チムどんどん「明石通信」&「その後」

初孫との明石暮らしを発信してきましたが、孫の海外移住を機に七年で区切りに。現在は逗子に戻って「その後」編のブログです

めでたし、めでたし!「CHUMUちゃんの七五三」

2019-10-25 13:55:31 | KANA君と妹君
10月25日(金)

 「天皇の即位礼」の休日の22日はあいにくの雨模様でしたが、翌日の23日は秋晴れの一日となりました。
 この日は、孫娘CHUMUちゃんの晴の日、七五三のお祝いの日でした。

 例年よりかなり遅かった富士山の「初冠雪」が前日にようやく観測されたというニュースが流れていましたが、朝、電車で東京へ向かうと、孫の晴の日を祝福してくれるかのように、

 車窓から、真っ白な雪をかぶった
  富士がくっきりと
  

 「おはよう!」 あれ、お嬢様、
  パソコンに夢中ですな
  

 三才と二ヶ月のCHUMUちゃん、
  ちょっぴり神妙に
  

 上手に
  お宮参りができました
  

 さすがに、今日は
  外に出てもおしとやかです
  


   秋晴れや貴なる孫の照れ笑ひ   弁人


 一年生のお兄ちゃんは学校で、一緒にお祝いできませんでしたが、学校から帰って来た後の、「僕も、CHUMUちゃんの着物着ているの、見たかったよーう!」という声が聞こえてくるようでした。


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せっかく出雲に来たのですから、山陰の旅を少々

2019-10-21 00:35:28 | 旅行
10月21日(月)

 前回、駅伝の応援で出雲に来たのは8年前でした。あの時は玉造温泉と皆生温泉に泊まって、松江をひと巡りして鳥取で歴史散歩、山陰本線の余部橋梁にも行きました。でも、ちょっと心残りがあったのです。兵庫北部の名湯「湯村温泉」に行かなかったことを。
 ということで、今回は、まず「湯村温泉」の宿を押さえ、もう一ヶ所、これも前回行かなかった「足立美術館」に足を伸ばせたらと思いながらプランを立て始めたのですが、この二ヶ所、車でないと、なかなかアクセスが悪いのです。
 山陰本線といっても、島根から鳥取までは特急も走っていますが、今は、米子から岡山へ向かう伯備線の本数が多く、鳥取からさらに東へとなると、接続がスムーズではありません。
 簡単に言うと、夕方湯村温泉に着くには、松江駅や安来駅で午前中の電車に乗らなければならないのです。駅伝の翌日に足立美術館に寄るにしても、11時ごろのバスで駅へ向かわないと間に合いません。
 ということで、一泊目は、朝、開館と同時に足立美術館に入館するため、出雲でも松江でもなく、美術館に至近の「鷺の湯温泉」にしたわけです。

 鷺の湯温泉に泊まって、朝、さっそく足立美術館に入りました。

 展示品は撮影禁止なので、写真は
  お庭だけですが、
  
  

 よくまあ、これだけきれいに手入れを施していること。思わず目を見張ります。
 展示のほうも多彩で、横山大観の絵がメインなのですが、他にも見応えのある絵画、陶芸品がいっぱい。はじめは、けっこうな入館料と思いましたが、全くそんなことはありません。


   大観のもみじ安来の山里に   弁人


 わずか二時間弱でしたが、開館と同時に入ったので、混雑もなくスムーズに見学できました。でも、連休明けの平日だというのに、我々の後に次々と来館者があったようで、外へ出る頃にはかなりの混雑となっていました。
 それもそのはず、外の駐車場には観光バスが何台も停まっていて、とても、人の少ない山陰地方の交通不便な山里という感じがしません。「地方創生」の文字を新聞でよく見たりしますが、この美術館の貢献度たるや、如何ばかりかと感心しました。

 そして、列車を乗り継ぎ、

 まずは、安来から鈍行で一駅先の米子へ出て、米子12時16分発鳥取行きの
  「スーパーまつかぜ」に
  

 大山、またまた隠れたまま。
  残念
  

 ところで、この日は新聞休刊日でした。でも、駅売りのスポーツ紙はあるはずだと思い、前日の駅伝の記事が読みたくて探しましたが、安来駅では駅売りがなく、けっこう離れたコンビニまで出向いても、新聞はなし。米子駅も同様で、休刊日の駅売りというのは首都圏だけなのかとがっかりしていたら、鳥取駅にはありました。
 ちょうど50分ほどの待ち時間があったのですが、おかげさまで、あっという間に次の列車の発車となりました。

 鈍行の浜坂行きに乗って
  45分ほど
  

 浜坂駅からバスに乗って着いたのは、温泉場の情緒たっぷりの
  「湯村温泉」
  

 もう40年近く前になりますが、吉永小百合主演のNHKドラマ「夢千代日記」の舞台となった温泉地で、ドラマの中で、温泉芸者が舞いながら唄う「貝殻節」のメロディが今でも頭の中に残っている印象的な番組でした。
 実は、2008年、KAZU君が生まれた年の9月初めに、仮住まいの物件を決めに明石に出向いた後、まだ橋梁に建て変わる前の「余部鉄橋」を見に、この地を訪れたのですが、その時、この温泉に一泊して、そのなんとも言えない風情に魅了されました。

 その三週間後から明石暮らし始めましたが、明石にいる時に、もう一度、今度は妻君と一緒に行きたいと思いつつ、同じ兵庫県とはいえ、アクセスの問題もあって、とうとうその機会がないまま逗子に戻ってしまい、遠くになってしまったと嘆息していたのです。

 夕飯の後、宿のすぐ下、温泉街の中心にある「荒湯」へ散歩に出ました。

 吉永小百合?
  「夢千代の像」があります
  

 川原に下りて、足湯にも
  浸かりました
  

 宿の露天風呂も風情たっぷり。
  朝もひと風呂浴びて
  

  もう一度「荒湯」に
  

  玉子、ゆで上がりました
  

 妻君が「ほら、トンボが来たよ」と言うので目を向けると、川原の遊歩道も温かくなっているのでしょう、
  腹這いになって、動きません
  


   湯けむりに眼も虚ろなる蜻蛉かな   弁人


 兵庫県といえば、有馬温泉と城崎温泉が有名ですが、私は、この湯村温泉に横綱の称号を与えたいと、それくらい、ほんとうに温泉情緒あふれる所だと思っています。

 「ああ、今、70才、もう来ないのかなあ」と思いながら「湯村の湯」を後にしました。

 さて、ここから逗子に帰るとすると、ふつうは、山陰本線で城崎へ行き、特急で京都へ出るのですが、それでもけっこう時間がかかるのです。
 あの余部の橋梁を、また列車で通ってみたい気もしましたが、「もう鉄橋ではないし、何回も渡っているのだから」と、今回は、新大阪駅へ直行の高速バスに乗りました。

 なんと、途中休憩もあるのに、3時間で
  新大阪に着くのです
  


   但馬路にコスモス流るバスの窓   弁人


 湯村温泉から1時間20分、
  但馬から丹波へ入ったあたり
  

 休憩は、青垣インターを出たすぐの
  道の駅でした
  


   駅伝の歓喜現か秋の雲   弁人


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ホラね「出雲駅伝初優勝」、番狂わせじゃありませんよ

2019-10-19 22:34:16 | スポーツ観戦等
10月19日(土)

 やりましたよ、国学院、優勝ですよ。
 確かに、混戦といえば混戦。4位で襷を受けたアンカー主将の土方君、ゴール手前700mでトップの駒澤大学の中村大聖君をとらえてそのままゴール。2位駒沢とのタイム差は8秒でした。

 残り200m。勝利確信?の表情で
  快走する土方君
  


   アンカーの快走映ゆる秋夕焼   弁人


 ラグビーのジャパンもすごいですが、こっちだって。なんとまあ、優勝インタビューの壇上に
  上がっちゃいましたから
  


   マイク来て勝利を叫ぶ柿日和   弁人


 勝負事は、「資質・能力」と「努力」と「気力」。この三つが充実すれば強いのです。
 ラグビーのジャパンが良いお手本で、アイルランドやスコットランドに勝ったのは「奇跡」でも「番狂わせ」でもないのです。人一倍の努力があったはずだし、ぜったいに負けないという気力にも満ちていました。国学院の駅伝チームも同じなのです。出雲は6人です。三強がいようが四強がいようが、6人の総合力では引けを取らないレベルだと信じていましたから。

 出雲駅伝は全国の大会です。各地区から選抜された大学が出場しますが、今年、北海道・東北・北信越は特筆すべき大学がなかったからでしょうか、混合の選抜チームでした。あと、関東から10校、東海2校、関西3校、中国四国・九州各1校に米国アイビーリーグ選抜を加えた21チームが出場。関東の10校は、箱根駅伝の予選会と重なるため、例年、前回の箱根駅伝のシード校が選抜されることになっています。

 国学院が7年ぶり3回目の出雲ということは、今回を含めて、まだ箱根駅伝でのシード権獲得が3回しかないということです。まあ、初めて箱根駅伝に出たのが18年前の2001年ですから、毎年、この時期は箱根の予選会に精一杯で、そのぶん、出雲にはあまり縁がなかったというわけです。

 そんな国学院に3年前に入ってきて、チーム力を高めてきた立役者がキャプテンの土方君とエースの浦野君でしょうか。二人とも一昨年あたりから頭角を現しはじめ、この二人に引っ張られるように好タイムを記録した青木君も加わり、このトリオが3年生だった昨年は、伊勢の全日本駅伝でも正月の箱根駅伝でもシード権を獲得、ほぼ自動的に出雲駅伝の出場権をも手に入れました。
 今年に入って、2年生の藤木君と島崎君が急成長、双子の新入生中西兄弟も好タイムを出しチーム力の底上げも順調の中、関東インカレや全日本インカレで、浦野・土方を中心に国学院勢が活躍、ようやく一部で「今年の国学院は上位を喰うかも」と囁かれはじめていたところだったのです。

 さあ駅伝応援です。まずは県道28号、1区8.0㎞の6㎞地点へ。

 北海道学連選抜、札幌学院の
  グレ選手が独走
  

 第一工業大の選手に遅れて、
  注目の3位集団が
  


   秋虹へ駅伝ランナー走り去る   弁人


 次は2区です。国学院は1年生の中西大翔君で、なんとしても声を掛けなければと、5.8㎞区間の3.7㎞地点の沿道へ向かいましたが、午前中に経路と駐車場所の下見をしていたのに間に合いませんでした。
 小回りの利く軽自動車で裏道も使って行ったのですが、白バイに先導されて行くランナーはとにかく早い。二・三回信号待ちをしている間に何百メートルも進んじゃうのですから。
 これでは、次の3区も危ないかもしれない。予定では、8.5㎞の4.7㎞地点の西代橋を渡って下る所なのですが。
 ガードレールもない農道を通って近くまで行きましたが、一・二分遅かった。2区に向かっていなければ余裕だったのですが。
 でも、見えました。200mほど先の坂道を下って行くテレビ中継車が。そして、その後ろに3人のランナー。
「先頭、国学院のユニフォームだ。あと緑と白、青学と駒沢かな。ウラノがトップか」
「あれ、本当にウラノ君だよな、駅伝で国学院がトップに立った記憶ないし、やったあ!、すごーい!!」
と思わず叫んでしまいました。

 「そんなことは実況を聴いていればわかるはず」とお思いかもしれませんが、実は、テレビの音声もラジオも聴いていませんでした。
 レンタカーにカーナビは付いていましたが、ワンセグは入ってなく、ラジオ放送も実況の局がよくわからないのです。大会要項を開くと、FM山陰が後援とあったので、それに合わせていたところ、中継はしてくれせんでした。同じように、後援の中にニッポン放送とあるのに、実況は文化放送だったらしく、まったく、わけがわからないまま観戦に入ってしまったのです。
 もちろん、スマホにラジコは入っていて、文化放送だって聴けたはずなのですが、伊勢の駅伝だって愛知三重の放送局で十分、スマホでエリアフリーなんて使ったことはなかったし、だいたい、FMで実況されないとわかったのはスタートした後だったので、ゆっくり操作する時間はもうありませんでした。

 さて、次は4区です。ここは8年前と同じ地点にと決めていました。一畑電鉄の美談(みだみ)駅の西500m、6.2㎞区間の4.6㎞地点。

 来ました。先頭は
  青山と駒沢か
  

 20m後方に国学院と東洋
  「行けー!アオキ、頼んだぞ!」
  


   激走を見送る爺と花芒   弁人


 100mほど後ろから東海が追っていますが、青木君ならこの区間はこのまま行けそうです。
 ただ、気になるのは次の5区。茂原君は6人の中ではタイムがいちばん遅いのです。それに加えて、5区のランナー、青山が竹石君、東海は鬼塚君と一流で、東洋の今西君も速いし、駒沢の中村大成君も侮れません。
 正直のところ、「アンカーの土方君に襷が渡る時は5番手で、問題はタイム差。2~30秒差以内に何人いるか、もし二人いれば目標の3着に届くかな」くらいに思いつつ、車に乗り込みました。

 最終中継所の島根ワイナリーは駐車場が広そうなのですが、ここでまた欲張って、もしラストが観られなかったら最悪と、ここは時間に余裕を持ってゴールの出雲ドームへ向かうことにして西下。
 選手も西に向かって国道431号線を走っていますが、その2~300m南にバイパスが通っていて、そこを進んでいると、右手にまた中継車と選手が見えました。遠くですが、4番手の茂原君の後ろに東海の鬼塚君が迫っているのが見えます。
 「あーあ、やっぱり5位になっちゃうのかな」と呟いていると、助手席の妻君が「でも、茂原君とか、がんばっているよ。よく見てごらん、けっこう早いし、追いつかれないんじゃない」と言うのです。そうなんです、茂原君、なかなかの走りなのです。アンカーに土方君が待っているので気持ちが切れないのでしょう、まさに気力です。

 そして、どうもそのまま4番手で土方君に襷が渡ったもようでしたが、はたして何人抜けるか、どうにもこうにも状況がつかめないので、「最後まで4位のままでもがっかりするのはやめよう、2位か3位だったらうれしいんだけどな」と思いながらゴール地点に到着し、見通しの良いゴール手前200mの所に陣取りました。

 今か今かと、カメラを構えて待っていると、最初に見えてきたランナーのユニフォームが、なんとまあ、びっくり仰天。

 「ヒジカタが来た!
  優勝だ!」
  

 目の前を走る土方君に「やったあ、ありがとう!」と声を掛けたあとは、もう後続のランナーなんか目に入らず、足は勝手にドームの前庭に向かって走っていました。

 土方君の走りを見たのはゴール直前だったので、表情が実に爽やかで微笑んでいるようにも映ったのですが、全力の10㎞走、そんな甘いものではありません。

 壇上で思わず見せたこの表情。
  ほんとうにお疲れさまでした
  


   思い万感戦い終えて爽やかに   弁人


 とまあ、こんなわけで、この何週間、繰り返し繰り返しシュミレーションを重ねてきた夢が現実となったという、まさに感無量、歓喜感激の「出雲駅伝観戦」となりました。

 あとは、温泉に浸かって祝杯を挙げるのみ。

  特急やくもに乗って、
  

 宍道湖を眺めながら
  安来へ向かいました
  

 安来駅からタクシーで宿へ向かうと、湯宿の先のほうの山上にぽつんぽつんと木が立っているのが見えますが、日本五大山城の一つ、
  月山富田城の城跡とか
  

 この日は鷺ノ湯温泉で
  祝杯を挙げました
  


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台風禍を気にしながら「サンライズ出雲」に乗車

2019-10-18 17:48:52 | 旅行
10月18日(金)

 大変な台風でした。9月9日の15号の被害の爪痕が残ったままの中で襲来した超大型の19号。幸い、逗子の我が家は無事でしたが、気が気ではありませんでした。

 やはり「温暖化」が進んでいるのでしょう、本腰を入れて取り組まないと大変なことになりそう。世の指導者たち、国家間の利害に明け暮れている場合じゃないんですが、そういう自覚あるのでしょうかね。地球環境問題を最優先しないと人類の未来はなさそうな気がするのですが。

 オリンピックのマラソンを北海道にすると言われて、関係者は慌てているとか。たしかに唐突の感は否めませんが、夏の暑さも異常を呈している昨今、やはり反論の根拠はなさそうです。だいたいにおいて、7月下旬から8月上旬に東京でオリンピックをやろうということ自体、理解できませんでしたから。

    ・・・・・・・・・・・・・・・・

 それはさておき、今年は母校国学院の駅伝ランナーがかなり充実、もし前日の「サンライズ出雲」の寝台券が取れたら出雲駅伝を現地で応援したいと思っていました。
 それで、一ヶ月前の9月13日、みどりの窓口へ行ってみると、なんと取れちゃったのです。

 「さあ、出雲へ行くぞ。今年も青山学院・東海・東洋が三強という下馬評だけど、なんとか一泡吹かせてやりたいもんだ」と、6人のエントリーメンバーを、あーだこうだとシュミレーションをしながら楽しみにしてきました。

 そこへやって来たのが台風19号。「サンライズ出雲」は前々日の11日から運休になって、もちろん12日だって走るわけがありません。「台風、早く行っちゃえ!」と祈っているのに、のろのろのろのろ。13日も運休なら宿も含めて全部キャンセルにして家のテレビで観戦するしかありません。
 もちろん、早めに新幹線と特急で現地入りしておく手もありますが、以前から、明石を引き揚げて逗子に戻ったら、出雲駅伝を観に「サンライズ出雲」に乗って行こうと決めていたのですから譲れません。
 国学院は7年ぶり3回目の出場ですが、初出場の2011年に、明石から早朝の新幹線で岡山へ向かい、「特急やくも」に乗って行きました。「サンライズ出雲」はその時より1時間以上早く出雲市駅に着くので、時間的にも絶好なのです。

 情報によると、選手や関係者は12日に空路で出雲入りする予定だったのを早めて、11日の飛行機で伊丹に飛び、車で出雲に移動したらしく、もう駅伝が中止になることは考えられません。
 そして、問題の台風。予報では12日の午後に関東に接近するということでしたが、暴風雨圏に入ったのは夕方でした。強い雨は夜の9時過ぎに収まったものの、風は依然として吹き荒れていました。そんな時、一瞬停電があって、同時にJcomの回線がプッツン。テレビもインターネットも固定電話もまったく使えなくなってしまいました。もし我が家への引き込み線が切れて復旧に時間がかかるとしたら、列車の運行情報も最終区間エントリーもわからないし、ビデオの録画もできません。ピンチ。停電にはなっていなかったので、ケーブルモデムの電源を入れ直したりしてみましたが、まったく反応なく、イライラと心配で、とてもゆっくり寝ていられる状況ではありませんでした。

 という中で、いよいよ13日がやってきました。心配していたケーブル回線は復旧してくれて一安心。でも、電車はまったく動いていません。京浜急行は昼頃から動くようですが、東海道線と横須賀線の運行は先が見えません。問題は「サンライズ出雲」が走る東海道本線。昼を過ぎても、依然として東京-熱海間、熱海-豊橋間で見合せとのこと。とりあえず東京駅へ行って様子を伺うのがいいかなと思っても、東京駅までスムーズに行ける状況でもありません。仕方なく自宅待機となりましたが、やはり落ち着かず、夕方、家を出て、京浜急行で横浜へ向かいました。

 せっかく「サンライズ出雲」に乗るのですから、チケットは始発の東京駅からにしてありました。でも、横浜駅も停車駅なので、まずは横浜で情報を得ようかと。
 答えは、「今のところ運休という連絡は入っておりません。東海道線も動き出していることだし、徐行区間はあるかもしれませんが、大丈夫かもしれませんね」と、少々曖昧ではあるものの、なんとか動きそうな気配。

 その後、東京駅に18時半に着いて運行を確認。発車まで、まだ3時間以上あります。折しも、ラグビーワールドカップ、日本-スコットランド戦が始まる頃合いで、テレビのあるお店はごった返していました。そんな喧騒とは無縁のお店で食事をして、「勝った、日本が」という興奮の声を耳にしながら9番線ホームに上がりました。

  21時50分、入線
  
  

 22時00分発。荷物の整理なんかをしているうちに動き出していました。どうも、水位の上がった川の鉄橋を渡る時は徐行運転になるようで、多摩川、相模川、酒匂川の上はゆっくりと走行、横浜の次の停車駅の熱海では15分ほど遅れていました。

 ところで、この歳になると、人生もすでにゴール手前の直線に入っていますから、珍しい列車に乗ったり、ちょっと遠くへ出かけたりすると、つい、「これが最初で最後かもしれないな」と思ってしまいます。ということで、夜とはいえ、景色が気になってなかなか目を閉じる気にはなりません。
 この夜は、満月の一日前、台風一過。東京の空にもお月さまがきれいに光っていました。こういう夜は、暗黒の中から月光に浮かび上がった富士の雄姿が見えたりします。かつて、甲子園へ行くのに、大船から寝台列車の「銀河」に乗ったことが何回かありまして、雄大な夜のパノラマに感動したことがありましたから。

 でも、この日はダメでした。カメラを持ってラウンジに待機していましたが、何も見えないまま、夜中の0時過ぎ、
  富士駅に着いてしまいました
  

 この後、浜名湖通過まで外を眺めていましたが、さすがにダウン。伊吹山も見えるかもしれないと思っていたのに、目が覚めると、ちょうど大阪の手前、淀川を渡るところでした。

 5時過ぎ、
  三ノ宮駅通過
  

 こうなると、思い出の明石を通過するまで寝られません。


   長き夜や見慣れし景の眠りたり   弁人


 そういえば、逗子と明石の往復に、この「サンライズ」に乗りたいと思ったこともありましたが、三ノ宮は通過して姫路着が5時半頃、上りは三ノ宮に止まるものの0時10分頃ということで、せっかく寝台車に乗るにしては短か過ぎてもったいないと一度も乗りませんでした。

 姫路辺りでウトウトしちゃったのでしょうか、まもなく岡山駅に到着という放送で目が覚めました。岡山駅で「サンライズ瀬戸」を切り離した後は、伯備線で中国山地を縦断です。

 7時過ぎ。備中高梁の町が
  見えてきました
  

 新見の手前。ずっと高梁川に沿って
  進んで行きます
  

 新見を過ぎても、しばらく水は岡山方面へ流れていましたが、いつの間にか分水嶺の県境を越えて鳥取県に入ったようで、川の水が
  進行方向へ流れていました
  

 もうすぐ米子。今日も
  大山の雄姿は雲の中
  

 明石にいる時、米子には二回ほど来て、皆生温泉に泊まりましたが、なぜか大山の全容を眺めたことがありません。でも、明日も米子を通るので翌日に期待。

 10時ちょっと前、
  出雲市駅到着
  


   体育の日出雲に着きて武者震ひ   弁人


 さあ、駅伝応援です。もうご存知の感動の顛末は次回にしますが、今回は、軽自動車をレンタカーで予約してあります。地方の町を一周ちょっと周回するコース。その内側を足早に走り回ります。


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「なんとかなりませんかね」-台風19号-

2019-10-07 19:35:46 | つぶやき
10月7日(月)

 太平洋上で発達中の超大型台風「19号」。どうも、今週末からの三連休に合わせて日本列島に迫って来そうな予報です。

 ところで、日本が3連勝して大いに盛り上がっているラグビー。
 次のスコットランド戦は13日の日曜日で、もし台風襲来で中止となれば、引き分け扱いになって日本が自動的に予選リーグトップ通過になるとか。ベスト8進出には「ボーナスポイント」がどうのこうのと一喜一憂しているのに、「戦わずして進出」というのも味気ない。ここは勝っても負けても真剣勝負が観たいものです。

 そんな中、昨日、池子の自然公園を散歩して、米軍住宅の前に下りて来ると、グランドには子どもの喚声が響いていました。

 ちびっ子7人制ラグビーの
  大会のようです
    

 この子たちは、決して、日本のアイルランド戦勝利に乗じてラグビーを始めた「俄かラガーマン」ではありません。今回のワールドカップを観てラグビーに興味を持ち始めた人も多いようですが、元々、日本だってラグビーを愛する人はたくさんいるのです。この子どもたちだって、日曜日のスコットランド戦を楽しみにしているはずなんです。

 ほんとうに、台風、なんとかなりませんかね!

 もう一つ。
 実は、私にとっては、三連休の最終日の14日に、首を長くして待っている楽しみな大会があるのです。

  それが、
  

 下馬評では、今年も東海大・青山学院・東洋大・駒沢大が4強と言われていますが、今回は、私の応援する国学院も引けを取らないメンバーが揃っていると、ひそかに期待しているのです。

 今年の正月、箱根駅伝の往路で3位に入りましたが、その時の5人に4年生はいませんでした。箱根は復路もあって全部で10人、総合では7位でした。
 伊勢の全日本駅伝は8人です。昨年6位で念願のシード権を得ましたが、4年生は2人でした。
 出雲は6区間6人。昨年の伊勢の駅伝から4年生を除いた6人でもいいし、箱根の往路の5人に1人加えてもいいのです。選手層の厚くないチームには出雲はチャンスが大きいともいえます。

 今のところ、各チーム10人がエントリーされていますが、私が予想する出場メンバー6人を1万mの持ちタイム順に並べると、

 浦野 雄平4年 28:25.45 (13:45.94)
 土方 英和4年 28:44.28 (14:07.25)
 藤木 宏太2年 28:46.41 (14:06.66)
 青木 祐人4年 28:50.98 (13:54.49)
 茂原 大悟4年 29:27.84 (14:14.49)
 中西 大翔1年 29:34.81 (13:54.36)
     ( )は5000mのタイム

 1万m28分台に届かない選手が2人いますが、6番目の中西君は5000mでは2番目のタイムを持っています。出雲駅伝は、1区から8.0㎞・5.8㎞・8.5㎞・6.2㎞・6.4㎞・10.2㎞となっていて、5000mの持ちタイムを重視する向きもあります。

 なんといってもエースの浦野君、彼は箱根5区の山上りの区間記録保持者です。
 関東インカレ5000・1万mで、両方とも1部2部合わせて日本人2位も、浦野君のタイムを上回った法政大の佐藤君は今回エントリーされていません。
 全日本インカレでは5000mに出場し、青山学院のエース吉田圭太君に4秒差の日本人2位でしたが、トラックでも駅伝でも間違いなく走ってくれるなんとも頼もしいランナーです。

 もう一人の韋駄天、キャプテン土方君も実績十分。関東インカレのハーフマラソン2部で優勝、1部を合わせても、東洋大の宮下君に次いで日本人2位。
 全日本インカレの1万mでは、桜美林のキサイサ君、創価大のムルワ君に続いて日本人トップの3位に入っています。
 なお、このレースでは、2年の藤木君が土方君に続いて4位に入り、国学院が「日本人ワンツー・フィニッシュ」という結果になっています。

 青木君と中西君は5000mに強いので2・4区の短い区間で力を発揮してくれれば、4強とも互角の勝負ができそうと、とにかくワクワクドキドキなのです。

 ところがですよ、心配なのは台風19号。
 実は、2014年の第26回大会、過去に一度だけなのですが、台風で中止になっているのです。それも今回と同じ19号という不吉な予感。

 そうなんです。あの時は、明石の稲爪神社の秋の大祭で、KAZU君が猿田彦の天狗役を仰せつかっていたのに、台風で中止になるという、全く以って残念な秋なのでした。


   台風は出雲の神を畏れぬか   弁人


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秋の夜長に「花火を愛づる」

2019-10-01 07:43:31 | 逗子風物
10月1日(火)

 「逗子の花火大会」、ここ何年か初夏の風物詩になっていたんですがね、今年は先週金曜日の9月27日でした。

 逗子市の財政も「火の車」らしいのですが、打ち上げ花火となれば、それなりにお金のかかることですから、少々難しい状況の中、「それでも花火は見たい」という市民の要望は強く、なんとかこの時期に開催にこぎつけたもようです。

 まあ、秋の夜長の打ち上げ花火も一興というところでしょうか。

 聞くところによると、川崎市の多摩川花火大会も、どんな事情があったのか、今週の土曜日なんだそうで、この時期ですから、さすがに浴衣に下駄でという風情ではなさそうです。

 それはともかく、19時過ぎ、
  ベランダに陣取りました
  

 空が澄んでいるぶん、
  きれいなのでしょうか
  
   


   草陰の虫も驚く秋花火   弁人


 いちおう蚊取り線香は用意しましたが、やっぱり、うちわは必要ありませんな。

  だんだん佳境に
  
     

 フィナーレは
  いっそう華やかに
  


   長き夜に華麗な光一刹那   弁人


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