チムどんどん「明石通信」&「その後」

初孫との明石暮らしを発信してきましたが、孫の海外移住を機に七年で区切りに。現在は逗子に戻って「その後」編のブログです

秋が深まる中、我が家に咲くお花二種

2020-10-24 12:29:40 | 身辺雑記
10月24日(土)

 短い秋が終わりつつある中、秋晴れの日は長く続かず、昨日はまた冷たい雨の一日でしたが、今朝は日射しが戻って青空が広がってくれそうな気配。
 今回は大陸からの高気圧がけっこうしっかりしていそうなので、どうやら、やっと秋らしい好天気の日が何日か続きそう。

 ガラス戸の向こうの草花もほっとしている様子に見えます。今日は我が家のお花を二つ。

 撮ったのは一昨日の曇り空の下でしたが、

 一つめは、葉っぱに隠れるように控えめに咲く
  「シコンノボタン」
  
  

 この夏、妻君がどこからか購入して来たようで、濃い紫の花がなかなか鮮やかで美しい。
 一輪だけ遠慮がちに咲いていましたが、アサガオと同様一日花なので、翌朝には花びらを落としていました。花の後ろに咲き終わった跡が見えていますが、その下には次に開くだろうつぼみが準備しています。
 熱帯に近いブラジル原産の花ですが、花期は夏から初冬ということですから、もうしばらく咲き続けてくれるのかもしれません。


 さて、次の花。
  これはなんだかわかりますか
  

 7月半ばに出向いた小田原のフラワーガーデンで購入した、
  「ネコノヒゲ」という名の花です
  

 手に入れた時、花は一輪だけで背もずっと低かったのですが、その花が一度終わってしまった後、ひと回り大きな鉢に移したところ、秋になって再度花が咲き、まるで生まれ変わったように大きくなりました。
 「彼岸花」にも似た細くて長い雄しべと雌しべ、それがピンと上を向いた姿から「猫の髭」を連想したのでしょうが、色合いも清楚でなかなかの風情。
 どうも、東南アジア原産のシソ科の花のようです。これも夏から秋の花とかで、そろそろおしまいなのかもしれませんが、まだまだ元気です。

 上の「シコンノボタン」もそうですが、南向きの場所で秋冷の風に当たらず、今年は台風に見舞われなかったのも幸いしたのかもしれません。


    吾と花とガラス越しにて秋惜しむ  弁人


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雨上がり、アクアラインを渡って行くと

2020-10-21 18:01:17 | お出かけ・散策
10月21日(水)

 2020年の秋、9月に入っても暑い日が続きましたが、お彼岸の頃から急に過ごしやすくなりました。でも、秋らしく感じたのは気温だけで、前線が関東の南に長く停滞、湘南三浦も雨の日が多く、爽やかな秋晴れの日はほとんどありませんでした。
 秋空が恋しいなと思いつつ雨音を聞いていた一昨日月曜日。予報によると、雨は夜半には止んで翌日は晴れそうとのこと。「それじゃ、明日はドライブに」と予定をして寝床に就きました。

 翌20日。思ったような秋空にはなりませんでしたが、一度出かけようと決めたのですから予定どおりにお出かけ。

 アクアラインを渡って、
  「東京ドイツ村」へ。赤いのはベゴニア
  

 実は、「今、ケイトウが見頃」というテレビでの情報があって「ドイツ村」に来たわけで、さっそく観覧車の下のお花畑に向かいました。

 こんな感じ。まことに鮮やか
 
  
   


   咲き揃ひお行儀よろし鶏頭花   弁人


 ところで、「ドイツ村」といえば、一昨年も来たのですが、日立国営公園に次いで、この時期はコキアが有名です。

 そのコキアで埋まる斜面は、最初の写真のベゴニアの咲いている所なのですが、
  斜面の入口に数本あるものの
  

  今年はこのありさま
  

 「昨年の台風のせいなのかな」と思いきや、さにあらず、「コロナ感染拡大防止のため、今年は植栽を中止しました」とのこと。
 よくわかりません。植栽時に作業する人が密になるのか、入園者の殺到を避けたのか、先程のケイトウだって、植える作業も、人を呼び込んでいるのも変わりはないと思うんですがね。違うのは斜面が谷になっているか丘になっているかくらいだと思うのですが、それが空気の流れというか換気の悪さとかに関係しているのでしょうかね。

 ちょっとがっかりしましたが、まあ、目的はケイトウだったので気を取り直して、

 今年もキク科のマムの中に。
  これも整然
  

 昼食を済ませた頃からお日様が現れて、見上げると白い雲もだいぶ消えて来ました。
 青空が広がったのなら、アクアラインの「海ほたる」のデッキから、のんびりと船と飛行機でも眺めていたいと「ドイツ村」を後にしましたが、

 途中に「袖ヶ浦公園」があって、赤い花が青空に映えているのがちらっと見えたので駐車場に入りました。

  サルビアでした
  

 池のある園内を散策すると、
  ダリアと、紫の小花はツルバキア・ビオラセアとか
  

 この公園、けっこう広くて、道路をはさんだ向こうにかなり大きな池が広がり、その脇に郷土資料館があるということなので見学。
 池の畔には「上総掘り」という独特の掘削道具の展示もありました。道の傍らにはさまざまな石仏が並び、

  竪穴式住居もあって、
  

 そのすぐ上に、
  万葉植物園がありまして、
  

 オミナエシ(右手前)も終わりに近く、きれいに咲いている花はあまり見られませんでしたが、
  これは、ふじばかまの花
  

 山上憶良の旋頭歌に秋の七草を並べて詠み込んだ歌がありまして、案内板に書いてありました。

  ヒオウギの実(ぬばたま)
  

 山部赤人の「ぬばたまの夜の更けぬれば久木生ふる清き川原に千鳥しば鳴く」が有名でしょうか。
 写真のとおり、ヒオウギの種子の「ぬばたま」が真っ黒であることから、「ぬばたまの」は、黒い色やそれに関連した「夜」「夕べ」「闇」や「月」「夢」「寝」などにかかる枕詞で、上の歌は、暗闇になる夜更けに川原で千鳥が鳴いている様子を詠んでいるのでしょう。
 そういえば、「髪」や黒髪を持つ「妹」とかにかかる歌もあって、日本には「ぬばたま」という店名の美容院があるという話を聞いたことがあります。


   ぬばたまの髪にも富士の初冠雪  弁人


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秋の色合い~「彼岸花とその仲間たち」

2020-10-03 14:35:41 | 湘南・鎌倉・三浦ぶらり
10月3日(土)

 秋の色合いと言えば、なんといっても「紅葉」。でも、東北や関東北部はともかく関東の南部や東海方面では、見頃となると、暦の上の「立冬」を過ぎた11月の半ば頃からになるので、なんとなく初冬の風物詩のような感があるのも否めません。

 となると、この時期、秋を感じさせるのは「彼岸花」かなと。
 6月の「アガパンサス」同様、凛とした茎とその先の品格のある花の姿が私の好みで、ついそう思ってしまうのかもしれません。

 「彼岸花」の良いところはですね、河原だろうが線路っ端だろうが、空き地だろうが墓地だろうが、何処に咲いていても絵になるところでしょうか。

 今年は8月から9月の初旬にかけて猛暑でしたが、それでも名前の通り、お彼岸の後半には咲き始めてくれました。

  家のそばの道路の脇に
  

  イト-ピアから南郷へ下りる階段脇
  

 逗子の久木にある造園業者の入口には、
  白い彼岸花も
  

  同じく白。逗子運動公園
  


   曼珠沙華 踏切遮断の音近し  弁人


 上の白い花は「シロバナマンジュシャゲ」と言って、赤い彼岸花と黄色の「ショウキズイセン」との自然交配による交雑種とか。

 それでは、黄色の「ショウキズイセン」の花はというと、四日前に出向いた
  平塚の「花菜ガーデン」に
  
 花弁や雄しべ雌しべなど、見た目はまさに「黄色い彼岸花」ですが、近種とはいえ、厳密に言うと「彼岸花」とはちょっと違うとか。

 ということで、長い間、彼岸花には「赤」と「白」の二色があって、黄色いのは別種と認識していましたが、「白」は「赤」と「別種」との交雑種となると、やはり「彼岸花」と言えるのは赤い花だけになってしまいます。

 まあ、花の分類なんぞも素人にはなんとも複雑で、いろいろ調べてもはっきりとしないのですが、どうも、ヒガンバナ科を総称して「リコリス」と言うこともあるようで、そうするとヒガンバナ科の「彼岸花」も「リコリス」の一員ということになります。
 しかし、一方では「彼岸花」以外のヒガンバナ科のものを「リコリス」とも称しているらしく、

 「花菜ガーデン」の「シロバナマンジュシャゲ」の左に咲く
  ピンクの花
  

 「これは『リコリス』という花で、他にもいろいろな色の花がありますよ」と教えてくれました。

 その「リコリス」の例として、いくつか名前を挙げていただきましたが、その中に千葉の緑化植物園に咲いていて、
 7月31日の記事に載せた
  「ナツズイセン」
  
 や、
  「キツネノカミソリ」
  
も話題に上りました。

 後で調べると、どうも、上の「花菜ガーデン」のピンクの花は「スプレンゲリー」と言うらしいのですが、これと次の「ナツズイセン」「キツネノカミソリ」の三つは、花弁の形が「ヒガンバナ」というより「ユリ」に近いような気がします。
 花弁の形となると、「アガパンサス」も「ヒガンバナ」にある髭のような雄しべ雌しべは見えませんが、「リコリス」と言ってもいろいろですから、たぶんその仲間に入っているのかもしれません。

 「なるほど、分類上はいろいろでも、やっぱり、私個人的には、『彼岸花』は赤と白と黄の三種ということにして、それでいいんじゃないかな」と思い直しながら「花菜ガーデン」を出ましたが、
 ちょっと散歩がてら植物園の北の水田に沿った細い道を歩いて行くと、

  彼岸花、いっぱい咲いていました
  

  これはどちらが引き立て役か
  

 「ゲンペイ咲き」とでも?
  まるで運動会。赤・白二種
  


   丹沢の水を田畑に曼珠沙華  弁人


 そういえば、埼玉は高麗の巾着田の彼岸花、今年は祭りが中止になって、咲く前に全部刈ってしまったとか、・・・・思わず溜め息。
 2020年、やっぱり、とんでもなく情けない年ですな。


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秋の花散歩-「平塚花菜ガーデン」にて

2020-10-01 11:25:54 | 湘南・鎌倉・三浦ぶらり
10月1日(木)

 前回の記事で「ショウジョウソウ」の名を教えてくれたのは平塚にある「花菜ガーデン」と記しましたが、もちろん、入園料と駐車料を払って花の名を調べただけで帰って来たわけではありません。

 そこで、今回は「花菜ガーデン」で出会った花をいくつか。

 この施設、正式には「神奈川県立 花と緑のふれあいセンター 花菜ガーデン」と言いまして、かつて県の農業研究所があった跡地に10年ほど前にできた植物園です。10年前というと、私が明石暮らしを始めて3年目の年になりますから、こういう施設ができたこと、実は最近まで知りませんでした。

 レストランや売店が入園口の手前にあって、まずそこに入ると、建物を抜けたテラスの前に、
  「ミューレンベルギア」
  
 イネ科の植物で、スモーク状の薄紫の穂が静かに風になびいていて、なんとも言えない優雅なのどかさを醸し出しています。

 園内に入ります。事務所に「ショウジョウソウ」の写真を預けて小一時間ほど歩きました。

  かなり立派、見事な「オミナエシ」
  

  秋色の「キバナコスモス」
  

 この二つの黄色の花は他の所でもよく見るので一目でわかりますが、さっきの「ミューレンベルギア」のように、メモをしておかないと後で困ることになる植物も、こういう施設ですから当然ながらたくさんあります。

 次は、今は花期ではない「ハナモモ」の道から「バラ」の園を歩きましたが、そこを抜けた所に、濃い紫や薄いピンクなど色とりどりの小花が咲いていました。

  「宿根バーベナ」
  
  

 さてさて、ここでちょっと困ったことがありました。というのは、その前に歩いてきた「ハナモモ」や「バラ」については、その園芸種の個々の名前が表示されているのに、園内のあちこちで現に目の前に咲いている花の名前や説明がほとんどないことなのです。
 上の「宿根バーベナ」も後で聞いてわかりましたが、周辺で作業をしている方に尋ねても、「私らもわかりません。事務所のほうで聞いてください」というご返事。入園料を取っている植物園としては、いささか案内不足の感が否めませんでした。

 ということで、後のために花の咲いていた場所と特徴をその都度メモしながら歩くことになるわけですが、

 この星の形の花は、逗子のとあるお宅に咲いていて、先日調べたばかりなのでカメラを向けるだけで済みました。
  「ルコウソウ」
  

 花の根元がアサガオのようにすーっと伸びていて、その先の顔はまさに星型。なんとも可愛いらしい。


   相模野の秋に戯る星の花   弁人


 カメラには、他にも黄色の彼岸花「ショウキズイセン」なども収めたのですが、「彼岸花」については次回の記事に回すことにして、今回はこのへんで。


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