チムどんどん「明石通信」&「その後」

初孫との明石暮らしを発信してきましたが、孫の海外移住を機に七年で区切りに。現在は逗子に戻って「その後」編のブログです

お彼岸の連休にKAZU君と遊ぶ

2017-03-22 17:21:40 | KAZU君
3月22日(水)

 さすがにお彼岸を迎えると春らしくなるもので、連休の三日間は麗らかな日和に恵まれ、ご近所の桜のつぼみも赤みが増して、もうすぐ開花してしまいそうな気配です。

 そんな中、お母さんの仕事の都合で先週に引き続き金曜日の夜逗子にやって来たKAZU君。
 到着するなり、
「逗子から行ける水族館、もう一つあったよね。明日行けるよね、おじいちゃん、楽しみだな」

 ということで、土曜日は長閑な春の陽差しの中、京急三崎口駅からバスに乗って

 油壷の
  マリンパークへ
  

 回遊式の水槽に
  数種のサメが悠々と
  
      

  イルカのプール
  

 人懐っこく、目の前で
  愛嬌を振りまいてくれます
  


   水温み顔も尾びれも生き生きと   弁人


 ところで、マリンパークはペットを連れての入場が可能で、園内にはドッグランもあります。特にこの日は「ワンちゃんフェスタ」という催しがあり、ワンちゃん連れのお客さんがいっぱいでした。でも、実はKAZU君、ワンちゃんが苦手なのです。

 本人曰く、
「僕、申年でしょ、『犬猿の仲』って言って、猿と犬は仲良くないから、犬がカズ君の所に来ると『ガブッ』するんや、だから犬は苦手なんだ」
と、なかなか面白い言い訳をしますが、とにかくこの日の催し物はKAZU君にとってはやっかいもので、なかなか集中できず、イルカを見た後「もういいや、帰ろうか」と言い出しました。

 せっかくの好天気なのに、すぐ帰るのももったいないと、久里浜からバスで浦賀へ向かい、

 わずか数分の
  船旅を楽しむことに
  

 「海風が
  気持ちいいね」
  

 小さい渡し船ですが、
  作りはなかなか立派なのです
  

 両岸にそれぞれ「東叶神社」と「西叶神社」があって、両方お参りすると願いが叶うということで、最近パワースポットとして人気があるとか。二人が乗った時は二組4人でしたが、見送った船は10人ちょっと乗せて満員状態でした。

 さて、なんだかんだKAZU君、このひと月の間に湘南近辺の水族館を三つとも制覇してしまった上に、浦賀の渡し船も乗ってしまったので、私の抽斗にあるKAZU君とのお出かけの場所も尽きてしまった感。

 「はて、翌日曜日はどうしたものか」と行き詰まっていましたが、最近よく、恐竜とか始祖鳥とかシーラカンスとかを図鑑で調べたりしているので、そういう方面の博物館がいいかなと、

「おじいちゃんは小田原に梅干しを買いに行ってもいいんだけど、博物館もあるから一緒に行こうか」
と誘いました。

 連休中ということで、小田原からの電車が混んでいましたが、湯本の手前の入生田で下りて、

 「生命の星・地球博物館」
  に着きました
  

 隕石・化石・恐竜の骨・生物標本等々
  見応え十分です
  
  

 この日も、春爛漫の穏やかな日和で、

 ランチは外のテーブルに
  運んでもらいました
  


   バイク音去りいちめんのうららかさ   弁人


 気がつけば、センバツ甲子園も始まり、大相撲春場所も佳境に入っています。WBCのジャパンは惜しくも準決勝で敗退しましたが、東京のソメイヨシノの開花も報じられ、子どもたちの春休みも目の前です。
 いつまた孫たちが遊びに来ても大丈夫なように、また抽斗にお出かけのプランを入れておかなければと、ウキウキしている場合でもありません。


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逗子に来やすくなったKAZU君と「えのすい」へ

2017-03-14 20:16:18 | KAZU君
3月14日(火)

 明石から大宮に移住して二カ月半、KAZU君、逗子の家に来やすくなって、三週間前に遊びに来た時も「また来るからね。水族館とか連れてってね」と言って別れました。

 先週の金曜日のこと。
 KAZU君のお母さんがお仕事の都合で帰りが遅くなるということで、KAZU君、学校が終わった後、逗子にやって来ることになりました。
 もう小学二年生、大宮から30分に一本の逗子行きの湘南新宿ラインに乗れば、一人でも来れそうなのですが、最近は鉄道の遅延なども多く、そんな時、路線図を理解して臨機応変に対応するのはまだ無理かもしれず、心配しながら待っているよりは迎えに行ったほうが気が楽と、お出かけがてらKAZU君の家まで迎えに行きました。

 「シーパラ、この前全部まわってないような気がする。カーくんさかな見るの好きやから、明日もシーパラへ行ける?」
 「水族館はぜんぶまわったんじゃないか。あとは遊園地だけなんだけど、さかな見るんだったら、逗子のほうには江ノ島とか油壷とか、他にも水族館はあるから、あとでゆっくり考えようね」
 電車の中でこんな会話をしながら逗子にやって来ましたが、

 同じ所に続けて行くのはやっぱり今一つということで、翌日のお出かけは江ノ島の水族館、通称えのすいになりました。

 週末は道路が混んでいるので、行きは江ノ電、帰りはモノレールという予定でしたが、昨年のお盆休みに乗った江ノ電が超満員だったのを思い出したのか、「カーくん、行きもモノレールに乗りたいんだけど、いい?」と言うので、

 大船から
  向かうことになりました
  

 モノレールを降りて江ノ電の踏み切りを渡り「すばな通り」を抜けると、右側に小田急の片瀬江ノ島駅が見えます。

 「龍宮城みたいやろ、帰りは小田急に乗ってみようか」
  「・・・・・」
  

 そして、「えのすい」こと
  新江ノ島水族館です
  
  

 KAZU君、3才になったばかりの6年前の7月に一回来ているのですが、さすがに記憶に残っていないようで、その2年後に両親と行った「江ノ島の洞窟は覚えているけどね」とつぶやいて、中に入りました。

 相模湾のさかな、深海魚、大水槽、神秘的なクラゲ、ペンギン、いろいろ観察して、

  これはアオウミガメ
  

  うしろは片瀬の海岸で
  

  お昼ごはんは海を眺めながら
  

 この後、イルカーショーを楽しんで、ショップで買い物もして帰途に就きました。


   万物の生命の水も温みたり   弁人


 帰りもKAZU君のリクエストどおり、小田急の駅を横目にモノレールに乗ってきましたが、KAZU君、「今度逗子に来た時は、おじいちゃん、京急に乗ってマリンパークだね」と楽しそうに言っていました。

 ところで、カレンダーを見ると今週末は三連休ですが、三日目の春分の日、お母さんの会社が勤務日になっていて、もしかすると、油壷マリンパークに行くのはあっけなく実現しちゃうのかもしれません。


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早春に咲く花、他にもまだまだ

2017-03-03 07:55:47 | 湘南・鎌倉・三浦ぶらり
3月3日(金)

 今日は、前回の続編ということで。

 大船で「玉縄桜」や梅を楽しんだのは一週間前のことでしたが、この日の「花さんぽ」で出合った花はまだ他にもたくさんありました。

 今回は、その中から早春に咲く花々をいくつか。

 白梅かと思ってしまいますが、
  木瓜(ボケ)です
  

 木瓜はこの色がいちばん目立つし
  一般的かもしれません
  

 いずれにしても、花芽の付き方や開いた時の花の形が梅に似ている上に、3月初めの頃に咲き始めるので、つい混同してしまいます。特に鉢植えなんかは勘違いしやすいのです。

 ロウバイは早咲きなので、
  さすがにもう終わりの時期に
  

 今回「トサミズキ」や「ヒュウガミズキ」はありませんが、個人的には、この時期、黄色の花が味わいがあって好みなのです。

  「ミツマタ」の花
  

 なるほど、名前のとおり、枝が三つの分かれて三つずつ花が咲いています。子どものころ、和紙の原料として「コウゾ・ミツマタ」と習いましたが、今でも紙幣などにこの木の皮が使われているというお話でした。

  「ウンナンオウバイ」
  
 以前、初夏の頃の記事に載せたことがあるので、今はまだ咲き始めでしょうか。

 水仙も黄色は華やか。
 「キブサスイセン」と「ラッパスイセン」
  
  

 福寿草は、たしか南天の実とセットで
  お正月の花でしたが、
  

 それなら、これはクリスマスの頃に咲くのでしょうか、

 色とりどりに、
  「クリスマスローズ」
  
 「クリスマス」ですから文字どおり冬の花となりそうですが、次は立春の頃の花?

 節分に咲くとかいう
  「セツブンソウ」
  
  

 黄色の花は南ヨーロッパから入った外来種で、下の白い花が和の「セツブンソウ」とのこと。和洋とも、反り返るほど思いっきり広がった葉の上に花がちょこんと乗っている感じがなんともいえません。

 春三月の花「サンシュユ」が
  咲き始めていました
  


   陽春の兆し見えたる黄花かな   弁人


 桜のお花見の時期に先行して咲く花を見ると、寒さもあと一息という実感がわいてきます。そんな少しウキウキした気分で「花さんぽ」を終え、ショッピングモールのほうへ戻ると、その先のマンションの前に「サンシュユ」とだいたい同じ時期に咲く花も。

 「ハクモクレン」が
  開き始めていました
  
 フラワーセンターの「モクレン」はまだつぼみのままじっとしていましたが、ここはマンションの南側なので、きっと、建物が北風よけになり、日当たりもいいのでしょう。


   眠り覚め空へ欠伸か白木蓮   弁人


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早咲きの桜「玉縄桜」を愛でる

2017-03-01 12:52:56 | 湘南・鎌倉・三浦ぶらり
3月1日(水)

 三回前の記事で、三浦海岸の早咲きの「河津桜」を紹介しましたが、早咲きの桜は他にもまだあるのです。

 通院している
  鎌倉の病院の前
  

 処方箋薬局のある、
  近くのショッピングモール
  

 そのまた近くの
  大船のフラワーセンター
  

 河津桜と同様、2月の半ばに開花する「玉縄桜」です。

 この桜、フラワーセンターがソメイヨシノの種子から取り出した品種で、農林水産省に新品種として登録されたのが1990年ということは、河津桜よりも20年以上歴史の浅い桜ということになります。親がソメイヨシノなので、色の濃い河津桜よりもソメイヨシノに近い淡いピンク色に咲くのが特徴です。
 昨今は、桜といえばソメイヨシノが代名詞となっているようで、靖国神社の「標本木」も然り、気象庁などが開花予報で示す「桜前線」もソメイヨシノを指していますから、色合いからいうと、この「玉縄桜」のほうが「河津桜」よりも桜らしく感じる人が多いかもしれません。

 品種登録に際して、当初はフラワーセンターのすぐ東側沿いに柏尾川が流れているので「柏尾桜」という名を用意していたそうですが、「カシオ」という名が登録できず、この辺り一帯の地名から「玉縄桜」という名になったようです。

 大船駅の西を流れる柏尾川の向こう側に、岡本・玉縄・植木・城廻(シロメグリ)・関谷といった味わいのある町の名前が並んでいます。実は、この一帯、戦国時代に北条早雲が築いた玉縄城の城下で、上の病院もショッピングモールもフラワーセンターもその一角にあり、駅を見下ろす大船の観音様も、その昔、物見櫓のあった所に鎮座しているのです。
 その玉縄城、本丸は現在城廻にある清泉女学院の校地にあったのですが、江戸時代まで残っていた堅牢で難攻不落と称された名城も、学校建設と宅地開発の力に屈し、今はわずかな遺構以外、その面影をほとんど失っているのが残念です。

 そんな歴史に思いを馳せてみても、やはり「タマナワザクラ」という命名が正解でした。細長いのが川。柏尾川だって横浜の瀬谷のほうから泉区や戸塚区を経て藤沢市へ流れています。それに「柏尾」という町名も戸塚区にあるのです。
 鎌倉の玉縄村の一角のフラワーセンターで誕生した「玉縄桜」。名前もいいので今後広まって行くかもしれません。

 ところで、桜の本命「ソメイヨシノ」は開花時期が短く少々忙しなく感じますが、早咲きの品種は花期が長いのも特徴です。
 とはいえ、三年半前からお世話になっている玉縄の地にある病院、今は通院が8週間に一度なので、この時期の通院日がちょうど開花の時期を挟んでしまったりして、去年も一昨年も花にはお目にかかれませんでした。今年も次の通院日はもう葉桜になっているかもしれないと心配になり、先週フラワーセンターへ行って、今月の「花さんぽ」に参加してみました。

 花笠の園長さんの横で
  「玉縄桜を広める会」会長さんの挨拶
  

 玉縄桜は園内の各所に植栽されていますが、

 これが選別した種から育った
  最初の原木です
  

 この時期、もちろん
  河津桜も咲いていますが、
  
  

 淡くほんのりとした色合いの
  玉縄桜も格別です
  


   玉縄は春待つ人を迎へけり   弁人


 さて、日本人がどれくらいせっかちなのか、あまり考えたことはありませんが、お正月が過ぎて寒に入ると、誰もが春を待ち望む気持ちを抱くのは事実。
 そんな中、寒の終わり頃に咲いてくれる梅の花は格別です。でも、気温はまだ低めですから、ソメイヨシノの咲く頃がより待ち遠しくなるのも正直なところ、そんな気持ちをくすぐるかのように咲いてくれるのが早咲きの桜だとすると、歴史は浅くとも河津桜がもてはやされるのも肯けるような気がします。
 そうだとすると、今、玉縄桜を広める会が神奈川県だけでなく全国に植栽の働きかけをしているそうですから、そのうちにいろいろな所で玉縄桜が咲くことになるのかもしれません。

 ところで、フラワーセンターには、もう一つ早咲きの桜が咲いていました。

 南の国に咲く
  寒緋桜(緋寒桜とも)
  

 河津桜よりさらに紅色の濃い花ですが、本州は寒いだろうに、温室ではない露地植えで咲いていました。

 日本でいちばん早くお花見ができるのが沖縄と言われ、何年か前、2月初めに行った時にたくさん咲いていた桜です。もっとも、沖縄ではその時期にハイビスカスやブーゲンビリアの花などもいっぱい咲いていて、特に「わーっ桜だ、お花見だ」という気分にはなりませんでした。

 そもそも、桜というのはふつう一度寒い時期を経て、その間にじっと蕾を開かせる準備をして暖かくなるのを待つのだそうですが、この桜は寒い時期を経なくても咲く品種で、台湾や中国南部に分布していたものが日本では南国の沖縄と奄美で根付いたとのこと。この二つの地域では、寒緋桜が桜の開花予報と開花宣言の対象になっているようです。


 さてと、今回のテーマ「早咲き桜」はこの辺までとして、もう終わりの時期が近づいた梅もまだきれいに咲いていましたので、写真を数枚、付録として載せておきます。

  紅白咲分けの梅
  

 「咲分け」と言えば「源平桃」が浮かびますが、梅と桃は近いのか、梅にも源平咲きがありました。花の時期がずれているとはいえ、梅と桃の花の違いもなかなか難しい。私は、いちおう花びらが丸いかちょっと細長いか程度で見分けた気分になっていますが。

  紅梅と白梅
  
  

  枝垂れは白とピンクに
  



   襟立つる人にも優し春の色   弁人


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