チムどんどん「明石通信」&「その後」

初孫との明石暮らしを発信してきましたが、孫の海外移住を機に七年で区切りに。現在は逗子に戻って「その後」編のブログです

彼岸花が彩る川沿いの小径

2022-09-26 17:31:42 | 湘南・鎌倉・三浦ぶらり
9月26日(月)

 近海で突然発生する台風。その合間に何気なく現れる秋空。
 その青空に誘われて、今日の昼前、湘南の彼岸花の名所、茅ヶ崎市の北端を流れる小出川の散歩道を歩いてみました。

 スタートは、藤沢市遠藤にある慶応大学藤沢キャンパスの南、宝泉寺前とある交差点の近くの
  大黒橋
  

 川の流れに沿って、西に向かって歩きます。
  橋の上から
  

 シロバナマンジュシャゲも交じって
  ちょうど見頃
  
  


   憂きことの消えて行きたり曼珠沙華  弁人


 舗装された道が土の道になって、やがて、
  畦道のような小径に。
  

 正面の白っぽい空には、富士がうっすらと見えるのですが、カメラに写るほどではありません。朝早く来ないと、彼岸花の背景には入りませんね。

 小出川の彼岸花の散歩道は寒川町の大蔵(おおぞう)の追出(おいで?)橋までの3キロほどで、その間に三つ、都合5本の橋がありますが、それ以外にも、人一人がやっと渡れるような簡易な橋があったりして、川の両岸を行ったり来たりして楽しむことができます。

 片側の花が途切れても
  対岸に咲いてくれています
  

 水の流れの反対側は
  のどかな田園風景
  


   湘南に田園もあり天高し  弁人


 大黒橋から2キロちょっと、4つめの橋から先も、彼岸花の小径は
  まだ続いていますが、
  

 小腹も空いてきましたんで、そろそろよろしいかと、折り返すことにしました。


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秋の北東北旅 ~その4~「三陸鉄道リアス線」後編

2022-09-18 11:07:26 | 旅行
9月18日(日)

 「北東北の旅」の最終日。三陸リアス線をさらに南下して気仙沼を目指します。

 5時過ぎに目をこすりながらカーテンを開けると、
  鮮やかな日の出
  

 おかげさまで、4日間、最後まで天気が崩れませんでした。

 浪板海岸駅8時55分発。大船渡の盛(さかり)駅行きです。
  二輌編成で来ました
  

  走り出して一つ目の駅
  

 井上ひさしですね。「吉里吉里人」でしたっけ。それに、次の駅の大槌には、港の湾内に「ひょっこりひょうたん島」のモデルになった小島があるということで、カメラを構えましたが、

 大槌の港も高い防潮堤ができていて、よく見えません。 
  こんな具合に
  
  

  あの歌、若い人は知らないでしょうね。
  「丸い地球の水平線に
   何かがきっと待っている
   苦しいこともあるだろさ
   悲しいこともあるだろさ
   だけど僕らはくじけない
   泣くのはいやだ、笑っちゃお
   進め、ひょっこりひょうたん島
   ひょっこりひょうたん島・・・」

 不思議ですね。子どものころ、テレビの前で何気なく口ずさんでいた歌が、現に被災地になっている土地の島が所縁となって、何十年も前にできていたのですから。

 列車が大槌を発車すると、まもなく釜石市に入り、次の駅は鵜住居(うのすまい)駅。
 釜石といえば、ラグビー日本選手権7連覇の偉業を果たした「新日鉄釜石」の記憶が鮮明ですが、3年前のワールドカップを機にでき上がった釜石の「復興スタジアム」。その最寄り駅なのです。

 進行方向左側。
  駅の手前で見えました
  

 なんか、朝、列車に乗ってからここまで、少ししんみりした思いに耽って車窓を眺めていましたが、浪板海岸から30分ほど、やがて列車は釜石の駅に。

 駅の南側、いかにも釜石らしい
  製鉄所の偉容
  

 この辺りというか、大槌辺りから南のほうは典型的なリアス式海岸で、駅は入り江になっている奥にあって、駅と駅の間は山というか半島というか、列車はそれを抜けるトンネルを走り続けます。

 釜石から1時間弱で、完全試合を達成した、あの佐々木明朗君の出身地の大船渡市に入って、

 三陸リアス線の終着駅、
  盛(さかり)駅に到着
  

 到着ホームの反対側は、かつての東北本線、一関駅へ向かう大船渡線のホームなのですが、今は線路が撤去され舗装されています。

 スムーズにバスに乗れるよう、
  一段低くして
  

 線路のあった所にバスを走らせるという新交通システム。称して「BRT(バス・ラビット・トランジット)」とか。
 ということで、盛駅から気仙沼駅まではバスに揺られてということになります。

 「リムジンみたいなバスが来るのかな」と思いきや、
  ちょっとがっかり
  

 降車ボタンもあって、ほぼ普通の路線バスという感じでした。

 途中、「奇跡の一本松」で有名になってしまった陸前高田も通りますが、今回はバスの中で黙礼して先を急ぐことにします。なにしろ、便数が少ないもので。

 その陸前高田市にやって来ました。
  空っぽの集合住宅
  

 屋上まで水に浸かったとかいう
  米沢商会ビル
  

 そして、海のほうに
  奇跡の一本松
  

 訪れる人が多いのでしょう。「奇跡の一本松」のすぐ手前に「東日本大震災津波伝承館」という施設ができていて、辺り一帯は「津波復興祈念公園」としてきれいに整備されていました。
 大きな「道の駅」といった感じで、あまりの立派さに目を見張りましたが、これからは、修学旅行生をはじめとして、犠牲者の慰霊と復興の祈念のために、多くの人が訪れるのでしょうから、それ相当の施設ができることは良いことなのかもしれません。


   運命の悪戯まさか鰯雲  弁人


 さて、陸前高田を過ぎて間もなく、バスは高速道路の三陸自動車道に入りました。そうなんですよ、さっきのシートベルトもない乗合バスがですよ。たしかに、今、三陸自動車道はどこも無料になっているのですがね、さすがにびっくりしました。
 仕方なくじっと身をかがめていると、高速を出て気仙沼の町に入り、最後の2~3㎞でしょうか、再び旧大船渡線の専用道を通って気仙沼駅に着きましたが・・・。
 大船渡からの気仙沼の間、震災の被害はきっと相当なものだったのでしょう。「BRT」と謳っていますが、バスがかつて線路があった専用道を走ったのは、最初の15分くらいと最後の数分だけでしたから。
 途中でバスが一般道を走った区間、陸前高田市内もそうですが、おそらく鉄道のあった所は壊滅的だったのでしょう、その様子が容易に想像されます。

 そして、いま降り立った気仙沼。思えば、ここは津波の被害もさることながら、漁船の火災から広がった大火の被害が甚大だったなと、3.11の夜のテレビ映像が今でも目に焼きついていて蘇ってきます。

 とりあえず港へ向かって、
  お寿司屋さんでお昼ご飯。
  


   島国や秋の旅路は海海海  弁人


 お土産も買って、あとは、今回の旅の最後のローカル線、一関まで1時間20分の「大船渡線」の車窓を楽しんで東京へ帰ります。

 気仙沼発、一関行き
  二輌編成でした
  

 そして、〆の列車の一関からの新幹線、平日なのに、夕方だったからでしょうか、満席でした。
 JR東海のドル箱は東海道新幹線とよく聞きますが、かつて、明石との往復でガラガラの時が何回もありましたがね。
 つい、「JR東日本の新幹線も、けっこう儲かっているんだ」と思いながら東京に帰ってきました。


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秋の北東北旅 ~その3~「三陸鉄道リアス線」前編

2022-09-17 12:08:16 | 旅行
9月17日(土)

 大震災から11年ですか。ご多分にもれず、大津波で壊滅的な打撃を被った「三陸鉄道リアス線」。
 コロナ禍に見舞われるかなり前。いつだったか、その鉄路がほぼ復旧したと聞いて、「さてと、いつか乗る機会が来るかどうか」と思っていましたが、まさに、その日がやって来ました。

 北の始発駅は久慈駅。8時ちょうど、
  始発車両入線。一輌でした
  

  海沿いを南下
  

  普代の橋梁
  

 南下するにしたがって目立ってくる、防潮堤や水門の
  コンクリート
  


   秋暑し防潮堤の白き肌   弁人


 新田老駅で下車して、高台から
  三王岩を眺め
  

 名称は不明ですが、
  こんな風情の岩も
  

 この田老の町も津波に飲み込まれた町で、駅からの道路も漁港も高い防潮堤に囲われています。

 その一角に、三階まで海水に浸かった、かつての「田老観光ホテル」の建物がそのままの姿で残されています。
  まさに、震災遺構
  

 次は、田老から少し南下して宮古駅へ。

 駅からバスで向かったのは、
  名勝「浄土ヶ浜」
  

 絵葉書にもポスターにもなるような
  すばらしい景観
  

 お昼は、浜辺に面したレストハウスの景色抜群のレストランでいただきました。
  ご当地名物「瓶どん」
  

 「瓶どん」。 獲れたての海産物を滅菌処理した海水と一緒に牛乳瓶に入れ保存し、食べる時は、どんぶりご飯の上に一気にかけて食べるという具合。
 ウニの瓶ドンが食べたかったのですが、残念、品切れでした。


   八朔の卓に岩手の海の幸  弁人


 さて、宮古駅に戻って、今度は二輌編成のリアス線で大槌町方面へさらに南下。

 到着したのは
  浪板海岸駅
  

 駅前のこの高さまで津波襲来のもよう。窪地の向こう、乗ってきた列車が釜石方面へ。左奥に見えるのがこの日の宿「花ホテルはまぎく」です。

 「花ホテルはまぎく」は、今の上皇ご夫妻が、震災前の「全国豊かな海づくり大会」と震災後の「国民体育大会」の二度お泊まりになった宿で、「復興への励まし」と「はまぎくの花」にまつわる話が逸話として紹介されています。

  そのモニュメント
  

 聞いていたとおり、
  花のきれいなホテル
  

 注目の「はまぎく」の花は、例年ならもう咲いている頃とのことですが、
  惜しい、開く少し前
  


   潮騒に菊の香添へて花の宿  弁人


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秋の北東北旅 ~その2~「八甲田&青森から岩手へ」編

2022-09-16 13:57:02 | 旅行
9月16日(金)

 今回の「北東北旅」、一泊目は「酸ヶ湯温泉にしようかな」と考えていたのですが、二日目の天候によって、八甲田か弘前城か二通りのプランがありまして、宿は弘前側の山麓となりました。

 黒石温泉郷は落合温泉の「花禅の庄」。
  朝。実にいい天気。
  

 それならば、八甲田方面へ向かうことにしましょう。

  道の左右にリンゴ畑
  


   朝莢か津軽林檎の光りたり  弁人


 城ヶ倉大橋とか。
  絶景です
  

 そして、本当は泊まりたかった酸ヶ湯温泉旅館に。冬の積雪量で有名で、名物は総ヒバ造りの千人風呂。

  入らないわけには行きません
  

 ひとしきり温泉でリラックスした後は、
  八甲田ロープウエイ
  


   青々とこれみよがしの秋の山  弁人


 気温高めで湿度が高いのか、やや霞んでいますが、

 西、黒石・弘前方面に
  津軽富士岩木山
  

 北、津軽半島方面に
  青森市街・陸奥湾
  

 冬は樹氷になるアオモリトドマツの下を散策して
  山上の空気を満喫
  

 さて、そろそろ山の世界とはお別れ。青森市街に下り、新青森駅でレンタカーを返却。

 駅構内の銘酒が並ぶ和食処。グイッと喉を潤して、
  海鮮丼? まぐろ丼にしました
  

 というところで、前半の「津軽・八甲田」の旅は終了。後半は「三陸海岸沿い、ローカル線三昧」の旅と相成ります。

 実は、今回の旅、当初の予定では、秋田から五所川原まで五能線に乗って、白神のトレッキングや黄金崎不老不死温泉を楽しむはずだったのですが、8月の大雨で五能線の鉄橋が崩落しちゃったりして方針撤回。日本海側をあきらめて「三陸鉄道リアス線制覇」の旅となったのでした。

 ローカル線の旅となれば、まずは八戸まで「青い森鉄道」となるところですが、とにかく、ローカル線はのんびりで時間がかかります。ここは時間の都合もあり、八戸までは新幹線で向かうことになりました。

 さあ、八戸駅から「三陸、鉄道旅」のスタート。

 最初に乗るローカル線は、岩手県久慈へ向かう「八戸線」。
  二輌編成でした
  

 車窓から、鮫の港と
  高台に蕪嶋神社
  

 列車に乗って約50分で岩手県に入り、その20分後、
  陸中八木駅に
  

 柳田国男の「清光館哀史」。その「清光館」という宿があった小子内の漁村は、次の有家(うげ)駅との中間ぐらいです。
 鉄道のガード下の脇に、「清光館跡」の小さな看板があるらしく、目を凝らしてカメラを構えていましたが、残念、ガード通過は一瞬で、目に留まりませんでした。

 「まあいいや、漁村の様子、少しだけ見えたので」と思い直し、

 漁村を通過した後の
  寂しげな海岸の写真
  


   寒村の鉄路に届く秋の潮  弁人


 八戸から1時間40分少々。八戸線の終点の久慈駅に。この日泊まるのは、
  後ろに見えるホテルです
  

  ホテルの窓から
  

 左が八戸線の駅ですが、右へ跨線橋を渡ったホームに、一輌編成の三陸リアス線の車両が停まっています。
 「明日はあの車両に乗るんだな」と、気分上々。


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秋の北東北旅 ~その1~「津軽・青森」編

2022-09-15 16:48:26 | 旅行
9月15日(木)

 11日の日曜日。東京駅から朝一番の「はやぶさ」に乗って、新青森駅に到着。

 改札を出ると、
  「ねぶた」がお出迎え
  

  駅頭に出て、
  

 予約していたレンタカーで、まずは、津軽半島の陸奥湾側を北上。

  穏やかな陸奥湾
  

 車なので一気に龍飛岬まで行きたいところでしたが、津軽半島も8月上旬の豪雨で道があちこち寸断されたままなのです。今回は外ヶ浜の蟹田駅の先から西に入り、山を越えて半島を横断することに。

  十三湖が現れました
  

 太宰治の「津軽」。彼自身が育ての親だと思っている「たけ」に会うために、津軽中里駅からバスに揺られて、ここから6~7㎞北の小泊の村へ向かう途中で眺めた十三湖の印象的な風景。
 何十年も前から一度は行ってみたいと思っていたのですが、とうとう念願が叶いました。


   秋の雲流れて静か十三湖   弁人


 小泊へ向かう十三湖の北側の道を西へ進み、日本海側に出て、さっそく、これも念願だったしじみ料理のお店に。

 十三湖といえば「しじみ」です。
  まずは「しじみバター」
  
   &「しじみラーメン」
   

 味はあっさりめですが、そんなことはどうでもよいのです。「十三湖でしじみラーメンを」という長年の夢が叶ったのですから。

 ところで、肝心の「十三湖の風景」。
 太宰によれば、
 「人の肌の匂いがない」
 「人間と全く無関係に生きている」
 「『風景』の一歩手前のもの」
 「少しも旅人と会話をしない」
 「浅い真珠貝に水を盛ったような、気品はあるがはかない感じ」
 「ひっそりとしていて・・・なかなかひろい」
 「人に捨てられた孤独の水たまりである」
 「流れる雲も飛ぶ鳥の影も、湖の面には写らぬというような感じ」

 とありますが、
  いかがでしょうか
  


  人肌の匂いなくとも十三湖
    秋の陽浴びてしじみはぐくむ  弁人


 しじみの名産地ですから、この湖も宍道湖同様「汽水湖」です。つまり、陸地を挟んだ反対側は海ということになります。

  カーナビの画面
  

 今回の旅で、最初で最後の日本海。
  いやー、爽快
  

 さてと、ここまで来たら、本当は太宰も乗った津軽鉄道に乗りたいところです。でも、今回は時間の都合でレンタカー。せめて写真だけでもと、津軽中里駅へ向かうも、次の発車時間13時37分に間に合わないかもしれない。一か八か一駅先の深郷田駅へ急ぐと、なんとか間に合いました。

 やって来ました。上りの一輌の車両。写真を撮るだけだったので関係ありませんが、
  この駅は通過でした
  

 この「深郷田」駅、「ふかごうだ」と読むのかなと思っていたのですが、駅の表示がひらがな4文字だったので「ふごうだ」であってほしいと近づくと、なんと2文字目に濁音がありませんでした。これも難読の部類に入るのでしょうが、地名や駅名というのはなかなか興味深いですね。

 時刻表を見ると、どうも、金木駅から一つ五所川原方面の駅ですれ違い交換があって、しばらく待っていれば下り列車が来るはずと、深郷田の三つ先の駅、桜で有名な芦野公園駅前に車を停めました。

 無人駅なので
  ホームにおじゃま
  

  下り、「走れメロス」号
  

 この日、実はもう一ヶ所行きたいところがありまして。急いで青森に戻ることに。五所川原から浪岡インターへ向かい、東北道を少し走って15時少し前、

  三内丸山遺跡に
  

 入口もそうですが、それに続く「縄文時遊館」という施設、素晴らしく立派な建物でびっくりしました。

 お出迎えは、縄文服がお似合いの
  可愛い子どもでした
  

 展示も充実している「縄文時遊館」。その中ほどに遺跡に出られる通路がありまして、
  広々とした遺跡公園に
  

 六本柱建物跡と
  大型竪穴式住居
  

  掘立柱(高床式)建物跡
  


   縄文人と陸奥の秋空ともにする  弁人


 なかなか中身の濃かった北東北旅の一日目。この日の宿は黒石温泉郷の落合温泉です。


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近々閉館の観音崎京急ホテルに泊まってみる

2022-09-03 11:30:04 | 湘南・鎌倉・三浦ぶらり
9月3日(土)

 7月の中頃だったでしょうか、妻君から観音崎の横須賀美術館で開かれている「運慶展」に誘われて、「お盆休みが終わったら行こうか」と返答していたのですが、そのあと、「観音崎の京急ホテル、9月いっぱいで閉館」という話を耳にしまして、「それじゃ、運慶展に合わせて一度泊まっておこうかな」と9月1日泊の予約をしておきました。

 「9月に入って、秋らしい日和になってくれたらうれしいな」と思っていたのですが、当日の一昨日は暑さぶり返しの強い南風。それに沖縄で猛威をふるっている台風の影響か、朝方から突然強い雨が見舞ってきたりする不安定な天気となりました。

 昼を済ませて午後1時過ぎ、観音崎の
  横須賀美術館に
  

 美術館の前庭。蒸し暑い南風が吹いていなければ、とても気持ちの良い雰囲気なのですが、まあ、中に入れば涼しいでしょう。

  「いざ、運慶展」
  
  

 「鎌倉殿の十三人」ですか、大河ドラマの威力ってすごいですね。もともと横須賀市には三浦氏一族ゆかりのお寺や史跡が多いということは聞いていましたし、秋谷の浄楽寺で運慶の仏像を拝観したこともありましたが、近隣のお寺などに、今まであまり表に出なかった仏像や収蔵品がこんなにもあったのかと少々驚きました。


   館外の雷鳴聞くや毘沙門天  弁人


 今回の「運慶展」、10月からは金沢文庫で開催されるようですが、この横須賀美術館は天井も高く広々としている上に、ガラス越しからの海の眺めも気分爽快。展覧会々場としては申し分ありません。

  こんな雰囲気
    

 ということで、鎌倉時代の写実的な仏像を堪能。

 屋外に出れば、目の前にこの日のお目当ての
  京急ホテル
   
 
  さっそく、チェックイン
  

  アロハシャツに袖を通して
  

  しばし「浦賀水道、船景色」を
  

 明石海峡を思い出します。海と船の眺めはいつまでも飽きません。

  気がつけば夕暮れ時
  

 夕飯のレストランもオーシャンビューで、なかなかいい雰囲気。
三崎マグロの
  会席料理に舌鼓
  

 部屋に戻って、千葉の海岸の明かりを眺めながら寝床に就き、朝を迎えると、

 どんよりとした雲の下に
  パレット貨物船かな?
  

 チェックアウトは12時と遅めで、併設の入浴施設「SPASSO」でリラックスした後も、

  ひとしきり海と船の眺めを
  


   野分雲ものともせずに貨物船  弁人


 なお、表題に「ホテル近々閉館」と記しましたが、フロントで聞いたところ、リニューアルによる一時閉館だそうで、来年には営業を再開するとか。
 城ヶ島の京急ホテルが無くなってしまったので、「観音崎も同様なのかな」と思ったのですが、取り越し苦労だったようで、ほっとしました。


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