チムどんどん「明石通信」&「その後」

初孫との明石暮らしを発信してきましたが、孫の海外移住を機に七年で区切りに。現在は逗子に戻って「その後」編のブログです

厳しい残暑の中、懐かしき「三ツ池公園」ぶらり

2021-08-27 22:35:24 | お出かけ・散策
8月27日(金)

 残暑厳しいですがね、もう一歩で9月。あと数日我慢すれば秋らしくなるんじゃないかと淡い期待を抱いています。

 さて、この時期になるとそわそわして来るのが、いつなくなるか、絶滅危惧種かもしれない梨の「長十郎」。今年も川崎の梨園に問い合わせ、

 昔懐かしい
  秋の味覚をゲット
  

 「今はね、長十郎はね、人気ないからね、予約無しでもありますよ」
 「それじゃ、しっかりとしたのを五つ六つ。お宅で作るのやめるまでは毎年買いに来るからね」
 「約束はできないけれど、まあ、この梨は堅いからね、年寄りには薄めに切ってあげないと。こっちの豊水、一つおまけに入れときますよ、これのがおいしいから」
 「・・・・ありがとう」

 長十郎のためにわざわざ来たのです。でも、豊水はいらないとは言えませんよね。今の時代、梨だってみずみずしいほうが美味しいというのが常識なんですから。でも、私は「長十郎」。甘味がどうのこうのじゃない、とにかく、シャキッとした質感。

 ところで、世の中は新型コロナのデルタ株による感染爆発の様相。ワクチン接種済みとはいえ、長十郎を手に入れたら真っ直ぐ帰るのが賢明と思って、第三京浜のインターに入ったのですが、ふと「コロナがそんなに怖いか」という気分になって、都筑インターで下りちゃいました。
 家に閉じこもりがちの中、せっかく少し遠くへ出たのだからと、カーナビの地図をスクロールした結果、

 子どもの頃遊んだ、ちょっと懐かしい
  三ツ池公園へ
  

 都会の道路から少しだけ入っただけの所なのに、この森閑とした雰囲気。いまだにこういう自然の風情が残っていたとは。ちょっとびっくり。


   秋蝉の林の底に三ツの池  弁人


 実は、ここ、子どもの頃によく遊びに来た公園なのです。
 私の生まれる遥か前、もちろん戦前からということになりますが、私が高校生になるかならないかの頃まで、父の兄(伯父)が鶴見の東寺尾に居を構えていて、私の父が早逝したこともあって、夏休みや春休みに兄や従兄弟とよく伯父の家に遊びに行ったのです。
 鶴見駅から乗る三ツ池循環の「臨港バス」が懐かしい。綱島行きのバスで二ツ池に行ったこともあります。そして、この三ツ池公園の思い出はいまだに鮮明です。

 そんなこともあって、時が経って町が変貌しても、この辺りの地理は不案内ではありません。用事で鶴見高校へ行った時も、野球部の選手をスポーツ医学で定評のある整形外科の片山記念病院へ連れて行った時も、全く道に迷うことはありませんでした。
 ところが、なぜでしょうか、三ツ池公園には大人になってから足を運んだことがありませんでした。お花見でも有名な公園なんですけどね。

 ふと「そうか、暑い中だけど、今日は三ツ池公園覗いてみようかな。夏の花なんかが咲いているかも」と思いついたわけでした。

 うだるような残暑の中、花はほとんど目に入ってきませんが、

 やっと道端に
  キバナコスモスが少々
  

 右に、これは埼玉の高麗神社で見た朝鮮半島の道祖神、
 「将軍標」だったっけ
  

 昔の思い出の中にこの佇まいは記憶にありません。案内板によると、やはり、できたのは1990年の
 「コリア庭園」とか
  

 入ってみると、なかなかの
  異国情緒の風情
  

 「コリア庭園」を後に、再び池の畔に
  さて、この黄色の花は?
  

 キクの仲間でしょうが、調べると、どうも特定外来種の「オオハンゴンソウ」のようです。

 あの鉄塔、実はよく知っているのです。
  テレビ神奈川の送信塔
  

 横須賀線が鶴見川を渡って新川崎へ向かう辺りから、左にこの鉄塔がよく見えます。
 その昔、就職して間もなく、小机の先の鴨居の職員住宅に入ったのですが、テレビを設置した時、アンテナに接続していないのにTVK(テレビ神奈川)だけが鮮明に映ってびっくりしたことがありました。友人に話したら「近くに送信塔があるからだろう」とのことで、この鉄塔のことを知りました。
 でも、この鉄塔も子どもの頃にはまだなかったんだと思います。

 そんなこんな、1時間ほど散策して車に戻りましたが、なにしろ35度近い残暑で大汗。水分を補給して第二京浜に出ると、前方に、これも懐かしい思い出のアーチ型の陸橋が。

 思わずハザードランプを点灯。停車して一枚。
  めがね橋こと「響橋」
  

 この橋にも思い万感というところですが、近代日本の歴史遺産の一つでもあり、そんなことも繙きながらということで、この橋の話題は、別の機会に残しておくことにしましょう。


   橋潜る第二京浜大西日  弁人


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覚悟はしていましたが、つまんない夏に

2021-08-12 15:16:50 | 身辺雑記
8月12日(木)

 「こんな時にオリンピックを強行して大丈夫なのだろうか」と心配しつつ、エアコンの下でテレビを眺めていましたが、熱狂が去ってみれば、世の中は感染拡大どころか感染爆発の様相。夏休みに入って以来、湘南の町の感染確認者数もウナギのぼりで、逗子市では500人に迫り、ほぼ100人に1人という状況に。つい先日まで100人に満たなかった葉山町でももうすぐ200人に達する勢いです。一度開いた海水浴場、緊急事態宣言で海の家閉じたんですが、首都圏ですからね、人はやっぱり来ちゃうんですね。

 「パラリンピックは少し延期したほうがいいんじゃないか」と、危惧の念を抱いたところで、総裁選やら総選挙やらで頭がいっぱいということでしょうか、今の政権は一庶民の心配なんかそっちのけ。いったい世の中どうなっちゃうんでしょうかね。

 ったく、政府も都県知事も「ワクチン接種」と「人流抑制」の呼びかけ以外、何の策も打ち出せないとは情けない限りでですが、そんな中、我々高齢者は、結局、お上の言うとおり、ワクチンを接種して外出を控えるという、なんとももどかしい日々を送るしかありません。

 実は昨日、二回目のワクチンを終えてから二週間が経ちました。はたしてほんとうに抗体ができているのか気になりますが、幸いかどうか、副反応が腕の鈍痛と微熱少々で終わったことが、かえって心配になったりします。
 それに、仮に抗体ができたとしても、デルタ株とかには効き目がイマイチとか、三回目が必要になるかもという話もあって、「コロナ以前のマスクなしの暮らしに」と願っても、そんな日はまだまだ先のようで、その時はもう、身体がなまって好きなように動き回れなくなっているんじゃないかと、そんなことも心配に。

 いずれにしても、「当面は自己防衛に徹するのみ」と観念するしかないのですが、家に閉じこもっていれば、運動不足で身体が衰えるばかり。そうかといって、散歩に出れば猛暑で、熱中症になったりしたらこれまた危険と、まったく八方塞がりの夏になってしまいました。


   旅先の駅で聞きたし蝉時雨  弁人


 ところで、昨日、車の水洗いをしたついでに、ダッシュボードから整備手帳を出してみると、昨年5月の車検整備から1年3ヶ月で走行3500㎞。そろそろエンジンオイルを交換しなければと、横須賀平成町のオートバックスへ行きました。
 待ち時間1時間余りということで、隣接のうみかぜ公園へ行ってみると、もうお盆週間に入っているのでしょうか、芝生には家族連れのテントが並び、バーベキューのグループもけっこうな数。海っぺたで潮風でも浴びていようかと思うと、その海っぺたには、

 横須賀市消防の
  赤い車が行列
  

 「そうだったか」思わず溜め息。これもなんともやりきれない事件。9日の休日に、2才の幼児が幅20㎝のフェンスの隙間から海へ転落、いまだに行方不明のままなのでした。
 東京から家族で釣りに来ての事故だそうですが、その現場がここだったのです。なんとも痛ましい出来事なので、これ以上のコメントはいいでしょう。

 海にのまれてから二日目のこの日も
  捜索が行なわれていました
  
  

 潮の流れがけっこうありそうで、レスキュー隊のダイバーの方たちも懸命に頑張っていますが、
  捜索は難航しそう
  


   問いかけに泰然自若盆の海  弁人


 そんなこんな、今回は気分消沈の話題ばかりで申し訳ないのですが、たまの近況報告ということでご容赦を。
 次回は明るい話題ができるまで更新しないつもりですが、いつになりますやら。


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