明石での最後の晩餐は

７月２７日（水）

　これから最後の荷物を車に詰め込んで逗子へ向かいます。

　キッチンの片付けも終えて、昨日から食事は外食となりました。
　出立前日の夕飯、いわば明石での最後の晩餐です。

　誰が考えたって、おいしい魚で一杯となります。舞子に妻君のお気に入りの和食レストランがあるので、電車で一駅。

　明石海峡大橋の目の前。
　　エレベーターに乗りましたが、
　　

　なんと、火曜日が
　　定休日なのでした
　　

　同じビルにある中華の「大阪王将」の店にしようかと思いましたが、明石最後の夕飯です。やっぱり「魚料理」ですよね。

　それじゃあと、
　　山陽電車に乗って
　　

　三日前の昼に行った
　　江井ヶ島のレストランへ
　　

　今日は「たこ三昧」でと、
　　まず一杯
　　

　いろいろ食した後、鯛と生海苔の
　　お茶漬けでしめました
　　


　　　夕凪の海の香りと蛸料理　　　弁人


　逗子の新居、外構工事はまだ済んでいませんが、明日引き渡してもらって一晩過ごしてみることになりました。
　翌日に家財の引っ越し。並行して家具家電の購入と設置。テレビ・ネット・電話回線の復旧と、しばらくは息つく暇もなさそうですが、せっかくの夏休み、一日も早く孫たちが遊びに来れるよう家財の整理に取り組まなければならず、気合を入れているところです。

明石海峡の風に身を任せるのも、あとわずかに

７月２５日（月）

　梅雨が明けない関東は過ごしやすい気温が続いているようですが、１８日に梅雨が明けた関西の夏、今日でちょうど一週間になります。

　夜が明けるのを待ちかねていたかのような元気いっぱいの蝉の合唱に、思わず目を覚ましてしまいます。

　　一昨日の朝もいい天気でした。バルコニーからです





　　　鳴り止まぬ目覚まし時計か蝉時雨　　　弁人


　逗子の新居は、当初７月末完成引渡しの予定でしたが、月末が土日ということと、東京で新しい孫の誕生が迫っていることもあって、少々建築業者をせっついて、２８日引渡し入居ということになり、２７日に明石を発つことになりました。
　アムステルダムにいる孫のＫＡＺＵ君が２９日に明石に帰って来るというのに、なんとすれ違いになってしまい、「明石に帰ればおじいちゃんと遊べる」という子どもの楽しみを裏切る形になり、どうにも残念ですが仕方ありません。

　それはともかく、今度逗子に帰れば、明石には何かの折に来ることがあったとしても、もう長い時間逗留して海峡の風を浴びることはなさそうです。
　実は、昨年の秋もそんな思いで明石を後にしたのでしたが、あの時は、まさか翌年に再び逗留することになるなんて、全く想像もつきませんでした。

　汗を拭き拭き荷造りをしていても、一息つくと、ふと「今度こそ最後」という感傷がわき上がってきて、買い物に出る時に、つい潮風の香りを確かめたくなったりします。

　西明石の手前、
　　林崎松江海岸
　　
　　

　そう、梅雨が明けて、外はすっかり真夏なのでした。

　明石の魚料理も
　　食べておかなくては
　　

　この日のお昼ご飯は、酒蔵のある江井ヶ島海岸のレストランでしたが、

　目の前の海岸にはカモメの群れが
　　羽を休めていました
　　



　　　憂ひなく潮風浴ぶる夏鴎　　　弁人

「爆発だぁ！」カープ積年のうっぷんを晴らすか

７月１５日（金）

　今年のカープは強い！？

　プロ野球。前半戦を終えて、今日からオールスター戦です。とはいっても、もう年間試合数の６割がた終わっていて、残り試合は６０試合を割っています。
　この時点で、勝ち越し貯金１９。２位ジャイアンツに１０ゲーム差をつけてトップ独走の状況。 過去に、オールスター戦前に二桁のゲーム差があって優勝しなかったチームはなかったということですから、もう優勝はほぼ間違いないのかもしれません。

　残り５６試合ということは３連戦が１８回プラス２試合ですから、全部１勝さえすれば勝率５割は確保できる計算になります。セリーグは他の５球団がすべて借金を抱えて、勝ったり負けたりの状態を考えると、その中で適当に勝ち星を拾っていけば、ペナントが転がり込んできそうな気配です。
　ということは、あとはＣＳを勝ち抜いたとして、最強のソフトバンクホークスに勝てるかどうかを心配し始めたほうがよいのかもしれません。

　なにしろ、２５年間も遠ざかっていたペナントです。ファンは負けが込めば落ち込むわけですから、ずいぶん長い間落ち込み続けてきたことになります。

　そのカープが今年はこの勢い。こんなにうれしいことはなく、毎日がウキウキ気分といった中なのに、ひとつ残念なのは、今仮住まい中で、あんまりカープの試合を見ることができないことです。
　スカパーとかケーブルテレビに接続すれば、ほぼ全試合見られるのですが、短期契約が難しく、今テレビは地上波とＢＳだけなので、なかなかカープの試合にお目にかかれないのです。そんな年に快進撃をするなんて、ちょっと複雑な気分。
　そして、「今日は中継があるぞ」と思っても、関西という土地柄、タイガース戦中心になりますが、そのタイガース、今年はボロボロで、拙攻拙守の果てに自滅してくれる試合が多く張り合いがありません。
　その他の試合はインターネットの速報かスマホのラジコで聞くしかなく、「投げた」「打った」「走った」の映像がないので、なんとももどかしい限りです。

　それにしても、エースのマエケンが抜けたというのに、どうしてこんなに勝てるのか、ちまたでは、打線がつながって神がかっていると専らで、たしかに、チーム打率、本塁打数、盗塁数など、みな他チームを上回っています。投手力が例年より良くなったとは思えないということは、やはり攻撃力で勝ち進んでいるのかもしれません。

　でも、タイガース戦を多く見ているのでそう感じるのか、カープ相手に不甲斐なく負けてしまうチームが他の４球団とはトントンの戦績を残しているのです。
　やはり「１強５弱」、他のチームが不甲斐なさ過ぎるのかもしれませんね。今は、この状態が秋まで続いてほしいと願うばかりです。
　そんなことでは、やはりソフトバンクには勝てませんか。


　　　夏山も七合目から急峻に　　　弁人


　まあ、トーナメントではないので、夏の甲子園出場を決めるほど険しくはありませんが。

　あと二週間。新居ができれば、すぐにケーブルテレビ回線を入れる予定なので、８月からはほぼ全試合見られそう。その日が来るのを首を長くしているのですが、今年は、９月末、いや、１０月までハラハラできそうで楽しみです。

いよいよ「ヤマ場」が近づいて来ました

７月９日（土）

　梅雨はまだ続いていますが、７月に入ったとたん、陽射しの強い暑い日が何日かあって、勘違いでもしたのか、蝉が鳴き始めました。

　逗子の新居も完成間近となり、２０１６年の二つ目のヤマが目の前に迫ってきました。
　ということで、今週は三日間ほど逗子に滞在し、進捗の様子を見がてら、表札・ポストなどの玄関廻り、デッキとそれを囲むフェンスの詰め、家財引越しの日程と見積り・契約等を済ませてきました。

　私の身長に合わせ、高めに設定した
　　システムキッチン
　　

　今まで、料理はほとんど妻君に任せっきりで、私が逗子の家の台所に立つことはほとんどありませんでした。というのは、キッチン台の高さが小柄な妻君にぴったりの高さで、私が何かしようとしても、身長１８０センチの身体が前かがみになってすぐに腰が痛くなってしまうからでした。

　明石で一人暮らしを始めてから、見よう見真似の男の料理をするハメになったのですが、今度は流し台の上の収納棚に頭がぶつかってどうにもならず、大家と不動産屋の許可を得て吊り戸棚を全部取っ払ってしまったのです。出る時に元通りにするという約束でしたが、７年前にどう外したのか思い出すのが大変で、復元に手間どって本当に苦労しました。幸い、大阪にいる姪夫婦が手伝いに来てくれた時に、ご亭主の手を借りて元通りに。大助かりで感謝感謝でした
　今いる明石のマンションでも、キッチンに立った時に、レンジの上の換気フードにしょっちゅう頭をぶつけるので、角の部分に厚めのタオルをくくり付けている始末。背の高いのも困ったもんですが、今どき１８０センチの身長なんてザラなのに、日本ではいまだに「男子厨房に入らず」という時代遅れの俚言が生きているのでしょうか。

　そんなこともあって、せっかくの新居、たまには厨房に立つこともあろうかと高さを確保したのですが、換気フードの位置を高くしたぶんレンジの位置も高くなり、私には好都合ですが、妻君には高すぎて、１０センチくらいの踏み台が必要になるかもしれません。

　広々としたバスタブも
　　楽しみです
　　

　ベランダへ出られる妻君の部屋には、
　　憧れのウオークインクロゼット
　　
　　　

　年３６５日のうち、３５０日以上は妻君と二人暮らしです。子どもの家族が来た時はゴロ寝でもしてもらうことにして、二人の居住スペースを広く取って、残されたわずかな年月を楽しく快適にと思ったのですが、もともと狭い空間、なかなかうまく行かず、結局、部屋数を一つ減らしたぶんで、洗面所と浴室を広めにし、ダイニング兼リビングを二坪ほど大きく、残りのスペースは私がいることになる書斎に回して容積率がいっぱいになりました。

　少し広くなった私の部屋にも
　　クローゼットがあります
　　

　洋服ダンスを置かなくていいのが大助かり。書斎といっても、書籍はもちろん、レコードやビデオなどもほとんど処分してしまったので、もしかしたら、Ｎゲージの線路のレイアウト板なんかもこの部屋に広げられるかもしれません。

　今までのように、鴨居に頭をぶつける心配のない家です。いろいろ楽しみは尽きませんが、ゆっくりと落ち着くに至るには、家財の整理や新規購入など、あといくつかのヤマを越えなければならず、そんなことがよぎると気が遠くなってきます。


　　　初蝉や主気が急く仮住まひ　　　弁人


　そんなこんな、今度逗子へ向かうのは、こちら明石に持ち込んだ荷物を車に積み込んで新居に向かう時という覚悟で戻って来たのですが、マンションを片付けるのに頼みの妻君がいませんでした。

　実は、東京にいる息子夫婦の所に二人目の孫が生まれることになっているのです。
　予定日は８月上旬なのですが、母親のお腹の具合がよろしくなく、一昨日、緊急入院してしまい、上の孫の世話をみるべくすれ違いで東京へ行ってしまったのです。

　しばらく東京に滞在するとのことで、明石のマンションからの引き揚げの準備という一つ目のヤマの標高が急に高くなってしまいました。

　気を引き締めて、気を落ち着けて、少しずつチマチマと片付けに入ります。