1月28日(水)
KAZUの保育園のある稲爪神社。
拝殿の前には奉納された菰被りの清酒。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/34/3a/486a08f2dadb7852f16b378d169d1593.jpg)
稲爪恵比須神社
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5d/55/db8278197e81cc0c58443097ea9f55db.jpg)
明石の岩屋神社
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7e/f4/f4d4446322f3582161c8f05adb05a1b7.jpg)
江井ヶ嶋の住吉神社
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/29/20/538059bbc3dfc2e7713d934dae0dc0c8.jpg)
清酒「神鷹」は100年以上の歴史を誇る、地元明石の「江井ヶ嶋酒造」の銘酒です。
昔から潮流が激しい海を「灘」と言いますが、この辺では、明石海峡の東のほうを「東灘」、西のほうを「西灘」と言います。東灘のほうに大手の酒造メーカーが密集しているので、灘の酒と言うと神戸の酒を連想しますが、西灘にあたる明石の酒造も江戸時代初期から始まったという歴史を持っています。
さて、ここで話は大きく変わります。今週の土曜日(31日)の東京競馬場のメインレースは「東京新聞杯」です。
実は、38年前(1971年)のこのレースに思い出があるのです。「トレンタム」という逃げ馬が勝ったのですが、私がずっと追っかけていた「カミタカ」という馬が2着に入り、万馬券にあと一歩という高額配当を受け取ったからです。
私がカミタカに注目したのは前年(1970年)の5月頃です。たまたまテレビで見たレースが印象に残ったからでした。次のレースで上位に入ればダービーというところで着外に甘んじてがっかりしましたが、目立たないレースで好成績を収めていました。私はだいたいのレースでこの馬の単勝馬券を買っていたので、この年は3~4回的中したと思います。次第に表舞台へ向かって行き、夢の菊花賞は5着に入賞、着外でしたが有馬記念にも出走しました。
私はなんとなく、この馬が馬券に絡むのはいつも人気のない時で、人気が出ると惨敗するというパターンを感じ取っていました。年明けの初戦の重賞レースはさすがに有馬記念出走馬ということで人気になりましたが、結果はやはり着外でした。
そして「東京新聞杯」。予想紙ではほぼ無印で絶対に”買い”なのです。先行馬として絶好の1枠1番、しかし、同枠2番に逃げ馬トレンタムが入り、ハイペースで共倒れというのが大方の見方でした。「まあ、テレビ画面に白い帽子が並んで進むのは間違いないし、前半だけでも楽しめればいいか」ということで、1枠のゾロ目の一点買い。結果、この2頭はとうとう最初から最後までテレビの画面から外れませんでした。まさに「してやったり」。
その後長期休養に入ってしまい応援できなかったのですが、秋の終わりごろから復帰し、2年連続で有馬記念に出走することになりました。
1971年の有馬記念はカミタカファンのみならず、少し競馬に詳しい人には有名なレースなのです。
一つは、有馬記念史上初めて牝馬(トウメイ)が勝ったことです。もう一つは、ちょうど馬のインフルエンザが流行した時期で、レース直前に1番人気アカネテンリュウほか3頭が出走を取り消したのです。実はその中にカミタカが入っていたのです。ところが、カミタカはインフルエンザではなく、同枠の取り消し馬(メジロアサマ?)が人気馬だったため、混乱を回避するための措置であったという噂が流れたのです。
(注 当時は馬番連勝というのがなく、普通は枠番連勝で馬券を買っていたのです。取り消し馬がその枠1頭であれば払い戻しになりますが、2頭以上のうちの1頭だと払い戻さななかったのです)
たぶんラジオで大橋巨泉氏が、不快感(馬に責任はなく制度が悪いということ)を言っていたように思います。
結局、このレースは疑惑を秘めた6頭立てという寂しいものになったのですが、実力のある人気馬2頭が消えたこと、カミタカは人気薄だったこと、スローなレース展開で出走馬中1番人気の馬(メジロムサシ?)が末脚を全く使えなかったこと、そして初めて牝馬が勝ったという、いくつもの要素を並べると、カミタカのファンの気持ちとしては、もし出走を取り消されなければ、名馬として語り継がれる存在になったに違いないと想像するのも無理はないでしょう。
昨年末の有馬記念でダイワスカーレットが勝ち、スポーツニュースでは「37年ぶり2回目の牝馬の勝利」と騒ぎ立てましたが、その時私の脳裏をかすめたのは、トウメイという牝馬とカミタカという幻の名馬でした。
引退後は、さすがに種牡馬にはなれませんでしたが、殺処分を免れ、東京競馬場の先導馬になりました。就職した年に競馬場に行った時、同行の友人が馬券を買わずに先導馬に注目している私にあきれていました。その後、乗馬用の馬になったという噂を耳にしたのを最後に私の世界から消えて行きました。
冬枯れの馬場に名馬がよみがえる 弁人
いつだったか、甲子園へ行った時に阪神電車の窓から「神鷹」の看板を見てうれしくなったことがありました。それ以来、お酒の「カミタカ」は神戸の灘の出なんだとばかり思っていたのです。ともかくそんなこともあって、「明石へ行ったら、酒はカミタカだぞ」と思いながらこっちに来たわけです。
ところが、お酒の「カミタカ」に出会うまでちょっと時間がかかってしまいました。神社の菰樽は毎日眺めていましたが、店頭ではあまり見かけなかったのです。あるスーパーに安いパック詰めがありましたが、アルコール度数が13度と低いのでやめました。地元での人気は高くないのか、近くの酒屋のご主人は「あまり捌けないんで」と言い、置いてありませんでした。神戸のデパートでも見ませんでした。
ところが、師走に入って、たまたま立ち寄ったちょっと郊外の大型スーパーに、容量別(ワンカップ等)も含めて20種類以上も並んでいるのに出くわしたのです。
ということで、ここに晴れてご紹介という段に至りました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/49/81/67e45239e63aaa60a9c10055506d2310.jpg)
右が普通の吟醸酒で、880円。左は冬限定の「初しぼり」。660円でお買い得?、一升換算で1650円。
おっと、写真はすべて4合瓶です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0e/87/12ef14defd1eee561c596c4de6507144.jpg)
両方とも純米。左は940円で、娘のマンションで食事する時はこれを持っていきます。右は格上の純米吟醸で、1180円。ふだん飲むのにはちょっと贅沢かな。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2b/d3/69dff4a3758b3479faa15507c6cb2a6a.jpg)
右が大吟醸で2080円します。正月用に買っておいたのですが、こっちへ戻った時にはもう浮かれ気分ではなかったのでまだ封を開けていません。大吟醸の一升瓶は木箱入りで、6000円弱です。
もちろん、ふだん飲むのは最もリーズナブルな「上撰」の1.8ℓパック(写真左)で、1450円です。
冬深し祝宴日を求め暦見る 弁人
温かくなったら、江井ヶ嶋の酒造見学に行こうかなと思っています。
KAZUの保育園のある稲爪神社。
拝殿の前には奉納された菰被りの清酒。
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稲爪恵比須神社
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明石の岩屋神社
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7e/f4/f4d4446322f3582161c8f05adb05a1b7.jpg)
江井ヶ嶋の住吉神社
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/29/20/538059bbc3dfc2e7713d934dae0dc0c8.jpg)
清酒「神鷹」は100年以上の歴史を誇る、地元明石の「江井ヶ嶋酒造」の銘酒です。
昔から潮流が激しい海を「灘」と言いますが、この辺では、明石海峡の東のほうを「東灘」、西のほうを「西灘」と言います。東灘のほうに大手の酒造メーカーが密集しているので、灘の酒と言うと神戸の酒を連想しますが、西灘にあたる明石の酒造も江戸時代初期から始まったという歴史を持っています。
さて、ここで話は大きく変わります。今週の土曜日(31日)の東京競馬場のメインレースは「東京新聞杯」です。
実は、38年前(1971年)のこのレースに思い出があるのです。「トレンタム」という逃げ馬が勝ったのですが、私がずっと追っかけていた「カミタカ」という馬が2着に入り、万馬券にあと一歩という高額配当を受け取ったからです。
私がカミタカに注目したのは前年(1970年)の5月頃です。たまたまテレビで見たレースが印象に残ったからでした。次のレースで上位に入ればダービーというところで着外に甘んじてがっかりしましたが、目立たないレースで好成績を収めていました。私はだいたいのレースでこの馬の単勝馬券を買っていたので、この年は3~4回的中したと思います。次第に表舞台へ向かって行き、夢の菊花賞は5着に入賞、着外でしたが有馬記念にも出走しました。
私はなんとなく、この馬が馬券に絡むのはいつも人気のない時で、人気が出ると惨敗するというパターンを感じ取っていました。年明けの初戦の重賞レースはさすがに有馬記念出走馬ということで人気になりましたが、結果はやはり着外でした。
そして「東京新聞杯」。予想紙ではほぼ無印で絶対に”買い”なのです。先行馬として絶好の1枠1番、しかし、同枠2番に逃げ馬トレンタムが入り、ハイペースで共倒れというのが大方の見方でした。「まあ、テレビ画面に白い帽子が並んで進むのは間違いないし、前半だけでも楽しめればいいか」ということで、1枠のゾロ目の一点買い。結果、この2頭はとうとう最初から最後までテレビの画面から外れませんでした。まさに「してやったり」。
その後長期休養に入ってしまい応援できなかったのですが、秋の終わりごろから復帰し、2年連続で有馬記念に出走することになりました。
1971年の有馬記念はカミタカファンのみならず、少し競馬に詳しい人には有名なレースなのです。
一つは、有馬記念史上初めて牝馬(トウメイ)が勝ったことです。もう一つは、ちょうど馬のインフルエンザが流行した時期で、レース直前に1番人気アカネテンリュウほか3頭が出走を取り消したのです。実はその中にカミタカが入っていたのです。ところが、カミタカはインフルエンザではなく、同枠の取り消し馬(メジロアサマ?)が人気馬だったため、混乱を回避するための措置であったという噂が流れたのです。
(注 当時は馬番連勝というのがなく、普通は枠番連勝で馬券を買っていたのです。取り消し馬がその枠1頭であれば払い戻しになりますが、2頭以上のうちの1頭だと払い戻さななかったのです)
たぶんラジオで大橋巨泉氏が、不快感(馬に責任はなく制度が悪いということ)を言っていたように思います。
結局、このレースは疑惑を秘めた6頭立てという寂しいものになったのですが、実力のある人気馬2頭が消えたこと、カミタカは人気薄だったこと、スローなレース展開で出走馬中1番人気の馬(メジロムサシ?)が末脚を全く使えなかったこと、そして初めて牝馬が勝ったという、いくつもの要素を並べると、カミタカのファンの気持ちとしては、もし出走を取り消されなければ、名馬として語り継がれる存在になったに違いないと想像するのも無理はないでしょう。
昨年末の有馬記念でダイワスカーレットが勝ち、スポーツニュースでは「37年ぶり2回目の牝馬の勝利」と騒ぎ立てましたが、その時私の脳裏をかすめたのは、トウメイという牝馬とカミタカという幻の名馬でした。
引退後は、さすがに種牡馬にはなれませんでしたが、殺処分を免れ、東京競馬場の先導馬になりました。就職した年に競馬場に行った時、同行の友人が馬券を買わずに先導馬に注目している私にあきれていました。その後、乗馬用の馬になったという噂を耳にしたのを最後に私の世界から消えて行きました。
冬枯れの馬場に名馬がよみがえる 弁人
いつだったか、甲子園へ行った時に阪神電車の窓から「神鷹」の看板を見てうれしくなったことがありました。それ以来、お酒の「カミタカ」は神戸の灘の出なんだとばかり思っていたのです。ともかくそんなこともあって、「明石へ行ったら、酒はカミタカだぞ」と思いながらこっちに来たわけです。
ところが、お酒の「カミタカ」に出会うまでちょっと時間がかかってしまいました。神社の菰樽は毎日眺めていましたが、店頭ではあまり見かけなかったのです。あるスーパーに安いパック詰めがありましたが、アルコール度数が13度と低いのでやめました。地元での人気は高くないのか、近くの酒屋のご主人は「あまり捌けないんで」と言い、置いてありませんでした。神戸のデパートでも見ませんでした。
ところが、師走に入って、たまたま立ち寄ったちょっと郊外の大型スーパーに、容量別(ワンカップ等)も含めて20種類以上も並んでいるのに出くわしたのです。
ということで、ここに晴れてご紹介という段に至りました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/49/81/67e45239e63aaa60a9c10055506d2310.jpg)
右が普通の吟醸酒で、880円。左は冬限定の「初しぼり」。660円でお買い得?、一升換算で1650円。
おっと、写真はすべて4合瓶です。
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両方とも純米。左は940円で、娘のマンションで食事する時はこれを持っていきます。右は格上の純米吟醸で、1180円。ふだん飲むのにはちょっと贅沢かな。
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右が大吟醸で2080円します。正月用に買っておいたのですが、こっちへ戻った時にはもう浮かれ気分ではなかったのでまだ封を開けていません。大吟醸の一升瓶は木箱入りで、6000円弱です。
もちろん、ふだん飲むのは最もリーズナブルな「上撰」の1.8ℓパック(写真左)で、1450円です。
冬深し祝宴日を求め暦見る 弁人
温かくなったら、江井ヶ嶋の酒造見学に行こうかなと思っています。