4月19日(土)
高田城址の夜桜をカメラに納めた翌朝、高田から糸魚川へ向かい、「日本海ひすいライン」(旧北陸本線)で富山方面へ。
かつては、断崖絶壁の難所、
親不知海岸の荒波

朝の高田は小雨模様でしたが、まったく、素晴らしいお天気になりました。
と思いきや、そんなに距離はないのに、路線が「あいの風とやま鉄道」に変わって富山県に入ると俄かに空が暗くなって、目的の駅、朝日町の泊駅に着くと、なんとざんざん降りの雨。
どうも、暖かい空気が残っていたところに、突然、冬型の気圧配置になって、猫の目のように変わるおかしな空模様になっているもよう。
為すすべなく、駅の待合室で途方に暮れていると、次第に雨が収まり、「まったく、前日の高田駅と同じかぁ」とつぶやきながら、運よく駅前にやって来たタクシーに乗って桜並木のある舟川へ向かいました。
「この天気では、山は雲の中かな」と思っていましたが、タクシーを降りると、
南に立山連峰が

そして、これが
舟川沿いの桜並木

右岸(左側)の堤の向こう(南東方向)には
雪の残った山並み

花びらも雪消の水に洗はるる 弁人
先ほどの「立山連峰」は川の上流(右)方向ですが、その左に「後立山連峰」(白馬方面)、さらに東に「朝日岳」が連なっているという景観。
つまり、桜とコラボするこの山並みが見えなかったら、はるばるやって来た甲斐がないというところですが、今日は雲は多いものの、いちおう山並みも視界に入ってきますので、まずは「良し」としましょう。
でも、これでは「春の二重奏」?
実は、反対側の北西の田園地帯にチューリップと菜の花が育てられていて、この二つが加わると「四重奏」になるとかで、さっそく、お花畑のほうへ。
チューリップ畑の向こうが菜の花畑で、その先に
桜の堤と山並み


この朝日町でも、3月に29度という夏日があったようですが、強い寒波にも三度見舞われたようで、そんな天候不順も影響しているのでしょう、菜の花は「まだこれから」という感じ、いっぽう、桜はもう散り始めていますから、4つが揃うのはなかなか難しいのかもしれません。
まあ、今回は完璧ではなかったものの、「春の四重奏」、
ここに、「認定!」

咲けば春散るのも春といふことで 弁人