チムどんどん「明石通信」&「その後」

初孫との明石暮らしを発信してきましたが、孫の海外移住を機に七年で区切りに。現在は逗子に戻って「その後」編のブログです

「秋分」が過ぎて、やっと少し秋らしく

2023-09-25 16:18:02 | 湘南・鎌倉・三浦ぶらり
9月25日(月)

 いやー、まったく、今年の夏は長かった。6月の末から秋の彼岸までほとんど「真夏日」でしたから。
 でも、さすがに「お彼岸」ですね、秋分の日が雨模様で涼しかったのですが、その前日も30度を超えていませんでした。

 「さあ、少し体を動かさないと」と、昨日の日曜日、バスで鐙摺海岸へ。そこから歩き始め、葉山マリーナで海辺に出て、森戸神社の先の真名瀬までてくてく。

 曇り空だった上に、この時期の富士山は雪を被っていないので、景観は全く気にしていませんでしたが、久しぶりの散歩、「今日は海原を前に潮風に当たりたいな」と、葉山にしてみました。

 歩いているうちに雲が薄くなって、
  富士山も現れました
  


   潮騒に湘南の秋一気呑み  弁人


 しばしゆっくりするも、日差しが強くなり海岸から退散。バス通りから海と反対方向の路地に入ってみました。

 とあるお宅のお庭に、
 「ツツジ? こんな時期に?」
  

 よく桜なんかが秋に咲くのを「不時現象(狂い咲き)」とか言いますが、「ツツジにもあるのかなあ」と、気になってカメラを向けました。
(家に帰って調べると「二季咲きのツツジ」もあるそうなので、そっちなのかもしれませんが)

 そこから少し先に、光徳寺という浄土宗のお寺があって、彼岸のお墓参りか、仏花を手にした親子連れが向かって行くので、後について行くと、

  本堂の手前に六地蔵
  

  このお寺、初めてです
  

 境内の片隅の目立たないところに、
  遠慮がちに「彼岸花」
  


   海の香に小さな秋が二三輪  弁人


 鐘楼台の石段を上ると
  湘南の海が一望です
  

 秋の気配を感じられた「葉山散歩」。お寺からは町役場方面へ抜けて、逗子行きのバスに乗りました。


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早くも藤の花の季節に。名所は三浦半島にも

2023-04-22 13:56:21 | 湘南・鎌倉・三浦ぶらり
4月22日(土)

 4月もまだ中旬から下旬に入ったところだというのに、昨日は、神奈川でも25度越えの「夏日」になった所が何ヶ所もあったとか。

 散策に出れば、
  すっかり新緑の季節に
  

 ここは、横須賀しょうぶ園の園内なのですが、

 今朝の神奈川新聞の一面に、
  こんな記事が
  

 おやおや、新聞社のカメラマンも来ていたんですね。実は、私も昨日、ここで花散歩に興じていたのです。

 藤の花と言えば、見頃は連休明けから5月中旬頃じゃなかったでしょうか。明石にいる時、宍粟の「千年藤」や丹波の白毫寺へ出かけたのも、連休の後半とか連休が終わった後だったように記憶していますから。
 でも、今年はご近所の藤の花がもうきれいに咲いているので、昨日、しょうぶ園を覗いてみたのです。

 先ほどの、新緑の映える丘の先から
  見下ろす「ふじ苑」
  

 やはり、今年はかなり早い。それに夏のような日射し。

 そうはいっても、間違いなく
  気持ちの良い季節です
  

 その日射しの中、
  花も房も眩しく
  
  

 これは、房がやや豪華に見えますが、
  八重のフジでした
  

 ピンクがかったフジも
  「紅藤」とか
  

  まさに、「藤の苑」
  


   風薫る匂ひ袋の揺らめきて  弁人


 「花暦が早く進んでいるとはいえ、さすがにシャクナゲは咲いているはず」と思っていましたが、ほとんど咲き終わっていて、季節の移ろいの早さを嘆息しながら出入り口に戻ろうと歩いていると、

 咲いていました。
  それも、鮮やかな紅白
  

 白といえば、これも映えます
  大手鞠(オオデマリ)
  


   純白に添へし温もり初夏の花  弁人


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彼岸花が彩る川沿いの小径

2022-09-26 17:31:42 | 湘南・鎌倉・三浦ぶらり
9月26日(月)

 近海で突然発生する台風。その合間に何気なく現れる秋空。
 その青空に誘われて、今日の昼前、湘南の彼岸花の名所、茅ヶ崎市の北端を流れる小出川の散歩道を歩いてみました。

 スタートは、藤沢市遠藤にある慶応大学藤沢キャンパスの南、宝泉寺前とある交差点の近くの
  大黒橋
  

 川の流れに沿って、西に向かって歩きます。
  橋の上から
  

 シロバナマンジュシャゲも交じって
  ちょうど見頃
  
  


   憂きことの消えて行きたり曼珠沙華  弁人


 舗装された道が土の道になって、やがて、
  畦道のような小径に。
  

 正面の白っぽい空には、富士がうっすらと見えるのですが、カメラに写るほどではありません。朝早く来ないと、彼岸花の背景には入りませんね。

 小出川の彼岸花の散歩道は寒川町の大蔵(おおぞう)の追出(おいで?)橋までの3キロほどで、その間に三つ、都合5本の橋がありますが、それ以外にも、人一人がやっと渡れるような簡易な橋があったりして、川の両岸を行ったり来たりして楽しむことができます。

 片側の花が途切れても
  対岸に咲いてくれています
  

 水の流れの反対側は
  のどかな田園風景
  


   湘南に田園もあり天高し  弁人


 大黒橋から2キロちょっと、4つめの橋から先も、彼岸花の小径は
  まだ続いていますが、
  

 小腹も空いてきましたんで、そろそろよろしいかと、折り返すことにしました。


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近々閉館の観音崎京急ホテルに泊まってみる

2022-09-03 11:30:04 | 湘南・鎌倉・三浦ぶらり
9月3日(土)

 7月の中頃だったでしょうか、妻君から観音崎の横須賀美術館で開かれている「運慶展」に誘われて、「お盆休みが終わったら行こうか」と返答していたのですが、そのあと、「観音崎の京急ホテル、9月いっぱいで閉館」という話を耳にしまして、「それじゃ、運慶展に合わせて一度泊まっておこうかな」と9月1日泊の予約をしておきました。

 「9月に入って、秋らしい日和になってくれたらうれしいな」と思っていたのですが、当日の一昨日は暑さぶり返しの強い南風。それに沖縄で猛威をふるっている台風の影響か、朝方から突然強い雨が見舞ってきたりする不安定な天気となりました。

 昼を済ませて午後1時過ぎ、観音崎の
  横須賀美術館に
  

 美術館の前庭。蒸し暑い南風が吹いていなければ、とても気持ちの良い雰囲気なのですが、まあ、中に入れば涼しいでしょう。

  「いざ、運慶展」
  
  

 「鎌倉殿の十三人」ですか、大河ドラマの威力ってすごいですね。もともと横須賀市には三浦氏一族ゆかりのお寺や史跡が多いということは聞いていましたし、秋谷の浄楽寺で運慶の仏像を拝観したこともありましたが、近隣のお寺などに、今まであまり表に出なかった仏像や収蔵品がこんなにもあったのかと少々驚きました。


   館外の雷鳴聞くや毘沙門天  弁人


 今回の「運慶展」、10月からは金沢文庫で開催されるようですが、この横須賀美術館は天井も高く広々としている上に、ガラス越しからの海の眺めも気分爽快。展覧会々場としては申し分ありません。

  こんな雰囲気
    

 ということで、鎌倉時代の写実的な仏像を堪能。

 屋外に出れば、目の前にこの日のお目当ての
  京急ホテル
   
 
  さっそく、チェックイン
  

  アロハシャツに袖を通して
  

  しばし「浦賀水道、船景色」を
  

 明石海峡を思い出します。海と船の眺めはいつまでも飽きません。

  気がつけば夕暮れ時
  

 夕飯のレストランもオーシャンビューで、なかなかいい雰囲気。
三崎マグロの
  会席料理に舌鼓
  

 部屋に戻って、千葉の海岸の明かりを眺めながら寝床に就き、朝を迎えると、

 どんよりとした雲の下に
  パレット貨物船かな?
  

 チェックアウトは12時と遅めで、併設の入浴施設「SPASSO」でリラックスした後も、

  ひとしきり海と船の眺めを
  


   野分雲ものともせずに貨物船  弁人


 なお、表題に「ホテル近々閉館」と記しましたが、フロントで聞いたところ、リニューアルによる一時閉館だそうで、来年には営業を再開するとか。
 城ヶ島の京急ホテルが無くなってしまったので、「観音崎も同様なのかな」と思ったのですが、取り越し苦労だったようで、ほっとしました。


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「梅雨明け間近?」-紫陽花をもう一ヶ所で

2022-06-25 15:24:33 | 湘南・鎌倉・三浦ぶらり
6月25日(土)

 もし6月中に梅雨が明けてしまうと、2018年以来4年ぶりということですが、そういえば、「暑さ慣れに」と、埼玉の高麗、寄居、熊谷を歩いたのは、4年前の6月末だったと懐かしく思い出します。
 そして、ここ何日か前からの天気予報のとおり、昨日から梅雨前線が急北上、今日は朝から雲一つない夏空に。
 エアコン入れちゃいましょうか。

 ところで、そんな予報を耳にしながらの一昨日の木曜日。車で出かけたついでではあったのですが、梅雨が明けてしまわないうちにと、上郷桂台の住宅地にある「紫陽花の新名所?」とかを覗いてみました。

 十日ほど前、新聞で紹介された
  「あじさいの丘」
  

 場所は栄区野七里(のしちり)。車では、朝比奈から環状4号を北へ、コープのある八軒谷戸を左に入り、坂の上へ1キロほどの所です。

 紫陽花は、野七里第一公園前の
  道路脇の斜面に
  

 斜面の向こうは鎌倉カントリーの
  ゴルフコースのはず
  

 地元の方が丹精込めて紫陽花を植栽、数年前から人の目を楽しませてくれるようになったとか。前回の記事の足柄開成町と同様、19日で「あじさい祭り」は終了したもようですが、まだまだ見応え十分でした。

 南の端の入口を入ると、目の前に紫陽花に囲まれた石段ががあって、まずはせっせと上って行くと、

  頂上にバラ園が
  

 奥に白い十字架が立っていて、どうもこのバラ園、階段の下にある教会のお庭のようです。眺望が良い上に花壇がよく整備されていて、バラの他にもきれいなお花がいくつも咲いています。

 黄色いポピィ?
  「ハナビシソウ」
  

 「ヒルザキツキミソウ」に
  「グラジオラス」
  

 晴れていれば富士山も見えるはずの住宅地や、緑色の絨毯を敷き詰めたかのごときゴルフ場を眺めた後、

 さてさて、それではお目当ての
  紫陽花の花園へ下りましょう
  

 それにしても、目にも鮮やか
  この七変化
 
  
   

  

 そういえば、足柄開成町では「カシワバアジサイ」にお目にかかりませんでした。この花もやがて赤みを帯びてくるのですが、今年はまだ変化の気配が見られず、いまだに純白を保っています。

 「今年はこれが見納めでも文句無し」と満足しながら出口のある道路のほうに
  下りて来ました
  


   梅雨雲により活き活きと花の苑  弁人


 足もとに気を遣いながらの下り坂で通り過ぎそうになりましたが、立ち止まって目を上げると、

 目の前に黄色の百合。
  「スカシユリでしょうか
  


   丘陵の宅地潤す夏の花  弁人


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梅雨空に活き活き-「菖蒲園」

2022-06-18 10:34:28 | 湘南・鎌倉・三浦ぶらり
6月18日(土)

 昨日、車で買い物に出たついでに、ふと「横須賀しょうぶ園」に寄ってみました。

 入園口の手前に池がありまして、
  黄色のスイレン
  

 園内に入ると、さすがに「しょうぶ園」。
  お見事な景観
  
  

 咲き終わった花もちらほらありますが、
  見応えがあります
  
  


   煙りたる菖蒲田に雨の輪少し  弁人


 花菖蒲の向こうに紫陽花も咲いていますが、なんだかんだ、今年は気温が低めのようで、6月も後半に入っているのに、まだ咲き始めの花もあって、全体的に満開一歩手前といったところでしょうか。

  その紫陽花
  
  

 個人的な好みでいえば、より惹かれるのは
  萼紫陽花のほう
  


   雨ぽつり花光りたる菖蒲園   弁人


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鎌倉の「大町四つ角」を南に入ると・・

2022-05-09 15:41:07 | 湘南・鎌倉・三浦ぶらり
5月9日(月)

 4月からのNHKの連ドラが「ちむどんどん」とかで、ちょっと気分複雑。ブログ更新する気力が萎えていた中、連休の直前に八幡宮にある鎌倉国宝館へ行ったところ、鎌倉は今、これまたNHKの大河ドラマ「鎌倉殿の13人」のおかげとばかり、人集めに余念ありません。
 ふだんは静かで落ち着いている国宝館も、大河ドラマ館とのセット入館券があって、けっこうな賑わい。調べ物の質問を抱えていても遠慮がちになってしまいます。

 ということで、コロナ禍での三回目のゴールデンウイークは今年も家で静かにというところでしたが、5月に入って東京の孫が遊びに来ることになって、「柏餅くらいは用意しておきたい」と鎌倉の和菓子屋さんへ行ってみようかなと。

 もちろん逗子にも和菓子屋さんはあるのでしょうが、以前に私が行ったことのある二つのお店が明石から戻って来た時にはなくなっていまして、最近は、鎌倉を歩いたついでにふと買って帰るお店が二つ。一軒は、八幡宮の東、国大附属小の手前の「旭屋」で、もう一つは、大町四つ角の「大くに」です。

 この日は大町四つ角の「大くに」さんに。この「大くに」さんの界隈も史跡がたくさんあるので、柏餅を受け取る前に少し歩いてみました。

 段葛のある若宮大路の一本東、先ほどの和菓子屋「旭屋」さんの手前、金沢街道の宝戒寺の前から南に下って、九品寺の先の材木座海岸へ伸びるのが「小町大路」。駅前の本覚寺の裏の夷道橋を渡って「大くに」さんのある大町四つ角を通っています。

 この日はその「小町大路」を大町四つ角から南へ向かって歩くことに。

 すぐに朱色の橋を渡ります。
  「魚町橋(いをまちはし)」
  

 橋の向こうに石碑がありまして、見ると、この界隈は昔の商店街?かなり賑わっていた所だったようで、
  その石碑「町屋阯」
    

 そのちょっと先、左に目立たない細い路地がありまして、入ると、「鎌倉十橋」の一つ、
  「逆川橋(さかさがわばし)」
  
  

 小町通りを八幡宮の脇まで真っ直ぐに進んで行くと、手前右に多くの人が目にする「鉄の井」という史跡がありますが、鎌倉には昔から有名で今は史跡となっている十の井戸と十の橋があって、称して、それぞれ「鎌倉十井」・「鎌倉十橋」と。
 この「十井・十橋」、いくつか写真がありますので、別の機会にその都度載せたいと思います。
 ちなみに、上の「逆川橋」は「十橋」の一つですが、最初の「魚町橋」は入っていません。

 小町大路に戻ると、前方に横須賀線の踏切が見えますが、その手前右側に

  辻の薬師堂
  

 今は小さなお堂ですが、二階堂や名越を転々として来たお薬師さんで、鎌倉国宝館にメインで鎮座している「薬師如来像」と「十二神将立像」はここの仏像とか。ということを数日前に国宝館で知ったばかりだったこともあって、興味深く、初めてお参りしました。

 そして、踏切を渡って右に入ると、

 こんもりとした緑の中に朱の鳥居。
  元鶴岡八幡宮(由比若宮)
  
  

 このお社、源氏と鎌倉のつながりの第一歩とも言われていますが、そのへんのことは

  「御由緒書き」にて
    

 前九年の役をともに戦った源頼義の子が義家(頼朝の祖父為義のそのまた祖父)。その「義家の旗立松」とありますが、

 これがその名残の松の根なのでしょうか、
  太い切り株が鎮座
  

 こじんまりとした境内ですが、八幡宮らしく若葉を湛えた
  イチョウの大木が3本
  

 そして、御本社の石清水八幡宮にあやかったのか、正面鳥居の右の路地に、
 「鎌倉十井」には入っていませんが、
  「石清水の井」
  


   往にしへの風の香りや鯉幟  弁人


 柏餅を受け取る前のわずか数十分の散策でしたが、けっこう中身のある散策となりました。


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「コロナ冬眠」を後押しするかのような遅い春

2022-02-26 08:10:54 | 湘南・鎌倉・三浦ぶらり
2月26日(土)

 「オミクロン株」による「第6波」、収束の気配が見えませんね。仕方なく「しばらくは冬眠」と決め込んでいたのですが、実は、もう目を覚ましてしまっているんですがね。

 二週間前でしょうか、コロナワクチン三回目の接種券なるものが届きまして、さっそく予約をしたのですが、「接種前倒し協力者」というのに登録したところ、一週間前の19日の土曜日の午後に「今日、これから来れますか」という電話が入りまして、三回目の接種を済ませました。

 前二回は「ファイザー」でしたが、今回は「モデルナ」。個人差はあるのでしょうが、今回はちょっときつかった。発熱は37度程度で、それほどではなかったのですが、とにかくだるくて二日間じっとしていました。
 まあ、この悪寒とだるさに耐えれば、今回の「冬眠」から脱出できるはずと、二日間じっとしていましたが、目を覚ましたところで、今年はちょっと春が遅いようで、外に出ても冷たい風、ご近所の臘梅もまだ黄色の輝きを見せています。

 情報によると、三浦海岸の「河津桜」は少し咲き始めたようですが、もう二月の下旬、今年はちょっと遅い感じです。

 そんな中、一昨日、大船のモールへ買い物に出ましたが、駐車場近辺に何本もある、これも早咲きの「玉縄桜」。例年なら咲き始めてもいい時期なのに、いまだに冬の気配でした。
 帰途、「それじゃあ、梅はどうかな」と、

 片瀬は「龍口寺」近くの
  梅のお寺「常立寺」へ
  

 山門をくぐると、
  「六地蔵」がお出迎え
  

 境内の向こうに
  モノレールの駅
  

 樹木にも個体差があるのでしょう、この梅は
  まだつぼみばかり
  

 本堂前の紅梅は
  五分咲き
  

 この「常立寺」、実は、枝垂れの梅が有名でして、この時期は多くの人が訪れます。

 先ほどの紅梅の向かいに、なんとも趣のある
  薄い色合いの花
  

 鐘楼の前の、
  これも枝垂れの紅梅
  

 境内の真ん中に、いちばんきれいに咲きほこっているのは、
  なかなか見事な紅白二本
  

  七分咲きくらいでしょうか、
  
  


   コロナ禍に春や控え目古寺の庭  弁人


 ところで、この日蓮宗の「常立寺」。この時期は「枝垂れ梅の寺」として訪れる人が多いのですが、それだけで知られているわけではないのです。

 墓地の中央に、青い布が巻かれた「五輪塔」
  その名を「元使塚」と
  

 元寇(蒙古襲来)の一回目(文永の役)の翌年、元への服従を求める国書を携えた国使(杜世忠ら5名)が来日したのですが、北条時宗の命により龍口の刑場で処刑されたのです。その後、処刑された元使たちを弔うための供養塔ができ、その五輪塔がこの寺に残されたとのことです。
 現在も、元朝青龍や白鵬(現間垣親方?)をはじめとするモンゴル出身の力士が参拝に来ているようです。


   往にし世の興亡も香に枝垂れ梅  弁人


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平塚ぶらり(その2)~花園に満開のバラも~

2021-05-14 11:57:31 | 湘南・鎌倉・三浦ぶらり
5月14日(金)

 前記事「川瀬巴水展」の入場券には平塚花菜ガーデンの割引もセットになっていました。それでというわけでもないのですが、平塚に来て花を愛でずに帰ることもないでしょう。

 ということで、やって来ました。
  美術館のあとは
  

 前回来たのは1月で、区分ではスローシーズンとかで、シルバー料金はわずか110円でしたが、5月はビッグシーズンとかで、割引がなければ入園料は5倍です。さぞかしビッグな思いにさせてくれる花があるはずで楽しみです。

 曇り空とはいえ、さすがに冬とは異なり、
  雰囲気が華やか
  

 富士山は雲に隠れていましたが、目の前に
  丹沢の山並み
  

 ビッグシーズンの目玉はバラのようで、
  さっそくバラ園に
  

  鮮やか。ほぼ満開
  
  


   マスク越し香り仄かな薔薇の園  弁人


 バラ以外にも何か見ておくべき花はないかなと、ヤマボウシの木の脇を通って、ラベンダーやウツギの花を眺めながら歩いていると、

 見たことのあるような、ないような、
  紅い花が
  

 目に入ってきた時、「これは千葉の植物園で見たような、なんと言ったかな、たしか『セントランタス』だったかな」と思ったのですが、違いました。「ベニバナトチノキ」という名札がありました。

 もう一つ、
  これぞビッグ
  

 巨大な「ルピナス(ノボリフジ)」?、いわば「お化けルピナス」といったところですが、もちろんルピナスではありません。長い名前で説明も難しいので、

  ここは、説明板をそのまま
  


   すくすくと初夏の優しき風の中  弁人


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平塚ぶらり(その1)心蘇るひと時~「巴水展」~

2021-05-13 15:20:55 | 湘南・鎌倉・三浦ぶらり
5月13日(金)

 コロナ禍で人とのつながりも稀薄になる中、時々メールのやりとりをする知人から「平塚の巴水展、なかなかよかったですよ」というお便りがありました。

 明石にいた頃、毎年1月に天文科学館に寄せられたカレンダーの展示会があり、2月の初めに無料で頒布する催しがありました。ある時、人気のある天文関係のカレンダーがなくなった後、幸運にも川瀬巴水のカレンダーが残っていて、年末までカレンダーを眺めるのが楽しい年がありました。
 そんなこともあって、4年前の1月には「巴水展」と聞いて立川のデパートまで出かけたこともありました。今、私の部屋の壁や書棚には大小四枚、「雨の春日大社」「雪の厳島神社」「桜の錦帯橋」「藤の亀戸天神」の絵が飾ってあります。

 おそらく、私が巴水の版画にちょっと思い入れがあることなぞ、ご存じなかったはずの知人から、その展覧会の話題が伝えられるのというのも、なんとも不思議な感じですが、人生って面白いですね、ステイホームで陰鬱な気分の中、おかげさまで前向きな気分を呼び覚ますことができました。

 聞くところによると、緊急事態宣言下の東京では、閉館したくなかった国立の博物館や美術館も、仕方なく東京都の指示に従うことになったようですが、神奈川に発出されている「まん延防止等重点措置」とか、藤沢の先は茅ヶ崎までで、相模川以西にある施設の運営については、今のところ連休明けも通常通りということを確かめて、

 昨日、楽しみにしていた
  平塚美術館へ
  

 なかなか立派な美術館。KAZU君が生まれた2008年の7月、高校野球観戦の帰りに「絵本展」を見に来て以来13年ぶりでしょうか。

 もちろん、今日は「絵本」ではありません
  「版画展」です
  

 巴水の版画の定番といえば、雪の増上寺山門に女性が傘を深く差している縦版の絵でしょうか。浮世絵を並べている浅草のお土産店にもありましたから。
 でも、今回知ったのですが、雪の増上寺の版画は、他に男性の姿が描かれているものと、横版で男女3人が佇んでいる作品の、全部で3枚あるようです。

 その、横版の
 「雪の増上寺」
  

 ご心配なく、これは「撮影可能」という表示のある作品でしたから。ふつう、展覧会で出品作の撮影を認めることはありませんが、どういう事情があるのか、その上でどういう基準で指定したのかはわかりませんが、数点の作品に「撮影可能」という案内がありました。

 これは「鶴岡八幡宮」の絵ですが、絵の左に、
  こんな具合に
  

 この絵、左の大銀杏から鎌倉の「八幡様」と推測できますが、晩秋の淡い日射しとはいえ、全体的に明るさが漂っているのが印象的でした。
 というのも、実は、巴水とくれば、「夕暮れ」「月」「雨」「雪」といった、やや暗い色調の絵が多いからなのですが。

 ということで、「八幡宮」の絵のような明るい色調の作品も含めて、今回も数多くの作品の前に佇みましたが、感動的だったのは、やはり、巴水特有の哀愁漂う色調の中に描かれた大正から昭和、戦前戦後の日本の原風景に、日本人としての郷愁をいやが上にも呼び起こされてしまうところでしょうか。


   巴水展余韻の耳に四十雀  弁人


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