チムどんどん「明石通信」&「その後」

初孫との明石暮らしを発信してきましたが、孫の海外移住を機に七年で区切りに。現在は逗子に戻って「その後」編のブログです

梅雨時を彩る花を求めて

2013-06-27 16:07:22 | お出かけ・散策
6月27日(木)

 空梅雨が心配された関西でしたが、6月の後半になって、まとまった雨が何回も降り、明石も平年値を大幅に上回る月間雨量となりました。

 今週の初め、梅雨の合間の夕方でした。KAZU君と保育園の帰りに線路脇の道を歩いていると、この時期を彩る薄紫の花が咲いていました。

  私の好きなアガパンサスです
  

 最近、駅に出る道がもう一つできたのと、雨の日などは車でまっすぐ帰ることが多くて、たまにこの道を通っても、いつも電車のほうばかり見ていたのでしょう、気がつきませんでした。

 この花を見ると、真夏間近かという感じになります。そういえば去年の今頃だったでしょうか、堀切菖蒲園に出かけた時にお店で手にした花菖蒲のかわいい造花、今でも部屋に飾ってあって、目を遣りながら、どこか花のきれいな所に行ってみたくなりました。

 神奈川にも、大船に県立のフラワーセンターがありますが、兵庫にも県立フラワーセンターがあるのです。
 実は、先月の下旬に、石楠花やアヤメでも咲いていないかなと一度訪れたのですが、

 予想だにしなかった、
  水曜が休園日ということで入れませんでした
   

 今度は火曜日に。
  もちろん新しい車で
  

 場所は加西市。と言っても、関西の地理に詳しくないと位置をイメージするのは難しいと思います。明石の西の加古川から北へ20キロくらいでしょうか、明石の北に、三木市と小野市がありますが、そのさらに向こう、西脇市の手前に加東市があって、その西側になります。車は明石から一般道を走って1時間ほどです。

 園内に入ると、手入れの行き届いた花壇。
  葉の鮮やかなアマランサス
  

 可憐に咲きほこるクレオメの向こうに
  大きな池があって
  

 その手前、ハンゲショウが
  一角に身を寄せ合っていました
  


   雨上がり白さ眩しき半夏生   弁人


 オレンジの色の花。
  ノウゼンカズラでしょうか
  

 でも、水辺があるのに、菖蒲やアヤメの類は見当たりません。案内図を見ると、池の向こうに「しゃくなげ園」とかがあるので歩いて行くと、

 もうすっかり終わっていて、
  花の名残りすらありません
  

 ところで、

 この公園には、
  西洋式の水の流れと噴水があって
  

 入り口の近くには
  立派な温室もあります
  

 そして、至るところに花壇がきれいに整備され、どちらかというと、西洋的なフラワーガーデンといった雰囲気です。そんなこともあってか、菖蒲やアヤメなどのお目当ての花には出会えませんでした。春先のスイセンなどはどうなのでしょうか、もしかすると、期待していたのに見られなかったということもあるかもしれません。

 そういえば、私の好きなアガパンサスは外来の花のはずですが、今では珍しい花ではなくなったのか、園内には見当たりませんでした。

 紫陽花はありましたが、
  あまり目立たないところに咲いていました
  


   物陰に居てなほ紫陽花の鮮やかに  弁人


 不思議な風情の木。
  触ったらどこかへ飛んで消えてしまいそう
  
 名札に「けむりの木」とありました。もちろん、西洋の木なのでしょうが、近くを歩いていた人の話を耳にしていると、この、何とも言えないふわふわとした煙のような綿菓子のような花が、どことなくおしゃれな感じで、最近、玄関先などに植える木として人気があるのだとか。苗木なんかが植木屋さんに置いてあるのでしょうか、知りませんでした。


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「決断の初夏?」車を買い変えました

2013-06-21 23:08:50 | 身辺雑記
6月21日(金)

 明石の部屋は駅に近いとはいえ、買物やKAZU君の迎えや小旅行等、車は必需品です。

 2008年の9月でした。まずは車に積めるだけ荷物を詰め込んで明石にやって来ました。その車は、2003年の2月に手にした2000㏄のフォレスターです。

 「たまにはフォレスターで逗子に帰りたい」と時々思いましたが、4年半、一度も車では帰っていません。逗子の家は道もカーポートも狭く、小さな車しか入りません。こちらに来る前は、外に駐車場を借りていたのですが、もちろん解約して来たので、帰るに帰れなかったのです。

 それに、玄関脇にあるカーポートには息子の軽自動車が置いてあって、車が必要な時は、それを借りればなんとかなっていたからです。
 ところが、今年に入って息子がその車を東京へ持って行ったので、最近は逗子の家に帰った時になにかと不便になりました。

 それに、フォレスターは車検を4回も経た車です。よく走るし愛着もありましたが、さすがに不具合も時々起きて、修理費もかさむようになりました。

 そんな事情もあって、去年の秋から、逗子まで片道600キロ、その位はなんとか走れる小型の車に変えたいと思い始めていたのですが、やはり、家に入る路地と置き場を考えると決心がつきませんでした。

 4月の末に帰った時、玄関脇のカーポートをにらみながら、邪魔な縁石を削り、カーポートの柱と門扉の一部を取っ払って間口を広げればなんとかなるかもしれないと判断、その工事が今月末にでき上がることになりました。

 「さあ、7月に帰る時は車だ」と、車の品定めに入ったのですが、これがなかなかうまく行かないのです。
 住民票を神奈川から移していないので、横浜ナンバーの車を購入するのが自然で、こちらで購入すると、神奈川の陸運局との間を一往復回送させるという話なのです。そうするともちろん費用がかさみ、下取り代くらいは吹っ飛んでしまいます。
 ところが、実は、こちらで神戸ナンバーの車を購入することが可能だということがわかったのです。ただ、そういう事情で購入する人がほとんどいないので、どこのディラーの営業マンもその辺の事情に疎かったようです。

 さて、一件落着。ハイブッリッドにしようかとか、モデルチェンジが近いのではないかとか、気に入った色がないとか、迷うことばかりでしたが、悩んでいたら7月に間に合わないということで、

 こういう車になりました。
  ホンダのフィットです
  

 せっかく明石で買った車。
  ナンバーは東経135度に因んで
  

 その子午線にいちばん近い神社、
  人麻呂を祀った柿本神社へ
  
 天文科学館のすぐ裏にあって、境内からは鳥居の向こうに明石海峡も目に入ってきます。

 安全を祈願して
  お祓いをしていただきました
  


   子午線を西へ東へ夏新車   弁人


 当初は、16日の土曜日の大安の日に納車の予定だったのですが、やはり、住民票と車庫証明の住所が異なるということで、手続きが不慣れで順調に進まず、新車のお祓いは18日になってしまいました。

 そうなんです、18日は、前記事の通り、広島で野球観戦の日だったのです。ナイターなのでホテルに一泊。新幹線で行く予定ではあったのですが、やっぱり、こんな日に試走しない手はないでしょう、さっそく山陽道をひとっ走り、二日間で往復600キロ弱を走って来ました。

 走りの感想。一般道では、なんの苦もなくスムーズに走りますが、前の車に比べると、排気量も小さくてターボも付いていないので、高速道の上り坂にさしかかると、力のなさを露呈してしまい、かなりがっかりしてしまいました。
 でも、燃費は半分以下で文句は言えません。まあ、そんなに急がなければ、逗子まで帰れるメドも立ちました。

 心配は一つ。もちろん、車幅とか回転半径とかホイールベースとかを考慮して決めたのですが、はたして、玄関脇のカーポートに本当に出入りできるのかどうか、これだけは、来月半ばに帰ってみるまでわからないのです。


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広島マツダスタジアムで「二刀流」拝見

2013-06-20 14:56:29 | スポーツ観戦等
6月20日(木)

 プロ野球のセパ交流戦が終わりました。「投手の4本柱が順調に投げれば優勝も」と期待したカープは、残念ながら11勝13敗と勝ち越すことすらできませんでした。

 さて、その最終戦。5月下旬の日本ハムとの試合が一つ雨で流れ、そのゲームが一昨日の18日に回ってきました。
 情報によると、どうも日ハムの先発は二刀流で話題の大谷君らしいので、チケットの残を調べるとまだ大丈夫。それではと、梅雨空を心配しながら広島へ向かいました。

 打順は9番という噂ですが、
  はたして栗山監督の胸中は?
  

 「気合い入っているか?
  新人にひねられるなよ」
  

 ファンはやきもきしてますが、
  スライリーは気楽なもんで
  

 スターティングメンバー発表。なんと、
  「5番、ピッチャー、オオタニ!」
  

 試合開始。
  大谷君、1回裏に備えて早くも肩慣らし
  

 初回の日ハムの攻撃。四球でランナーが一人出ました。その時点でふつうなら4番の中田まで回ります。当然、その時はネクストバッターサークルに入っていなければなりません。したがって、肩慣らしは早々に終了しましたが、中田は三振で結局5番までは回ってきませんでした。

 ということで、大谷君は二回の先頭打者になりました。そこでセンスの良さを発揮、いきなり打球が1塁ベースに当たるツーベースで出塁。ところが、6番のバントで三塁へ進むも、続くは下位バッターで連続三振。まあ、三塁ベースにいてスタートを切らなかったこと、二人とも三振だったのはよかったのかもしれませんが、やっぱり肩慣らしが十分にできません。大丈夫かなと思っていると、案の定その裏、先頭の松山にホームランを打たれました。

 ストレートは150キロ以上、初回、丸には最速の157キロを記録していましたが、やはり二刀流は難しい。三回には投球リズムが悪くなったのか、三つの四死球で満塁にし、内野ゴロがゲッツー崩れになって、ノーヒットながら2点を献上、結局、失点3で5回からライトへ下がってしまいました。

 試合は、大谷君がマウンドを下りた後、日ハムが逆転勝ちをして、カープの交流戦負け越しが決まりましたが、大投手になるかもしれない器の持ち主は勝利投手になれませんでした。

 たしかに、彼は投打ともにすばらしい能力とセンスを持っています。でも、こんな使い方をしていたら、大成できないのではないかと心配になりました。
 せめて、投げる時は9番でないと負担が大きすぎます。そして、投げる時も打席に入るとなると、DH制のパリーグには向いていないのかもしれません。

 結論。そうそう簡単には宮本武蔵にはなれないということでしょうか、やはり現実には、プロ野球の世界で「二刀流」はかなり難しいのです。どっちで大選手になるか結論が出せないのなら、サイコロを振るしかないでしょう。はたして、本人と栗山監督にその度胸があるかないかちょっと心配です。


   梅雨空に天賦の才も湿りたり   弁人


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「梅雨明け?」「まさかね」

2013-06-17 14:29:35 | KAZU君
6月17日(月)

 世の中というのは、まったく先が読めないもので、10日ほど前に、6連敗を喫したカープの不甲斐なさをぼやいたところ、突然勝ち出して、なんと5連勝という結果になりました。もっとも、その後また2連敗して帳尻を合わせつつありますが。
 そして、前回の記事で「カラ梅雨が心配」とつぶやけば、翌日の土曜日は、終日まとまった雨に見舞われました。まあ、「恵みの雨」と言ったほうが良さそうで、関西ではホッとした人も多かったようです。

 とはいうものの、「待ちに待った?雨」は一日だけで、翌日の日曜日は、朝から夏の太陽が照りつける暑い日となりました。
 思わず「梅雨明けなの?」と言いたくなりますが、週明けからは少しぐずつくという予報もあり、ここは「まさかね」ぐらいに言っておいたほうがよさそうです。


 さて、その真夏のような空が広がった昨日の日曜日。淡路島の公園で水浴びをするというKAZU君にご同行いたしました。

 まず向かったのは、
  4月にも遊んだ「県立淡路島公園」
  

 前日の雨で、紫陽花も息を吹き返したかと思いきや、

 水遊び場を見下ろす紫陽花は、
  やはり干からびそうな気配
  

 もちろん、KAZU君は
  お花どころではありません
  

  涼を求めて、お池にドボン
  

  お昼は、近くのレストランでバーベキュー
  
   

 せっかくの楽しい休日。以前だったら、お昼のあとはお目々がトローンとしてくるところですが、「もっと水遊びがしたい」と元気いっぱいでした。

 そこで、
  次は明石海峡公園へ行ってみました
  

 屈託のない子どもたちの喚声。
  うらやましい限り
  
   


   慈雨僅か裸足の子等の水しぶき  弁人


 最後にこういう約束がないと、
  なかなか帰途につけません
  

 ということで、この日のKAZU君、雨にたたられた土曜日のモヤモヤを吹き飛ばす大満足の一日となりました。


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六月に青空いっぱいの西日本

2013-06-14 16:04:31 | 身辺雑記
6月14日(金)

 空梅雨で水不足の心配がさかんに報道される関西。

 先週末に台風が近づいて来て、9日の日曜から火曜日までの三日間は厚い雲に覆われ、いよいよ梅雨本番かと思われましたが、その台風、突然進路が東にそれて、5月の半ばに明石に来て以来、ぽつぽつと雨が落ちて来たかなという記憶が一、二度あったくらいです。

 12日の水曜日の朝、カーテンの隙間から入る光がやけに眩しくて目を覚ましました。快晴です。ジョキングの予定を散歩に変えて海岸へ行くと、

  水面にキラキラと星がきらめくように朝日が射し込み
  

  夏とは思えない澄みきった海と空が目の前に
  

  淡路島へ向かう高速船もスイスイと
  


   夏空にいよいよ青し瀬戸の潮   弁人


  目にしたことのないフェリーが通過
  
 宮崎から大阪へ向かう「みやざきエキスプレス」です。ふだんは四国沖を航行するフェリーですが、太平洋上には進路を変えた台風が居座っているので、瀬戸内海へ迂回してきたのでしょう。

 それにしてもいい天気です。こんなに海と空とが青く輝いて、淡路島がくっきりと目の前にある日は年に数回くらいしかないでしょう。

 ところで、朝から気分も爽快で申し分ないのですが、心配なのは、やはり水不足。この日、大阪より気温が低めな明石でも、昼過ぎには、この夏初めて30度を越える真夏日となりました。

 道端の紫陽花も咲くには咲いたが、
  今にも干からびそうです
    


   冷や汗も乾きし紫陽花夏の空   弁人


  夕方、保育園から帰るKAZU君
  
「お空、青いね。おじいちゃん、あの船、タンカーなんやんね」
と、電車を見ながら、この日は、目が海の方にも向いていました。

 今は一年でいちばん日が長い時期です。KAZU君と別れて、丘の道を通って帰ると、

  まだ海が輝いています
  

 夕暮れ時になっても見晴らしが良いので、そのまま海岸まで歩いて行ってみると、西の空はかなり雲が厚く垂れ込めていましたが、まだ空気は十分に澄んでいて、

  久しぶりに小豆島を見ることができました
  


   オリーブの島影揺るる夏の夕   弁人


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どんよりとした雲の下で「時の記念日」

2013-06-12 21:45:57 | 明石風物
6月12日(水)

 一昨日の10日の月曜日は「時の記念日」でした。

 まあ、6月は祝日がない月ということもあって、ふつうはあまり注目されない記念日ですが、明石は東経135度の標準時子午線の通る町ということで、この時期はいろいろな催しがあります。

 週末までは、まさに空梅雨と言うべく晴もようの毎日でしたが、少し梅雨らしくなったのか、台風の影響もあるのか、日曜日からお日さまが隠れて、今年は厚い雲に覆われた「時の記念日」となりました。

  恒例、この日だけは入館無料の天文科学館へ
  

 入館料無料といっても、私は年間パスポートを持っているので関係ないのですが、この日は「子午線通過記念証」という記念品がもらえるので楽しみなのです。

  今年も一昨年と同じく「絵はがき」でした
   

 実は、去年は母を見送る前だったので、6月のこの時期も明石を留守にして病院通いの日々でした。ということで、昨年の記念証を手にしていないのがちょっと心残りになっています。
 天文科学館には、過去の記念証を展示してあるコーナーがあるのですが、一昨年のものまでしか入っていないのです。秋にシルバー天文大学で出向いた時に聞いたところ、昨年もやはり絵はがきセットだったそうで、絵はがきはどうも三年連続のようです。

 ところで、この日は平日とはいえ、もちろんプラネタリュウムも無料、整理券をもらわないと入れない盛況なので遠慮して、

  展望室に上って梅雨空を眺め
  

  天気がよければ、こんな感じなのですが
  

  下に下りて、日時計広場から明石海峡を眺めて
  

  時の道を歩いて帰りました
  


   梅雨雲に煙る子午線時の町   弁人


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「空梅雨」なのに湿ったままか、広島カープ

2013-06-07 19:28:01 | スポーツ観戦等
6月7日(金)

 水無月に入って最初の記事を、湿った話題にするのは少々ためらいますがご勘弁を。

 ペナントレース、どのチームも年間144試合戦いますが、今年、私のところからすぐ行ける神戸のほっともっと球場にカープが来るのは一試合だけなのです。それが先日の6月3日のことでございました。

 春先に日程が発表された時からカレンダーに赤丸を記し、早々にチケットを手配。6月初めは明石にいなければと思いながら、梅雨時だけに雨に見舞われないことを願ってこの日を待っておりました。

 幸い、空梅雨ということで、
  絶好のナイター日和なのでございます
  

 でも、本当は、球場には足どり重くやって来たわけで・・・。


 それでは、今日の嘆きの「つぶやき」

 そもそも、セパ交流戦は日程が楽なので、計算できるピッチャーが4人くらいいると、かなり強いはずなのです。

 そして我がカープには、他球団もうらやむ4本柱、マエケン、バリントン、大竹、野村と、ちゃんと計算できる投手がそろっているではありませんか。つい先日までは、セリーグの防御率ランクのダントツトップ(いちおう今日現在でもトップ維持)にマエケンが立ち、バリントン、大竹も続いて、ベスト4に3人が肩を並べておりました。
 そんな状況でしたので、まあ、たまに誰かが不調でも交流戦での優勝争いは間違いないと楽観していたのですが。

 ところがところが、カープの誇るその4人衆、順番は違いますが、5月の末から立て続けに打ち込まれて4戦連続の大敗。ほっともっとフィールドにやって来たこの日は、交流戦に時々ある連戦の最終日。投手ローテーションも谷間で、はじめから勝てる気配がしませんでした。

 案の定、この夜もけなげなカープファンの大声援も虚しく、1-5で為す術なしの結果となりました。

 昨夜、ロッテに勝って、なんとか連敗は6で止まりましたが、これから頑張って3位に入っても、勝率5割に満たない形でクライマックスシリーズに行ったりしたら、これもなんとも情けない。


 そんな嘆かわしい現実の中、今日は少々ぼやかせていただきます。


 エースのマエケン。2月に宮崎で見た時からイヤな予感がしていたとおり、WBCでの急仕上げが確実に響いています。肩や背中に張りのある状態の中で、バックに足を引っ張られて負投手になっても、あきらめずに最少失点に抑える投球を続け、本当にすばらしい投手になったものです。でもやっぱり無理がたたって、とうとう今季二度目の登録抹消となりました。しばらく休養したほうがいいかもしれません。

 バリントン。中5日のローテーションをしっかり守り、12球団でもダントツの投球回数に達しています。しかし、なぜか彼が投げる時はバックの援護がありません。過去にも時々そういうピッチャーがいましたが、ヤクルトの石川にしても、日ハムの武田にしてもシーズン後半から勝ち星が付いたので、これから期待できるかもしれません。でも、やっぱり投げ過ぎだという感は否めません。

 大竹はずっと好調を維持してきたこともあり、いずれ小休止の時期が来るかもしれないと覚悟していたので仕方ありません。

 評論家諸氏から「二年目のナントカ」とやら言われて初めは勝てなかった野村。私はキャンプからの調整不足だと思っていますが、ここに来て彼らしい緻密な投球ができるようになったので、これから頑張ってくれないと困ります。

 セットアッパーの今村君。今年はぜーんぜんダメです。いい球投げるのに、「一球入魂」の気魄に乏しく、時々不用意に好球を放り込んでしまいます。WBCの一員だった経験が今のところ生きていません。

 と、投手陣についてコメントしてきましたが、不振の最大の原因、本当に不甲斐ないのは攻撃陣です。

 例年のごとくホームランが少ないのですが、これは仕方がありません。ただ去年と違うところは、チーム打率がそこそこで、盗塁数は12球団中群を抜いている点です。
 それでも勝てないのは、そういうチームの特徴を生かしきれないからです。簡単に言うと、野球が下手クソ。好球必打が全くできない。初球からボール気味の球に手を出す。それでいてチャンスの押せ押せの時に好球を見逃す。そして追い込まれてから粘れない。

 プロ球団ですから監督の周りにはコーチがわんさといるのに、どうして指導ができないのか不思議で仕方ありません。今年は新井打撃コーチが加わって、丸選手の成績なんかもすばらしくよくなったのに、やっぱり監督の考え方なのでしょうか。堂林選手の使い方なんかを見ても、野村監督はかなり頑なで柔軟性が乏しいように感じます。まあ、強情なところがないと監督なんかできないのでしょうが。

 とは言っても、昨日対戦したロッテなんか、監督が変わって強くなったような気がします。ホームランを打てそうなのは井口くらいしかいないのです。ところが、他のバッターがバットを短く握って反対方向にも鋭い打球を放ち、つなぐわつなぐわ。昨日は負けはしたものの、先制点はスクイズです。
 要するに、どうやったら点が取れるか、試合に勝てるかという考え方がしっかりしていて、それが選手にしっかりと浸透している。ライオンズの黄金時代を支えた名捕手の伊東勤、さすがです。

 ところで、今年のカープは内野の守備がガタガタで失策も12球団トップ。テレビの前で、「キャンプでいったい何やっとったんや」と叫びたくなります。
 それどころか、守備体形もお粗末で、例えば、1点勝負の終盤の守備。2アウト2塁。当然、外野は極端な前進守備。ゴロのヒットに備えたシフトにしているのに、ファーストもサードの堂林もベース寄りを空けているのです。そこを抜かれたら外野手がいないのに、ベンチからも外野手からもなんの指示もないのです。

 こんなこと、かつてのカープじゃ考えられなかったことです。かつて高校野球に関わっていた頃は、横浜スタジアムに行くのが楽しみで、見晴らしの良い上段の席から、カープの守備位置と打球に対する動きやフォーメーションを観察に行ったものです。とにかく、ジャイアンツみたいな野球で勝てるわけがないのですから、もっともっと勝つために真剣に取り組まないと、高校野球に笑われてしまいます。
 カープ愛に燃えるタクローコーチ、なんとかして下さい、お願いします。

 以上、今回の嘆息はここまで。


   鯉幟下ろされ梅雨に入りにけり  弁人


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