チムどんどん「明石通信」&「その後」

初孫との明石暮らしを発信してきましたが、孫の海外移住を機に七年で区切りに。現在は逗子に戻って「その後」編のブログです

お菓子もらって笑顔満面「KAZU君の地蔵盆」

2013-08-25 18:01:32 | KAZU君
8月25日(日)

 明石でも行われる関西の夏の終わりの風物詩、子どもたちがお地蔵様にお参りしてお菓子を頂く「地蔵盆」。

 8月24日の行事なのですが、明石の東の地域では、前日23日の夕方の宵盆の時にお参りするとお菓子が配られることになっています。

 という風習があることは昨年の地蔵盆の時に知った次第で、その辺の事情は一年前(2012年8月29日の記事)に載せましたので、よかったら参照してみて下さい。

 さて、町のあちこちに祀られているお地蔵様。中には町内会や近隣の有志の方によって管理されているものもありますが、多くは個人の家で祀って管理されています。
 したがって、地蔵盆の行事は、神社のお祭りでもお寺の行事ではない、きわめて民間信仰的な要素の濃い催しなのです。
 そんな事情もあって、「地蔵盆」のことを市の観光協会などに問い合わせても、行事自体が個人の家の事情に関わっているので、なかなか要領の良い案内が帰ってくることはありません。
 でも、去年たしかに、「曜日に関係なく23日の夕方に」という話を地元の方から伺いました。

 夏休みの終盤にある、子どもたちにとってはなんとも楽しみな行事ですが、毎朝7時過ぎには保育園に向かうKAZU君にとっては、平日に夜更かしすることはとても無理な話です。ところが、今年は金曜日ということで、この日が来るのを楽しみにしていたのです。

 去年のフォトアルバムを見ると、前日の22日の日には飾り付けなどをしてあるところもあって、保育園の帰りに、その前でKAZU君を撮った写真が残っています。
 ところが、今年は前日になってもそんな気配が見られず、実のところ、本当に明日なのかと少々心配をしていました。そこで、23日の朝のウオーキングを海岸ではなく、お地蔵様の祠が多い旧街道沿いを歩いてみると、準備を始めている光景に出会うことができました。
 「どうやら、予定通り今夕だな」とほっとして、あとは「夕方から時雨れる」という天気予報がその通りにならないことを祈るばかり。

 この時期、日が暮れるのは6時半過ぎです。たしか去年はそのくらいの時間からだったと、夕方KAZU君の保育園へ向かいましたが、途中にあるお地蔵様の前を通ると、この日はもう子どもたちが行列を作っていたりするのです。時雨れるという天気予報のせいかもしれません。

 これは大変。いったん家に帰って、お父さんとお母さんが帰って来てから一緒に出かける予定だったのですが、その前に、帰りの道に寄れる所があればお参りしておこうかと、

 旧街道筋の
  お地蔵様の列に並びました
  

 お賽銭を入れて、
  「かね」をチンして拝みます
  

 ペットボトルなんかにお米を入れて来て、それを少しずつ入れ物にお供えしている子どももいます。KAZU君にはお賽銭を持たせましたが、どうもお米を供えるほうが昔からの習わしなのかもしれません。

 公園内の、町内会の方が世話している
  お地蔵様にもお参りして
  

 この後いったん家に帰って、お父さんとお母さんの帰りを待って、今度はみんなでお参りに行きました。

  最初はお父さんと
  

  次はお母さんと
  

 もちろん、その都度
  お楽しみのお菓子がもらえます
  

 「今度はおじいちゃんとお参りやで」
  

 何ヶ所も回っているうちに、KAZU君すっかり馴れてきたようで、
「チーンするやろ、そいで、いい子になれますようにって言うんやで」と声をかけてきました。

 もう、一人でもお参りできるようになりました
  

 KAZU君、初めての地蔵盆デビューです。本当は暗いところが少々苦手で、何日か前には、「夜のお祭りには行かん」と呟いたりしていたのですが、まだ明るいうちに二ヶ所でお菓子をもらって、すっかり子どもらしいあどけない顔になりました。

 「またお菓子もらっちゃったな」と笑顔満面
  


   辻々に子ども湧き出づ地蔵盆   弁人


 日もとっぷりと暮れて、8時頃おうちに着くと、突然大粒の雨が落ちて来ました。なんと、明石では8月に入ってまったく雨が降っていなかったのです。はたして猛暑一段落となるのでしょうか。

コメント (3)
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厳しい残暑の中に「秋の気配」

2013-08-23 15:04:23 | 身辺雑記
8月23日(金)

 猛暑の中で、優勝候補が次々と姿を消して行った甲子園。昨日の決勝戦で、初出場の前橋育英が延岡学園を下し幕を閉じました。それにしても、1点差の目の離せない試合の多かったこと、今年も本当に熱い夏の夢舞台でした。

 月曜日の準々決勝の中継の中で、「赤とんぼが外野の芝生の上に舞っています」というアナウンサーの声がありましたが、実は、「暑い、暑い」とぼやいている一方で、秋の気配は少しずつ訪れているのです。

 それにしても、今年の夏は靄がかかったような薄曇りの日ばかりでした。連日じわっとした感じの暑さで、朝のジョキングもままならず、仕方なくウォーキングとなってしまいます。それでも大汗を掻くので、帰ったあとのシャワーが欠かせません。
 残暑はまだまだ続きそうですが、実は、お盆休みの真ん中の頃から空が少しずつ澄んできたような感じなのです。

 そのお盆休みが明ける頃の早朝でした。

 この日も涼しいうちにと海岸を歩きましたが、
  空が高い感じ
  

 お日様が顔を出すと、
  かんかん照りの澄んだ青空になりました
  


   昇る陽に炎暑の気配充ち充ちて   弁人


 部屋の斜め前には、
  炎天下に似合う夾竹桃が咲いています
  


   青空を愉しみ盛ん夾竹桃   弁人


 赤い花は八重ですが、
  右のピンクのほうは一重です
  

 そういえば、毎朝、いちばん右側のこんもりとした木から聞こえてくるクマゼミの声で目覚めていたのに、一週間ほど前から、その蝉時雨がピタッと止んでしまったのです。


   蝉時雨収まりてなほ暑き朝   弁人


 一昨日水曜日の保育園からの帰り、山陽電車の駅のホームで、KAZU君、
「おじいちゃん、見て! あの雲、白くて大きくてふわふわしている感じやなぁ」
と指を差しました。
  
 大阪湾の辺り、秋空の下、海の上にもくもくと入道雲が上っていました。

 KAZU君と別れて
  部屋に戻る頃の西の空
  

 立秋からもう二週間、日も少しずつ短くなって、気温とはうらはらに、すっかり秋を感じさせる夕景になっているのでした。


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'13年夏-爽やかな熱気の甲子園

2013-08-16 23:52:21 | スポーツ観戦等
8月16日(金)

 お盆休みで連日超満員の甲子園。今日2回戦が終了し、明日からは16強がベスト8をかけて戦う熱気あふれる3回戦です。

 ところが、今年の夏の暑さはちょっと不思議な感じなのです。うっすらと靄がかかった感じのじわっとした暑さの日が続いて、これぞ夏の日射しというかんかん照りにはなりません。
 そんなどんよりとした暑さの中で、甲子園の空気には不思議な爽やかさが漂っています。

 開幕ゲームに登場した佐賀の有田工業、実は春夏通じて初めて甲子園にやって来た学校でした。その初出場の県立のチームが、老獪なベテラン監督率いる強豪の大垣日大を相手に見事な逆転勝ちを納めました。実に爽やかな戦いぶり。

 今年は初出場が10校と例年になく多い大会になりましたが、そのうち4校が県立校です。特に、滋賀の彦根東と奈良の桜井高校は県内でも有数の進学校なのです。
 どんなにきれいごとと言われようと、学校スポーツは「文武両道」が理想ですから、その困難を越えて来た球児には思い入れも強くなるというものです。

 初出場でない甲子園によくやって来る高校の中にも、徳島の鳴門高校や香川の丸亀高校など、地元の伝統校として立派に「文武両道」の精神を成し遂げている学校もあります。
 そんな公立の学校の中の二校、和歌山の箕島高校と山梨の日川高校の対戦が初日の第三試合にあったのも、球場に爽やかな風を運んでくれました。
 伝説的な古豪の箕島を4-2で下した日川高校は、2回戦で優勝候補の大阪桐蔭を相手に堂々と接戦に持ち込み、延長で力尽きたものの、その健闘ぶりは目を見張るものがありました。

 三日目に登場した鳴門高校の試合は
  球場で見ましたが
  
 甲子園での名門校星稜を相手に、接戦の試合を終盤の大量得点で突き放し快勝。2回戦では東京の修徳を延長サヨナラで下しました。明日、健闘の有田工業を力で退けた静岡の常葉菊川と対戦します。

 もう一つ、県立勢では名門の丸亀。結果は力負けに終わりましたが、強豪の横浜を相手に、なかなかしっかりとした中味のある野球を見せてくれました。

 ところで、県立の初出場といえば、駅伝で有名な兵庫の西脇工業。北緯35度と東経135度の交わる「日本のへそ」と言われる西脇市には親しみもあったので、球場に行こうかなと迷いましたが、お盆休み最初の日曜日ということで遠慮してテレビの前に座りました。
 テレビで正解。地元ということで応援の観客のすごいこと、超満員のスタンドの左半分はもちろん、一塁側からも喚声が上がる熱気に包まれました。その大声援にも支えられ初戦を快勝。
 これだけの声援があれば、次の試合も心強いのではないかと思いきや、高校生の胸中も複雑なもので、過度な期待が重荷になったのか、2回戦はうって変わって、立ち上がりから投打ともぎこちなく、肩痛でエースが降板した木更津中央に1-3で負けてしまいました。

 さて、最初に鳴門高校快勝の写真を載せましたが、実は、この日の目的は次の試合だったのです。

 三塁側アルプス席が
  ピンクに染まっています
  

 春夏通じて初出場の、
  奈良県立桜井高校のご登場です
  

 2010年から二年間、妻君が隠棲していたのが桜井の駅のそばでした。私も明石にいたので何回も桜井を訪れましたが、駅のちょうど向こう側に桜井高校があって、通学する生徒の姿や趣のある建物などに親しみを感じていました。グランドから流れてくる球音を耳にして、野球部はどうなのかなと思ったこともありました。
 7月の末に「まさか、あの学校が」という驚きで新聞を見てから約半月、やっぱり球場で応援してあげたいと馳せ参じた次第です。さすがに地元関西、いやが上にも盛り上がる初出場ということで、アルプススタンドはすし詰め状態になっていました。


   くま蝉も張りあふ気力失せにけり  弁人


 桜井市は人口6万ほどの地方都市です。逗子市と同じくらいじゃないですか。うらやましいことこの上ない。私学の強豪ひしめく神奈川では考えられませんが、逗子にだって逗子高校があって、鎌倉には鎌倉高校が、いや、市の名を冠した高校は他にも、小田原高校、横須賀高校、厚木高校、茅ヶ崎高校、相模原高校とたくさんあるのです。そういう県立の学校が私学を倒して甲子園にもし来たら、本当にわくわくするに違いありません。やはり夢物語なのでしょうね。でも、甲子園は「夢舞台」と言われていますから、夢を見ているしかありません。

 話を戻します。
 今年の大会、他の初出場の球児たちは比較的はつらつとプレーできていたのですが、試合が始まってみると、残念ながら、今回の桜井の健児たち、すっかり大舞台の異様な雰囲気に飲み込まれてしまったかのようでした。
 先頭バッターを四球で出した後、外野手の落球と内野手のエラーが続き、なんともぎこちない形で失点。その裏の最初の攻撃も3三振と、まったく自分たちの野球ができませんでした。

 それでも、4回に3ラン本塁打が出て
  望みをつないだものの
  
 6回の4失点で万事休す。

  大観衆の声援もむなしく
  
 17-5という大味な試合で甲子園を去りました。

 今年甲子園にやって来た県立高校の中には、地方大会の決勝で勝った翌日に全員で模試を受けた学校があるという話がありました。
 車の中で聞いた話なので間違えていたらごめんなさい、花巻東に5-9で敗れた彦根東だと思いますが、大会の宿舎で模擬試験を受けさせてもらったということです。
 美談めいている感じもしますが、いずれにしても、スポーツの能力だけでは入学できる学校でないことは確かですから、そういう学校の球児たちが全国の舞台ではつらつとしたプレーを見せてくれるのは実に爽快です。


   白球を追ひて輝く玉の汗   弁人


 さあ、明日からいよいよ3回戦。県立高校で残っているのは鳴門高校と福井商業で、この二校は甲子園に何回も来ている学校ですが、私学と違って、公立校は他県から有望選手を集めることはできません。49代表を都道府県別に割り当てて郷土代表的に出場させていることを考えると、やっぱり応援したくなります。
 一方、初出場校で16強に残ったのは、青森の聖愛、前橋育英、富山第一の三校。とも私学ですが、他の強豪の私学のように、他県から広く選手を集める学校ではありません。
 この三校の中では前橋育英が強そうですが、春夏通じて初出場の青森の聖愛は、地元の選手だけで、常連の光星学院と青森山田を連破して甲子園の切符を手にしたということもあって、つい好感を抱いてしまいます。

 真紅の優勝旗まであと五日間、KAZU君もそろそろ熊本から帰ってくるのですが、甲子園の熱闘、最後まで目が離せません。


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鉄人28号の足もとで暑気払い

2013-08-13 23:16:09 | 身辺雑記
8月13日(火)

 夏の宵、
  神戸は新長田の鉄人28号です
  

 真夏の週末だけビアガーデンになるのです。


 毎朝「シャンシャンシャン・・・」というクマゼミの声の中で目覚めます。日本の上空には、太平洋高気圧にチベット高気圧が重なっているとかで、モヤっとしたすっきりしない空の下に猛暑の空気がどんよりと滞っている感じです。

 そんな暑さの中でお盆休みがやって来て、KAZU君は両親と一緒にお父さんの実家の熊本へ向かって新幹線に乗って行きましたが、その前に、みんなで夕涼みを兼ねて、新長田の鉄人ビアガーデンで暑気払いをしました。

  KAZU君も大喜び
  

 カラアゲ、焼そば、
  ソーセージ、枝豆、たこ焼・・・・
  

  仕上げはかき氷です
  


   鉄人も喉潤ほしたき夏の宵   弁人


 神戸は明石より2~3度気温が高いので、日が暮れても暑いのではないかと少々心配しましたが、心地好い夜風が流れてきて、KAZU君、保育園をしばらくお休みすることもあって、いっちょ前の夜更かしと相成りました。

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過ごしやすかった7月後半の神奈川を思い出して

2013-08-07 12:31:41 | お出かけ・散策
8月7日(水)

 明石からです。今夏の関西は気温が高めで、さすがに、比較的気温の低い海辺の町の明石もなかなかの暑さです。
 今日は立秋。でも、それは暦の上のことで、昨日はヒロシマの原爆忌、明日は甲子園の開幕と、まさに真夏の暑さ本番の時期なのです。

 ところで、今年の夏は幸いにも、ここまではうまい具合に暑さをくぐり抜けて来たような気がします。7月の後半にやって来た関西の暑さ、実は、私が逗子に帰った後だったのです。
 ところが、その暑さが7月の後半は関東にはやって来ず、20日に母の一回忌でKAZU君が上京した時も、「関東はまるで避暑地みたい、信じられない」と、両親がびっくりしていたほどでした。

 熱帯夜の続く明石の部屋で、いよいよ始まる甲子園の組み合わせを眺めながら、昨夜はつい、神奈川での比較的涼しかった時間を思い出してしまいました。

 というわけでもないのですが、今回は明石に戻る前、逗子の家にいた時の記事です。

 「真夏なのに過ごしやすい、せっかくなので」と、曇り空ではありましたが、丹沢の奥の方へ車で向かってみました。
 関東の温泉はほとんど浸かったと自負しているのですが、実は、丹沢湖の先にある地元神奈川の奥座敷?中川温泉にはまだ泊まったことがありませんでした。

 「えっ、温泉好きなのに、信玄館に行ったことがないの?」
 数年前に友人から言われたことばが耳に残っていたのかもしれません。

 大井松田から40分ほど、
  神奈川の水がめの丹沢湖です
  

 利根川上流の水不足で、その水系に頼っている関東1都5県が取水制限に入ったというニュースがありましたが、神奈川の水がめも御多分に洩れず、水量がかなり少なく見えました。
 案内には、「年間降水量の大きい土地で・・・」とありましたが、まったく自然というのは人知の及ぶものではないようで。


   夕立の下流に降りて山静か  弁人


 三保ダム。
  できたのは私が30才の頃だったと思います
  

 酒匂川の治水対策のためという記憶がありますが、当時は道志川水系と相模川から取水していた神奈川の水道を補完する役目も大きいのです。

 車で5~6分北上すると、
  丹沢湖に流れる中川の渓谷に
  

 この日のお宿は、
  日本秘湯を守る会の「蒼の山荘」
  

 中川温泉といえば「信玄館」が有名というか、なんとなく一軒宿というイメージがあったのですが、行く前にインターネットで調べてみると、信玄館のちょっと奥になかなか洒落た感じの宿があり、秘湯を守る会の提灯の写真に誘われて、こちらに予約を入れたのでした。

 やや小さめですが、
  野趣あふれる露天風呂
  
 明石の狭い部屋ではとても味わえないくつろぎです。



   湯けむりの漂ふ夕べ鰍鳴く  弁人


 帰りに、山北にある
  洒水の滝に寄ってみました
  

 御殿場線の上大井駅。
  ここのひょうたんも有名です
  


   瓢箪のまだ軽やかに夏の雲  弁人

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