チムどんどん「明石通信」&「その後」

初孫との明石暮らしを発信してきましたが、孫の海外移住を機に七年で区切りに。現在は逗子に戻って「その後」編のブログです

連休の初日は、新緑と「芝桜」

2010-04-30 10:11:34 | KAZU君
4月30日(金)

 風は強いものの、まあまあの好天気。KAZU君の両親も昨日から一週間のお休みです。逗子からおばあちゃんもやって来て、連休初日の29日はみんなでドライブへ。
 昨日の目的地は、姫路の書写山の麓にあるヤマサの蒲鉾工場でした。

  お土産はカニ蒲鉾かな
  

 実はこの工場、敷地の山肌に「芝桜の小道」という遊歩道が整備されていて、それはそれはなかなかけっこうな人出なのです。

  蒲鉾屋さんらしく、大きなお魚がお出迎え
  

  8種類21万株の芝桜がとても鮮やかに
  

  遊歩道は斜面の下なので、KAZU君の視界には入らない?
  

  やっぱり抱っこがいちばん
  


    青空と蒲鉾の香と芝桜    弁人


  すがすがしい新緑の中をくぐり抜け
  
   

  待ちに待ったお弁当
  


    新緑やおむすびころりん待つ浄土   弁人

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晩春の大和路にて

2010-04-28 07:44:36 | お出かけ・散策
4月28日(水)

 のどかな新緑の風景は、奈良の桜井市にある「安倍文殊院」の参道です。
  
  


   雨上がり文殊院への道愛(かな)しかり  弁人


 昨日、ちょっとした用事があって、大阪環状線の鶴橋から近鉄大阪線に乗って大和路に向かいました。この辺りに来ると、さすがに風情があります。

  「安倍文殊院」山門
  

  ツツジの下の石仏
  


  雨のちらつく曇天ですが、その分しっとりとした落ち着きに
  
   
 
  大津皇子の眠る二上山が実に印象的
  

  春咲きのコスモスと「浮御堂」
  

 境内の名所をスタンプラリーで巡ると、思いがけない数珠のプレゼントを授かりました。
     
   腕のアクセサリー? 選んだのはカープ色

 電車の車窓からは、いたるところにハナミズキが咲きほこっていました。写真がなくてごめんなさい。


    紅白のめでたさ控えめ花水木   弁人


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久しぶりの明石

2010-04-25 14:01:27 | KAZU君
4月25日(日)

 別に桜ばかり観察していたわけではないのです。ちょっと事情があって、今回は逗子の我が家での逗留が今までで最長となり、桜の記事の連載となった次第です。
 その間、幸いKAZU君は風邪を引くこともなく元気に過ごしていたようで、約3週間ぶりの再会を楽しみにして明石に戻ってきました。

  部屋に戻ると、海峡にLPGタンカーがお出迎え
  

    天候不順で気温は低いものの、新緑が海峡を見下ろして
    

 KAZU君には保育園の迎えで再会。ことば数が多くなってよくしゃべるようになりました。「阪神電車」も「ハンチン」ではなく、ちゃんと「ハンシン」と言えるようになりました。帰ると「オンモ、オンモ」と言って、さかんに外に出たがります。

  マンションの廊下と出入り口で
 
   
        


 ところが、久しぶりに「ジージー」と会って気を許したのか、ずっと元気だったというのに、翌日は風邪気味で保育園を休んでしまいました。
   



    苗出づるころ幼子が床に臥し  

    風の子は寒さに強しと思ひきや    弁人



 関東ほどの寒さではないものの、やはり今年の天候は変ですね。明石に戻ったら、まず冬物を片付けようと思っていましたが、とんでもありません。セーターにくるまっています。子どもも戸惑っているのかもしれません。

  やっと昨日、晴れやかな朝日が海峡を覆ってくれました。
  

  

    冬晴れと見まがふ空や卯月尽   弁人


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「2010年観桜録」 Part.4

2010-04-22 23:18:22 | 旅行
4月22日(木)

 Part.4、今回が「観桜録」最終編です。

 湘南から桜の花びらが消え去って、八重桜がところどころに見られるだけになった頃、今年最後の「桜」をめざして南東北(東北地方の南のほう)へ向かいました。

 3月に入ってから、長期予報を調べたり、地元の観光協会へ問い合わせたりして日程を組んだのですが、4月に入ってからも、とんでもない異常気象の日が続き、旅立ちの前日までまるで冬のような寒さでした。

 東北新幹線の車窓も、宇都宮の先は雪化粧のありさま。さすがに仙台は海が近いせいか、雪は残っていませんでしたが、松島の瑞巌寺を彩っていたのは、

  なーんと、梅の花
  


    松島や暦は穀雨も桜無し   弁人


 翌日は南下して、福島の花見山へ向かいました。ここは桜だけではなく、桃、レンギョウ、木瓜、菜の花、サンシュユ、木蓮などなど、まさに「百花繚乱」の花の里でした。

  春到来の雰囲気の中、のどかな小道で
  

  歩を進めると、「桃源郷」を思わせる山の里が眼の前に
    

   いちばん多かったのは、写真右の「東海桜」という、すでに散り始め
  ていた早咲きの品種でした。
  


    花の中お伽の国に迷い込み   弁人


 花の世界にすっかり堪能しましたが、福島から二本松に向かうとまだ時間がありました。そこで「霞ケ城公園」と言われる二本松のお城へ。

  公園の入り口に近いほうは七分咲きといったところでしょうか
  
   

 公園の頂上の天守閣跡のほうへ上ると、まだ二分咲きくらいで。

  北東側を見下ろすと、淡いピンクの絨毯
  


    花化粧安達太良山に見守らる   弁人


 さて、この日の泊まりは桜がきれいだと聞いていた「岳温泉」。この旅行のメインとして楽しみにしていたのですが、桜は全く開花していない状態でした。

  岳温泉の鏡が池に向かう桜並木
  


 翌日は、さらに南下して郡山へ向かい、市内中心部にある「開成山公園」へ。

  ほぼ満開
  
   
    


    雪消えてひとときの春惜しみけり   弁人


  公園の隣に鎮座する「開成山大神宮」の前
  


    夢多かりし頃蘇る花の道    弁人


 ところで、先ほどのNHKのニュースによると、今朝からの異常な冷え込みで、郡山開成山公園の満開の桜に雪が降り積もったということでした。帰って来た後でよかった。ホッ!


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「ら抜きことば」の記事について

2010-04-17 14:40:51 | お知らせ
4月17日(土)

 3月31日付けの「ら抜きことば」の記事に、4月5日、【追記】として補足を入れました。

 おそらく一度目を通したあとに、もう一度振り返るような記事でもありませんので、一応「お知らせ」としてお伝えしておきます。
 よろしかったら、もう一度開いてみて下さい。

 また、この記事に高校受験関係のトラックバックが入りました。内容が高校の受験に関わるものとは思えませんが、もしどこかでつながるところがあるとすれば、それはそれで良いのかもしれませんので、そのまま入れておくことにしました。

                以上、お知らせです。


    
    (最近のKAZU君-「はんちんでんしゃ」)

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「2010年観桜録」 Part.3

2010-04-15 10:57:42 | お出かけ・散策
4月15日(木)

 「観桜録.Part.3」は4月8日の木曜日からの分です。

 この日は母の所へ行く日でしたので、まずは上野に向かいました。
  桜は散り始めていましたが、平日にもかかわらずかなりの人出
  

 上野からは常磐線で北千住に出て母に会って来ました。


    老媼は花の話がうわのそら   弁人


  老人ホームからの帰途、近くの元淵江公園
  

 そのあと、明治神宮外苑へ向かいましたが、信濃町の駅を降りると、すでに夕方の冷たい風を感じる時間になっていました。

   絵画館前の枝垂れ桜
   


 翌9日の午後は横浜へ。ラウンドマークタワーのそばの「横浜みなと博物館」で船のお勉強をした後、汽車道を歩きました。

   汽車道の桜は、やや散り加減
   

   ワールドポーターズ前
   

 ここはまだ満開の状態で、ほとんど散っていませんでした。木にもそれぞれ個性があるのでしょうか、また、少し場所が変わると、周囲の建物の位置とか、ちょっとした風の具合などで影響を受けるのでしょうか、同じソメイヨシノなのにそれぞれです。


    桜色波止場の香りに融け込みぬ   弁人


 翌々日の4月11日。久しぶりに朝のジョキングに出ました。汗ばむような気温の中、田越川沿いも運動公園も、いずれも花びらの舞い散る中でした。走った後、さっそくカメラを手に出直しです。

  京浜急行の線路下
  

   田越川沿い。右にKAZU君が誕生した産婦人科
   

    逗子市運動公園
    

     公園の側道と横須賀線
     


      花盛りボクの生まれし桜山   孫弁人


   
      (桜山で生まれて数日後-1年9ヶ月前)


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「2010年観桜録」 Part.2

2010-04-13 16:32:37 | お出かけ・散策
4月13日(火)

 一週間遅れですいません。4月6日のことです。この日は38年間の勤めを終えた妻君の離任式でした。

 花束とか、いろいろと持ち物がありそうなので車でお迎えに行くことに。でも、その前にちょっと時間があったので、家の近くの逗葉高校へ行く坂道を通ってみました。どうもこの日は県立高校の入学式の日だったようで、親子連れの高校生の姿がありました。

  花びらがちらほら舞い降りて
  

  坂の脇の桜山中央公園
  



    新入生花びらちらちらのぼり坂   弁人


 さて、妻君の勤め先のある横浜の磯子からの帰り道。昔、私が横浜に勤めているときに何回か行ったことのある港南中央の「桜道」に車を入れてみました。
  今も変わらず見事な桜並木です。
  
   

 坂を上りきると、日野公園墓地の入り口になります。
  墓地のところどころに満開の桜が
  


 墓地といえば、我が家のお墓の桜はどんな具合だろうかと気になりました。
  場所は戸塚の長沼霊苑
  

  いつの日か、私が眠るお墓
    
 天気が良いと、斜め後ろの桜の横に富士山が見えます。

 実は、四十代半ばの時に入院したことがありました。それ以来、富士の見えるところに墓を用意したいと思い続けてきて、八年前にかわいいお墓が完成したのです。ということで準備は万端で、いつでもゆっくりできるのですが、年金は4年後にならないと満額にならないし、KAZU君の成長ももう少し見届けなければいけないので、当分は景色を見に来るだけということにしておきます。

  富士が見える時は、こんな具合に
  
    


     願はくは花の季節に眠らばや   弁人
                                (次回へつづく)

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頑張れ!弱小球団「広島カープ」

2010-04-11 22:23:18 | スポーツ観戦等
4月11日(日)

 覚悟はしていました。それにしても弱気の予想が見事に的中。今年のカープは開幕戦こそ勝利を収めましたが、その後7連敗。そして、スワローズとベイスターズ戦をなんとか3勝3敗にしたものの、現在4勝10敗で最下位独走中です。

 選手の年棒総額は、ジャイアンツの10分の1くらいなのでしょうか。とにかく12球団中ダントツに少ないのです。ちょっと活躍して年俸が高くなると、金本とか新井とか、そう、シーツとかいう選手もいましたが、タイガースとかの球団に行ってしまいます。オリックスのラロッカもはじめはカープでした。昨年5月に貧打解消のためにアメリカからやって来たフィリップスも今年は楽天です。
 貧乏球団の宿命でしょうか、この二年間エースの座に座っていたルイスもアメリカへ帰ってしまいました。ルイスをはじめとして、最近永川に代わってストッパーになったシュルツも、もともとは無名に近い選手で、はじめは低い年俸だったのです。今年の外国人の補強も同じやり方。投手のジオもバッターのヒューバーも大枚をはたいて雇っているのではありません。そのジオは3連敗で登録抹消、オーストラリアから来たヒューバーも打率低迷となれば、勝ち星が増えないのも当然です。
 加えてルイスと二枚看板を張っていた大竹投手が故障で、オープン戦での登板もなく、もちろんベンチに入っていないのです。彼が戻って来るまでに勝ち星をいくつ拾えるかということだけを期待して気楽に応援するしかありません。

 現状では、ジャイアンツ、ドラゴンズ、タイガースの打線にまともに立ち向かえるのは、去年の3番手投手の前田健太しかいません。7連敗の時も、その彼がジャイアンツ打線につかまってしまったのですから仕方ないのです。

 先週逗子に帰って来た私を追いかけるように、ちょうどカープが神宮と横浜での6連戦で上京してきました。8日はどうも前田健太が登板しそうなので、母の所へ行った帰りに神宮球場に出向きました。

  ふるさとに帰って来たような気分
  

  先発、予想通りマエケン
  
 開幕戦、ドラゴンズ打線相手に和田のソロホームラン一本で凌ぎ、打っても自らタイムリーを放ち快勝。2戦目は打たれたものの、その日も2安打を放ち、この時点で6打数3安打、カープの選手中ダントツ1位の打率です。身体は小さいのに、ほんと、牛若丸のような活躍です。

  どうです、このスコア。今季チーム3勝目
  

 牛若丸マエケンは9回に自ら救援投手にマウンドを譲りましたが、高橋健、シュルツとつないで完封リレーです。打っても、この日も4打数2安打2得点の大活躍。打率も10の5で5割を堅守。なにしろチーム打率12球団中最下位の状況ですから、今のところ彼一人でチームを背負っていると言っても過言ではないのです。

  「マエケーン、ありがとう!」の声が響いて
  


    若武者を讃へる声や冴えかえり   弁人


 夜になるとぐっと冷え込み、なかなかナイター日和にはなってくれません。でも気合。翌日の9日も厚着をして、今度は横浜スタジアムに出かけました。
   

 この日の先発は新外国人のジオ。2連敗中だったのですが、沖縄キャンプで見た時に、大竹、マエケンに劣らないストレートを投げていたので、ちょっと期待していたのです。現状では、この二人以外の先発ではなかなか勝てそうにないので球場に来てしまいました。

  
 結果はさんざん、最下位争いの初戦をなんと完封負け。でも、マエケンではないので納得しちゃうのです。こんなことだと、シーズン終わって40勝100敗くらいでも納得しちゃうのでしょうか。

 「オオタケー、早く戻って来い!」「クリハラー、自信持てー!」と心の中で念じながら帰途に着きました。


    空斬りて寒風身に沁む春の宵   弁人


 ところで、ちょっとケチくさい話で恐縮なのですが、関連のつぶやきです。

 神宮球場のいちばん高い「S指定席」は4500円でした。私は3600円の「A指定席」に座りました。
 翌日の横浜スタジアム。この日は4000円の「指定席A」にしましたが、一番上等の席は「指定席SS」と言って6500円です。私のチケットのように、「SS席」の下には、5000円台、4000円台、3000円台、2000円台といろいろなランクがあるのですが、球場に入ってみると、「SS席」のスペースが大部分を占めているのです。(記事中の写真の青い席)
 どうでしょうか。ちょっと価格設定が高すぎると思いませんか。たしかに、歌舞伎や有名アーチストの公演なんかをいい席でとなるとン万円もしますが、劇場のふかふかした椅子とは違って、野球場の椅子は硬質で、その上小さくて狭苦しい。
 都会の真ん中の球場。人気カードでなかったら、会社帰りに「今日はナイターでも観に行くか」という感じで気楽に足が向く設定にしないと、お客さんは増えないでしょうね。もっともこの日は最下位争いのゲームで、はじめからたくさんの観客は望めない空席の目立つ日だったので特にそう思ったのかもしれません。それにしても、青いシートの所は特に観客がまばらなのが気になりました。おそらく、そこに座っているのは招待か何かで年間シートのチケットを手にした人たちくらいで、当日券を買って入った人はほとんどいないのではないかと見受けました。
 値段だけではありません。昨年マツダズームズームスタジアムに行った時のこと、雨天コールドのあと、傘を持っていない人も多いのに、「早く出て行け」と言わんばかりに、退場をせき立てられました。天気予報にはなかった雨、つまり俄か雨。もっとファンを大事にしないといけません。「雨なのだから傘がなかったら濡れて帰るのは当たり前」「懐の寒い庶民は外野自由席で騒いでいればいい」というような高慢な感覚でいいのでしょうか。

 最近はメジャーの球場にならって、試合の合間に「野球場に連れてって」という歌が流れ、みんなで合唱する時代になりつつあります。やはり、普通の人が普通に映画館に立ち寄るのと同じように、もっと気軽にプロ野球観戦を楽しめるようにするべきではないかと思いました。


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「2010年観桜録」 Part.1

2010-04-09 11:20:27 | お出かけ・散策
4月9日(金)

 3月の半ばになると、今年も、
 「温暖化の影響で、桜の季節が年ごとに早くなっている」
 「桜は入学式ではなく、卒業式の花になりつつある」
という声がテレビから流れてきました。

 本当でしょうか?

 静岡や東京などでは、たしかに開花が早かったのかもしれません。
  3月20日 隅田川河畔
  

 静岡といっても、きわめて気候が温暖な地域なのではないのでしょうか。東京は大都会でCO2.の排出量が多かったり、ヒートアイランド現象があったりして、場所によって早く咲いてしまう所があるのではないのでしょうか。

  3月22日 逗子の我が家近くの住宅地へ登る坂道で
  
 桜並木のバス通りですが、実はこの木だけ毎年一、二週間早く咲くのです。

  3月28日 明石公園(2、3分咲き)
  
   
 今年はなかなか春らしい陽気になりませんでした。この様子だと満開になるにはまだ一週間以上かかりそうです。
 昨年のことになりますが、今年ほど天候が不順ではなかったのに、4月の第一日曜日がちょうどこんな感じでした。KAZU君と満開の桜の下で遊んだのは11日の土曜日だったのです。

 桜が早まったとは言っても、それは特殊な場所なのではないでしょうか。たまたまそれが首都圏の人が集まる所だったりして、メディアが騒ぎ立てるということではないのでしょうか。

  3月31日 甲子園球場前のバスロータリー(7分咲き)
  

  4月3日 須磨浦公園(7、8分咲き)
  
   

  ロープウエイで山上に登ってみました。
   


    花八分ひよどり越えの古戦場   弁人


 甲子園の決勝戦が終わってから、夙川へ行ってみました。
  黄昏時で映えませんが、見事です。(7、8分咲き)
  
   

  4月4日 小田原城公園(ほぼ満開)
  
      
    


    二の丸を守らんとする桜かな   弁人


 今年の桜、逗子も明石も満開はやっぱり入学式の時期だったのです。
 「これでいいのだ」      (次回へつづく)

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82回センバツ高校野球観戦記

2010-04-05 15:18:06 | スポーツ観戦等
4月5日(月)

 関西で暮らしていてうれしいことの一つは、気の向いた時にいつでも甲子園球場に行けることです。
 逗子にいると、このカードは球場で直に見たいと思っても、行くのには半日は優にかかるし、宿泊の手配も必要です。

 それにしても、今年の春は天候不順が並大抵ではありませんでした。二月の半ばに沖縄から戻ってから、春だなあと思われる麗らかな日和には、全く、いや、数えるほどしか出合いませんでした。
 今年のセンバツ高校野球にしても、開幕の日は黄砂がひどく、春らしい陽気の中で行われたのは、二日目の3月22日と決勝戦の4月3日しかなかったように思います。
 3月22日に、いったん帰っていた逗子から明石へ戻りましたが、翌日からは雨まじりの寒い日が続き、寒空の下での試合をテレビで眺めてイライラしているだけでした。あげくの果てに、20何年振りかの二日連続雨天順延ということにもなって、この時期が来るのを楽しみにしていた明石暮らしだったのに、ちょっとばかり気が滅入ってしまいました。

 3月26日。気温は低かったものの珍しく朝から日が差していました。この日は、興南の島袋投手、岡山関西(カンゼイ)の堅田投手、神戸国際の岡本投手が登場する日です。神戸国際の相手の帝京も強豪で好投手3人を擁しています。

 ということで、今春初、甲子園の銀傘の下に。
  

 第一試合。興南はノーアウトのランナーを確実に進め着実に加点、終盤の追加点も効果的。投げては島袋投手が14奪三振で4-1で快勝。関西は5回に2塁打と3本のヒットを放つも1点しか得点できずに終わりました。

  次の試合は
  
 神戸国際が序盤の2回・3回ともに2アウト2塁からタイムリーが出て優位かと思いきや、後半に帝京に逆転されあっさり敗退という結果に。

 センバツは、「負けても夏がある」という気持ちがあるのか、敗者の表情の中に、どこかさばさばした雰囲気が見えてしまいます。
 
 第一試合、関西の5回の攻撃、先頭バッターが長打を放ちましたが、2点ビハインドの状況で3塁まで走ってアウト。
 次の試合の神戸国際も、岡本投手が7回2アウトまで零封に抑えていたのに、投手交代であっさり失点、次の回には逆転を許しました。
 敗退した両校とも、のびのびやろうという雰囲気がありましたが、ベンチにも選手にも「絶対に勝とう、勝ってやる」という執念が見えませんでした。
 もっとも、気合いが入り過ぎて悔しさのあまり暴言を吐き、墓穴を掘った情けない監督が一人いましたが、これは論外。

 三日後の29日は、広陵の有原投手と中京の森本投手に注目。
 1-0、2-1と二試合とも1点差の好試合になりました。
 
   
 ともに緊迫した投手戦の様相ですが、バッターのボールに食らいついて行く気迫がもう一つの感、豪腕投手の投げ合いという印象ではありませんでした。
  続く第3試合は終盤までは写真のとおり
  
  島袋投手擁する今回の興南はなかなか強い。この写真のシャッターを切った直後の8回の裏に、タイムリーのあと2ランホームランが出て智弁和歌山を突き放し7-2で快勝。

 翌々日の31日、もしかしたら事実上の決勝戦かもしれないと思って、準々決勝の興南-帝京戦に駆けつけました。結果は、興南の島袋が5安打完封。攻めても7回に2アウトから足を絡めて4連続安打で3点取るなど5-0で文句なしの勝利でした。

 ところで、この試合はどこかすがすがしい気分で観戦していました。
 下の写真は、帝京の攻撃、ランナー1塁の場面です。
  両チーム選手のストッキングに注目
   

 今や、プロ野球では、ほとんどの選手がストッキングを見せない昔のことばで言えばトレパン姿です。イチローをはじめとする何人かの俊足系の選手がクラシックスタイルとか言ってストッキングを見せていますが、そのストッキングはローカットと言って、白いアンダーストッキングを隠す履きかたです。昔はそうではなかった。ハイカットと言って、脛の下のほう、後ろはふくらはぎの下半分からくるぶしの上部にかけてのあたり、この部分はアンダーストッキングを見せていたのです。


   野球着に桜の下にて着替へしや   弁人


 高校野球では何か指示があるのかどうか、いわゆるトレパン姿は皆無ですが、今や、ほとんどのチームがクラシックスタイルに近いローカットストッキングです。そんな中で、(これは去年の夏の大会で気付いたのですが、)帝京高校は昔ながらのハイカットを守っている。そしてこの春、もう一校アンダーストッキングを見せているチームがありました。それが興南高校です。
 ストッキングの履きかたに機能的な違いがあるとすれば、野球関係者はファンにそういうことも伝えてほしいと思っています。「そうか、それであの選手はこういうスタイルなのだな」と思いながら観戦するのも一興ということです。しかし、そういう話を耳にしないということは、やはり単なるファッションなのでしょう。だとすれば、それぞれの好みということになりますから、帝京や興南のスタイルが爽やかだと思うのも私の勝手です。
 そんなこともあって、センバツが始まる前から、今年は帝京の試合を中心に見に行きたいと思っていたわけです。

  もう一つ、帝京の応援団の少なさ
  
 優勝候補の一角。準々決勝です。でもですよ、華やかな応援もいいですが、やはり野球はプレーの中身が問題です。いいなあ、こういう風景。
 私は甲子園といえども、学校単位の応援はこの程度で十分だと思っているのです。さらにこの応援席の回りが、純粋に野球を観戦しに来ている客でいっぱいになれば申し分ないのですが。

  ベスト8に入った北照高校の応援席も
  
 北海道代表ですから応援に来るのも大変でしょう。でも、このくらいの人が駆けつけてくれれば十分にありがたいのではないでしょうか。

  決勝戦の興南高校側のアルプススタンド
   
 これ、全部が興南高校独自の応援団ではないでしょう。沖縄出身の人も、そうではないが興南を応援しに来たという人もいるはずです。もしかしたら、内野席がいっぱいでアルプスに来て、成り行きで沖縄勢を応援しているという人もいるかもしれません。

 さて、その決勝戦。正直なところ私は興南を応援していました。ここまでほぼ完璧に勝ち進んで来ていましたから。対する日大三校も強い勝ち方で決勝まで進出して来ましたが、その前の準決勝が泥仕合ならぬ雨中の泥試合となり、命拾いをした感が否めませんでしたし。
 閑話休題、大会を通じて「所詮センバツなのかぁ」と思ったりもしていたのですが、今年の決勝戦、そんなものを全て吹き飛ばしてくれるような素晴らしい試合になりました。両チームとも「ここは負けられない」という気迫に満ちていて、エラーも勝ちたいという思い入れから生まれたと思わせるものばかり、結果は10-5で興南高校が延長戦を制しましたが、試合開始から延長12回の表に5点入ったあとの最後の攻撃までずっと緊迫感が漂っていました。「あっぱれー!」

 あれは何年前のことになるのでしょうか、同じような展開の決勝戦がありました。原辰徳が東海大相模の主砲だった時、春のセンバツの決勝戦で高知高校と相まみえ、延長10何回かの表に、高知の杉村(現ベイスターズコーチ)の決勝打(原三塁手の前でのガッツポーズが思い出されるので、たぶん3塁打だったような・・・)が出て、今回と同じ10-5のスコアで高知に軍配が上がった試合です。
 そんな昔の思い出を彷彿とさせてくれる好ゲームに、桜の写真を撮りに行く時間も忘れて見入ってしまいました。


   思ひ出も桜色なり甲子園   弁人

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