チムどんどん「明石通信」&「その後」

初孫との明石暮らしを発信してきましたが、孫の海外移住を機に七年で区切りに。現在は逗子に戻って「その後」編のブログです

大型船行き交う浦賀水道にも春の色

2019-02-27 15:50:34 | 船景色
2月27日(水)

 今年はけっこうなスギ花粉が飛んでいるようで、先週半ばからなかなか外に出られなくなりました。

 思い起こすと、明石にいた20013・14年ごろに苦しんだ記憶があるものの、ここ数年はそんなに悩まされることがなかったので、歳とともに鈍感になっているのかなと期待していたのですが、やはり、そんなことはありませんでした。

 今年は花粉が多いという予報の中で、気のせいか目が少しかゆいかなと感じ始めたのが今月の中旬。
 「これはいかん、外に出るのは今のうち」ということで、

 金沢八景駅で快速特急を待っていると、なんとラッキー?
  イエローハッピートレインが
  

  堀ノ内駅まで乗りました
  

 久しぶりに船を眺めようと浦賀行きに乗り換え、馬堀海岸からバスで観音崎へ。

 春霞の中の
  「浦賀水道船景色」
  

 横須賀基地へ向かう
  自衛艦
  
 望遠レンズを向けている方に聞くと、船首の番号が「101」とのこと。スマホで調べると、護衛艦「むらさめ」のもよう。

  急に明るくなってきました
  

  釣り舟がいっぱいです
  


   潮の香や春のはじめの浦賀の門   弁人


 来ました、LNGタンカー
 「エネルギーコンフィデンス」・12万トン
  

 実は、朝、インターネットを開くと、この日は昼の短い間に三つの大型船が通るとのことで観音崎に来たのですが、そのお目当ての一隻目です。

 次は、16万トンの油タンカー
 「YUFUSAN」
  

 そして、続いて、エンブレム型LNGタンカー
 「AMADI」・10万トン
  

 春の海。
  岩場もいたって長閑です
  


   灯台も見下ろす磯ののどけしや   弁人


 自然博物館方面へ歩いて行くと、多々良浜はまるで沖縄の海のよう。
  エメラルド色に輝いていました
  


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

逗子の散歩道「名越の切り通し」

2019-02-17 13:08:15 | 逗子風物
2月17日(日)

 2月の前半は、気温20度まで上がった立春の日を含めて暖かい日が何日かあったせいか、先週の三連休の頃からの冷え込みがやけに寒く感じてしまいます。三浦の河津桜まつりも始まっているようですが、まだ二~三分咲きとのことで、例年より一週間くらい遅いのかもしれません。一昨年、2月の10日過ぎに行った時はもう満開でしたから。

 とはいえ、昨年も2月は寒くて、ここ湘南でも、梅の咲き具合が遅く感じていたのに、3月に入って急に春らしくなって、結局、3月中に桜が満開になったので、今年も同じようなものなのかもしれません。

 まあ、春は目の前なのでしょうが、一緒にスギ花粉も飛んで来そうですから、寒いからといって、家の中に閉じこもっている場合でもありません。

 ということで、三日前、逗子から鎌倉へ抜ける「名越の切り通し」を歩いてみました。

 車で逗子から鎌倉へ向かうと、俗に「お化けトンネル」と呼ばれる三つのトンネルを潜りますが、その斜め上にある切り通しへ行くには、手前の法性寺の山門から本堂を経てその上へ向かって行く道と、一つ目のトンネルを出た所から階段を上るルートがあります。でも、実は、バスで丘の上にある亀が岡住宅に行ってしまうという楽チンなルートもあって、今回は手を抜きました。

 バス停から数分歩くと切り通しの入り口があって、
  もう、雰囲気満点です
  

 ここは、鎌倉を囲む数ある切り通しの中でも、特に中世鎌倉の防衛の遺構の姿をよく保っていると言われています。

  岩肌の間を少し上って行くと、
  
  

 やがて、右上へ向かう階段があって、そこを上ると、鎌倉によくある横穴の「やぐら」ですが、なんともまあ壮観。

 横穴がいくつも
  連なって並んでいます
  

 ここは、史跡
  「まんだら堂やぐら群」
  

 「やぐら」は、崖に横穴を掘り内部に石塔を立てるなどして納骨・供養をする鎌倉特有のものですが、ここには他には見られないたくさんの遺構が連なっていて、いわば、横穴式墳墓が集積した貴重な史跡になっています。
 現在も発掘調査継続中で、定められた時だけしか敷地内での見学ができないので、写真は金網越しのものです。そんなわけで近くには行けませんでしたが、やぐらの手前の平地になっている所には火葬に付した石組みの遺構や建物の柱の跡なども残っているそうで、それなりの身分のある死者を葬った場所のようです。

 今でも、ごみ処理施設や火葬場は市のいちばん奥まった所にあることが多いようですが、この史跡も逗子市のいちばんはずれの山の中に位置しています。そんなことも関係しているのかどうか、切り通しの左の下には、民間ですが、逗子市内唯一の火葬場があって、ちょうど県道のトンネルの上の丘の中ということになります。
 きっと、火葬場の下のトンネルということで「お化けトンネル」などという噂が広まったのでしょうが、実は、すぐ奥に昔の葬送の場もあったのです。
 私も長いこと逗子に住んでいて夜のトンネルは何度も通っていますが、実際にはそれらしきものに出会ったことなんてありません。でも、いつの時代もこういう話は若者には受けるのでしょうね、今でも東京や横浜から怖いもの見たさに夜ドライブに来るようです。

 さて、そんな今と昔の葬儀の場の間を抜けて行く切り通しですが、現代の火葬場を見下ろす辺りを過ぎると、

 その先は
  下り坂になります
  


   刀帯ぶ古武士の影や春寒し   弁人


 岐れ道。右へ行くと、法性寺へ下りたり、
  ハイランド住宅へ行けたりします
  

 真っ直ぐ下りて行くと、ちょうど市の境いの辺りか。標識が埋もれそうな、
  いちめんのシダの葉
  


   鎌倉へ梅の香ほのか歯朶の道   弁人


 前が開けるともう鎌倉市で、前方に長勝寺の伽藍の屋根。眼下には
  横須賀線が走っています
  

 今回は丘に上るのに楽をしたので、大町を抜けて鎌倉駅まで歩きました。

  咲き始めの梅を愛でながら
  
  


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「錯覚富士」もある?「富士見~数景~」

2019-02-09 11:47:50 | 身辺雑記
2月9日(土)

 「おやまあ、なんと準備のいいこと!」と笑われるかもしれませんが、今から十何年も前、私と妻君が入るお墓を作って、何かあった時のいちおうの準備ができています。
 おそらく私が先に入ることになるのでしょうが、当時は、70才まで生きる自信がなかったので、こんなに長いこと空っぽのお墓に管理料を納めるとは思っていませんでした。
 考えてみれば、とかく思い通りに行かない世の中、終活をきちんと進めておくと、案外長生きができるのかもしれません。

 そのへんの話はともかく、場所の選定にあたっての最初の条件は「富士山の見える所」ということでした。もし、そばに桜の木があったりすれば言うことなしと思いながら、いろいろな霊園を回ったところ、あったんです、戸塚に。

 様子を見に行く時は、もちろん天気の良い日を選ぶのですが、明石暮らしで行く機会が少なく、そんな折も空気の澄んだ寒い時期でなかったのでしょう、ここ何年か、お墓から富士の姿を確認する機会がありませんでした。

 「天気が良ければいつでも見えるんだから」と、たいして気に留めていなかったのですが、この冬は富士を見るのに絶好の日が多く、先月末の快晴の日、

 ふと思い立って、
  お墓へ行ってみました
  

 すそ野が丘陵に隠れているせいか、
  大きく見える感じです
  

 ところが、この日、ちょっと残念なことが判明してしまいました。
 明石暮らしを終えてから二年余りになりますが、たぶん、ここ十年ほどの間に、富士山の方向にある藪の樹木が成長してしまったようで、私のお墓からは見えなくなっていたのです。

 でも、5メートルほど
  右に行くと見えます
  

 写真左の鬱蒼とした木々が富士山を隠しているのです。植物の生育ってすごいですね。2002年に完成した時には、予想だにしなかったのに。

 その、予想だにできなかった
  完成当時の写真
  

 伐採するなんてことも墓を移すなんてこともできないし、まあ、どうせ入ってしまえば何も見えないのだし、仕方ありません。左右に数メートル歩けば見えるということは、妻君が墓参りに来ても、墓の前まで歩いて来る途中で目に入るでしょうから。

 ところで、逗子からお墓へ車で行くとすると、朝比奈から横浜環状4号、港南台から環状3号を通ることになるのですが、途中、前方に富士の雄姿が飛び込んでくる所があります。

 環状4号の神戸橋を左折して桂台住宅地へ上って行くと、ほぼ頂上に「いの山」という交差点の信号がありますが、

 5~60メートルほど手前から
  突然富士山が現れます
  

 次は環状3号。港南台から鎌倉街道を横切る「原乃橋」を越えると上り坂ですが、すぐに下りになります。その下り坂の
  「小山台」の手前から
  

 「小山台」の先にも起伏があって、下る所に「富士ヶ丘」という交差点があります。ここも地名のとおり、
  目の前に現れます
  


   青空に現る富士や冬愉し   弁人


 さて、ここまで7枚の写真を載せてきましたが、ズームの度合いなんかも関係するのかどうか、それはさておき、どうでしょう、2枚目の墓地からの富士がいちばん大きく見えませんか。
 もちろん、どれも横浜南部のそう遠くない所からのものですから、富士山の大きさ自体は変わらないのですが、「額縁効果」とでもいうのでしょうか、部分的に削られて隠れてしまうところがあると大きく見えてしまうのかもしれません。

 それでは、
  この富士や如何に
  

 逗子と鎌倉の境のハイランド住宅地です。別名「錯覚富士」と呼ばれているということは、誰の目にも大きく見えるのでしょう。たぶん、すそ野部分はもちろん、左右が大きく削られていることによって大きく見えるのだと思います。
 「額縁効果」というのは、写真だけでなく、絵画やデザイン、建築なんかの世界で広く用いられる技法で、枠の有無で大きく見えたり小さく見えたりするのが当てはまるのかどうかはさておき、目の錯覚で大きく見えているのは間違いないでしょう。
 まさに「錯覚富士」。


   頂に手の届きそな白き富士   弁人


 前へ進むと、
  左が開けて少し小さく
  

 公園からのパノラマ。
  これがいつもの大きさ?
  

 実は、ここは昨年のこの時期にも紹介した所で、「関東富士見百景」の一つになっています。

 ということで写真を撮っていると、背後でガサガサと音がしました。

 余談になりますが、今や鎌倉や逗子でも異常繁殖中の
  タイワンリスでした
  

 このリスは冬眠はしないのでしょうか、元気に何かを食べています。見た目も仕草も愛らしいのですが、実は、「特定外来生物」として駆除の対象になっているやっかい者なのです。まあ、ネズミの仲間でしょうから増え方も尋常じゃないんでしょうね。


コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

気温20度の「立春」の日~鎌倉を歩く~

2019-02-06 16:45:56 | 湘南・鎌倉・三浦ぶらり
2月6日(水)

 今日は冷たい雨が露地を潤していますが、一昨日の「立春」の日は、いきなりの気温20度、まるで春を通り越したかのような桁外れの陽気となりました。でも、春一番の発表はありませんでした。明け方まで強い南風が吹いていたのに、なぜでしょうかね。

 それはさておき、毎年、2月の上旬に鎌倉の税務署に出向くのですが、天気がいいと、すぐに駅に戻らずに少し歩いてみようかということになります。
 税務署は駅の西の佐助にあるので、銭洗い弁天や源氏山公園へ行ったり、そこから北鎌倉へ下りたり、直接、大仏や長谷寺へ向かったり、コースはその時の気分ですが。

 何年か前、常磐口方面へトンネルを二つ潜った辺りから大仏ハイキングコースに入って南下したことがありました。実は、その日はコースの終点で大仏前の県道へ下りるのではなく、大仏トンネルの上を通って極楽寺まで歩く筋書きだったのですが、その道がわからず、結局大仏切り通しのほうに下りてしまったのです。
 一度、極楽寺のほうから歩いてみれば、あの時の謎が解けると思いつつ、その機会がなく、心のどこかに引っかかっていました。
 「よーし、今回は失敗しないで極楽寺まで行くぞ」と、地図を何遍も見返して、以前と同じく大仏ハイキングコースの終点へ向かいました。

 馬鹿陽気の中、汗を拭き拭き、第一の目的、
  大仏トンネルの上に来ました
  

 大仏ハイキングコースは、北鎌倉から葛原岡に上って南へ歩くと、最後、北西の切り通しへ下りるか、写真の左手前、今は使われていない大仏坂の体育館のほうへ下りるかの二択なのですが、トンネルの上に行くには、後者の階段をかなり下りた所から、右斜め上へ向かう階段を上がるようになっていました。
 前回は、大仏坂へ下りる階段まで来ていたのに、「ここから大仏方面へ下りたら元も子もない」という思いから引き返していたのでした。

 トンネルの上からさらに上って行くと、上りきった所から舗装された下り坂(下の写真の右の道)になり、
  下り始めた所で振り向くと、
  

 道の右上に「長谷配水池」があって、展望の良さそような手すりに囲まれた所があるので上がってみました。

 葛原岡、半僧坊、
  六国見山方面の眺望
  


   木も山も覚む鎌倉の寒の明け   弁人


 富士山の方向には配水池の施設があって見えません。進行方向の南側は、丘陵のすぐ下に、すぐもう住宅があって景観は今ひとつの感。
 小休止の後、かなりの急坂を下って極楽寺に下りましたが、健康のため、もう一駅ぶん歩こうかと長谷駅方面へ。途中、「権五郎の力餅」を手土産に、

 鳥居の前を江ノ電が通る、権五郎景政を祀る
  御霊神社に参拝して、
  

 長谷駅から江ノ電に乗りました。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする