チムどんどん「明石通信」&「その後」

初孫との明石暮らしを発信してきましたが、孫の海外移住を機に七年で区切りに。現在は逗子に戻って「その後」編のブログです

平塚ぶらり(その2)~花園に満開のバラも~

2021-05-14 11:57:31 | 湘南・鎌倉・三浦ぶらり
5月14日(金)

 前記事「川瀬巴水展」の入場券には平塚花菜ガーデンの割引もセットになっていました。それでというわけでもないのですが、平塚に来て花を愛でずに帰ることもないでしょう。

 ということで、やって来ました。
  美術館のあとは
  

 前回来たのは1月で、区分ではスローシーズンとかで、シルバー料金はわずか110円でしたが、5月はビッグシーズンとかで、割引がなければ入園料は5倍です。さぞかしビッグな思いにさせてくれる花があるはずで楽しみです。

 曇り空とはいえ、さすがに冬とは異なり、
  雰囲気が華やか
  

 富士山は雲に隠れていましたが、目の前に
  丹沢の山並み
  

 ビッグシーズンの目玉はバラのようで、
  さっそくバラ園に
  

  鮮やか。ほぼ満開
  
  


   マスク越し香り仄かな薔薇の園  弁人


 バラ以外にも何か見ておくべき花はないかなと、ヤマボウシの木の脇を通って、ラベンダーやウツギの花を眺めながら歩いていると、

 見たことのあるような、ないような、
  紅い花が
  

 目に入ってきた時、「これは千葉の植物園で見たような、なんと言ったかな、たしか『セントランタス』だったかな」と思ったのですが、違いました。「ベニバナトチノキ」という名札がありました。

 もう一つ、
  これぞビッグ
  

 巨大な「ルピナス(ノボリフジ)」?、いわば「お化けルピナス」といったところですが、もちろんルピナスではありません。長い名前で説明も難しいので、

  ここは、説明板をそのまま
  


   すくすくと初夏の優しき風の中  弁人


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平塚ぶらり(その1)心蘇るひと時~「巴水展」~

2021-05-13 15:20:55 | 湘南・鎌倉・三浦ぶらり
5月13日(金)

 コロナ禍で人とのつながりも稀薄になる中、時々メールのやりとりをする知人から「平塚の巴水展、なかなかよかったですよ」というお便りがありました。

 明石にいた頃、毎年1月に天文科学館に寄せられたカレンダーの展示会があり、2月の初めに無料で頒布する催しがありました。ある時、人気のある天文関係のカレンダーがなくなった後、幸運にも川瀬巴水のカレンダーが残っていて、年末までカレンダーを眺めるのが楽しい年がありました。
 そんなこともあって、4年前の1月には「巴水展」と聞いて立川のデパートまで出かけたこともありました。今、私の部屋の壁や書棚には大小四枚、「雨の春日大社」「雪の厳島神社」「桜の錦帯橋」「藤の亀戸天神」の絵が飾ってあります。

 おそらく、私が巴水の版画にちょっと思い入れがあることなぞ、ご存じなかったはずの知人から、その展覧会の話題が伝えられるのというのも、なんとも不思議な感じですが、人生って面白いですね、ステイホームで陰鬱な気分の中、おかげさまで前向きな気分を呼び覚ますことができました。

 聞くところによると、緊急事態宣言下の東京では、閉館したくなかった国立の博物館や美術館も、仕方なく東京都の指示に従うことになったようですが、神奈川に発出されている「まん延防止等重点措置」とか、藤沢の先は茅ヶ崎までで、相模川以西にある施設の運営については、今のところ連休明けも通常通りということを確かめて、

 昨日、楽しみにしていた
  平塚美術館へ
  

 なかなか立派な美術館。KAZU君が生まれた2008年の7月、高校野球観戦の帰りに「絵本展」を見に来て以来13年ぶりでしょうか。

 もちろん、今日は「絵本」ではありません
  「版画展」です
  

 巴水の版画の定番といえば、雪の増上寺山門に女性が傘を深く差している縦版の絵でしょうか。浮世絵を並べている浅草のお土産店にもありましたから。
 でも、今回知ったのですが、雪の増上寺の版画は、他に男性の姿が描かれているものと、横版で男女3人が佇んでいる作品の、全部で3枚あるようです。

 その、横版の
 「雪の増上寺」
  

 ご心配なく、これは「撮影可能」という表示のある作品でしたから。ふつう、展覧会で出品作の撮影を認めることはありませんが、どういう事情があるのか、その上でどういう基準で指定したのかはわかりませんが、数点の作品に「撮影可能」という案内がありました。

 これは「鶴岡八幡宮」の絵ですが、絵の左に、
  こんな具合に
  

 この絵、左の大銀杏から鎌倉の「八幡様」と推測できますが、晩秋の淡い日射しとはいえ、全体的に明るさが漂っているのが印象的でした。
 というのも、実は、巴水とくれば、「夕暮れ」「月」「雨」「雪」といった、やや暗い色調の絵が多いからなのですが。

 ということで、「八幡宮」の絵のような明るい色調の作品も含めて、今回も数多くの作品の前に佇みましたが、感動的だったのは、やはり、巴水特有の哀愁漂う色調の中に描かれた大正から昭和、戦前戦後の日本の原風景に、日本人としての郷愁をいやが上にも呼び起こされてしまうところでしょうか。


   巴水展余韻の耳に四十雀  弁人


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薫る風の中、お散歩再開

2021-05-07 13:51:26 | 逗子風物
5月7日(金)

 二年続けての、なんとももどかしいゴールデンウイークが終わりましたが、日本の社会はまだまだお先真っ暗の状況が続きそうな気配。
 妻君に「なんかさぁ、溜め息をついているうちに人生終わっちゃたりしてね」と苦笑いしてみても、心に残るのはやはり虚しさばかり。

 ここはとりあえず、「気分転換に外の空気を吸って来るわ」と散歩に出たのですが。

 海まで歩こうかなとバス通りに出ると、反対方向のグリーンヒル住宅行きのバスがやって来まして、乗客も疎らそうなので、あわててスイカを取り出して乗ってしまいました。

 バスの終点は丘の上の住宅地。標高70mくらいかな。まずは一気に坂道を下るのですが、下り始めた左の斜面の上に早咲きの桜の木があって、

  これは3月18日の写真
  

 ほぼ満開の桜の木の向こうに、もう一本(写真の〇の中)の木がありますが、「ミズキ」だったんですね、白い花を咲かせていました。
 「ミズキ」の花は葉の上に咲くので、下から見上げても味気なく、一度戻って斜面の上にある公園へ。

  咲き具合は、こんな感じ
  
  


   淡き雪被せたるごと水木咲く  弁人


 毎年5月に入って、白い花を乗せた「ミズキ」の枝葉が目に入って来ると、「そろそろ半袖の季節だな」と思ったりする、私にとっては、いわばこの時期の風物詩みたいなものですが、関西には少なくて、この時期に明石にとどまっていた時は、無性に懐かしくなって逗子に帰りたくなったりしました。

 それはさておき、下りの坂道に戻って、横横道路逗子インター取付道路の歩道橋を渡って行くと、
  ここにもありました
  

 この白い花の後ろ(写真の右方向)北側に目を遣ると、沼間の町と横須賀線の線路、そして鷹取山方面の丘陵が一望ですが、緑濃き丘陵は

  まさに新緑、若葉色
  


   みはるかす鉄路も花も若葉中  弁人


 下の県道「逗子田浦線」に下りて、少し歩いて線路をくぐると、ここは田越川の上流ですが、目の前に、

  またもや現れました
  
     


   眼前の白き翼は水木にや   弁人


 「あっ、電車の音」。「ミズキ」に向けたファインダーの中に
  横須賀線が通過
  

 歩き始めて20分ほどで三回「ミズキ」の花に出会え、気分良く線路っ端の道に。

 この辺り、どこにでもある風景ですが、名もないような野草の花が咲いていたりします。ふと線路のほうに目を遣ると、土手の下のほうに可憐な花が。

  「ムラサキツユクサ」
  


   轟音疾風我関せずと咲く野花  弁人


 そういえば、連休前の散歩中に、白い花で顔かたちが「ムラサキツユクサ」そっくりの花がありました。

  それがこの花
  

 調べると、とあるサイトに「白いムラサキツユクサ」とありましたが、なんか呼び名が滑稽。すっきりしないので、さらに調べると、どうも「トキワツユクサ」という名前があるようです。


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