チムどんどん「明石通信」&「その後」

初孫との明石暮らしを発信してきましたが、孫の海外移住を機に七年で区切りに。現在は逗子に戻って「その後」編のブログです

夏から冬へ一足飛び?~束の間の秋探し~

2021-10-20 17:18:19 | 逗子風物
10月20日(水)

 10月の前半、湘南三浦でも夏日が10日以上続きましたが、異常な高温は全国的だったようで、10日の出雲駅伝なんか、なんと30度の日射しの中でのレースでした。
 それが、三日前の日曜日から急激に気温が下がって、なんともまあ寒いこと、数日前まで半袖のTシャツで過ごしていたのに、慌ててセーターを取り出す始末に。

 世の中、新型コロナに異常気象。いったい、孫たちの世代がどんな地球環境の中で生きて行くのかと思いやると、先輩世代の一員として申し訳なく思うとともに、何とも言えない無力感に襲われてしまいます。

 グレタ・トゥーンベリさんの怒りの顔が浮かんできます。

 総選挙、地球環境のことを心底から心配し、憂え、真剣に取り組む人を選ばなければいけませんな。

 それはさておき、今朝も「いったい、秋は何処に」と首をすぼめながら布団から出たんですがね、テレビのスイッチを入れると、「今日は天気は良いものの、木枯らし1号が吹くかもしれない」とのアナウンスが。「風が冷たいんじゃ、散歩どうしようかな」という気分でしたが、窓を開けて見上げると、抜けるような青空が広がっていて風も穏やか。
 それではと、朝食後、「富士山がきれいかもしれない」と期待して葉桜住宅の景色のいい所へ行ってみると、

 ちょっと遅かったか、白い雲が湧き出て、
  隠れる寸前でした
  


   秋めくはひと時にして冬支度  弁人


 冠雪した富士に秋の深まりを感じながら、歩いていると、

 冬の風物の蜜柑、
  まだ色づいていませんよ
  

 夏から秋の花の「ルリマツリ」も
  まだ咲いているし
  

 「何が木枯らし、やっぱり、まだ秋でしょ!」という気分で歩いていると、

 谷の向こうに、かつて勤めていた
  懐かしい学校の体育館
  

 「あっちまで行くか」と歩いて行くと、

 更地になっている宅地に「コキア」
  秋の彩り一歩手前
  

 木枯らしが吹いたりしたら、色づく前に葉が落ちてしまいそうな桜の木。
  「ソメイヨシノ?」
  

 おっと、「秋の桜」ですか
  「コスモス」
  

 岡から下りて、東逗子のお寺「海宝院」を覗くと、

 これも夏から秋に咲く
  「ガウラ」
  

 そして、田越川沿いや横須賀線の線路脇では、現代の日本の秋を代表する風景?

 「セイタカアワダチソウ」と
  「ススキ」のせめぎ合い
  

 いわゆる侵略的外来種の「セイタカアワダチソウ」。根から周囲の植物の成長を抑制する化学物質を出すので、一時期「ススキ」が衰退しちゃったのですが、その化学物質が自らの成長も抑える結果になって、最近では「ススキ」が盛り返してきたそうです。
 仲良さそうに見えて、土の中では大変なせめぎ合いになっているもようです。


   生死賭けさらりとかわす秋の風  弁人


 明石にいる時、山陽電車の線路近くにある、いちめん真っ黄色の「セイタカアワダチソウ」の群落をいくつも見ましたが、今はどうなっているのか、「ススキ」の季節にこの花を見ると今でも目に浮かんできます。


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「甲府ぶらり」の後は、温泉と身延線の旅

2021-10-01 21:17:16 | 旅行
10月1日(金)

 甲府へ行ったら、「ぜひ一度行ってみたい」と思っていた温泉がありました。

 宿に電話を入れると、「平日は特に交通が不便なので、電車の時は、甲府駅から一日数本の「御勅使(みだい)行き」のバスに乗って下さい。終点のバス停に迎えの車を出しますから」とのこと。
 調べると、なるほど平日は宿の前を通る便はなく、「御勅使」までも昼間はおよそ3時間に一本、12:10のバスの次は15:00発ということで、そのバスに乗車。
 バスに揺られて35分、難読地名の「御勅使」というバス停から宿までは7キロほど、御勅使川に沿って10分ほど南アルプス街道を上流へ入った所に宿がありました。

  芦安温泉「岩園館」です
  

 お迎えは、メスの黒い甲斐犬と
  玄関脇の秋海棠
  

 宿の前の南アルプス街道をさらに進むと、夜叉神峠を越えて北岳の登山口の広河原まで土日はバスで行けるそうで、ふだんは登山客が泊まることが多いのでしょう、本館には連泊の料金が設定されていましたが、温泉を楽しむだけの観光客はちょっと高めの東館(新館?)がお勧めのようです。

 記憶では、10年ほど前にテレビのドラマの中でここの露天風呂が登場したのだと思います。そのドラマを明石にいた時に見たのでしょう、当時の備忘録の手帳に、この温泉と宿の名の記載がありまして、そんなこんなで「甲府に行ったら宿はここ」と決めたわけでした。

 テレビで見たとおりの、開放的で温泉情趣たっぷりの
  大きくて広い露天風呂
  


   湯けむりの消え行く先に澄みし山  弁人


 源泉43度ということで、お湯の出ている所はほど良い湯加減ですが、この広い浴槽、少し離れるとかなり「ぬる~い!」。気温の低い時期は内湯に入るのが無難のようです。夏の暑い時期に向いた湯なのかもしれませんが、露天は虫が多いかもしれませんね。

 ところで、風呂場にカメラなんて、ふつうはあり得ませんが、この日の宿泊客は我々老夫婦二人だけでしたので。
 お女将さんの話では、台風が来ているということで沖縄からのグループ客がキャンセルになったとのこと。
 今までずいぶんいろいろな温泉に泊まりましたが、他の宿泊者がいないなんてことは初めてです。それに山あいの宿ですから、夕方が近づく中、入浴のみのお客さんの気配も全くありませんでしたし。

 という具合で、一度来てみたかった温泉に一泊。翌日は逗子に帰るだけなのですが、今回、乗っておきたいと思った二つ目の鉄道がありまして、それが身延線。

 身延線の沿線、車では通ったことがあるのですが、そうなんです、電車に乗ったことがなかったのです。

 そんなわけで、宿の車とバスで甲府駅に戻って、
  身延線のホームに
  

 右に各駅停車の富士行きの車両。鉄道好きはこの電車に乗って、景色の良さそうな駅でふと途中下車してみる、そんな気まま旅も楽しみの一つですが、それはやはり一人旅の時でしょう。

 今回は、左に停まっている特急ワイドビュー「ふじかわ」に乗車して、
  甲府駅出発
  

 身延線といえば、やはり富士川の眺めと富士宮近くになってからの富士山かなとワクワクして座っていましたが、「市川大門」・「鰍沢口」・・・、たしかこの辺に来ると、右に富士川が流れているはずなのですが、なかなか車窓に現れない中、

 「甲斐岩間」駅でふと左に目を遣ると、なんと山の上に
  ちょこんと富士山
  
 全記事の甲府酒折からの富士は、写真では無理だったかもしれませんが、この写真では少し見えている感じがしますが・・・。

 いっぽう、川のほう、「下部温泉」でもまだ現れませんでしたが、次の「身延」に近づく辺りから清流の大河が木々の間に見え始め、

 これは、
  だいぶ下流に来てからですが、
   

 やがて、通過駅の「稲子」・「芝川」を過ぎ、「昔ゴルフで何回かプレーした「リバー富士CC」の近くだな」と思っていると、列車は俄かに左に向きを変え、さらに北上するように大きく迂回して「富士宮」へ向かいましたが、実はこの辺り、突如として右の車窓に富士山が現れます。

 富士宮市が見渡せる辺りに来ると、中腹に雲がたなびいているとはいえ、
  なかなか絶景!
  


   駿河なる富士の高嶺に秋来たり  弁人


 さて、特急「ふじかわ」は静岡行きで、「富士」駅からもう30分ほど東海道線を下って行きます。新幹線に乗るには、そのまま静岡まで行ってもいいのですが、「富士」から東海道線で「三島」に出るのがノーマルでしょうか。
 でも今回は、それは承知の上で、敢えてちょっと離れている新幹線単独駅の「新富士」から「こだま」に乗ることにして、

  「新富士」駅に
  

 振り返ると、雲はたなびいたままですが、この駅からも名前負けせず、
  富士山がばっちり
  

 実は、新幹線の駅構内に「まるごと駿河湾」という海鮮料理のお店があって、事前にPCでメニューを調べたら、どれもまあ美味しそう。「山の宿に泊まった翌日、やっぱり締めは海の幸でしょう」と決め込んで「新富士」駅に来たわけです。
 でも残念。この日は29日でしたが、「すいません、アルコールはあと一日出せないんです。明後日からなんです」とのお言葉。

 「ならば、単品で済ますべし」と、
  駿河の鉄火丼を
  

 静岡県も「緊急事態宣言」下に入っていたんですね。ニュース、首都圏の話題が多いですからね、うっかりしていました。山梨県は感染者数が押さえれていることもあって、ほうとうのお店だって全く問題なくお酒が飲めたのに。ここは静岡県。まあ、仕方ありませんな。

 「家に三崎のまぐろが冷凍してある。早く帰って解凍せねば」と、「こだま」に乗って「小田原」で東海道線のホームに下りると、すかさず入線して来たのは、3月から新型になった踊り子号。

 まあ、新型といっても、昨日乗った「あずさ」や「かいじ」の、前の車両「E257系」を改造しただけの、いわばお古なんですけど。
 「でも、この車両、まだ乗ったことないし」と、大船まで一駅25分、今回三つ目の乗ってみたい車両として、

  乗っちゃいました
  

 「お古の改造」とはいえ、常磐線や中央本線の特急同様、座席の上に三色の「指定席発売状況確認ランプ」が付いて、乗り方も料金も一変し今ふうに。
 旧式では小田原-大船間一駅の自由席特急料金500円でしたが、自由席がなくなり、車内販売は最短が50キロまで1020円でした。もっとも、事前に買えば770円で、えきねっとチケットレスだと660円とか。知っているか否かで差が大きいような気もしないでもないですが、「よーし、次回からは660円で乗ってやるぞ」と決意。

 さて、特急「踊り子」といえば、ずいぶん長いこと「185系」が走っていまして、明石との行き帰りにもよく乗りましたが、手動で開く窓、窮屈な座席間隔、独特のモーター音。「特急電車が次々と新しくなるのに、いったいいつまでこの古い車両で頑張るのだろう」と不思議に思っていました。

 思えば、40才も半ばになろうとする息子がまだ幼児の頃、家族で伊豆の河津へ行きましたが、アルバムを開くと、その時に乗った車両がすでに「185系」でした。

 この3月に「185系」が引退する時、KAZU君から電話で「おじいちゃんはお別れに行かないの?」と言われましたが、正直なところ、残念な思いは薄く、「やっと新しくなるのか」という気分。それより「コロナが収まって、早く新しいのに乗りたい」という気持ちのほうが強かったのです。

 今回、たまたま新しいのに乗っちゃったのですが、やっぱりどこかに「あずさのお古か」という思いが残ってしまいます。別に快適ならばいいんですけどね、なにしろ、首都圏と熱海・伊豆を結ぶかなり重要な観光路線ですよ。それなのに更新が遅々としてきたというか、なんか変。
 もしかしたら、JRの東日本と東海、両方を跨いでいるせいなのでしょうかね。

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