チムどんどん「明石通信」&「その後」

初孫との明石暮らしを発信してきましたが、孫の海外移住を機に七年で区切りに。現在は逗子に戻って「その後」編のブログです

暑い夏がやって来る前に、「花散歩」

2016-06-27 21:49:32 | お出かけ・散策
6月27日(月)

 大阪や神戸より気温が低めの明石。じめじめとした梅雨の季節とはいえ、海峡を渡ってくる風は爽やかな感じもして、過ごしやすい日が続いています。
 そして、雨がおさまってお日様が出てくると、町なかの所どころに、この時期を彩る花が眩しく輝いていたりします。

 国道2号線の脇。
  私の好きなアガパンサス
  
  

 KAZU君が通っていた小学校の前。
  タチアオイ
  
  


   お日様を見上げてすくっと立葵   弁人


 アガパンサスやタチアオイ、日本中どこにでも咲いていそうな感じの花ですが、こちらでは庭先だけでなく道路沿いなんかからもよく目に入ってきて、梅雨時の明石の町の心象風景になりそうな感じです。

 そういえば、昨年まで暮らしていたマンションの近くのお庭に、7月になると咲くグラジオラスがありました。淡いオレンジ色の花が懐かしい。今年も咲き始めているのだろうかと様子を見に行ってみました。

 そうそう、
  この花でした
  

 梅雨晴れの空に
  透けるような色合い
  

 昨年の今ごろ、この花にも別れを告げたはずでしたが、もう一度会えて気分もひとしお。じっくりと目に焼き付けておきました。


   いざさらば海峡の町の夏の花   弁人



 梅雨時にしてはちょっと日射しが眩しすぎるかな、でもせっかく雨が上がったのだからと、テレビでの紫陽花が見頃を迎えているという情報を思い出して、六甲山の入り口にある神戸市の森林植物園へ行ってみました。

 鎌倉の名所などに比べると、
  人が少なくゆっくり歩けます
  

 さすが神戸を代表する植物園だけあって、ここのアジサイ園には園芸種を含めて多種多様な紫陽花が見られます。

 いちばん多く群生しているのが
 「アナベル」という紫陽花です
  
 見た目かすかに緑がかった花で、単色の白い花がほんのりと葉の色に染まっていくような趣が清楚な感じを醸し出してています。

 これはきれいと、目を惹いたのが
 「神戸一号」という品種
  

 次は、セイヨウアジサイの
 「コンペイトウ」とか
  
  

 名前のとおり、甘いお菓子がはじけたかのようで、ブルーとピンクのそれぞれに鮮やかな彩りに目を奪われます。

 これもガクアジサイ?
  ちょっと違った趣の花で、
  
  名前の板に「剣山八重(ツルギサンヤエ)」とありました。


   束の間の安らぎ花に六月尽   弁人


 月が変わって梅雨が明ける頃には、紫陽花も立葵の花もアガパンサスの花もしおれて、その後は、いよいよ暑い夏の到来です。そして、その暑さの中で逗子の新しい家もでき上がる予定ということで、再び明石に漂着する前の慌ただしさが迫り来つつあるかと覚悟をしつつ気を引き締めているところです。

 ところで、梅雨の末期になると九州方面から豪雨災害のニュースが流れて来ることがよくありますが、今年は、例年よりも早い6月中旬から、被災地の熊本を中心に強い雨に見舞われているようで心配です。
 梅雨明け後の猛暑を想像すると、もうしばらくこのままの空模様が続いてほしいと思いながら、九州のほうだけは梅雨前線が早めに北上してくれないかなと、都合の良いことを願ったりしています。


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畏れ入りました。通算安打数記録更新のイチロー

2016-06-19 23:08:14 | つぶやき
6月19日(日)

 すごいですね、世界のイチロー。とうとう、ピートローズが持っていた歴代最高記録のヒット数の通算4256本を超えました。

 一打者が公式戦で4000本を超えるヒットを放つというのがどれだけ超人的なことかということは、野球ファンならずとも察しがつくことなので、わざわざブログの話題にするまでもないことかもしれませんが、実は、彼が7年前に張本勲氏の持つ日本記録歴代一位の3085本を上回った時に、ピートローズの記録まで到達するのは至難の技と思い、そのことをこのブログに記したことがあったのです。

 2009年4月22日付け「数字に強く」の記事でした。

  ---- 
「次の目標は世界新記録、ピートローズの4256本ですね」
という質問に、彼は次のように答えました。
「数学の苦手な人はすぐそういうことを考えますが、私は数学が嫌いではなく、それがどんなに遠くにあるのかということがわかりますので、今は考えられません」
 張本氏は、テレビで「4000本はまず間違いない」と言っていましたし、私も、イチローがケガや故障に見舞われなければ世界記録に届くのではないかと、ひそかに期待している一人ですが、数字の現実を考えると、彼の言うとおり、軽々に口に出せる状況ではないのです。あと1170本。生涯に1000本打てば名選手の世界で、今からそれ以上のヒットを打たなければならないのですから。
 でもメジャーで年間200本安打を8年連続で打っている彼のことです(このこと自体がすごい記録で、9年連続で世界新記録)。だから大丈夫だろうと思いがちですが、今年からさらに5年連続で200本安打を記録しても、まだ届かないのです。順調に行ってもあと6年かかります。そして年齢の問題。1973年生まれの彼は今年36才になります。6年後は42才になる年です。
 日本の球界で40才を越えてもヒットを打ち続けている選手と言えば、筆頭は今年41才になる金本で、あとは楽天の山崎くらいでしょうか。この二人と同い年の広島の緒方や、1つ下で今年40才になる中日の立浪は代打出場がほとんどで、二人とも昨年のヒット数は15本でした。
 2000本安打を達成している現役選手に広島の前田と石井琢朗がいますが、二人ともまだ30才台にして常時出場ができません。
 競争の激しい世界で、はたしてイチローが何才までレギュラーの座を守れるのか。冷静に数字を見ると、やはり記録達成は至難の業と言わざるを得ません。
   ---- 

という記述でした。

 ちなみに、日本球界で張本氏の記録に次ぐのは、野村克也氏の2901本、王貞治氏の2786本で3000本に届きません。4000本に向かって行くというこの時点で、すでに前人未到の道に入ったといっても過言ではなかったのです。

 しかし、超人イチローにとって、そんな憶測は全く通用しませんでした。

 2009年からの3年間で620本超のヒット数を加え、2012年はシーズン中にヤンキースへ移籍する中で178本の上積みで通算4000本まで100本ちょっとに。翌13年は136本と減少したものの、シーズン終盤に4000本を超えました。

 40歳直前にしてピートローズの記録まで250本となれば、あとはワンシーズン125本で二年間ですから、よほどのことがないかぎり記録更新は間違いのない状況です。
 ところが、2014年は出番が少なくなり打席数が半減し102本。フロリダマーリンズに移籍した15年も常時出場はできず91本と二年間で200本に届かず、ピートローズの記録まで43本、MLB通算3000本まで65本の段階で今シーズンに入りました。
 そして、16日に今季43本目と44本目を放ち記録更新、現在もう1本加えて通算4258安打になっています。

 海の向こうでは、所詮は日米通算記録じゃないかという指摘もありますが、日本の公式戦はMLBより年間試合数が2~30試合少ない中、二十歳の若さで年間210本の記録を打ち立て、その後もコンスタントに活躍。7年後にアメリカへ渡ってすぐに242本のヒットを打ち、そのまま10年連続200本という前人未到の記録を残した見事な実績。まったく日本での本数がどうのこうのという話ではありません。

 畏れ入ります。まさに超人、世界一の安打製造機と言っていいでしょう。

 イチロー本人は「50歳までやりたい」と言っているそうですが、いったい、彼はあと何年打席に入って何本まで記録を伸ばすのでしょうか。

 そこで調べました。日本球界でヒットを放った最高齢は、打者としては山崎武司氏の44歳、ということは、身体の管理という面でも完璧なイチローですから、さらに数年の上積みは十分に考えられます。
 ところで、最高齢記録といえば、投手部門では、50歳まで現役を続けた山本昌投手が独占していますが、実は、その彼が48歳の時にヒットを打っていて、打者の記録まで塗りかえているのでした。
 イチローと同じトレーニング方式を取り入れているという山本昌投手が50歳まで現役を続けたということは、イチローも50歳くらいまで現役を続けるのかもしれません。仮に、今シーズンを含めてあと8シーズンだとすると、ワンシーズン160~70本のヒットを重ねれば、メジャーでの本数だけでピートローズの記録に届く計算になります。

 そんなことを想像していいのかどうか、とても常識では考えられない領域の話になってしまいますが、山本昌投手にしてもしかり、ある意味非常識な世界の中で生まれるのがレジェンドだとすると、地球上にベースボールがあるかぎり永久に破られないようなヒット数を記録してしまうかもしれません。

 もしそんなことになったら、もう神の領域ですから、やはりここは難しいということにしておきましょう。

 山本昌投手が50歳までマウンドに上がったといっても、最後の七年間を見ると、年々数字が下がって行くのは当然ですが、トータルの登板数は48試合で15勝10敗という、立派な数字とはいえ、全盛期とは比較になりません。
 スポーツマンでない一般人のことを取り上げても比較になりませんが、私は43歳くらいから細かい字が読みづらくなり、その3年後には老眼鏡を使い始めました。衰えるのは骨や筋力だけではありません。バッティングに不可欠な動体視力なんかも、優れていればいるほどちょっとした衰えが気になるかもしれません。
 すべての面で自己管理に厳しい彼のこと、そんなことは心配無用といっても、確実に年齢を重ねて行くのは事実。ヒットの出ない打席がちょっと続けば、どこのチームだってベテランより若い選手を使うのも当たり前なのです。

 若手になんか負けずにと言うのは簡単ですが、あとは、記録ということではなくて、1打席1打席を大切にして、一日でも長く、一本でも多くのヒットを積み重ねてほしいと願うばかりです。

 どこまで頑張れるのか想像もつきませんが、とにかく、もう十分な成績であることは間違いなく、仮に引退しても、日米とかには関係なく、「打撃の神様」として世界の野球界の指導者になる道が地平線の果てまで続いているのは間違いありません。偉人はこの世を去るまで休む暇はないのかもしれません。

 そうそう、立往生のような形で都知事を辞めた方がいらっしゃいましたが、凡人は引退後ゆっくりと過ごすしかないようですね。


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梅雨に入り、明石滞在もあとひと月半に

2016-06-14 18:05:43 | 身辺雑記
6月14日(火)

 海峡を渡ってくる初夏の風を浴びているうちに、ふと気がつくと、もう梅雨の季節になっています。

 先週の水曜日の写真ですが、
  紫陽花も咲きました
  

 播磨の紫陽花の名所
  小野市の浄土寺です
  

 明石近辺では
  「ガクアジサイ」が多いように感じます
  

 暖冬の影響で、今年は春以来どの花も開花が早く、本格的な夏の到来も間近とも言われていますが、海峡を見下ろすマンションの8階にある明石の部屋に流れてくる風は心なしか涼しめに感じます。
 やはり、瀬戸内海に近い地域は、この時期過ごしやすいのかもしれません。紫陽花はこんもりとしていて目に入りやすく、その鮮やかさに目が向きますが、よく見ると、

 まだ開いていない花が
  たくさんありました
  


   西方へ傾ぐ紫陽花阿弥陀堂  弁人


 さらに播磨の内陸方面へ向かい、

 白い「ヤマボウシ」の花なんかを
  見ながら、
  

 西脇市の奥にある多可町の野間川の畔へ行きました。

 夕暮れの雲の中のうっすらとした三日月。
  もうすぐ沈むか
  

 昨年も訪れた所です。星の数ほどのホタルの乱舞を妻君に見せたくて夕闇を待ち、線香花火を大きくしたような、圧巻の明滅を堪能しましたが、

 やっぱり、私のカメラでは
  きれいには写りません
  

 その二日後の6月10日。
 そう、「時の記念日」です。明石にいる以上ここに行かない訳にはまいりません。

 明石市立天文科学館。
  今年はいい天気でした
  

 入り口へ向かう坂道の脇に
  「トケイソウ」の花
  


   六月の花が彩る時のまち   弁人


 なんともユニークな形と色合いの花で、市役所の近辺にけっこう咲いていますが、希望すれば市が苗を配布してくれるので、そんなこともあるのか、この時期になると、住宅の庭先や団地の植え込みなんかでも見ることがあります。

 さて、天文科学館。この日は「子午線通過記念証」なるものが配られ、入場もプラネタリュウムも無料ということで、

 開館前には
  長打の列
  

 2008年の秋に明石に来てから8回目の「時の記念日」。実は、2012年と昨年の16年は足を運べず、どうも絵はがきと手拭いらしいのですが、二回分の「子午線通過記念証」が手元にありません。高価なものではないとはいえ、明石暮らしの記念の品なのでちょっと心残りも。
 そんなこともあって、今回は少々はりきって早めに並んで「子午線通過記念証」を受け取りましたが、もうこの日に明石にいることはないだろうと思うと、初夏なのについしんみりとした気分になってしまいます。
 そして、年間パスポートを持っていない今、この日はすべて無料なので、

 プラネタリュウムで
  六月の星空も眺めました
  


 ところで、話は変わって逗子の家の新築工事。今月の初めに様子を見に行きましたが、順調にできつつあります。

  屋根も葺き終え
  

 工務店に準備していただいた
  上棟祭の幣串
  

 今回は正式に上棟祭は行いませんでしたが、大工さんに幣串を棟の上に飾っていただきました。

 防虫防水工事を終えて、
  断熱材施工に
  

 今は屋内配管や屋内配線も終わったとのことで、もう内外装工事に入っているのかもしれません。来週には妻君が様子を見に行くことになっているので、その報告が楽しみです。

 いちおう完成引き渡しを7月末に予定しているので、これからアガパンサスやグラジオラスの花が咲いて、梅雨が明けると工事もいよいよラストスパート? そろそろ新居への再引っ越しの手配も考え始めなければと思うと、残り少ない明石の時間がとても貴重に思えてきます。

 「引っ越しか、また大変だな」と少々重い気分に襲われますが、その前に、まだ細かく決めていない外構工事のプランを詰めなければなりません。車庫、物置、自転車や室外機の位置、デッキも作るか、目隠しのフェンスが必要ならどんなふうにするのか、等々。

 あとひと月半、けっこう忙しくて大変そうだなと覚悟を決めつつ、とり敢えず今日はのんびりと海峡を眺めています。


   荒波を隠して長閑五月晴   弁人


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