ただ「暑い！暑い！」だけで終わったコロナ禍の８月

８月３１日（月）

　コロナ禍の２０２０年、７月はずっと湿りがちで、梅雨明けがなんと８月にずれ込みましたが。

　「まあ、梅雨が明けた後は暑い日が続くだろう」という予測はしていたものの、梅雨明けした１日から連日３０度をはるかに超える猛暑が続き、そのまま9月に入りそうな勢いです。
　おそらく８月の気温、日本の各地で、もちろん横浜や湘南三浦でも過去最高となるに違いありません。

　そんな中、近場での買い物以外で出かけたのは、高校野球の覗き見で伊勢原へ行っただけで、あとは、ほぼ四六時中エアコンの下でじっとしていたことになります。

　孫たちは夏休みが短いこともありましたが、なにしろこの異常時、おじいちゃんおばあちゃんの所に遊びに来る状況でもありませんでしたが。

　あれは１２・１３日頃だったでしょうか、逗子は雨がぱらついた程度でしたが、首都圏の至る所でゲリラ雷雨が発生したとのこと。
　下町のマンションに住むＫＡＮＡ君ＣＨＵＭＵちゃんのところから写真が送られて来ました。

　　これはまあ、なんとも美しい虹
　　　

　さっそく、妻君が電話で「きれいな虹が見えてよかったね」とお話していると、幼子二人、「おばあちゃんと遊びたい。逗子のおうちに遊びに行きたい」と言い出したもよう。

　大人はちょっと考え込んでしまいますが、コロナ感染防止で自由が利かない中、猛暑続きとなった夏休み。子どもたちのストレスだって相当なものに違いありません。
　結局、「お泊まり無しの日帰りで」ということで話がまとまり、１４日に逗子にやって来ました。

　逗子に来ても、海水浴はできないし、プールも開いていないという味気ない夏。

　今年はこれしかないねと、
　　家のプールで大はしゃぎ
　　

　「大声を出さないで」と言ったって、楽しく遊ぶ子どもには無理な話。食事だっておやつだって、みんなでワイワイとなってしまうのは仕方ありません。

　日が暮れた後、「ほんとはお泊まりしたかったのに」と、後ろ髪を引かれるように東京へ帰って行きましたが、僅か一日とはいえ密であったのは事実。あとは８月末までの二週間、お互いに何事もないことを祈って、私もステイホームに専念するべく努力して過ごして来たわけでした。

　やれやれ、先程、カレンダーを一枚めくりまして、９月の景色・風物に変わりましたが、いったいいつになったら、その秋らしい風情に身を置けるのでしょうか。そうか、ちょっと出かけるにも勇気のいる現状では無理かもしれませんね。
　今年はなにもかも滅茶苦茶ですね。


　　　熱帯夜に虫の声あり八月尽　　弁人

　季語を三つも並べて、季節入り乱れの滅茶苦茶な句と相成りました。

野球となれば、「暑い」なんて言っていられずに

８月１０日（休）

　事情は省きますが、実はこの４月、残り少なくなった人生に新しい楽しみが一つできたのです。それが神奈川県立横須賀高校の野球部の応援なのです。
　このトシになって、はたして、夏の暑い時期や初冬初春の寒い時期にちゃんと試合を見続けられるだろうかという不安を抱きつつ、野球シーズンをワクワクしていたのです。

　ところが、ご承知のとおり、とんでもない２０２０年に。アマチュアスポーツもその波をもろにかぶって、その苦渋をいちばん味わったのは、もちろん選手たちなのですが、応援を楽しみにしていた私どももなんとももどかしい限りなのです。

　高校野球について言えば、今日から甲子園で春のセンバツの代替大会が始まりました。夏の甲子園は中止ですが、各都道府県で独自の大会が行なわれています。
　とはいっても、全て無観客試合ということで、テレビ中継でもない限り結果は翌日の新聞で知るという具合。だいたい、今年のチームについて、三年生がどれくらいいて、主力選手がどういう選手なのか、前もって名前すらわからないのですから、気になるチームがあっても、正直のところ興味津々というわけには行かないのです。

　それでもですよ、応援したいと思っている横須賀高校、初戦で一回戦を勝ち上がった厚木高校を難なく退けたとか。次の三回戦で平沼高校に勝てば四回戦は横浜高校が相手と聞くと、背番号「１」の子はどんな球を投げるのかな、コントロールはどうなのかな、打線は力強いのかなと気になってしまいます。

　その平沼高校との一戦は伊勢原球場とのこと。伊勢原球場といえば、バックネット裏から左中間にかけて丘陵の公園になっていて、もしかしたら見下ろせる所があるかもしれないと、知人に確認したところ、「たしかに、神奈川の球場で外から球場を覗けるのは伊勢原くらいしかないかも」とのこと。

　やはり、じっとしていられなくなりまして、お盆休みの前半、三連休の三日目の今日、もちろん車でですが、
　　丹沢は大山の麓の
　　

　　いせはらサンシャインスタジアムへ
　　

　球場に入れないので、
　　三塁側後方の裏山から
　　

　一塁側の観客席入口のフェンス前も絶好なのですが、
　　応援の横断幕でマウンドが見えません
　　

　樹木越しに灼熱のグラウンドを覗きながら球場を一周したところ、外野席の後ろからも二～三ヶ所、選手の動きが見える所がありましたが、スコアボードの後ろになるので、公園のベンチで休憩と水分補給をして、最後は元の場所へ。

　中盤まで好ゲームも、終盤、両チームの投手とも猛暑から足が攣って最後は乱戦気味に。
　　でも、勝ちました
　　


　　　大山路 高校球児の汗もあり　　　弁人


　三塁側後方の公園はなかなか眺めが良くて
　　写真は延伸工事中の新東名
　　

　帰りもこの道、現在終点の伊勢原大山インターから新東名に乗れば、圏央道・湘南バイパスで藤沢まであっという間なのですが、お盆休みの三連休、藤沢から逗子までがなかなか遠いのです。


　　　盆休み鎌倉越えやいかにせむ　　　弁人