チムどんどん「明石通信」&「その後」

初孫との明石暮らしを発信してきましたが、孫の海外移住を機に七年で区切りに。現在は逗子に戻って「その後」編のブログです

束の間の晴れ間にゴルフ観戦

2010-10-31 17:28:42 | スポーツ観戦等
10月31日(日)

 先週は毎日のように雨にたたられ、週末も季節外れの台風接近ということで荒れ模様の予報。そんな中、金曜日だけはかろうじてお日様マークが出ていました。
 それではということで、今年もABCゴルフのトーナメント観戦に出かけました。

 5年前の事故で何かと注目される福知山線。目的地はその路線の新三田駅。往路は尼崎からその福知山線に乗ってみました。

  KAZU君も本で熟知の「丹波路快速」
  
 最近ちょっと運転士が気の緩みを見せた問題の路線なので躊躇しましたが、この経路だとJRのみで乗り換えもスムーズなのです。


 新三田駅からギャラリーバスで30分弱。車窓には黄色の「セイタカアワダチソウ」と「ススキ」が仲良くそよぎ、その向こうに実を付けた柿の木を配するという、なんとものどかな田園風景。そして、ところどころに白い旗が。
  灘の酒造メーカーと契約している「山田錦」の水田でした
  



    外来の黄を見ぬふりの芒かな   弁人



  名物の18番ホールの写真は去年載せたので、今回は11番ホール
  
 場内は写真撮影禁止なので、そうっとといっても、人の少ないところでしかシャッターは切れません。

  お昼はギャラリープラザで調達
  

  お目当ては三田屋本店のステーキ重
  
 なんか、付け合わせが少なくて寂しい。去年はもう少し豪華だったような気分に。でも、肉のボリュームは十分だったので我慢。

 さてと、遼クンはどの辺を回っているのかなと歩いていくと大観衆。その二組後を待っていると、すっかりギャラリーが少なくなってしまいます。
  そこで、こっそり記念撮影
  

 ところで、人気の遼クン、一時、初日から3打伸ばして5位タイまで上昇しましたが、1打落として迎えた最終ホールで池ポチャのボギー。二日目の躍進はなりませんでした。



    痛恨の池面の上に野分雲   弁人



 帰途は宝塚から阪急電車で三宮へ出るつもりでしたが、三田駅で神戸電鉄の電車が見えたので予定を変更。

  神戸の「新開地」行き準急電車
  
 神戸電鉄は有馬温泉の帰りに乗ったりしますが、三田-有馬口間は初めてでした。単線部分が多くて、のんびりしたローカル線の雰囲気も少しだけ残っていました。


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工場見学Part.2-山陽電車フェスタ

2010-10-27 10:08:45 | KAZU君
10月27日(水)

 前記事の続きです。23日(土)の午後でした。

  

 両親の勤める工場で思いっきりピョンピョンしたKAZU君、会場を後にして、今度は山陽電鉄の東二見にある車輌工場に行きました。

  この日は、年に一回のフェスティバル
  

 この工場もふだんはとても入れません。ということで、この日は家族連れだけでなく、大人の鉄道ファンもたくさん見学に来ていました。

  工場内の電車の迫力にびっくり
  

  ミニ列車にも乗りました
  
 長い待ち時間の末やっと乗れたのに、一番前に座れなかったのでちょっとすねていましたが、ちゃんと順番に前に座らせてくれて、運転ボタンの操作もできました。

  本物の特急電車
  

  中に入って、順番を待って
  

  運転台のレバー操作の体験でご満悦
  

  山電バスの乗り心地も確かめました
  


 「そろそろ帰ろうかな」と言われて、聞き分けの良い子はそうそういるものではありません。子どもにとっては、いちばん悲しくやりきれない時間なのです。大人だって、秋の午後というのは、なんとなく気ぜわしく寂しいのですから。

  KAZU君も名残惜しそう
      



      十月の光の中の夢工場    弁人


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KAZU君と私、初めて両親の職場へ

2010-10-26 10:02:03 | KAZU君
10月26日(火)

 先週の23日の土曜日でした。KAZU君、家族みんなで電車に乗ってお出かけです。最初のひと言は「シンカイソクデンシャ」。

  

 どの大企業でも、その工場となると、一般の人はもちろん、家族でもなかなか入ることができません。電車で二駅の所にあるのに、私もKAZU君もお父さんとお母さんが働いている工場には入ったことがありませんでした。
 ところが今回、工場開設70周年記念ということで、社員とその家族を対象とした「工場祭」がありました。貴重な機会なので、私もKAZU君に付いて行きました。

  西明石駅から数分歩くと入り口が
  

  秋晴れの土曜日、芝生も気持ちいい
  

 駅から近くても、なにしろ広い工場。入ったあとはたくさん歩かなければなりません。ふだんは構内をバスが行き来しているようで、その時刻表があったり、また、ところどころに構内を行き来できる自転車が並んでいたりしました。

  工場の中に、直線のテストコース
  

  ここがKAZU君のお母さんが勤めているバイクの開発工場
  

  その前の広場がメイン会場で、遊具も並んでいます
   

  まずは、ぴょんぴょんエアーマットへ
  
   

  出てきた時の、なんとも満足げな笑顔「オモチロカッタ!」
  
       あれ、いつのまにかソックスが脱げている


  次は、消防のハシゴ車を模したエアー滑り台
  
 全てがフアフアで足元もおぼつかなく、KAZU君には上って行くのがちょっと無理そうかなと不安でしたが、心配無用、お兄ちゃんお姉ちゃんたちに負けずに、何回も何回も楽しく滑っていました。


    はしゃぐ児と家族の笑顔や秋の空   弁人

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武蔵野の花園にて

2010-10-19 17:12:04 | お出かけ・散策
10月19日(火)

 毎年10月の半ば過ぎの土曜日に行われる箱根駅伝の予選会。会場になる立川の昭和記念公園へは今まで何度も足を運んでいます。なんせ、私の母校は過去に3回本戦に出場しているものの、シード権を取ったことがないものですから。

 それに、最近は戦力が整わなかったのに加えて、明石での暮らしに気を取られていたこともあって、二年間ご無沙汰をしていました。今年はちょうどその時期に逗子に帰っていたので気にはなっていましたが、16日の土曜日は他に予定もあり、テレビ観戦で済ませることになりました。

 ところで、駅伝の話題は別の機会に回しますが、日をずらして逗子に帰って来ていた妻君、テレビ中継の中で、公園のコスモスの花がきれいに咲き誇っているのを見ると、「昭和記念公園ってどこにあるの、行ってみたいな」と言うので、「それじゃあ、明石に戻る前に連れて行ってあげよう」ということになりました。

 公園に入って歩いて行くと、やはり、まずは秋の色合いに目が向いてしまいます。

  秋らしく色づいた「ハナミズキ」
  

  最初に迎えてくれた花は「クレオメ」という花でした
  
 紫の花が主ですが、ところどころに混じっている白い花がとてもよいコントラストになっていました。

  飛鳥でお気に入りの花になった「紫苑」。やはり格別
      


  でも、今日のお目当ては「コスモス」なのです
  
 なんともきれいな色彩。お姫様と王子様が蝶蝶と一緒に飛び出して来そう。向こうにクマのプーさんの笑顔があって、足元には小人がはしゃぎ、リスさんが走り回っていそうな世界でした。


    数本の油彩で足るや秋の色    弁人



  白いコスモスも緑と青空に映えて
  

  全体を眺めると薄い黄緑、その名は「イエローキャンパス」
  


  さらに歩を進めて、コスモスの丘へ
  
 なんと数百万本のコスモスがほぼ満開になっていました。あまりの見事な景観に、大船の「フラワーセンター」や、久里浜の「花の国」に時々出かける妻君も目を丸くしていました。
  
 細長い茎と、糸のような線を散りばめたような葉の上に咲くコスモスの花。風に吹かれるととても弱々しくて、その頼りなさも魅力になっています。どこかのどなたかが「秋桜」としゃれた字を当ててくれたようですが、今まで、私の目に入って来たコスモスには似合わないネーミングだと思っていました。
 しかし、これだけ群生して一斉に咲かれると、コスモスのイメージが変わってしまいます。「秋桜」でもいいかなと。


    コスモスの皆笑ひ顔いとをかし   弁人


 昨年は「明石海峡公園」でKAZU君と一緒にコスモスを観賞しました。(09年10月26日付けの記事です)
 そんなことを思い出しながら、明日、明石へ戻ることになりました。ここ何回か、KAZU君が記事にご登場しなかったのですが、今度はコスモスのように明るくて愛らしいKAZU君の記事を入れられたらいいなと思っています。



 
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「明石海峡船景色」No.9~LNGタンカー~

2010-10-16 10:47:06 | 船景色
10月16日(土)

 「LNG」というのは「液化天然ガス」のことで、「船景色」の3回目の「タンカー」編で何隻か紹介しました。今回はその続編です。

  まずは、「LNG TAURUS」
  

  続いて、「LNG GEMINI」
  

 いったい、日本全体でどのくらいの天然ガスを輸入しているのでしょうか。明石海峡を通過する大型船を調べると、週に数隻は行き来しています。どうも岡山の水島あたりに運んでいるようですが、荷揚げをするコンビナートは他にもたくさんあるわけですから、やはり相当な数のタンカーが活躍していそうです。

  「LNG LIBRA」
  

 今までの3隻は、皆同じく黄色の煙突に「BGT」というロゴのファンネルマーク。どうもアメリカの船会社のようです。大きさは10万トン弱。

 日本の船はというと、代表的なのは、昨年の6月10日の記事で紹介済みのこの船。
  日本郵船の「LNGDREAM」(12万トン)
  

 最近のアルバムでは
  同じく日本郵船の「播州丸」と、三井船舶の「泉州丸」
  
   


 円高不況が叫ばれていますが、こういう輸入物はけっこうお安くなっているのではと思うのですがね。でも、石油やガス料金が値下げになったというニュースは耳にしませんね。
 日本の社会はどこかおかしい。値下げの話題といえば、賃金くらいのもので、野菜なんぞにしても、猛暑でとか長雨でとか、とにかくちょっとしたことで値上げのニュースばかりが飛び交っている。
 メディア全体がマイナス思考というか、円高を利用しちゃえとかいう話題はほとんどなくて、「海外旅行がお安くなります」とかいう庶民にはあまり関係のないことくらいしか話題にならないのです。「今年の冬は暖房費が安いので暖かく過ごせます」とかいう話でも出てくれば、少しはホッとした気分になれるかもしれないのに。


 さて、どこの国の船でしょうか。あと2隻紹介して、今回の記事といたします。

  「NORTH WEST SWALLOW」
  

  「LNG GALLINA」
  



     ひとすじの光明ありや秋の海    弁人



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ペナントレースが終わって-「2010年カープ総括」

2010-10-14 08:43:30 | つぶやき
10月14日(木)

 今回は逗子からの発信です。子どもの頃からなついていて、お世話になった伯父が亡くなり、先週急遽逗子に戻ってきました。伯父は100歳目前の大往生でした。 -合掌-

 ところで、今年は見に行きませんが、箱根駅伝の予選会が今週末にあります。思い出すと、いつも母校応援用のジャンパーを着込んでの応援でした。ところが、今年の秋は我が家に戻って数日になりますが、今日もTシャツ一枚で過ごしています。
 そうは言っても、さすがに秋の香り。久しぶりのジョキングの汗も気持ちが良い。きっとあっという間に去って行ってしまうに違いない秋の、爽やかでいちばんいい季節の時にKAZU君のそばにいないのがちょっと残念というところ。


 それはさておき、ペナントレースが終わりました。我がカープは58勝84敗2分で5位のブービーメーカー。散々でした。
 でも、実は何の不満もないのです。シーズン当初の悲観的な予想よりかなり良かったのですから。


 今年は念願だった沖縄キャンプの見学が叶いました。楽しかった。しかし、目の前で見たものはペナントを取るには程遠い戦力であるという現実でした。

 去年のエースのルイスを失った先発陣。大竹とマエケンはいけそう。あと新外国人のジオがけっこういいなと思うくらいなのです。
 リリーフ陣。要の横山が怪我で離脱。梅津、シュルツは大丈夫として、抑えの永川は走り込み中心で不安。
 ところが、いざペナントレースに入ると、大竹故障、シュルツも永川もダメ。ジオも4連敗で2軍落ちというありさま。安心して見ていられるのはマエケン一人でした。

 一方の攻撃陣。主砲栗原はコンバートされた3塁守備に気を取られ快音無し。スタンドに放り込んでいるのは新外国人のヒューバーくらい。東出・梵・天谷・赤松の俊足陣に一発の期待はできず。唯一の光明は赤ゴジラこと嶋の元気がいいこと。復活なるか。
 あとは石井琢朗のスイングの美しさに感心。でも、琢朗が目に付くようではやっぱり心細い限り。

 こんな状況で、はたして大砲揃いの巨人、投手陣盤石の中日を相手にして、いったい何回勝てるのだろうかという不安が襲ってきました。

 それでも、なんとか5割近くは勝ってほしいと淡い希望を抱いていましたが、スタートしてみると、大竹・永川の離脱、天谷の不振と輪をかけてとんでもない状況に。
 これじゃあ、どうも年間40勝くらいで、ベイスターズとの最下位争いにも負けかねないと覚悟させられました。

 それにしても、シーズン当初からそんな分析をしていると、本当に気楽に観戦できます。いつも負けてもともと、勝ったらもうけものなのですから。

 そんな中で、今年楽しみにしたのはマエケンの投げる試合でした。彼の登板する試合は本当に力が入りました。
 圧巻は交流戦でダルビッシュと投げ合って1-0で勝った試合。あの一試合が今シーズンのすべてと言っても過言ではありません。

 そのマエケンこと前田健太クン、史上最年少での投手三冠王(防御率・勝星・三振奪取数)に輝きました。勝率では阪神の久保投手に及びませんでしたが、なんせ得点力のないチームで15勝8敗。しかし、完璧に打たれた試合は数えるほどだったので、バックがちゃんと点を取っていれば、少なくともあと3,4勝はしていたはずで、大目に見て仮にあと二つ勝っていたら17勝6敗で、やっぱりダントツの活躍だったことがわかります。パリーグの最多勝が17勝ですから、15勝とはいえ、全く遜色のない内容なのです。

 あとは沢村賞なんです。でも、気がかりなことが。
 沢村賞は、かつてはセリーグの投手の中からしか選ばれなかったのですが、今は全球団の投手が対象になっているのでとっても心配です。
 とにかく、勝率4割ちょっとのチームなんですからね。そのへんも考慮してほしいと願ってやみません。


    イケー!!沢村賞!!  マエケン万才!!


    マエケンって?知らぬが仏か秋の宵   弁人


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〈続編〉初秋の飛鳥路、室生、吉野紀行

2010-10-06 16:19:25 | 旅行
10月6日(水)

 今回の飛鳥路紀行の目的は彼岸花(前回の記事)。でも爽やかな初秋、もちろん旅の味わいも満載でした。そこで、先週末の奈良紀行の続編です。

 飛鳥の橘寺は、聖徳太子がお生まれになった所で、その像が安置されている太子堂にまずお参りすることになります。

  太子堂の横にある「二面石」
  
 人の心の善悪二相を表した飛鳥時代の石造物。ユーモラスな表情の中に人間のありようが込められて、それを包みこむかのように咲く百日紅もなかなかの風情。

  お寺には芙蓉の花がよく似合います
  

  芙蓉の花の下に白い彼岸花
  

  でも、いちばんマッチしていたのは紫苑(しおん)の花
  
 歌人に「紫苑」という方がいますが、名前が実に美しい。宝塚のスターとか少女漫画の主人公に出てきそうです。見た目は小菊そのもので、とにかく薄紫の色合いが上品。

  山門を出て参道を下ると、正面に三輪山を遠望
  
 右の巻向山、左の龍王山の稜線と一体になって、大鳥が両翼を広げたように見えます。これを「羽易(はがい)の山」と言い、万葉集巻二の210番の歌、人麻呂が亡き妻を悼んで詠んだ長歌の中で「・・・嘆けども 為むすべ知らに 恋ふれども 逢ふ由を無み 大鳥の 羽がひの山に 我が恋ふる 妹はいますと 人の言へば・・・」と詠まれています。

 秋晴れ、万才!

    大鳥の翼の上や空高し    弁人


 次は室生寺です。榛原の仏隆寺(前記事の中)で彼岸花を堪能したあと、車で30分ほどとわかり訪ねました。

 高野山と同じ真言宗のお寺ですが、厳しく女人禁制を貫いてきた高野山に対して、古くから女性の参詣を認めてきたことから「女人高野」と称しているお寺です。
 室生寺と言えば、なんと言っても五重の塔です。中学生の時の教科書の写真を今でも覚えていて、一度訪れたいと長年思ってきました。しかし、なにしろ交通が不便。去年も逗子に帰る時に、長谷寺と室生寺の紅葉を見ながらと計画したものの、効率的なプランが立てられずに断念。

  さて、その本堂と、斜め後方に立つ五重の塔
  
   


    端然と秋麗のなか室生の塔   弁人


 参道にはお店が賑やかに並んでいましたが、境内に入ると静けさに包まれます。お堂も塔もみな檜皮葺きのしっとりとした佇まい。
 そして、憧れの五重の塔。何年か前の台風の時、すぐ傍らの杉が落雷で倒木。その大木がまともに倒れかかって大損傷を受けました。その時のニュースの映像も今なお焼きついています。したがって、目の前にあるのは復元修理されたもので、昔のイメージどおりではありませんが、檜皮葺きの大きな屋根が風格を漂わせていました。


 ところで、妻君が車がある時にどうしても行っておきたい所があるというので、室生から1時間弱、千本桜で有名な吉野山の東にある「宮滝遺跡」に向かいました。

  原っぱにぽつんと白い看板
  
 ここは、飛鳥時代の吉野宮の遺跡で、壬申の乱の時に大海人皇子が挙兵した所です。後には聖武天皇の建てた離宮もありました。

  原っぱの脇、ここにも紫苑の花が
  


      幻の吉野の宮の紫苑かな   弁人


  遺跡の向こうの谷間には吉野川の清流
  

  歩いて数分くらいの所にある立派な建物
  
 歴史資料館です。展示もわかりやすく、たった一人の学芸員らしき職員の対応も丁寧で好印象。しかし、なにしろ交通が不便で、近鉄上市駅からのバスも日に数本。妻君がトライした時もバスがなくて断念したそうで、観光客の影を想像することもできない雰囲気です。まあ、地元の小学生が遠足で来るのにはいいかもしれませんが、それにしても立派な建物で、思わずため息が出てしまいました。

 なにはともあれ、秋を満喫した上に妻君の満足げな表情もあり、良しとしておきましょう。


      妻君もいにしへ人と秋日和   弁人

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秋本番-飛鳥路の彼岸花

2010-10-05 09:18:21 | 旅行
10月5日(火)

 秋を実感した思い出の映像。例えば横須賀線の鎌倉あたりで車窓に彼岸花の姿を見かけた時。

 秋になると、線路端や田んぼの脇に突然現れる花。色の鮮やかさを恥じ入るかのような、か細い花びらと細長く頼りない茎。表舞台には似合わない心細い風情に何とも言えない魅力を感じてしまいます。

 明石に来たのが一昨年の9月20日。去年も今年も西明石の先の田園地帯で見つけましたが、どこか物足りなく感じていました。

  明石の郊外で
  

 関西のどこかに彼岸花の咲いている所はないものかとインターネットで検索したところ、やはり大阪・兵庫にはありません。載っていたのは奈良の明日香村方面のいくつかの場所。なんだ、妻君のいるところではありませんか。

 今年は秋の来るのが遅かったのでじっと我慢。開花情報を見ながら10月最初の週末に向かいました。

 奈良市内から南下する国道から見る田園地帯、たしかに彼岸花があちこちに咲いています。そして飛鳥の地に入ると、咲いているわ咲いているわ。まさに彼岸花の里という感じでした。

  石舞台の奥の山里
  


    千枚田燃ゆるがごとくに曼珠沙華   弁人


  飛鳥の橘寺に向かう小道
  
   


  石舞台の斜面には白い彼岸花が
  

  白い花は民家の傍らにも
  

  圧巻は
  
 長谷寺の東、宇陀郡榛原町の山あいにある仏隆寺というお寺の前庭です。斜面一帯が赤一色に染まっていて、根元の雑草と茎のうす緑、深緑の木々、そして見上げる先の青空との組み合わせも素晴らしく、「曼珠沙華」という名に漂う仏の世界や天上の世界に迷い込んだかのような雰囲気。

  本堂に上る石段脇の斜面
  
   


     かろうじて支へし茎に彼岸花   弁人


 秋の彼岸にお墓参りに行くと咲いていたりするので名付けられたとも言われる「彼岸花」。
 実は、茎に致死性の毒を有しているというので有名な花なのです。田んぼの畦道に多く咲いているのは、ネズミやモグラなどの土を荒らす動物やミミズなどの虫を寄りつかせないようにということのようです。そして土葬した墓が荒らされるのを防ぐということでその周囲にも。盛った土を守るためにとなると、線路脇に多いのも理由がわかるような気もします。
 ともかく、人が埋葬された場所なんぞに咲くものだから、「死人花」「幽霊花」「捨子花」とかいう異名も生まれて、一般的に庭に咲かせるのを嫌うのですが、それは人間が毒性を利用した結果のことで花に罪はないのです。
 因みに解毒すれば食用になるそうで、飢饉に備えてさかんに植えられたという説もあるそうです。

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岡山のデニムショップで

2010-10-01 16:32:48 | 旅行
10月1日(金)

 暑い盛りの8月上旬のこと。明石の帽子店にちょっとイカしたデニムの帽子がありました。買っちゃおうかなと思ったのですが、見た目のわりには値が張っていて、それに中国製でした。
 別に国産にこだわるわけではありませんが、デニムといえば岡山です。「そうだ、今度岡山へ行った時に正真正銘のデニムキャップを手に入れよう」とつぶやいて店をあとにしたのです。
 という目的があったので、9月半ばに美作三湯に車を走らせた時に、実は遠回りを覚悟して、まず最初に岡山市街へ向かいました。

 デニムショップといっても中心はどのお店もジーンズです。そこでインターネットで帽子をたくさん揃えてありそうなショップをメモして出かけたのですが、朝10時過ぎに到着すると。

  その日に限って昼に開店という張り紙
  

 岡山に昼までいると三湯巡りのプランが狂ってしまうので、岡山駅近辺の洋品屋でデニムショップを紹介してもらいました。

  その名も「桃太郎ジーンズ」
  

  そう、岡山は桃太郎の町なのです
  

 お店は見るからにおしゃれでとても気に入ったのですが、やはり帽子は数多くはありませんでした。それに、髭づらのおっちゃんがデニムの帽子をかぶると、どうしてもルンペンみないな感じになっちゃうのです。店員さんからは野球帽のつばの部分が小さくて上がふっくらとしたものを勧められたのですが。

  結局、選んだのはこんな帽子です
  

 ちょっとダサいけれど、けっこういい値なんです。似合うものを選ぶというのはほんとうに難しいとあらめて実感した次第です。
 でも、この秋はこの帽子で誇らしげに貫く決意。なにしろ「これぞ岡山デニム」という証しの商標が内側に潜んでいるのですから。

 KAZU君にもお揃いでと思っていたのですが、キッズ用はTシャツしか置いてありませんでした。

  お土産のTシャツを着たKAZU君
  

 胸の二本線は「桃太郎ジーンズ」のお尻のポケットのデザインをあしらったもの。蝶ネクタイの絵の中には、桃の実をデザインした「桃太郎ジーンズ」のボタンの絵が散りばめられていました。


    藍染めのデニム帽子や秋の空   弁人


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