7月29日(金)
高校野球の地方大会も大詰めです。甲子園へ名乗りを上げた学校もたくさんありますが、兵庫も神奈川も、今日29日が決勝戦です。
兵庫大会は昨年まで明石球場がメイン会場でしたが、今年から準決勝以降はオリックスバッファローズの準本拠地の「ホットモットフィールド神戸」(かつてのグリーンスタジアム、去年まではスカイマークスタジアム)になりました。
我が家から便利で伝統のある明石球場ですが、十分な広さはあるものの、内野の観客席は数千ほどで、いかにも地方球場という雰囲気は否めず、なぜ神戸のスタジアムを使わないのだろうと思ってきたこともあって納得しています。
明石球場、5回戦
地元明石では、春の県大会を市立の明石商業が制したので、かなり盛り上がっています。この日も明石商業は加古川東に快勝、ベスト8に名乗りを上げました。
地域性もあるのでしょうが、兵庫県大会ではベスト8の半分が県立校、なんと明石商業を含めて5校が公立校ということになりました。
26日、準々決勝のホットモットフィールド
公立校が多く残ったとは言え、なんとなく優勝するのは報徳学園か東洋大姫路の私学になりそうという予想をしていましたが、報徳学園がこの日神戸国際大付属に敗れました。
期待の明石商業は残念ながら東洋大姫路の好投手の前に屈し、春準優勝の社(やしろ)高校も同じ県立の川西緑台に敗れました。
とは言え、春のセンバツでベスト8に入った加古川北が勝ち残り、私学2校と県立2校が相対する準決勝となりました。
昨日、準決勝
内外野天然芝の本格的な球場というのは日本では広島とここだけだと思います。とにかく申し分のない球場で、交通の便も良いのに観客はそんなに多くはありません。とにかく神戸市営地下鉄の改札口が運動公園の中にあって、すぐ目の前にチケット売り場があるのですから。
考えてみると、神奈川の高校野球熱というのは少し特殊なのかもしれません。大会終盤の横浜スタジアムの熱気は大変なものです。外野席まで満員になるのですから。このくらいの観客だと、いかにも地方大会という感じでのんびり観戦できます。
ところで、「ホットモット」という名前の球場なのですから、もっとお弁当を売っていてほしいのに、売店が少なくて往生しました。12時前に並んでいたのですが、「焼きそば売り切れました。カレーあと3人分しかありません」という声がむなしく響いて来ました。
それはともかく、決勝は、県立の加古川北と私学の東洋大姫路の対決となりました。
加古川の投手井上君がやや疲れ気味の感はありますが、甲子園での実績があるので好勝負になるかもしれません。一方、甲子園のマウンドに立てるかどうかわかりませんが、東洋大姫路のエース原君は群を抜いています。まるでプロ野球を見ているかのような見事なストレートで三振を取ります。下半身を鍛えて大人の身体になったらすごいピッチャーになりそう。ドラフトでカープが引き当てないかなあ。
駆けめぐる夏の夜の夢快速球 弁人
ところで、先日逗子に帰っている時に、二度ほど神奈川大会の球場に足を運びました。実は応援したい学校があったからです。
私が野球部の指導をしていた時の卒業生のH君が横須賀の高校で監督をしています。そのチームが昨年秋の県大会でベスト8に。また横浜の学校で監督をしているT氏はかつての同僚ですが、彼のチームは春の県大会のベスト8です。組み合わせの妙というのでしょうか、図らずもこの二校が3回戦でぶつかってしまったのです。
試合は延長戦の末、元同僚の学校が勝利し、5回戦では私学を相手に延長15回引き分け再試合で惜しくも敗退という結果でした。
神奈川はとにかく私学が強く、結局ベスト8に公立校はひとつも入れませんでした。そしてその中に春のセンバツの頂点に立った東海大相模が入っていないのです。甲子園への道のりは本当に遥か彼方の感じです。
地元の関係者しか知らないことかもしれませんが、実は、全国の人口30万以上の都市で甲子園の出場校を出していないのは横須賀市だけという話があります。もともと三浦半島には野球に力を入れる私立高校がなかったのと、神奈川は交通の便が良く、有望な選手が横浜湘南方面に流れて行ってしまうからなのです。
H君の率いる学校は地元の中学生を幅広く受け入れられる態勢もあるので期待しているのですが、やはり強豪私学の壁を突破するのは至難の業と言わざるを得ません。仮にベスト16くらいでなんとか一つ壁を突き破っても、あと三枚もの壁が残っているのですから。
もう一つ、H君の2年先輩のK君。前にも書きましたが、甲子園のアンパイアです。前述のホットモットフィールドでの東洋大姫路と明石商業の試合でも主審をしていました。
ろくな指導はしませんでしたが、自分の手許から巣立って行った人間が活躍しているというのはなんともうれしい限りです。
思ひ出に冷や汗もあり蝉時雨 弁人
とにもかくにも、今日はテレビが楽しみな一日になりましたが、残念ながら、こちらでは神奈川県の決勝戦は見られないのでインターネットが頼りです。
高校野球の地方大会も大詰めです。甲子園へ名乗りを上げた学校もたくさんありますが、兵庫も神奈川も、今日29日が決勝戦です。
兵庫大会は昨年まで明石球場がメイン会場でしたが、今年から準決勝以降はオリックスバッファローズの準本拠地の「ホットモットフィールド神戸」(かつてのグリーンスタジアム、去年まではスカイマークスタジアム)になりました。
我が家から便利で伝統のある明石球場ですが、十分な広さはあるものの、内野の観客席は数千ほどで、いかにも地方球場という雰囲気は否めず、なぜ神戸のスタジアムを使わないのだろうと思ってきたこともあって納得しています。
明石球場、5回戦
地元明石では、春の県大会を市立の明石商業が制したので、かなり盛り上がっています。この日も明石商業は加古川東に快勝、ベスト8に名乗りを上げました。
地域性もあるのでしょうが、兵庫県大会ではベスト8の半分が県立校、なんと明石商業を含めて5校が公立校ということになりました。
26日、準々決勝のホットモットフィールド
公立校が多く残ったとは言え、なんとなく優勝するのは報徳学園か東洋大姫路の私学になりそうという予想をしていましたが、報徳学園がこの日神戸国際大付属に敗れました。
期待の明石商業は残念ながら東洋大姫路の好投手の前に屈し、春準優勝の社(やしろ)高校も同じ県立の川西緑台に敗れました。
とは言え、春のセンバツでベスト8に入った加古川北が勝ち残り、私学2校と県立2校が相対する準決勝となりました。
昨日、準決勝
内外野天然芝の本格的な球場というのは日本では広島とここだけだと思います。とにかく申し分のない球場で、交通の便も良いのに観客はそんなに多くはありません。とにかく神戸市営地下鉄の改札口が運動公園の中にあって、すぐ目の前にチケット売り場があるのですから。
考えてみると、神奈川の高校野球熱というのは少し特殊なのかもしれません。大会終盤の横浜スタジアムの熱気は大変なものです。外野席まで満員になるのですから。このくらいの観客だと、いかにも地方大会という感じでのんびり観戦できます。
ところで、「ホットモット」という名前の球場なのですから、もっとお弁当を売っていてほしいのに、売店が少なくて往生しました。12時前に並んでいたのですが、「焼きそば売り切れました。カレーあと3人分しかありません」という声がむなしく響いて来ました。
それはともかく、決勝は、県立の加古川北と私学の東洋大姫路の対決となりました。
加古川の投手井上君がやや疲れ気味の感はありますが、甲子園での実績があるので好勝負になるかもしれません。一方、甲子園のマウンドに立てるかどうかわかりませんが、東洋大姫路のエース原君は群を抜いています。まるでプロ野球を見ているかのような見事なストレートで三振を取ります。下半身を鍛えて大人の身体になったらすごいピッチャーになりそう。ドラフトでカープが引き当てないかなあ。
駆けめぐる夏の夜の夢快速球 弁人
ところで、先日逗子に帰っている時に、二度ほど神奈川大会の球場に足を運びました。実は応援したい学校があったからです。
私が野球部の指導をしていた時の卒業生のH君が横須賀の高校で監督をしています。そのチームが昨年秋の県大会でベスト8に。また横浜の学校で監督をしているT氏はかつての同僚ですが、彼のチームは春の県大会のベスト8です。組み合わせの妙というのでしょうか、図らずもこの二校が3回戦でぶつかってしまったのです。
試合は延長戦の末、元同僚の学校が勝利し、5回戦では私学を相手に延長15回引き分け再試合で惜しくも敗退という結果でした。
神奈川はとにかく私学が強く、結局ベスト8に公立校はひとつも入れませんでした。そしてその中に春のセンバツの頂点に立った東海大相模が入っていないのです。甲子園への道のりは本当に遥か彼方の感じです。
地元の関係者しか知らないことかもしれませんが、実は、全国の人口30万以上の都市で甲子園の出場校を出していないのは横須賀市だけという話があります。もともと三浦半島には野球に力を入れる私立高校がなかったのと、神奈川は交通の便が良く、有望な選手が横浜湘南方面に流れて行ってしまうからなのです。
H君の率いる学校は地元の中学生を幅広く受け入れられる態勢もあるので期待しているのですが、やはり強豪私学の壁を突破するのは至難の業と言わざるを得ません。仮にベスト16くらいでなんとか一つ壁を突き破っても、あと三枚もの壁が残っているのですから。
もう一つ、H君の2年先輩のK君。前にも書きましたが、甲子園のアンパイアです。前述のホットモットフィールドでの東洋大姫路と明石商業の試合でも主審をしていました。
ろくな指導はしませんでしたが、自分の手許から巣立って行った人間が活躍しているというのはなんともうれしい限りです。
思ひ出に冷や汗もあり蝉時雨 弁人
とにもかくにも、今日はテレビが楽しみな一日になりましたが、残念ながら、こちらでは神奈川県の決勝戦は見られないのでインターネットが頼りです。