4月29日(休)
前回、姫路と明石の二つのお寺の牡丹を紹介しましたが、初めに向かった姫路の医王寺を後にしたのは、まだ午前中の早い時間だったので、すぐに明石へ戻らずに、植物園も併設されている手柄山公園を散策してみようということになりました。
手入れの行き届いた、
しゃれた西洋式庭園です
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7f/bd/ed6964e76b24714fa774823f885cd2b5.jpg)
ちょうど一年前の八重桜が満開の頃、KAZU君と遊びに来た思い出の公園です。KAZU君のお気に入りは水族館と遊園地だったので、この日は、大人向きの「太平洋戦争空爆死没者慰霊塔」や「姫路市平和資料館」を見学してから植物園へ向かいました。
晩春を彩る
ハナミズキが眩しい
植物園の温室に入ると、
「え、もう
紫陽花なの?」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/79/b3/a4253c1ea3f3ad8826084da0621581de.jpg)
初夏を先取りして、見事な紫陽花が
並んでいました
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7e/1e/2c6af1563bde724f2c3c1ccf7e3aec2d.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6c/22/fa7a5be23c5a71a1fab79905be5ff9e4.jpg)
純白で清楚な「サギソウ」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/00/58/d2e1bd972dbb08a63bb0bca2bbc92507.jpg)
白鷺の姫路を象徴するかのようだと見入ってしまいましたが、あとで調べると、やはり姫路市の市花になっていました。
暮れの春白鷺そっと花となり 弁人
温室の外の斜面は
いちめんの芝桜
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6c/d1/a1f20a335990de4a9bf025ca6a1807c6.jpg)
鮮やかな黄色のミモザも
晩春を彩っていました
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/33/98/d1aad0c711119723582866b4bfec7d1b.jpg)
「さて、そろそろ明石に戻ろうか」と時計を見るとお昼を回っていました。道沿いにおいしそうなお店があればと車を走らせているうちに加古川まで来てしまい、
「もう選んでいられない」と思った時に目に入ったお寿司屋さんでお昼を済ませ、外に出ると、すぐ正面に大きなお寺が見えています。
「刀田山鶴林寺」。そういえば、黒田官兵衛ゆかりのお寺で、二年前の大河ドラマで紹介されたお寺です。「これはいい機会。お参りして来よう」と山門へ向かうと、
藤の花の下に、「聖徳皇太子
御霊蹟」とありました
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/74/66/0be23dbbd256c8ec733c4a431fdea7d4.jpg)
聖徳太子といえば、先日太子町の斑鳩寺にお参りしたばかりですが、ここ鶴林寺も同様に太子ゆかりのお寺のようなので、由緒書きを読むと、
「物部氏らの廃仏派の迫害を逃れて、高句麗の僧の恵便法師という方がこの地に身を隠していらっしゃった折、聖徳太子がこの名僧に教えを受けるために来られ、(その時かどうか)587年に精舎を建立したのがはじまり」と書かれていました。
そういう言い伝えから、長い間「刀田の太子さん」「播磨の法隆寺」と呼ばれ、人々の信仰を集めてきた古刹なのでした。
それにしても、わずか十日ちょっとの間に、聖徳太子ゆかりのお寺を続けてお参りするとは、ちょっと不思議な感じがしました。
山門を潜ると、
ツツジの先が本堂です
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2b/7e/7d6d7d195ef41c49ba5484bc5fb0c18c.jpg)
新緑の中、
荘厳な佇まい
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2d/98/6c559ec790ac4d017662a496db9b3494.jpg)
御本尊は薬師如来で、日光・月光菩薩が両脇にいらっしゃいます。
みほとけを優しく包む若葉かな 弁人
「太子堂」は
本堂の右側(東)に
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/57/be/8fea45ba7280d02c917a1c93f617917f.jpg)
寄せ棟の檜皮葺きで四角形のお堂に見えますが、南東と南西の二方向だけ角が切られていて、その佇まいが、いかにも「太子堂」という雰囲気を感じさせます。ただ、この太子堂には聖徳太子像は安置されておらず、よく見えませんでしたが、釈迦如来がいらっしゃるようでした。
ところで、この鶴林寺、播磨の戦乱の時に秀吉が開いた加古川評定の後、黒田官兵衛の説得などにより毛利側ではなく勝者の織田側についたおかげで、多くの文化財が残されたそうです。
ここはひとつ官兵衛のおかげとしておきましょうか。太子像の絵や白鳳時代の観音像など、その数々を宝物館で拝観してから明石のぼたん寺へ向かうことができました。
前回、姫路と明石の二つのお寺の牡丹を紹介しましたが、初めに向かった姫路の医王寺を後にしたのは、まだ午前中の早い時間だったので、すぐに明石へ戻らずに、植物園も併設されている手柄山公園を散策してみようということになりました。
手入れの行き届いた、
しゃれた西洋式庭園です
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7f/bd/ed6964e76b24714fa774823f885cd2b5.jpg)
ちょうど一年前の八重桜が満開の頃、KAZU君と遊びに来た思い出の公園です。KAZU君のお気に入りは水族館と遊園地だったので、この日は、大人向きの「太平洋戦争空爆死没者慰霊塔」や「姫路市平和資料館」を見学してから植物園へ向かいました。
晩春を彩る
ハナミズキが眩しい
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4d/9e/5cc3c3aa63d6d6974426dda9aebf5180.jpg)
植物園の温室に入ると、
「え、もう
紫陽花なの?」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/79/b3/a4253c1ea3f3ad8826084da0621581de.jpg)
初夏を先取りして、見事な紫陽花が
並んでいました
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7e/1e/2c6af1563bde724f2c3c1ccf7e3aec2d.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6c/22/fa7a5be23c5a71a1fab79905be5ff9e4.jpg)
純白で清楚な「サギソウ」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/00/58/d2e1bd972dbb08a63bb0bca2bbc92507.jpg)
白鷺の姫路を象徴するかのようだと見入ってしまいましたが、あとで調べると、やはり姫路市の市花になっていました。
暮れの春白鷺そっと花となり 弁人
温室の外の斜面は
いちめんの芝桜
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6c/d1/a1f20a335990de4a9bf025ca6a1807c6.jpg)
鮮やかな黄色のミモザも
晩春を彩っていました
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/33/98/d1aad0c711119723582866b4bfec7d1b.jpg)
「さて、そろそろ明石に戻ろうか」と時計を見るとお昼を回っていました。道沿いにおいしそうなお店があればと車を走らせているうちに加古川まで来てしまい、
「もう選んでいられない」と思った時に目に入ったお寿司屋さんでお昼を済ませ、外に出ると、すぐ正面に大きなお寺が見えています。
「刀田山鶴林寺」。そういえば、黒田官兵衛ゆかりのお寺で、二年前の大河ドラマで紹介されたお寺です。「これはいい機会。お参りして来よう」と山門へ向かうと、
藤の花の下に、「聖徳皇太子
御霊蹟」とありました
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/74/66/0be23dbbd256c8ec733c4a431fdea7d4.jpg)
聖徳太子といえば、先日太子町の斑鳩寺にお参りしたばかりですが、ここ鶴林寺も同様に太子ゆかりのお寺のようなので、由緒書きを読むと、
「物部氏らの廃仏派の迫害を逃れて、高句麗の僧の恵便法師という方がこの地に身を隠していらっしゃった折、聖徳太子がこの名僧に教えを受けるために来られ、(その時かどうか)587年に精舎を建立したのがはじまり」と書かれていました。
そういう言い伝えから、長い間「刀田の太子さん」「播磨の法隆寺」と呼ばれ、人々の信仰を集めてきた古刹なのでした。
それにしても、わずか十日ちょっとの間に、聖徳太子ゆかりのお寺を続けてお参りするとは、ちょっと不思議な感じがしました。
山門を潜ると、
ツツジの先が本堂です
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2b/7e/7d6d7d195ef41c49ba5484bc5fb0c18c.jpg)
新緑の中、
荘厳な佇まい
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2d/98/6c559ec790ac4d017662a496db9b3494.jpg)
御本尊は薬師如来で、日光・月光菩薩が両脇にいらっしゃいます。
みほとけを優しく包む若葉かな 弁人
「太子堂」は
本堂の右側(東)に
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/57/be/8fea45ba7280d02c917a1c93f617917f.jpg)
寄せ棟の檜皮葺きで四角形のお堂に見えますが、南東と南西の二方向だけ角が切られていて、その佇まいが、いかにも「太子堂」という雰囲気を感じさせます。ただ、この太子堂には聖徳太子像は安置されておらず、よく見えませんでしたが、釈迦如来がいらっしゃるようでした。
ところで、この鶴林寺、播磨の戦乱の時に秀吉が開いた加古川評定の後、黒田官兵衛の説得などにより毛利側ではなく勝者の織田側についたおかげで、多くの文化財が残されたそうです。
ここはひとつ官兵衛のおかげとしておきましょうか。太子像の絵や白鳳時代の観音像など、その数々を宝物館で拝観してから明石のぼたん寺へ向かうことができました。