チムどんどん「明石通信」&「その後」

初孫との明石暮らしを発信してきましたが、孫の海外移住を機に七年で区切りに。現在は逗子に戻って「その後」編のブログです

桜咲くころ、思い出の家は跡形なく?

2016-03-31 15:44:58 | 身辺雑記
3月31日(木)

 明石に落ち着いて二週間。初めの数日間はボーッとしていて何をしていたのか記憶もおぼろげですが、やがて始まった甲子園で明石商業の活躍を見て目が覚めた思いです。

 気がつけば逗子を離れて一週間以上、解体工事のほう、少しは進んでいるのかどうか気になって問い合わせたところ、建築業者から写真が送られてきました。

  解体中の写真
  

 そして、先週末の段階ですが、解体工事も終わって、なんとまあ、すっかり更地になっていました。全く猫の額ほどの敷地とはいえ、

 当たり前とはいえば当たり前。ほんとうに
  さっぱりとしたものです
  


   思ひ出の家消えし土地 東風の下   弁人


 いちおう、簡単な地鎮祭を4月初旬に予定しているのですが、もう、いつでもできそうな感じで、逗子へ戻る準備に気が急かされます。


 ところで明石ですが、今朝ベランダから見下ろすと、

 桜がだいぶ
  開き始めていました
  

 近くのマンション前の桜も
  もうすぐ咲きそう
  

 向かいの丘の朝霧公園。
  やはり咲き始めたところです
  
  

 今年は暖冬だったので、4月初めに逗子に戻る前に明石でお花見ができるかもと期待していましたが、先週気温の低い日が何日も続いたせいか、やはり例年並みになりそうな気配です。

 ちなみに、KAZU君が小学校へ入学した昨年の4月初旬は、小雨まじりの気温の低い日が続いてやきもきしたのを覚えていますが、それでも入学式のあった8日にはもう散り始めていたという慌ただしさでした。

 今年はどうでしょうか。はたして、次に明石に戻ってくる来週末まで花が残っていてくれるのかどうか。まったくもって、桜っていう花はせわしなくて困りものです。


   急かされて右往左往の卯月かな   弁人


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甲子園初登場の明石商業、初戦突破す

2016-03-23 16:33:14 | スポーツ観戦等
3月23日(水)

 私にとって明石暮らしはわずか7年といえばそれまでですが、その間にいろいろな関わりやつながりもできて、明石という地は第二の故郷とも言える親しみの深い所になっています。

 その町から29年ぶりの甲子園出場校が出ることになって、期待が膨らむとともに、自分が明石にいる時に出てほしかったと溜め息をついたのも事実です。

 昨年9月に明石を引き揚げた後、秋の兵庫県大会の決勝で明石商業が報徳学園を破って優勝したこと。近畿大会の準決勝で大阪桐蔭に破れたものの4強に入って春のセンバツの当確圏内になったことを知り、「今となっては新幹線で往復するしかないけれど、やっぱり春は甲子園に行きたいな」と思っていました。

 ところが状況が変わって、先週の木曜日から再び明石暮らしが始まりました。引越しと移動の疲れはまだだいぶ残っていますが、やはりじっとしてはいられません。

 初戦は昨日22日の第一試合。開始は9時です。眠い目をこすって8時過ぎに球場に着きました。
 久しぶりにアルプススタンドからの応援もいいかなと思い阪神電車を降りました。でも、地元兵庫の代表で、電車で1時間ほどで来られる近さですから応援の人も多いだろうと思っていたところ、

 案の定、アルプス席の券売り場は
  長蛇の列
  

 内野席のチケットも一塁側は列が長く、中へ入るまで20分くらいはかかりそうな気配。やっぱりいつものネット裏のチケットを手にしてスタンドへ向かいました。
 連休明けの平日ということで、ネット裏から3塁側、外野席はまだすいていましたが、試合が始まった頃は、

 アルプス席はもう
  満席になっていそうな賑わい
  


   いざ出陣春風を背に地元勢   弁人


 さあ、その観戦記

 マウンドに上がった明商のエース吉高クン、球が高めに上ずり気味で心配でしたが、これは仕方ありません。なにしろ春夏を通じて初出場のチームを背負っての初マウンドですから。
 そんな少々不安な立ち上がりの中、初回は日南学園の打者が積極的にバットを出してくるのに助かった感もありましたが、2回表の日南学園5番の浜本クン、高めから入ってくるスライダーを見逃さずレフトスタンドヘ鮮やかな先制ホームラン。

 その裏、明商の先頭バッター4番小西クンのライトへのヒットが二塁打となり、バントで1アウト3塁の同点機を迎えましたが、日南エース森山クンの左スリークオーターから投げるクセ球に後続続かずチャンスを逸しました。

 その後は明商の吉高クンも本来のピッチングを取り戻し、しばらく投手戦が続きましたが、6回裏の明商、先頭9番の太田クンがヒット。一人送りバント失敗も、さらにバントを試み2アウト2塁に。ここで3番橋本クンのライト線へのタイムリークリーンヒットが生まれ同点に。

 1-1で迎えた8回裏。この回も先頭の太田君がセンター前へヒット。前進したセンターのスライディングキャッチ及ばず2塁打になって、これが大きかった。バントで3進の後、スクイズで勝ち越し。これで勝ったかなと思ったのですが、勝負事はそんなに甘くはありません。日南9回表、1アウトから3番に右中間への3塁打を打たれ、当たっている浜本クンに同点打を献上して雲行きが怪しくなりました。

 9回裏。先頭倒れ延長戦を覚悟したところでヒットが出ました。次の吉高クンのバントがこの試合の流れを決めた感じがします。投手の右にやや強めのバントが転がり、フィールディングのいい森山投手が果敢に2塁へ送球したものの、これが野選になったのです。これで動揺したのか、森山クン次打者にデッドボールを与えて、

 1アウト満塁。
  さあ、どうするか
  

 とにかく出場校中バント数の最も多い明商。「やっちゃえ、スクイズ!」と念じていると、8番藤井クンがものの見事にサヨナラスクイズを決めました。

 「あっぱれぃ!」初戦突破。そして、
  甲子園初勝利
    
  

 打球の速さや飛距離では日南学園のほうがややまさっていてような気もしますが、高校野球の基本の送りバントを駆使して得点圏にランナーを進め、1点ずつ取って行く野球。爽やかでなかなか好感が持てました。

 応援のアルプスも
  大喜び
  


   春戦さ舞ふ明石鯛踊る蛸   弁人


 さて、次は26日。相手は愛知の東邦高校ということで苦戦必死です。エースで4番の藤嶋クン、さすが注目される選手だけあって、第二試合で、関東一高相手に11奪三振1安打完封。打っても、軽やかなスイングから鋭い先制打を放っていました。はたして、強豪相手に明商の野球が通じるや否や。

 甲子園からの帰途、明石駅のステーションビルが新装成ったようなので下りてみると、

 ありました、横断幕。
  山陽電車の入り口に
  

 名店街の一角に
  紹介展示コーナーも
  
 もちろん、日南学園戦勝利の速報も掲示されていました。


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高波乗り越え、なんとか明石に漂着

2016-03-21 16:53:15 | 身辺雑記
3月21日(休)

 今、妻君と二人、明石のKAZU君のおうちでボーっとしてます。

 昨日の朝、窓の外の春の海に
  バラ積み船が通過
  

 いやあ大変でした、家の明け渡しと明石への移動。すっかり疲れ果ててしまいました。

 15日の火曜日に家財の引越しをしましたが、翌16日も片付けやごみ処理に追われ、夕方から仮眠をとった深夜、時計がちょうど0時を回って17日になった頃 最後のゴミを木曜収集の収集所に置いて、車で逗子から明石へ向かいました。

 このトシになって、夜中の行軍はつらいのですが、荷物の搬入や初めての立体駐車場の操作などを考えると、明石にはどうしても昼前に到着したい。そうしないと、その日にゆっくり寝られないのではないかと心配だったのです。

 慌ただしく時間に追われる中で、風邪気味になっていたのにも気がつかなかったのでしょうか、車が愛知県に入らんとする夜明け方には腰痛と関節痛に襲われ、助手席の妻君も喉の痛みとだるさを訴え、なんとか11時前に明石に着いたものの、妻君はすぐにお医者さんで薬を処方してもらう始末。

 逗子にいる時から疲れを感じていて、明石に着いた後、はたして、車満載の荷物をエントランスから階上の部屋まで運び上げる体力と気力が残っているのだろうかという不安がよぎり、前日に明石の便利屋に予約を入れていたのが幸い、なんとか部屋に落ち着くことができました。
 その後、とりあえず翌18日までの食料を確保し、ずっと天井を見て横になっていました。

 さあ、そろそろ動き出そうかと19日の朝を迎えましたが、扉を開けると、いかにも海峡の町らしく、

 外は
  朝霧に覆われていました
  

 見慣れた海峡ですが、
  橋も淡路島も見えません
  


   漂着の果てを隠すや春霞   弁人


 買物に出てみると、明石駅周辺は再開発工事が佳境を迎えて国道2号線の車線の縮小で大渋滞。仕方なく郊外へ向かってみましたが、どこも車がいっぱいで渋滞気味。
 どうも、カレンダーにも無頓着になっていたようで、世の中はちょうど三連休に入ったところだったのです。

 午後は、あらかじめレンタルで手にしていたWiFiなるものを取り出しました。少々悪戦苦闘しましたが、なんとかネットが繋がり、束の間の明石暮らしがいちおう軌道に乗って来た感じに。
 これでブログの記事も更新できる状態になりましたが、まずは、オランダとのEメールのやりとりからスタート。

 ところで、半年ぶりの明石ですが、町の空気はすっかり春の気配に包まれていました。

 まずは魚の棚を覗いてみたところ、いかなごの新子は少し高めのキロ1500円で、昨年に続き今年も豊漁ではなさそうですが、今年も播磨の春の風物詩を目にして気持ちが温まりました。

 そして、昨日開幕したセンバツ甲子園。今回は近畿大会で4強に入った地元の市立明石商業が晴れ舞台に登場します。
 明石勢の甲子園登場は、昭和62年に春夏共に出場した明石高校以来の29年ぶりということで、さぞ大騒ぎかと思いきや、残念ながら、明石駅前は現在大規模な再開発工事中、激励や応援の幟旗や横断幕は見られませんでした。
 地元のテレビで、天文科学館が明石商業の健闘を祈ってスクールカラーのライトアップをしているという話題が流れたので、さっそくカメラを持って夜の散歩へ。

 天文科学館がよく見える、
  かつての私のマンションから
  
 赤っぽいオレンジ色。オレンジのライトアップは「児童虐待防止キャンペーン」で見たことがあります。明石商業のスクールカラーが赤なのかもしれません。

  海岸からも一枚
  
 やっぱりワクワクします。初戦は明日の第一試合。なんとしても早起きをして甲子園に行かなければと気合が入ってきます。せっかくだからアルプス席に陣取りたいとも思いますが、きっと一塁側は内野席を含めて満員になっちゃうんじゃないかと只今思案中。


 さて、とにもかくにも、思い出の地での仮住まい生活が始まりました。わずか数ヶ月ですが、その間、ブログのタイトルどおりの「明石通信」が再開できそうです。

 一息ついて振り返ると、夕日を浴びて進む
  日本郵船の貨物船
  
 

   春分や海峡眺めてひと欠伸   弁人


コメント (2)
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