チムどんどん「明石通信」&「その後」

初孫との明石暮らしを発信してきましたが、孫の海外移住を機に七年で区切りに。現在は逗子に戻って「その後」編のブログです

埼玉の北本で桜を満喫

2018-03-30 19:03:41 | お出かけ・散策
3月30日(金)

 なんという暖かな春。というよりは初夏を思わせる陽気です。

 一昨日の28日は、大宮にあるKAZU君のお母さんの会社で、「子ども参観」という、子どもが親の会社を訪問する行事がありまして、夕方、私がKAZU君を会社へ迎えに行って、逗子まで連れて来ることになりました。

 首都圏は桜満開の折、ただ逗子から大宮まで往復するだけというのは能のない話。「ここはひとつお花見でも」と、朝のラッシュ時にもめげずに電車に乗り込みました。

 はじめは、もう少しゆっくり出て大宮公園辺りを歩くくらいでいいかなと思っていたのですが、ほかにも見ておきたい桜がありまして、大宮を越えて高崎線の北本駅へ向かいました。

 まずは、北里メディカルセンター行きのバスに乗って、11月の埼玉県民の日にKAZU君とバードウオッチングを楽しんだ、

  北本自然観察公園に
  

 バードウオッチングの時に手にした案内に載っていたのですが、ここには市の天然記念物に指定されている有名な桜がありまして、

 遊歩道を東へ歩いて行くと、
  見えてきました
  

 樹齢200年ほどの
  「エドヒガンザクラ」です
  

 次は、公園のこの桜と反対側へ向かいました。実は、西の出口の先に荒川が流れているのですが、その手前に「桜土手」とも言われている「城ヶ谷堤」という所がありまして、

 そこがお花見の
  名所になっているのです
  
 出店も並んでいます。ここは少しの間、満開のソメイヨシノの下でゆっくりしようかと思いましたが、かなり大きなボリュームの歌謡曲が流れているのが気になって、すぐにまた自然観察公園に戻ってしまいました。

 今度はオオシマザクラの下の道を歩いて
  南の出口へ
  

 公園を出ると、そこは石戸宿という所なのですが、ここにも一本、有名な桜が鎮座しています。

 それが東光寺の境内にある
  「石戸蒲桜」です
  

 「蒲冠者」の異名を持つ武将・源範頼が、この地で杖をついたのがきっかけで生まれた桜という伝説があり、それに因んで名付けられた樹齢800年、日本五大桜に数えられている名木ということです。

 このカバザクラ、エドヒガンザクラと
  ヤマザクラの交配種とか
  

 実は、北本市にはまだ桜の名所があって、それが「高尾さくら公園」。地図を見ると、ここから3キロちょっとの所なのですが、公園の近くにはバス停が見えません。そこで北里メディカルセンターまで桜並木の下を歩いてタクシーを呼びました。

 現れました。
  さくら公園
  

 入るとすぐに、桜のシンボルマークが
  出迎えてくれます
  

 ソメイヨシノも満開ですが、この公園は多種多彩な桜が植えられていて、それも見所になっています。

 中でも目を惹くのが
  「シダレザクラ」
  

 川の流れは見えませんが、公園の
  池の先がすぐ荒川です
  

 再び引き返して、色鮮やかな
  「ヨウコウザクラ」
  

 石戸宿の東光寺と同じ
  「カバザクラ」
  

 岩手の
 「ジョウザンザクラ」とありました
  
 ネットで検索すると、島根は益田の「城山桜」が出てきましたが、岩手の厳美渓に「貞山桜」があって、どうもそれらしい。

 八重の
  「コフクザクラ」
  

 「コヒガンザクラ」は
  まだ1、2輪
  

 「ヤマザクラ」も
  まだ咲いていませんが、
  

 「ベニヤマザクラ」(別名大山桜)は
  きれいに咲いていました
  

 公園を出ると、駐車場の脇が「阿弥陀堂」という墓地になっていますが、その墓地の一角に咲く
  「エドヒガンザクラ」も見事でした
  
 どうも、この桜も市の天然記念物に指定されているようです。

 さて、どこかにバス停があるかもしれないと駅方向へ歩いて行くと、大きな民家があって、その庭にもソメイヨシノのようですが、

 またまた満開の
  大木が目に入ってきました
  

 とまあ、こんな具合で、北本市でのお花見を十分に堪能し、夕方KAZU君を迎えにお母さんの会社へ行くと、

 ここでもきれいな桜が
  出迎えてくれました
  


   とり敢えず今日の埼玉春爛漫   弁人


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

名残り雪の中、KAZU君と春分の日のお出かけ

2018-03-22 16:10:28 | KAZU君
3月22日(木)

 すっかり春めいて桜も開花、東京では今週末にも満開になるかもという話もある中で、昨日の春分の日はうって変わって朝から冷たい雨にたたられる極寒の一日となりました。

 この日は、KAZU君のお母さんが休日出勤ということで、一日KAZU君と一緒に過ごすことになっていたのです。
 天気が良ければ、プランはいろいろあったのですが、天気予報を前に意気消沈。さてさて、どんなふうに過ごそうかと思案しながら雨の中大宮へ向かったのでしたが。
 KAZU君に会って、インターネットで屋内で遊べる科学館などを紹介するも、反応は今ひとつ。

「じゃ、どういう所に行きたいと思っているの?」
「うーん、成田って遠い?、カズクン、飛行機の博物館みたいな所に行きたいんだけどな」

 実は、KAZU君、最近「大きくなったら航空管制官になりたい」と言うようになって、4月から英会話スクールにも通うことになっているのです。
 いったい、どういうきっかけでそう思うようになったのかは聞いていませんが、いずれにしても、子どもが夢を持って何かに取り組む姿勢になるのはいいことですから、「そうなんだ、それはいいかもね」と励ましています。
 とはいっても、まだ10才に満たない小学生ですから、気持ちもくるくる変わるのかもしれません。でも、パソコンに向かうことも多いKAZU君の口から「ユーチューバーになりたい」などということばが出てこないのはうれしいかぎり。

 「それじゃ、所沢に航空の博物館みたいなのがあるらしいから、雨の中ちょっとしんどいけれど、行ってみようか」

 ということで、大宮から埼京線に乗り武蔵浦和で武蔵野線に、さらに新秋津で西武池袋線へと乗り継いで所沢に向かいました。
 武蔵野線から窓の外を眺めていると、見る見るうちに雨がみぞれに、そして雪に変わって、JRの新秋津駅から西武線の秋津駅へ歩く時には本格的な降り方になっていました。
 西武池袋線は一駅で、秋津の次の所沢駅でさらに西武新宿線に乗り換え、一つめの航空公園駅で下りると、駅前に名機「YS11」が鎮座。その脇を歩いて行くと、そのまま広い公園に入って行くことができます。

 さすがに、この辺の桜は
  まだつぼみのままで
  


   雪浴びて二度寝決め込む桜かな   弁人


 歩くこと10分ほど、
 「所沢航空発祥記念館」です
  

 建物の名前に「発祥」とあるとおり、ここは日本で最初の飛行場ができた所で、前にはその滑走路の跡もあって、お天気が良ければかなり楽しそうな公園です。
 ところで、航空管制というと、空港にある高い塔を思い浮かべますが、この記念館の先には、「東京航空交通管制部」という、東日本から西日本のかなり広い空域を管理している重要な施設があって、所沢と航空との深いつながりがうかがわれます。

 館内に吊るされているのは
  年代物の軍用機とヘリコプター
  

  操縦席にも座れます
  

 窓の外の雪景色の中に
  アメリカ製の「C46」輸送機
  

 でも、KAZU君の目的は、もちろんそういう飛行機を見学することではありません。

 メインは管制官の
  仕事の紹介コーナー
  
  

 
   春の雪将来の夢膨らみぬ   弁人


 ところで、空模様の具合もあったのでしょうか、祝日なのにそんなに混み合ってなく、館内のレストランもすんなり座れてラッキーでした。

 昼食の後は、フライト
  シュミレーターのコーナーへ
  
  

 ショップで飛行機の模型も買ってもらって、KAZU君大満足。14時半を過ぎて外へ出ると、雪はみぞれに変わっていましたが、

 寒い中、名残の雪景色を眺めながら
  歩いて駅へ
  

 結局、往路のルートが最善なのかもしれませんが、ここは西武新宿線の駅ですから、北へ向えば川越です。どうせ途中で歩かなければならないのならと、本川越行きの電車に乗ってみましたが、本川越駅とJRの川越駅はちょっと離れている上、なにしろ寒い。冷たい雨の中歩くのはもういいかとバスに乗り、JR川越線で大宮へ戻って来ました。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

戸惑うほどの、いきなりの「春の到来」

2018-03-15 11:45:25 | 逗子風物
3月15日(木)

 春一番が吹いて、やっと春の到来かと思ったのも束の間、一気に春たけなわの陽気になりました。

 スギ花粉の飛散量も一気に増して、外出も控えめになりがちでしたが、ふと外へ出ると、

 ハクモクレンも慌てて
  花を咲かせていました
  
 先週末は、まだつぼみばかりだったのに・・・・。

 国内外とも、激動の様相を呈している世の中ですが、季節までが激しく移り変わって行くかのようで落ち着きません。

 横須賀へ買い物に出た帰りに菖蒲園を覗いてみると、梅の花は八分かた散っていているものの、まだ頑張っている木もある中、

 ここでもハクモクレンが
  見事に花開いていました
  
  


   白木蓮世俗無縁の白さかな   弁人


 長くて寒かった今年の冬。きっと桜の見頃もいつもより遅く、春休みを過ぎた頃になるんじゃないかと勝手に思っていましたが、とんでもない、東京では明後日あたりには開花宣言が出そうで、3月いっぱいもつかどうかとのことです。
 なんとも慌ただしいかぎりで、ゴールデンウイークの頃に「もう夏だ」ということにならないよう願いたいところです。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

春の陽気に誘われて、運慶の仏像を拝観

2018-03-05 13:26:51 | 湘南・鎌倉・三浦ぶらり
3月5日(月)

 2月の下旬になって、ようやく春らしい陽気が続くようになり、月が変わって春一番も吹きました。
 三寒四温の時期ですから、束の間の暖かさなのかもしれませんが、待ちに待った春、散歩に出るのも軽い気分です。

 金沢文庫駅から10分ちょっと歩いて、

 称名寺の
  仁王門です
  

 門の先に、
  水温む大きな池が広がり
  

 朱塗りの二つの橋を渡ると
  本堂です
  

 鎌倉をちょっと歩くのと同様、ここは我が家からの気軽な散歩コースですが、今回は別の目的がありました。
 この地の地名にもなっている我が国最古の図書館「金沢文庫」で、11日まで運慶の特別展が開催されているのです。「運慶展」といえば、昨年の秋に上野の国立博物館で大々的に開かれていましたが、上野の展覧会はいつも大混雑なので足が向きませんでした。

 さて、その金沢文庫。かつては称名寺の境内にありましたが、今は境内から西へトンネルを抜けた所にあって、

 図書館というより、
  もう立派な博物館です
  

 中に入って、運慶とその一派の仏像や関連品を拝観見学し、外に出ると、

 まだ満開前の、紅白咲分けの梅から
  ほのかな香りが
  


   梅の香に眼もと優しき仏たち   弁人


 ところで、この春にもう一ヶ所、特別に運慶の仏像を拝観できるお寺がありまして、それが葉山の先、横須賀市芦名の名刹「浄楽寺」です。

 今、全国に三十余り確認されている運慶作の仏像のうち、五体が安置されているお寺で、上野の運慶展への出品に合わせて収蔵庫の改修を行ない、その完成を記念して、3月1日から5日間「お戻り開帳」「平成の大開帳」と称して公開となったようです。このご開帳のため、金沢文庫の運慶展には「銘札」と「胎内仏」の出品にとどめたということで、そんな話を聞けば行かないわけにはいきません。

 金沢文庫を歩いた翌日も春到来を実感できる長閑な陽気。土曜日ということで、海岸の道はかなり混み合っていましたが、逗子駅からバスに揺られ、御用邸、長者ヶ崎を越えて、秋谷の先のバス停で下車。

 バス停の前の参道を進むと
  すぐ目の前が本堂です
  

 本堂の裏に、改修を終えた
  収蔵庫があります
  

 なにしろ運慶作の仏像、いや、そうでなくても、こういう所はもちろん撮影厳禁です。

 ということで、
  絵はがきを買いました
 

 中央に阿弥陀如来。その両脇は向かって右に観音菩薩、左が勢至菩薩。さらにいちばん右に不動明王、左端が毘沙門天。
 毘沙門天像の胎内から発見された銘札に、「五体をセットとして運慶が仏師十人を率いて造立した」と記されているということです。


   運慶の気魄漂ふ春の寺   弁人


 もう一つ、この浄楽寺は、我が国の郵便制度の創設者で日本の近代化に尽力した前島密が、晩年に居を構えた所として知られていて、収蔵庫の先の丘の上に立派なお墓も建っています。

 富士を模したとかいう両裾が広がった
  風変わりなお墓です
  

 墓の上の像は建立した人たちによるもののようですが、墓自体の形は、生前、前島密自身が考えたデザインそのままということで、彼もまた、相模湾に浮かぶ富士を眺めるのを楽しみに晩年を過ごしていたことが窺われます。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする