は、連休明けに保育園から園長先生名で通知が出ました。この時点では、連休中あるいは今後に海外渡航する家族がいる場合の注意という内容でしたが、そんな状況からさらに一歩進んだ深刻な段階へ来たのかもしれません。

 夜遅くのニュースでは大阪茨木市の高校生にもかなりの患者が出ているとのことでした。どうも関西方面はしばらくの間「新型インフルエンザ騒動」に巻き込まれそうです。

 明石市は東と北で神戸市と隣接。特に中心部はほぼ神戸市と同地域といってもいい立地です。新快速電車なら三宮まで10分ちょっとなのですから。明石市内の学校や幼稚園・保育園が敏感に警戒するのもうなづけます。

 保育園が休園になると、私の役目も重要になりそうです。ということで髭をおとしました。髭があるとマスクをしても隙間ができてしっくり装着できないからです。やはりちょっと寂しい。秋には元に戻したいなぁと。


 でも、ご心配なく。KAZUはすこぶる元気です。

 

 
 京セラドームで交流戦を、葛城山の山ツツジにもとか思っていましたが、しばらくはどこにも行かずに、ほぼ自宅待機の状態になりそうです。


    ウイルス禍顔をぬぐいて走り梅雨   弁人


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明石城址に新緑を尋ねて

2009-05-15 09:47:47 | 明石風物
5月15日(金)

 前回の記事に横浜のミズキの花を載せました。ミズキの木は三浦半島にもたくさんあって、私の心の中で新緑の時期の風物詩になっています。

 12日に新幹線で西下しましたが、神奈川から静岡に入ると、ミズキの花は車窓から全く見ることができませんでした。やはり西へ向かうとミズキは少ないのかもしれないと気になって、昨日、明石城址公園に行ってみました。


 公園に入るとクスノキの出迎えです。クスノキと言えば、熊本や佐賀が思い浮かぶのですが、兵庫県もクスノキが県の木になっています。明石城址もおそらく半分以上がクスノキだと思われるほどたくさんあります。この時期は若葉の上の小さな花のような粒々がとても新鮮で、樹木全体が黄みどり色に輝き実に爽やかです。
 
   


    風薫る城址の木々の薄化粧    弁人


 クスノキ以外にも黄みどり色の若葉の木がありました。県内では最大のものとして記念物となっている「ラクウショウ」です。落葉針葉樹の一つで、青空が透けて見えるような小さくて細かい葉先が何とも言えないすがすがしさです。
        

 栴檀(センダン)の木も可憐な花をつけていました。「おうち」とも言い、「楝」や「樗」という漢字で表します。昔、大学の先生が「栴檀は二葉より芳し」ということばの説明の際に、孫娘に「あふち」という名前を付けたと話していたのを思い出しました。
    

 石段を登って櫓の脇から見下ろす新緑も格別ですが、やはり「ミズキ」や「ヤマボウシ」の姿は見えません。
 


    新緑を見下ろしレシピの思案かな   弁人


 やっと、白い花をつけている木を見つけました。公園内にある「緑の相談所」で聞いたところ、「ニセアカシア(ハリエンジュ)」とのことでしした。
    


    はにかむや花アカシアの梢かな   弁人


 相談所の入口に「ハナミズキ」がありましたが、学芸員の話では、やはり「ミズキ」や「ヤマボウシ」の木はこの公園にはなく、関西には少ないのかもしれないとのことでした。
   

 図鑑やインターネットで調べると、本州から四国、九州まで分布とあるのですが、はたしてちょっと不本意な納得をさせられた感じでした。 


 さて、
 
 上の写真は池のほとりからの眺めです。よく見ると、島の中の木の上(○の中)に二羽の鳥が休んでいます。
 下は拡大した写真です。相談所には鳥の担当者はいないようなので図鑑を借りました。羽の色が灰色で、どうも「青鷺」のようです。
 

 さっきまでボートを追っかけていた「真鴨」も骨休め?
 

 黒い鳥も池の水を眺めていました。これも相談所の図鑑で「河鵜」であるらしいことがわかりました。
 


    いかなりや池のほとりの鵜のこころ   弁人


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逗子の我が家にて

2009-05-11 18:24:29 | 身辺雑記
5月11日(月)

(1)鯉にもこいの季節が

 まずは動画で「逗子田越川の鯉の産卵」の模様を。
  


 毎年ゴールデンウイークのころになると、鯉の様子が変わります。ふだんはゆうゆうと泳ぎ、人影を見ると餌を目当てに数十尾の群れが大きな口を開けて集まってくるのに、そんな人の影には見向きもしなくなり、数尾ずつがかたまりになって浅瀬でバシャバシャ暴れるのです。
 5月1日に我が家に帰りましたが、川の鯉の様子はいつ見てもふだんのままパクパクと口を広げて集まってきます。「どうしたのかな」と気にかけていたところ、昨日10日の朝にバシャバシャが始まっていました。明日明石へ戻りますが、逗子での初夏の香りを感じて帰ることができホッとしました。
 

  カルガモも遠慮して護岸に避難
 


 ところで、明石のことですが、娘夫婦の会社も不況の影響で、ほとんど毎日「残業なしの定時退社」の状態です。そんなこともあって、今回はちょっとゆっくりと我が家に留まり、もう10日余りになりました。あちこち妻君と出かけようとしましたが、仕事があるので休みは土日と祭日のみ。仕方なく「安近短」に徹し、あとは家でごろごろしていました。


(2)母の米寿で

 実家の母が今月八十八歳になります。母の人生にもすっかり年輪が刻まれ、最近は物忘れもひどく、どうも私が明石で暮らしていることもよく理解できていない模様です。姉と兄がおりますが、その三人で明珍の風鈴を贈りました。母は「ふーん」といった様子で眺めていました。
 
  

    風鈴の短冊見つめる老母かな   弁人


 そのあと、以前から母が好きな南千住にある「尾花」という老舗の鰻屋で会食となりました。もともと有名な店ですが、どこかで紹介でもされたのでしょうか、ここ数年はとても人気が出て、昼の開店前には数十人の行列です。
 

 予約は一切受け付けず、どんな客も公平に先着順です。客の多い休日は11時過ぎに開門。そして人数確認。このとき並んでいない人はカウントしてくれません。11時半ごろに中へ案内され、飲み物や肴は出てきますが、鰻にありつけるのは12時から順次という段取りです。最初の段階で席に着けないと、帰途につく客との入れ替えになるので当分入れません。その日の鰻がなくなると終わりなので、夜のご飯時は閉店ということが多いとかいうことです。この日は姉夫婦が10時半から交替で並んでくれました。
 


    背開きの蒲焼き重に山椒の香    弁人



(3)本牧で映画を

 妻君と「おくりびと」を見ました。さすが賞を取るだけのことがあるとうならせる実に面白い映画らしい映画でした。
 ふだんは映画館にはあまり行きません。去年は「靖国」と「相棒」だけかな。今までは1800円でしたが、60才になったので1000円で見られます。この日は夫婦割引で二人とも1000円になりました。これからはどんどん見に行こうと話しましたが、今回の映画がちょっと抜きんでていたので、他の作品を見る気分が薄れてしまいました。

 ところで、映画を見る前に時間があったので、近くの公園に。いかにも五月の初めという感じの「ミズキの花」。新緑がまぶしくなった先月下旬に明石で探したのですが、関西には少ないのかまだだったのか目に入りませんでした。新幹線が新横浜に近づくと車窓にたくさん見え関東に多いのかなと思いました。
 


    陽光に花の翼のミズキかな    弁人


 映画の後は、本牧埠頭の先端のシンボルタワーで港と船を眺めました。
 


    はつ夏やベイより出づる貨物船   弁人



(4)明珍作品展示即売会

 姫路で明珍の方と懇意になりましたので、横浜の高島屋へ出向きました。明珍本舗の奥様が温かく出迎えてくれました。

 

 上の写真の火箸は玉鋼製の最高級のもので、これと同じものを皇后陛下の美智子さまがお側に置いて音色を楽しまれているそうです。これには値札がついていませんでしたが、数十万円はするそうで、宝くじでも当たったら買いたいなと。ほかに、チタン製の軽い火箸も置いてありました。

 おなじみの吊り下げる風鈴も
 


    デパートに風鈴の音微かなり   弁人



(5)平塚馬入公園

 連休後半に崩れた天気がずっとそのままで気を揉んでいましたが、土日は回復、平塚の相模川の河川敷の公園に脚を運びました。芝桜は終わっていて、アヤメとポピィが初夏の日差しのもとに鮮やかに咲きほこっていました。
 
  

 空高く囀っていたヒバリも花の中へ急降下。


    花の野に名告りを挙ぐる落雲雀   弁人



 ということで、明日明石へ戻ります。

 ごめんなさい、数人の方に「今度逗子に帰ったら連絡します」と約束していたのに、お一人以外は果たせませんでした。お許しください。


 さて、KAZUですが、父親からの報告では、毎日元気に動き回り、悪戯パワーも全開で目が離せないとのことです。はたしてどんな顔で私を迎えるのかとても楽しみです。
 次回の記事をお楽しみに。

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春風に乗って我が家に帰還

2009-05-03 23:53:21 | 身辺雑記
5月3日(休)

 2カ月半ぶりの我が家です。ついゆっくりして、もう二日も経ってしまいました。

 1日(金)に帰りました。新幹線で2、3往復すると「EX予約」のポイントでグリーン車に乗れます。時刻表を眺めながら、今回は、昨秋一度乗った500系の「のぞみ」、そのグリーン車にしました。500系はゆくゆく東海道新幹線から消えていきそうなので。

  新神戸駅にて
  

  

 連休前半で乗客の多い時期でしたが、さすがにグリーン車、新神戸から新大阪までは写真のとおり。でも、座席に埋もれて数人の乗客がいるんですよ。新大阪と京都で数人ずつ乗ってきました。
 普通車だといつも山側の2シートのほうに座るので、この日は海側の座席にしました。
  


 新幹線で帰るのは4回目ですが、ラッキーなことに富士山に裏切られたことは一度もなく、今回も明るくしっかりと出迎えてくれました。
  


   雪解けの富士の笑顔に首垂れ   弁人



 夕方逗子に到着し、すぐに近くの田越川へ散歩に出ました。鯉の産卵の季節なので気になったのですが、そんな様子はなく、ゆったりとした川の流れの中に、懐かしいいつもの眺めが目の前にあり、妙に落ち着いた気分になりました。
  
  白セキレイが
  

  いつものように白サギも
  


 我が家に戻った安堵感にひたりながら、帰ったばかりなのに、明石にいる幼子のことを気にかけて写真やビデオを見返している始末です。


   行く春や昨日が遠くになりにけり   弁人



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